バナナ
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バナナ | ||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||
Musa acuminata | ||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||
バナナ | ||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||
Banana |
バナナ(甘蕉、学名Musa spp.)はバショウ科の多年草であり、その果物である。原産は熱帯アジア、マレーシアなど。生産地はインド、ブラジル、フィリピン、エクアドルなど。
目次 |
[編集] 特徴
よくバナナの木と言われるように、高さ数mになるが、実際にはれっきとした草である。その高く伸びた茎のような部分は偽茎(仮茎)と呼ばれ、実際には、葉鞘が幾重にも重なりあっているものであり、いわばタマネギの球根を引き延ばしたようなものである。茎は地下にあって短く横に這う。
茎のような先端からは、長楕円形の葉(葉身)が大きく伸びる。花(花序)は偽茎の先端から出て、下に向かってぶら下がる。花序は1本の果軸に複数の果房(果段)がつき、各果房には10本から20本程度の果指から成っている。
食用バナナでは種子は消失しており、吸芽の株分けなどによって繁殖されている。
[編集] 品種
日本ではごく少数しか見かけないが、熱帯地域では多くの種類が栽培されている。果皮の色をとってみても、一般的に知られるものが緑色から黄色であるが、桃色から紫まで多様である。
税関の定めにより熟したものは輸入できないので、輸入するバナナはまだ青い未熟のうちにして収穫して、ガスで色をつけタンカーなどで移動する。着く頃にはエチレンの効果で熟する。そのため、木で自然に熟した原産地のバナナのほうが日本のバナナよりも美味しい。
日本では皮を剥いてそのまま、あるいはヨーグルトに入れるなど生食が多い。牛乳や氷などとともにミキサーにかけてバナナジュースとすることもある。縁日などでは、バナナにチョコレートを掛けたチョコバナナなどが屋台の定番の一品となっている。
一方、熱帯の生産地域では料理用バナナ(一般にプランテン)も多く栽培されており、これを主食としている地域もある。プランテンはデンプンが豊富でイモに近い。日本で手に入るバナナチップス(スナック菓子の一種)にはプランテンが使われていることが多い。バナナチップスはそのままお菓子として食べたり、洋酒のつまみとしても合う。
国内における販売価格は、輸送手段の発達もあり、数十年ほとんどめぼしい上昇をしていない。一方で、近年は味の濃い高級バナナが店頭に並ぶことも増えている。
[編集] バナナに関する文化
- とんでったバナナ
- バナナ村に雨が降る
- バナナをたべるときのうた
- バナナのおやこ
- 元祖バナナの魂
- バナナスピリット
歌謡曲
- バナナボート
- バナナの涙(うしろゆびさされ組)
小説
- バナナフィッシュにうってつけの日
[編集] バナナの皮
バナナの皮を踏んだ人が滑って転ぶギャグはアメリカのコメディ番組から始まって日本でもよく知られており、「バナナの皮=滑りやすいもの」のイメージが定着している。しかし実際のところ、バナナの皮は摩擦抵抗を減らす効果が余りないので、滑りやすいとは言いがたい。
昨今では、このバナナの皮をデザインにしたドアストッパーも製作されている。