ヨークマートミュージックプレゼント

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ヨークマートミュージックプレゼントはTBSラジオで1969年 10月6日から放送されている公開生放送ラジオ番組である。2007年で38周年を迎える長寿番組で、毒蝮三太夫がパーソナリティを務めている。

[編集] 概要・歴史

第1回目の放送は東京都練馬区氷川台の甲商樹脂というプラスティック加工の町工場からであった。

かつては東食および東食グループ（東食を親会社とする資本系列のグループではなく東食取引先企業の便宜的な集合体で三井物産食品グループや三菱商事食品グループの同類）各社がスポンサーであり、「東食ミュージックプレゼント」として放送されていたが、後の東食の倒産（1997年12月）に伴い、新たにヨークマートが冠スポンサーとなり「ヨークマートミュージックプレゼント」として現在も放送が続いている。なお、ヨークマート以外の現在のスポンサーの多くは、東食時代から提供している（旧東食食品グループに参加していた）企業である。

放送開始当初は月～土曜の帯番組であったが、1981年1月より月～金曜の放送となっている。

[編集] 番組沿革

放送開始から1971年 10月1日までは独立した番組であり、近石真介がスタジオでメインパーソナリティを務め毒蝮が「番組の御用聞き」という位置づけで現場からの中継を勤めるというスタイルでスタートした。近石のパーソナリティとしての評判が非常に良かったため午前のワイド番組を任されることになり、1971年 10月4日から放送開始した「こんちワ近石真介です」よりワイド番組内包番組となる。内包番組は1980年 10月6日から「うきうきワイドこんにちワ神谷明です」。1981年 10月5日から「お元気ですか土居まさるです」となり1983年 10月3日から「こんちワ近石真介です」に戻る。1985年 4月8日からは「スーパーワイドぴぃぷる」に内包（※　1985年 4月11日から10月3日までは木曜日のみ「村野武憲のいきなりラジオ」に内包されていた。）されて1986年 4月3日まで続いた。

1981年1月までの土曜日も放送時代は土曜ワイド→土曜ワイドラジオTOKYOにも内包されて放送されていたが1972年 4月22日に土曜ワイドが午前の部をスタートさせてからでそれまでは土曜日のみ独立番組となっていたのである。

放送時間は平日の10:27～10:51頃で、1986年 4月7日より「大沢悠里のゆうゆうワイド」内の1コーナーとして放送が続けられており、現在では冒頭部分で「ゆうゆうワイド」のゲストとの会話を数分程度したあと、中継先に入るパターンが定着している。（季節を問わず、蝮は大概下駄を履いて、その際“カランコロン”と音をたてる。）

[編集] その他

原則として水曜日と金曜日は、スポンサーであるヨークマートの各店舗の店頭から、それ以外の曜日は番組に寄せられた応募の中から選ばれた首都圏各地の商店、工場などを訪れ中継を行っている。応募は「ゆうゆうワイド」放送中に電話受付をしており、応募者側の費用負担がないため、店舗・企業の宣伝効果もある。ヨークマートがスポンサーになる前は他のチェーンストアからの中継もあったが、現在は当然のことながらヨークマート以外のチェーン（スーパーマーケット）からは中継はしていない（そのことは毒蝮もしばしば口にしている）。

なお、毒蝮のスケジュールの都合及び休暇時は前もって収録を行ったものを放送している。この場合、大沢悠里が「録音生風」と称して、毒蝮との掛け合いをうまく入れている。（特に年末年始）

また度々大沢悠里は、番組提供社である阪急交通社の企画ツアーのために（本人引率でさこみちよも帯同する場合が大半）番組を一週間程留守にする場合が年に何度かある。その場合はTBSの（大概男子で社歴の浅い）アナウンサーが番組のMCを担当するが、毒蝮はそのMCのアナとのやりとりがある。

開始当初は番組名通りにリクエスト音楽番組であり、実際に番組の中盤でスタジオで冠番組のパーソナリティーがリスナーからのリクエストのハガキを読み一曲リクエストを流していた時期もあったが、最近は毒蝮と会場の客との話が中心となっており、毎回2曲のリクエスト曲は申し訳程度にしか流されず、BGM扱いになってしまうこともある。さらに、話が盛り上がるあまり、全く曲がかからない場合もある。番組最後に、ヨークマートからの時は店長からの挨拶で、一般商店からの場合は提供スポンサーの商品を（店長も商品も紹介担当は蝮と共に移動するTBS954キャスター）日替わりで1名に進呈する。→概ね商品を貰えるのは一番年寄りな人か目立った人。

毒蝮は、中継会場に集まった人達や年輩者を相手に毒舌を吐くが、その後で、毒舌で相手が不愉快にならぬように「いい話」を引き出して盛り上げるなど、毒蝮の温かい人柄と巧みな話術が人気となっている。また、中継先に入る時に「よよよおおおー」と言う。またヨークマートからの中継が終わった後に、会場に残った人達を相手に話題は森羅万象のトークをし、これも人気を博している（芸能人の裏話だったり、時事ニュースに関して放送では言えないような、毒蝮独自の私見など）。

なお、毒蝮は番組開始当初から毎週の中継場所の地名と名称をほとんど全て几帳面に手帳につけており、その手帳を元にしたデータベースが「ラジオの鉄人　毒蝮三太夫」（山中伊知郎著　風塵社刊）に掲載されている。

[編集] 番組にまつわるエピソード

2006年は放送37年目を迎えたが、パーソナリティの毒蝮が腸閉塞により入院。「ヨークマートミュージックプレゼント」は、ピンチヒッターを招聘し、月曜は本人が病室より電話での出演、火・木曜は歌謡司会の玉置宏による“懐かしの昭和歌謡列伝”を放送した。（美空ひばり、石原裕次郎、舟木一夫、橋幸夫、島倉千代子、テレサ・テン、ザ・タイガース、ザ・ピーナッツ等）といった一日一組をテーマに当時のエピソードを朗々と語る。

また同じく水・金曜日は毒蝮の出演時と同じ形態で、日本テレビ「笑点」に出演の落語家の三遊亭小遊三がピンチヒッターとしてヨークマートから（ヨークマート以外の企業、商店からの中継は毒蝮の復帰までは中断）中継司会を務めていた。（尚、三遊亭小遊三の代わりに1月13日の中継は落語家の林家いっ平が、2月15日は三笑亭夢之助が司会を務めた。）

ちなみに毒蝮の復帰が決まった1月下旬頃にヨークマートからの中継の際、司会の三遊亭小遊三が遅刻をし放送時間の大半が終了した10時40分過ぎに到着するというアクシデントがあった。練馬の自宅からのアクセスが良くなく申し訳ないと謝罪した。小遊三到着前までは、まむしプロダクションの毒蝮の側近ともいえるはぶ三太郎が場を盛り上げていた。ちなみに毒蝮はこの時病室から、「ざまーみろ 」というメッセージを現場に送っている。

2月20日、毒蝮が放送に復帰した。この日の中継では、「マムちゃんお帰り」の歌を中継先に来ていた人が歌うなど、お祝いムードに包まれた。（この週は聴取率調査週間ということも重なって、ゆうゆうワイドの10時台の聴取率が従来より少し高かったようである。）

また、2006年3月15日の放送ではヨークマートの会場の客で幼女が来場しており、毒蝮が年齢を聞くと「2歳4ヶ月」と言った。翌月は「2歳5ヶ月」と必ず言うと毒蝮と約束をしており、毒蝮は幼くして自分の年が4ヶ月とまで言える彼女を褒め称えていたことにより、それ以来子供が居ると彼女とよく比較している。

2006年 4月27日放送の東久留米市の企業（有限会社三井刻印）からの中継では、交通渋滞のために毒蝮も遅刻をし、コーナーの1曲目の後のCM明けに何とか間に合ったということがあった。移動中の毒蝮とは電話で話をし、直行で現地入りしていたスタッフがいたため、その企業の社員の話は中継出来たのがせめてもの救いであった。

毒蝮は復帰した後腸閉塞をネタにした下らない歌を時折中継先で披露するが本人曰く「永六輔から送られたもの」だという。永は毒蝮が老人に対して毒を吐くのを快く思わないが仲は悪くない事を垣間見せたエピソードといえる。なお、永六輔が土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界で山手線に関するあやふやな知識を話したところ、毒蝮が「この嘘つきジジイ」というメールを正確な情報と共に番組宛てに送り、「世田谷区毒蝮三太夫」という発信者の名前と共に番組の中で読まれたことがある。

2006年 8月23日放送のヨークマート店舗からの中継では客の中に幼女がいて毒蝮が「いくつなの?」と聞くと「ひみちゅ。」と答えたがその幼女は2歳9ヶ月で母親から「『いくちゅ』と聞かれたら『ひみちゅ』というんだよ。」とすりこまれていたとか。毒蝮はこれをいたく気に入って幼女にマイクを向けては同じことを繰り返して爆笑を誘っていた。ちなみにこの事は内包番組のスタッフも気に入り翌日放送の「サマーソング特集パートII」の合間に放送していたお便り募集企画「秘密の出来事」でおちゃかしのジングルとしてかけられていた。「ひみちゅ、ひみちゅ。」もちろん、翌日放送の当番組の冒頭のジングルの後にもこのやり取りが使われていた。（この幼女は以前「2歳4ヶ月」と言っていたが、母親に仕込まれていたらしい。）

2006年 10月31日放送の横浜市青葉区の花屋からの中継で毒蝮が毒を吐いた際日本海側の人々を蔑視した言葉である『裏日本』という言葉を使ってしまったが番組は関東一円でのみ放送された（長野県・新潟県・山梨県・静岡県・福島県でも聴取可能だが）ためさほど問題にならなかったようである。

2006年 11月21日放送の埼玉県三郷市のピストン加工工場からの中継でさだまさしの曲（※　雨やどり）をリクエストした中年男性に毒蝮が「誰に送るんだ?」と質問したら「妹の佐田玲子に」と回答。この日は佐田が内包番組のパートナーを務める火曜日であるため偶然の出会い（？）に佐田は感激!!

2006年 11月23日放送の川崎市幸区の青果店からの中継で仁志敏久との交換で横浜ベイスターズから移籍入団した読売ジャイアンツの小田嶋正邦内野手の母親からリクエストがあったと毒蝮が伝えていた。曲は往年の名アニメ巨人の星の主題歌「ゆけゆけ飛雄馬」。筋金入りのジャイアンツファン毒蝮もびっくり!ちなみに前日北海道日本ハムファイターズの主砲小笠原道大内野手のジャイアンツ入りが決定していて毒蝮は大喜びでその事を喋るのかと思われたが結局喋らず終了。やはり同局で「伊集院光日曜日の秘密基地」や「月曜 JUNK 伊集院光深夜の馬鹿力」を担当している伊集院光に配慮したのか？（※　伊集院光は東京時代からの日本ハムファンとして有名。小笠原の一件でブルーになっているから毒蝮の発言によって局内内ゲバに発展しかねないためだ。）

神奈川県のヨークマート店舗からの中継になると決まって美輪明宏の物真似をする盲目のおじさんが登場する。通称:三輪。ただし、まれにこの人が他所からの中継でひょっこり顔を出しているケースがある。

[編集] TBSテレビで同時間帯に放送されている番組

奥さま劇場

[編集] ジングル

1986年4月から大沢悠里のゆうゆうワイドに内包されているのでジングルがかけられてスタートとなっている。ジングルは以下のとおり。（割と曜日で使い分けているきらいがある）

「おっ、おっ、おっ、さわ、ゆうりの～ゆうゆうわいど～っ。さぶいねこりゃ、毒蝮だよ。」
「おおさわ～ゆうりの～ゆうゆうわいど～っ。さわやかだねぇ～。まむちゃんみたい。」
「おおさわゆうりの～ゆうゆうわいど～っ。うまいねぇ～まむちゃんよ。」
「おおさわゆうりの～ゆうゆうわ～い～ど～っ。カーネギーホールだな、こりゃ～」

※ジングルの後に「おたけさ～ん」という老婆の声、そして「まむちゃん」という所で「毒蝮という名前で呼んで、しかも「ドクマ＃%’＆$＿＊P‘｝‘・・・・・」という慌てて語尾が早口で聞き取れない様に喋る甲高い声の老婆も出てくる。また「毒蝮!!」と子供達が連呼する声や女子高生ソフトボール部の応援声出し風のジングルが入ることがある。また後述の「何歳なの?」「2歳4ヶ月!」というのも最近入るようになった。（※彼女は5ヶ月ぶりに登場したが、「秘密!」と言っていた。）また、当番組で毒蝮が腸閉塞による療養から復帰後に時折歌っている腸閉塞をネタにした下らない歌に曲をつけてもらい歌うというのも入るようになった。（パターンはいくつかあるのでわかる方加筆願う。）また、「お主時間守れよ、ウヒヒヒヒ～」のもある。

[編集] テーマ曲

Edmundo Ros and His Orchestra "Whipped Cream"
- 現在音源としては国内盤ではCD化されておらず、輸入盤でこの曲が収録されているCDが存在する。
- また、Herb Alpert（ニッポン放送系の深夜番組『オールナイトニッポン』のテーマ曲 “BITTERSWEET SAMBA"を手掛けている楽団）も同曲を演奏しており、こちらの方は国内盤CDも存在するがアレンジが異なっている。

[編集] 毒蝮の発言

「汚ねえババア（ジジイ）だな」
「くたばり損ないのババア（ジジイ）」
「うるせえなこのくたばり損ないのジジイ（ババア）が」
「○○みてえな顔しやがって」（一例として「バルタン星人みてえな顔しやがって」と毒を吐いたのがある。これはウルトラマンにアラシ隊員役で出演していたのをネタにしたようなものだ。）
「くたばる前に俺に逢いに来たのか?」
「○○愛しているよって言ってやれ」
「うるせえなこのガキァ」（子供が近くで喋って（泣いて）毒蝮の喋りの妨げになった時。しかし「まぁ、しょうがないな。子供は泣くのが仕事ってんだから…。」と必ずフォローするので母親から噛み付かれることはない。）
「きったねえ店だね。ちゃんと客くんのか?」
「○○ちゃんと言ったらマムちゃんって言うんだよ」
「『はーい』じゃねえんだよ」（上記で、お年寄りが「マムちゃん」と返さずに「はーい」と返事した場合）
「○○駅から歩いて二泊三日」（中継先が駅から遠い場合の表現として）
「戦争は絶対にしないで下さいと言うんだよ」（8月15日の終戦記念日の放送で、中継会場に集まった子供達に対して）
（健在の人を指して）「亡くなった○○さんが」（一例として、2006年 2月13日～2月17日の大沢悠里のゆうゆうワイド内で毒蝮が2月20日から復帰する旨の予告CMが放送されていたが、その中で「永六輔さんもお亡くなりになられましたねぇ～。」と毒を吐き大沢悠里から「よしなさい。」と窘められていたシーンが流されていた。）
「○○ってのはろくな奴しかいねえな」（例：「大沢」っていうのはろくな奴しかいねえな」と言い、大沢悠里から「大きなお世話だ」と返されていた）
「おい、迎えに来たぞ。」（救急車のサイレン音が聴こえると言う。）
「ちゃんとしゃべれっ!!（この野郎ッ!!）」（お年寄りなどがもそもそと喋っている場合の発言。）
「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」（70代以上の老人に向かって言うケースが多い。）
「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経…」（これも70代以上の老人に向かって言うケースが多い。）
「お～い、（立川）ぜん馬のかみさんよぉ～」
「またぜん馬のかみさんがいじめるよぉ～…」（2つ共さこみちよが出ている曜日のみ。さこが「おい、マムシ」とカマをかけると決まってこう言う。ちなみにさこは立川流の落語家立川ぜん馬の奥さん。）
「全く朝っぱらからしょうがねぇな～……」（上記と同じ。お色気大賞をネタにした発言。）
「お色気大賞の世界に行きたいよ～……」（これも同じ。お色気大賞をネタにした発言。）
「お色気大賞と縁もゆかりもないじじいとばばあばっかりだ」（お色気大賞をネタにした毒蝮十八番のババア発言。）
「ワハハハ……、ばかっ!!!!」（くだらない駄洒落をかまされた後決まってこういう。）
「文化放送かニッポン放送にダイヤル合わせろよ」（わざわざ遠方からきた人、内包番組のテレホンカード目当てで来た人に対していう発言、もちろんTBS東京放送の上層部から大目玉を食らったという話はない。）
「村上（＝世彰）ってのも堀江（＝貴文）ってのも東大出てんだな。頭のいい奴が悪さをすると俺たち貧乏人はたまらんよ。貧乏人は馬鹿だからだまされるからなぁ…」（ライブドア事件で逮捕された同社元社長堀江貴文と村上ファンド代表の村上世彰が同じ東大出身（※堀江は中退）であることをネタにした発言。）
「N・H・K」（社会事象やシリアスな話題についてひとしきり語った後に締めくくりとして。）
「巨人は強いね～きのうも勝っちゃったよ…」'（大沢・「○連敗だよ。」）'「うるさいヨッ!!!!」（2006年の巨人は交流戦以降連敗病に罹り挙句の果てには貯金を吐き出し首位陥落→Bクラス転落の憂き目を…筋金入りの巨人ファンの毒蝮は何とか悪い気分から逃れようとこういう発言をするが大沢に突っ込まれて結果…というものである。）
「10連敗したら10連勝して…ってことだってあるんだからな」（10連敗の後初めて連勝した翌日放送分での発言。ちなみに毒蝮は1975年の球団ワーストとなる11連敗、史上初（今の所唯一）の最下位も目撃しているがこの時は近石真介・三國一朗両氏に慰められていたとか。）
「8点とって5点とられて負けるなんて考えられねぇよ…」
「9回裏に投げたピッチャー、高校に入ってから投げてないんだろ?無理もねぇよ…」
「高校に入っていきなり甲子園で投げたんじゃカチカチになっちゃうよ。芸暦をつまないでいきなり寄席に上がる様なもんだからなぁ～…」（3つ共2006年 8月18日放送分での発言。前日の第88回全国高等学校野球選手権大会の準々決勝第2試合・智弁和歌山対帝京戦は終盤もつれた末13対12で智弁和歌山がサヨナラ勝ちしたがそのきっかけは帝京の投手が高校に入ってから投げてない投手に代わった事から、毒蝮はアンビバレントな帝京のサヨナラ負けにあきれていたがちょうどこの日のトークゲストが漫談家のひびきわたるだったため3つ目の例えで締めたのである。）
「948球か。あと6つ多ければ954球だったのにな。でもすごい事だよ。」（2006年 8月22日放送分での発言。前日早実を史上初の選手権制覇に導いた「ハンカチ王子」ことエースの斉藤佑樹は合計7試合登板、通算で948球投げていたがあと6つ投げていたらTBSラジオのダイヤルナンバーと同じになっていたのに…すなわち自局とかけ合わせた発言。　※　TBSラジオのダイヤルナンバーは954KHzである。）
「俺が似合うのは御通夜だよ。俺が明るくして見せるからさぁ…」（俳優・石井伊吉（※　毒蝮の本名。注：毒蝮は笑点に出演するまでは本名名義で芸能活動していた。）が南田洋子が盲腸炎で入院した際ベッドから転げ落ちるほどの笑い話を披露していたという思い出話を披露した際の発言。前ふりは「病院なんて俺には似合わねぇよ。」である。）
「と、いうわけでまた明日（来週）～～…」（大沢・「まだ終わりじゃないよ。」）時々放送時間の前半頃こういう発言をするケースがある。ちなみに本当の終わりの挨拶は「では、ごきげんよう～～～」
「さよなら―――っ!!!!」（話に夢中になっているうちに中継終了と相成った際の挨拶。）
「一度に2曲かけちゃえ」（時間が足りなくなり本来2曲かけるところ1曲しかかけられないことをスタジオから指摘されて）
「今日の姫、商品紹介してちょうだい。」（終了直前に提供スポンサーの商品を贈呈する際の口上。ちなみに毒蝮がいう『姫』とは同行している女性の954情報キャスターの事。これは個人商店・町工場からの中継日でのみ使用。）
「店長さん、店の紹介してちょうだい。」（スーパーマーケットからの中継日で使用する口上。店長にスーパーマーケットでの宣伝をさせるために毒蝮が店長に振る際に使用するが1998年以降はヨークマート以外で使用できない。）
「俺がくると必ず倒産してしまうんだよ…」（数少ない自虐ネタのひとつ。当番組は個人商店・町工場からの中継であるため放送後にそれらが廃業・倒産となっているケースがある。しかも当番組は最初のスポンサー（東食）まで倒産とどうも倒産に縁があるようだ。）
「ヨークマートは倒産しないから大丈夫だよ…」（ヨークマートがセブン・アンド・アイ・ホールディングスの傘下企業であるため倒産とは無縁であることをネタにした発言。ちなみにこれはヨークマートからの中継の日で発言した。）
「撮られたくないヨッ!!!!」（2006年 9月20日放送分で大沢から当日の内包番組のゲストが写真家の立木義浩で立木が「毒蝮のヌード写真を撮りたい」と言ってもない事を言った後立木に「まむしさ～ん」とコールさせた際の発言。誰も毒蝮の陰茎は見たくないが…。）
「しょーみょー（×5）○△□×☆…」（2006年 9月27日放送分で毒蝮がでたらめの声明を披露した。それを聞いた大沢は「お寺さんから抗議の電話が来るからよしなさい。」と窘めていたが永六輔だったら「仏教を冒涜するマネはやめなさい!!」と叱責しているのは間違いない。）
「知ら（し～ら）ないぞ～知らないぞ～～…あの番組 TBS（テレビ）でやってんだよっ!この野郎!!」（2006年 11月8日放送分で美輪のものまねをするおじさんが（通称：三輪）「えぇ、これから細木数子とデートしに行くところでございますのよ」と発言したことに毒蝮が狼狽した際の発言。本物の美輪は実名こそ挙げないものの細木を非難するほど不仲になっているというから狼狽するのも無理はない。）
「みのもんたに勝ったんだよ、久米宏が…」（大沢・「そうそう、うちの番組もみのもんたに勝ったんだよ。スペシャルウィーク期間中うちが一番だったんだよ。」）（2006年 11月10日放送分でTBSラジオが10月30日～11月5日のスペシャルウィーク期間の聴取率1位を獲得。さらに内包番組が全番組聴取率1位、さらに久米宏ラジオなんですけどがライバルのみのもんたのウィークエンドをつかまえろ（文化放送)を破って土曜1時～3時台の聴取率第1位に輝いた事を受けた発言。毒蝮はもちろん、大沢にとってみのはアライバラー（＝侵略者）だから「ざまーみろ」の気持ちになったのも無理はない。）
「いじめた側も懺悔をしないとだめなんだよ。」（2006年 11月15日放送分での発言。内包番組ではいじめにまつわる問題を取り上げる際大沢は「いじめなんてなくならないんだから」「内海桂子師匠が「学校というところは人生勉強の場なんだから我慢が大切」といっていたよ」と発言しているが肯定している、あるいはされた側の苦しみを理解していないと曲解されるきらいがある。その事情から毒蝮がフォローの意味を含めて発言していたのである。）
「（佐田）玲子ちゃんは男を天秤にかけてんだろ？」（2006年 12月12日放送分での発言。この日は東京都台東区にある天秤を製作する町工場からの中継であったがこの日のパートナー佐田玲子が未だ独身である事をネタに毒蝮が佐田に毒を吐いたわけだが終了後毒蝮の家には「ジャッカシィ――――ワ!!!!!バカタレ―――――ッ!!!!!」という佐田からのゲリラ叱責電話がかかっていたかどうか定かではない。）

[編集] ババア発言のキッカケ

当初は独立番組であった「東食ミュージックプレゼント」の放送開始に始まり、TBSラジオのかつての午前のワイド番組「こんちワ近石真介です」の放送終了に至るまで、長きにわたり毒蝮とコンビを組んでいた近石真介によれば、すでに「こんちワ近石真介です」の内包番組となっていた1973年 8月に毒蝮の母親が死去し、ミュージックプレゼントも一週間休むこととなった。その葬儀の席で毒蝮は母親の写真の前で子供のように泣きじゃくっていたということである。

その後、現場に復帰したところ、中継場所にやたらと元気で大声で話しまくるおばあさんがいたという。母親を亡くしたばかりの毒蝮は、その悲しみと元気なお年寄りへの羨ましさとが入り混じった複雑な感情も手伝い、「憎らしいくらい元気なババアがいる。」、「ババア、まだ生きてやがって。オレのオフクロは死んじまったというのにこっちはなんて元気なババアなんだ。」と思わず発言。当然ながら番組へ抗議の電話が殺到した。

しかし、その当時メインパーソナリティであった近石は、「本当に元気なババアだったらババアでいいじゃないか。」と毒蝮を全面的に擁護。多少の動揺があったものの番組スタッフもこのままの路線を続行することを決定し、また当時スポンサーだった東食もそれにGOサインを出した。

つまり、暴走する毒蝮に極力制限を加えない路線を選択したわけである。結果的に、この選択が長寿番組へとつながる重要な決断となった。またババア発言に対する抗議と同時にババア発言を支持するリスナーからの声も番組に寄せられており、毒蝮は励みを得たと語っている。その後、ババアと言われても一緒になって笑ってくれるような相手を極力選んで毒蝮は少しずつババアと言い始め、中継会場に集まった人達や年輩者を相手に毒舌を吐くが、その後で、毒舌で相手が決して不愉快にならぬように相手から「いい話」を引き出して盛り上げるなど、毒舌とその背後にある優しさや暖かさを話芸の持ち味にするようになっていった。

もちろん、毒蝮の目論見が外れてババアと言った相手が怒ってしまい、放送後平身低頭してその人に毒蝮が謝ったというエピソードもある。

しかし、ババアと言い始めた当初は、当然ながら毒蝮本人にもそのような発言をしていいのだろうかという迷いがあり、毎晩のように反省会と称して電話で長時間、しばしば深夜に至るまで番組の内容について近石と毒蝮は語り合い、翌日の放送に反映させたという。これが、ラジオ関係者から毒蝮の芸である「ババアトークと毒舌は近石・毒蝮が二人で共同して作り上げたもの」と評価される理由となっている。

その後、毒蝮のババアトークと毒舌はさらにエスカレートしていくわけだが、商店やスーパーマーケットが多いという中継場所の性格上、それまでは比較的若い主婦が中心に集まっていた中継現場も、ババア発言以後、不思議なことにお年寄りの数がしだいに増えるようになっていったという。

余談であるが、土曜日も放送されていた時代は最初永六輔とやり取りしていたがババア発言をすると永から「年寄りをババア（ジジイ）呼ばわりするのはやめなさい!」、あるいは「年寄りに向かって南無阿弥陀仏とは何ですか!!（注：永の実家はお寺である）」とたしなめられていたとか。現在毒蝮が「永の野郎とは…」とネタにするのはこれが起源という説もある。

また、毒蝮が腸閉塞で療養後復帰した際、東京新聞が「年寄りを罵倒する人間が復帰して来た…」と小言を並べていたが、同紙は名古屋が本拠地である中日新聞の東京版であり、名古屋では目上の人には絶対逆らわないと言われるほどの保守的な風土であり、名古屋の人間にとって毒蝮は不快（?）な存在である事が窺い知れるであろう。ちなみに間逆の永とはウマが合うようで、永が中部日本放送のラジオ番組に時折顔を出すのはその証拠といえる。

「大沢悠里のゆうゆうワイド」に内包されて以降は、内海桂子がパートナーを務めていた時期があり、内海は毒蝮がババア発言をすると、毒蝮に「マムシいいかげんにしろよ!!」と叱責していた。叱責の迫力に圧倒されたためか毒蝮は恐縮したらしく、以降、内海を話題にする事を避けている程にトラウマになっているという。また、中村メイコやフランソワーズ・モレシャンがトークゲストで呼ばれていた際、ババア発言すると必ず叱責されていたといい（※　中村は「かわいそうだから言っちゃダメ!!」、モレシャンは「コラ!ばばあイウナ!!」）、特に中村は番組が「生風録音放送」の週になると、「それは良かった」と（2006年 9月4日放送分）口走るほど快く思っていないのである。もちろん、永と同様に仲は悪くない。