三遊亭小遊三
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
三遊亭小遊三(さんゆうてい こゆうざ、本名:天野幸夫(あまの ゆきお)、1947年3月2日 - )は山梨県大月市出身(神奈川県横浜市生まれ)の落語家。明治大学経営学部卒。血液型A型、練馬区在住。出囃子は『ボタンとリボン』(或いは『春はうれしや』)。人気演芸番組『笑点』(日本テレビ)の大喜利メンバーとして知られる。
高校時代、卓球部キャプテンを務めていたことから東京オリンピックの聖火ランナーに抜擢される。しかし、母校の近くの区間を走らなかったので誰も見に来なかった。2005年12月、山梨県より「富士の国やまなし観光大使」委嘱。
弟子に変わった名前を付けることでも知られており「あんた(正確にはあん太。現・三遊亭春馬)」、「おたく(現・三遊亭遊史郎)」などがいる。
目次 |
[編集] 芸歴
- 1968年(昭和43年)4月 3代目三遊亭遊三に入門
- 1969年(昭和44年)4月 芸名遊吉にて初高座
- 1973年(昭和48年)9月 二ツ目に昇進、小遊三に改名
- 1983年(昭和58年)3月 真打昇進・同年10月から三遊亭好楽(1988年4月に復帰)の後任として『笑点』にレギュラー出演
(※ 2004年にたい平が代役(2006年からレギュラー)として加入するまでは最後の新加入者であった。)
[編集] その他の活動
- 1989年(平成元年)映画『226』(松竹富士)-三浦作次上等兵役で出演。
- 1991年(平成3年)アニメ『らくごアニメ・滝田ゆう落語劇場』-声優(落語アニメなので噺)。
- 2006年(平成18年)アニメ『落語天女おゆい』-声優、本人役。劇中落語を披露。
など。
現在進行中
[編集] 笑点でのキャラクター
- 水色の着物を着た伊達男と自称しそれなりに色男らしく振舞い、「キムタクやヨン様、市川雷蔵に似ている。」「兄貴が僕の美しい顔に嫉妬してやがんです」イケメン・ナルシスト・甘いマスク・二枚目・水も滴るいい男等の言葉を使った自惚れネタや、奈美恵、紀香、菜々子等の女性タレントの名前や外国人女性(その場合は大抵イボンヌかキャサリン。ちなみにこの2つは飼い犬の名前である)の名前を出すジゴロ(女泣かせ・プレイボーイ)ネタが多い。
- ここ数年は、「貧乏」ネタや自身の悪人ヅラから犯罪・変態ネタの方に向かう回答も増えている。もちろん補導・検挙歴は全くない。また、熱燗好きであることを生かすネタ(小遊三「冷たいものをガブガブ飲むんじゃないよって言ったんで、今熱燗ちびちびやってますよ」)や、プロ野球ファンであることから、プロ野球に関するネタの回答もある(「巨人の監督は原辰徳。ファンはハラハラ」など)。昔はこのネタで「石橋貴明に顔も言動も似てる」と言われたことも。(冒頭の挨拶で「かくいう私は落語界の石橋貴明、三遊亭小遊三でございます」と言った事がある)
- 最近では、「副会長」と指名されると、必ずといっていいほど「便所でお尻を拭く(副)会長」と返す(ちなみに落語芸術協会の会長は司会者である桂歌丸)。ただ一部視聴者からのクレームがあるらしく、試しに「法螺と喇叭(らっぱ)を吹く(副)会長」と発言したことがあるが、本人はあまり面白く感じていない様子。また、その他のバリエーションとして40周年記念披露口上では珍しく上品に「嬉し涙を拭く(副)会長」と発言したこともある。
- 前の回答を引き合いに出し、「そんなんじゃダメだよ、もっと綺麗にやんなきゃ」とダメ出しをしておいて、披露する答えはもっと下品なものだったりする、といった前フリ→お約束といったパターンのネタも得意とする。
- ごくたまになぜか本名で呼ばれることも。(確認済みのもので圓楽が苗字で、楽太郎が苗字に「さん」付け、歌丸が名前に「さん」付け)。また、歌丸は、泥棒と指名したことがある。
- 木久蔵に比べると回数は少ないものの、延々と歌い続けて周囲を脱力させることもある(『酒と泪と男と女』や『津軽海峡冬景色』等)。
- 歌丸を相手に男色の気を示しては、思い切り歌丸を引かせるネタを折りにつけて披露する。
- どうやらメンバーの中では頭の大きさがこん平についで大きいらしく、被り物が二ヶ月続けて抜けなくなるというハプニングを出してしまった。特に2006年10月8日の回では被ることすら一人でできず、山田に無理矢理被せてもらっていた。
[編集] 一門弟子
- 三遊亭円丸
- 三遊亭遊之介
- 三遊亭春馬
- 三遊亭遊史郎
- 三遊亭遊馬
- 三遊亭遊喜
- 三遊亭遊雀(前名は柳家三太楼。柳家権太楼門下を破門され、小遊三門下で再出発)