狛江駅

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狛江駅（こまええき）は、東京都狛江市東和泉1丁目にある小田急電鉄小田原線の駅。各駅停車、区間準急が停車。

旧・小田原急行鉄道の路線計画時にはなかったが、住民の要望で設置された。このため駅の開業は路線開業より2ヶ月遅れている。狛江市の中心に位置するが、駅周辺は密集していたため大規模商業施設やバスターミナルの設置が困難であった。近年、路線の高架事業に伴い、駅前再開発事業が行われ、駅前施設「エコルマ」および北口ロータリーが完成し、狛江市の顔といえる存在になった。

[編集] 位置・名称

新宿駅から16番目（新宿駅も含む）の駅。新宿駅からの距離は13.8km。

所在地は狛江市東和泉1-17-1。駅名称は自治体名「狛江」から取られた。

[編集] 人員配置

喜多見、和泉多摩川駅とともに成城学園前駅の管理管区に属する。 2004年5月16日より、始発～7:30の時間帯は駅員不在となった。

[編集] 駅構造

[編集] 駅舎

線路・ホームは高架上に、改札口は地上にある。改札口は喜多見駅側に1ヶ所あり、北側と南側、および改札正面の公共通路への出口がある。臨時改札口はない。屋根はホームの全面を覆っている。路線部分は覆っていない。

駅舎両脇の高架下を商業施設、自転車置き場として利用している。

世田谷区内をほぼ直線状に進んできた路線が、多摩川鉄橋に合わせてカーブする途上にあるため、ホームは緩やかにカーブしている。

[編集] 駅舎デザイン

内側外側とも改札階は薄いブラウン色、ホーム階は白色が基調色となっている。

出入り口付近の装飾（駅名が掲げてある個所）、改札階の窓枠、およびホーム階の窓枠は、濃いブラウン色で、上部が半円状のデザインに統一されている。

隣りの和泉多摩川駅では、淡いグリーン色、上部が三角形となっており、両駅間のデザイン上の差異となっている。

また、ホーム上屋（屋根）については、喜多見駅などの世田谷区内の新設高架駅では、丸みを帯びたもの（横から見て）に統一されているが、狛江市内にある狛江駅と和泉多摩川駅は、直線状のものに統一されている。

[編集] 路線

間に通過線をはさんだ対向式2面4線の高架駅である。複々線区間なので各停がその動きにかかわらず。特急ロマンスカー・急行・準急など追い越すことができる。

[編集] のりば

ホーム長は10両編成（約210m）に対応している。

海側（南側）から

1番ホーム
- 下り小田原・（箱根登山線）箱根湯本・（江ノ島線）藤沢・片瀬江ノ島方面 - 緩行線
下り通過線 - ホーム無し（特急ロマンスカー・快速急行・多摩急行・急行・準急が通過） - 急行線
上り通過線 - ホーム無し（特急ロマンスカー・快速急行・多摩急行・急行・準急が通過） - 急行線
2番ホーム
- 上り新宿方面 - 緩行線

この区間では急行線・緩行線は原則として以下の通り使い分けられている。

急行線: 特急ロマンスカー・■快速急行・■多摩急行・■急行・■準急が使用する。
緩行線: ■区間準急・■各駅停車が使用する。

[編集] 出入り口

北口 - 改札階と駅前広場が同じ高さなので、エレベータ・エスカレータはない。
南口、正面口 - 改札階と駅前の間に階段（2段）・スロープがある。エレベータ・エスカレータはない。

[編集] 駅設備

駅舎は最近できたため、設備は比較的充実している。本駅より新しい駅に設置されている壁面透過タイプ（ガラス張り）エレベータやセンサー起動式エスカレータは導入されていない。2004年秋にホームに待合室が設置された。トイレはオストメイトに対応している。

[編集] 機器

自動改札機 - 7台
券売機 - 3台（現駅舎供用以来、4台が設置されていたが、2004年秋から1台減った）
定期券発行機 - 1台、また券売機のうち1台が定期券発行も兼ねる
精算機 - 2台

車掌用モニタ - 6両編成用と8両編成用の2ヶ所ある。前者は2台、後者は3台のモニタを持つ。

[編集] 施設

お手洗い - 改札内（上り線の直下付近）にある。女子用、多目的トイレ、男子用がある。
水飲み場 - 各ホームに1ヶ所ずつ、合計2ヶ所ある。
休憩コーナー - 改札内側に2ヶ所ある（旧・喫煙所）。
待合室 - 各ホームに1ヶ所ずつ、合計2ヶ所ある。（2004年秋に設置された）

エレベータ - 改札階と各ホーム階を結ぶホーム毎各1機の合計2機がある。壁面透過タイプ（ガラス張り）ではない。
エスカレータ - 改札階と各ホーム階を結ぶ両方向各1機の合計4機がある。センサー起動式ではなく、常時運転している。

[編集] 商業設備・施設

売店 - OX SHOPが改札外側に1店舗ある。

飲料自動販売機 - 各ホームに2台ずつ、売店脇に2台、計4台ある。
- 1番線 - アサヒ飲料系列
- 2番線 - コカ・コーラ系列
- 売店脇（改札外） - コカ・コーラ系列
- 売店脇（改札内） - JT系列

タバコ自動販売機 - 売店脇に1台ある。

飲食店
- ポルックス（コーヒーショップ）
- 生そば箱根
改札内側と駅外側の両側に出入り口があるが、生そば箱根の方は不正防止のため改札内側からの出入りができない。

ATMコーナー - 改札外に2ヶ所ある。
- 三井住友銀行 - ATM2台。エイティエムサービス東日本支店狛江出張所。
- 横浜銀行 - ATM1台。登戸支店小田急狛江駅出張所。

公衆電話 - 改札内に2ヶ所、5台ある。
- 階段付近 - ディジタル式（灰色） - 2台、ICカード式 - 2台
- 改札直近 - ディジタル式（灰色） - 1台

コインロッカー - 改札外側に1ヶ所、12室ある。
スピード写真 - 改札外側に1ヶ所ある。

[編集] 利用状況

利用客数は1日当たり4万人強で、小田急全69駅中で20位台後半となっている。同クラスの駅には、生田、相武台前、秦野などがある。新宿から向ヶ丘遊園までの各駅停車駅の中で見てみると、千歳船橋（約5万人）に次ぐ2位となる。ちなみに、喜多見は3万人弱、和泉多摩川は1.5万人程度となっており、両者の合計は狛江と同程度である。

1日あたり平均乗降客数の推移

1985年 - 39,664 （22位）
1989年 - 43,256 （24位）
1992年 - 44,546 （27位）
1994年 - 43,331 （27位）
1996年 - 43,134 （27位）
2001年 - 42,461 （25位）
2003年 - 41,718 （26位）
2005年 - 41,997 （24位）

[編集] 駅周辺

北口と南口にそれぞれ駅前広場、ロータリーがある。北口ロータリーは狛江通りに、南口ロータリーは世田谷通りに通ずる。また、高架下には商業施設の小田急マルシェがある。

[編集] 北口

エコルマホール
Odakyu OX狛江店
警視庁調布警察署狛江交番
みずほ銀行狛江支店
狛江市役所

[編集] 南口

狛江駅前郵便局
みずほ銀行狛江支店狛江駅前出張所 - ATMコーナー
三菱東京UFJ銀行成城学園前支店狛江駅前出張所 - ATMコーナー（●旧UFJ対応）
城南信用金庫狛江支店
東京都民銀行狛江支店
JA マインズ狛江支店
The New's TSUTAYA狛江店 - ビデオレンタル店。販売のCD・DVDも若干おいている。24時間営業。
セブン-イレブン
鮮乃庄狛江店
なか卯狛江店
東光苑狛江店　中華　小田急グループ

[編集] 小田急マルシェ

三菱東京UFJ銀行成城支店狛江駅出張所 - ATMコーナー（◆旧東京三菱対応）

店舗は、ミスタードーナッツ、マクドナルド、サーティーワン、サンメリー（パン）、ミネ薬局、まぐろ人、カフェデュモンド、つくばクリーニング、狛江ブックセンタ－、ドコモショップ、はんこ屋さん、写真やさんなど

[編集] 路線バス

[編集] 北口

駅前ロータリーの狛江駅北口に小田急バスの路線が乗り入れる。

小田急線の北側と南側を通る路線

[ 玉08 ] 二子玉川駅～（狛江駅北口）～調布駅南口

[ 渋26 ] 渋谷駅～三軒茶屋～（狛江駅北口）～調布駅南口

狛江営業所～砧農協前～成城学園前駅南口

小田急線北側のみ通る路線

[ 狛01 ] 慈恵第三病院～狛江営業所～狛江駅北口～多摩川住宅

[ 成05 ] 成城学園前駅北口～仙川駅入口～狛江駅北口

[ 境91 ] 武蔵境駅南口～調布駅北口～狛江営業所～狛江駅北口

狛江営業所～慈恵第三病院～狛江第一中学校～狛江駅北口

狛江営業所～狛江第一中学校～狛江駅北口

狛江営業所→中和泉→狛江駅北口

狛江営業所～狛江市役所前～狛江駅北口～成城学園前駅南口

狛江営業所～狛江市役所前～狛江駅北口

狛江駅北口～調布駅南口

狛江駅北口～味の素スタジアム - 直行便がJリーグの試合時のみ運行される。

[編集] 南口

南口より若干和泉多摩川よりの駅前ロータリーの狛江駅南口に小田急バスの路線が乗り入れる。

[ 狛11 ]狛江駅南口～喜多見住宅

[ 狛12 ]狛江駅南口～宇奈根

[編集] 歴史

[編集] 年表

1927年 5月27日 - 狛江駅開業。
1937年 9月1日片瀬江ノ島駅行「直通」の停車駅となる。（小田原方面行「直通」は、通過。）
1948年 9月　「桜準急」が登場し、停車駅となる。
1951年 4月　「準急」の停車駅となる。
1964年 11月5日　「準急」の通過駅となる。
1996年 12月1日 - 上り新ホームの使用開始。
1997年 3月xx日 - 喜多見～和泉多摩川間の複々線化竣工。
1997年6月23日 - 複々線の使用開始。
199x年xx月xx日 - 現駅舎供用開始。
1998年 5月28日 - 小田急マルシェオープン
2004年 5月16日 - 始発～7:30の時間帯は駅員不在になる。
2004年12月11日「区間準急」が登場し、停車駅となる。

[編集] 旧駅舎

駅舎、路線とも地上にあった。駅舎は下りホーム側にあり、上りホームとは跨線橋により連絡された。上りホームには臨時改札口があった。

[編集] 駅名の由来

百済国王が高麗人を日本に帰化させた地で、「狛（高麗）の里」と呼ばれていたことを由来とした「狛江」という地名から。

[編集] その他

「おだきゅう」で狛江を語った著名人

広報誌「おだきゅう」の、著名人が小田急線にまつわる思い出を披露する「おだきゅう談話室」において、狛江駅、狛江市について語った人物を記す。
- 小野武彦（2003年x月号） - 在住。
- 紺野美沙子（2004年7月号） - 出身。
- 斉藤暁（2004年11月号） - 在住。