小田急江ノ島線

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江ノ島線（えのしません）は、神奈川県相模原市の相模大野駅から神奈川県藤沢市の片瀬江ノ島駅を走る小田急電鉄の鉄道路線である。

線形の関係上、藤沢駅でスイッチバックを行う。

目次 1 路線データ 2 概要 3 列車種別 3.1 特急（ロマンスカー） 3.2 快速急行 3.3 急行 3.4 各駅停車 3.5 臨時列車 3.5.1 千代田線直通列車 4 現存しない種別 4.1 直通 4.2 準急 4.3 通勤急行 4.4 快速急行（夏季臨時） 4.5 湘南急行 5 沿革 6 女性専用車 7 駅名・停車駅 8 路線概要 9 関連項目

[編集] 路線データ

• 路線距離：27.4km
• 軌間：1067mm
• 駅数：17駅（起終点駅含む）
• 複線区間：全線
• 電化区間：全線（直流1500V）
• 閉塞方式：自動閉塞式
• 最高速度：110km/h

[編集] 概要

相模野台地を南北に貫き、直線が多く曲線は少なめだが細かいアップダウンはそれなりにある。東側は少し離れたところを境川の中流から下流が、西側は大和市から南を引地川が並行しているが、渡らない。藤沢の先は方向転換して平地を進み、海に面した境川の河口に行き着いて、終点の片瀬江ノ島となる。優等種別を中心に小田原線と直通運転している列車が多い。

[編集] 列車種別

[編集] 特急（ロマンスカー）

• 小田原線新宿駅～藤沢駅・片瀬江ノ島駅間に朝方から日中の上下と夕方の上りに「えのしま」が運転されている。
  • 平日日中はほとんど運転がなく、土曜・休日は概ね2時間に1本程度の運転である。
• 新宿駅～藤沢駅・片瀬江ノ島駅間に夕方の下りに「ホームウェイ」が運転されている。

[編集] 快速急行

• JR東日本の湘南新宿ラインに対抗するため、2004年12月11日に登場した種別。
• 小田原線内・江ノ島線内共に急行より停車駅を減らし、速達化を図っている。
• 日中は1時間に2本の運転。
• 全列車が10両編成で運転されている。
• 江ノ島線の快速急行の大半は新宿駅～藤沢駅の運転となるが、新宿駅～片瀬江ノ島駅の列車が1往復ある。
• 江ノ島線内は、それまで運行されていた湘南急行と停車駅が同一となっている。

[編集] 急行

• 1959年4月に登場。
• 朝夕は新宿駅～藤沢駅（一部片瀬江ノ島駅）間の10両編成運転、日中は平日が毎時1本の新宿駅～片瀬江ノ島駅間の10両編成運転、土曜・休日は町田駅・相模大野駅～藤沢駅・片瀬江ノ島駅間の6両編成運転が中心となる（但し日中は上りのみ）。夜間には新宿駅～片瀬江ノ島駅を結ぶ6両編成（小田原線内は10両編成）の列車もある。
• 片瀬江ノ島駅発着の急行のうち10両編成の列車は、ホームの長さの関係で本鵠沼駅と鵠沼海岸駅に停車しない。
• 土曜・休日夜間の急行藤沢行で、大和駅で特急に追い越される列車がある。
  • 停車駅の変遷
    • 1959年4月（急行の運行開始）

      相模大野駅 - 藤沢駅 - 片瀬江ノ島駅

    • 1961年10月

      長後駅が停車駅に加えられる。

    • 1964年11月

      本鵠沼駅と鵠沼海岸駅が停車駅に加えられる。

    • 1965年11月

      南林間駅と大和駅が停車駅に加えられる。

    • 1990年3月27日

      中央林間駅が停車駅に加えられる。

    • 1998年8月22日

      本鵠沼駅と鵠沼海岸駅が一部の急行の通過駅となる。

    • 2000年12月2日

      湘南台駅が停車駅に加えられる。

[編集] 各駅停車

• 大半が町田駅・相模大野駅～藤沢駅・片瀬江ノ島駅の折り返し運転だが、朝夕に一部新宿駅発着列車があるほか、早朝に成城学園前駅発列車が2本ある。
  • 相模大野駅で種別を変更し、小田原線内は急行となる列車もある。
• 大半が6両編成であるが、早朝の上り1本と深夜の下り1本のみ4両編成で運転される。
• 大和駅・長後駅・藤沢駅では、特急ロマンスカー・快速急行・急行などの待ち合わせや通過待ちを行う列車がある。

[編集] 臨時列車

[編集] 千代田線直通列車

秋のレジャートレイン 江の島号

• 2004年秋に東京メトロ千代田線綾瀬駅～片瀬江ノ島駅間で運転された臨時列車で、綾瀬駅～相模大野駅間は秋のレジャートレイン 箱根号（綾瀬駅～箱根登山鉄道線箱根湯本駅の臨時列車）と併結運転され、秋のレジャートレイン 箱根・江の島号と称した。
• 10月10日・30日～11月21日の土曜・日曜に運転された（祝日である11月3日には運転されていない）。
  • 停車駅

    相模大野駅 - 中央林間駅 - 大和駅 - 湘南台駅 - 藤沢駅 - 本鵠沼駅 - 鵠沼海岸駅 - 片瀬江ノ島駅

江の島マリン号

• 2003年～2005年の夏に東京メトロ（←営団地下鉄）千代田線綾瀬駅～片瀬江ノ島駅間で運転された臨時列車で、このうち2003年と2004年は綾瀬駅～相模大野駅で箱根湯～ゆう号（綾瀬駅～箱根登山鉄道線箱根湯本駅の臨時列車）と併結運転された。
• 2003年は7月26日～8月16日の土曜に、2004年は7月24日～8月22日、2005年は7月23日～8月21日（8月13日は除く）の土曜・日曜に運転された。
  • 2003年の停車駅

    相模大野駅 - 藤沢駅 - 本鵠沼駅 - 鵠沼海岸駅 - 片瀬江ノ島駅

  • 2004年・2005年の停車駅

    相模大野駅 - 中央林間駅 - 大和駅 - 湘南台駅 - 藤沢駅 - 本鵠沼駅 - 鵠沼海岸駅 - 片瀬江ノ島駅（2004年秋のレジャートレイン 江の島号と同一）

箱根・湘南あじさい号・湘南・鎌倉あじさい号

• 2004年6月19日～6月27日の土曜・日曜に江ノ島マリン号と同じルートで箱根・湘南あじさい号が運転された。綾瀬駅～相模大野駅間は箱根湯本行と併結運転された。
• 2005年は6月11日～6月26日の土曜・日曜に湘南・鎌倉あじさい号として運転された。
  • 停車駅

    相模大野駅 - 中央林間駅 - 大和駅 - 湘南台駅 - 藤沢駅 - 片瀬江ノ島駅

箱根駅伝応援号

• 2004年以降、1月2日と3日に東京メトロ千代田線～箱根登山鉄道線箱根湯本駅・小田急江ノ島線藤沢駅間で運転される臨時列車。1月2日は千代田線大手町駅→箱根湯本駅・藤沢駅の運転で、3日は箱根湯本駅→綾瀬駅の運転である。また、箱根湯本駅で2日は箱根町行、3日は箱根町発の連絡バスと接続する。なお、2004年は復路にも藤沢駅→綾瀬駅で運転していた。
  • 2004年の停車駅

    相模大野駅 - 藤沢本町駅 - 藤沢駅

  • 2005年以降の停車駅

    相模大野駅 - 中央林間駅 - 大和駅 - 藤沢本町駅 - 藤沢駅

[編集] 現存しない種別

[編集] 直通

• 江ノ島線開業時（1929年4月1日）から1945年6月まで存在した種別。
• この時期は「各駅停車」は新宿駅～稲田登戸駅（現・向ヶ丘遊園駅）間のみで運行されており、「直通」は稲田登戸駅～小田原駅・片瀬江ノ島駅の各駅に停車していた。
  • 停車駅

    江ノ島線内各駅停車

[編集] 準急

• 1946年10月1日から2002年3月22日まで存在した種別。晩年は、定期列車での設定は無く年末年始の終夜臨上りでのみ運行されていた。
  • 停車駅

    江ノ島線内各駅停車

[編集] 通勤急行

• 1955年3月25日から1971年4月まで存在した種別。
  • 停車駅の変遷
    • 1955年3月25日（通勤急行の登場）

      相模大野駅 - 南林間駅 - 大和駅 - 新長後駅（現・長後駅） - 藤沢～片瀬江ノ島間の各駅

    • 1962年～数年

      数年間のみ、朝ラッシュ時の上り列車の1本に限り六会駅（現・六会日大前駅）が停車駅となる。

[編集] 快速急行（夏季臨時）

• 1957年～1960年代に存在した種別。現在の「快速急行」とは別物。
• 鵠沼海岸・江ノ島への海水浴客輸送用の臨時列車で、夏季のみ運行された。
  • 停車駅の変遷
    • 1957年

      相模大野駅 - 藤沢駅 - 鵠沼海岸駅 - 片瀬江ノ島駅

    • 1958年～廃止まで

      相模大野駅 - 藤沢駅 - 片瀬江ノ島駅

[編集] 湘南急行

• 2002年3月23日から2004年12月10日まで存在した種別。
• JR東日本の湘南新宿ラインに対抗するために、江ノ島線内では急行より停車駅を減らし、速達化を図っていた。
• 新宿駅～藤沢駅間で、10両編成で運行された。また、2003年3月28日までは土曜・休日の一部列車が片瀬江ノ島駅まで乗り入れていた。
• 2004年12月11日のダイヤ改正で、快速急行に置き換えられた。
  • 停車駅

    新宿方面 - 相模大野駅 - 中央林間駅 - 大和駅 - 湘南台駅 - 藤沢駅 - 片瀬江ノ島駅

[編集] 沿革

• 1928年4月1日 - 小田原急行鉄道藤沢線として大野信号所（現・相模大野駅）～藤沢駅が着工される。
• 1929年2月13日 - 小田原急行鉄道片瀬線として藤沢駅～片瀬江ノ島駅が着工される。
• 1929年4月1日 - 小田原急行鉄道江ノ島線として大野信号所～片瀬江ノ島駅を全線複線、駅数13で開業する。
• 1943年11月16日 - 戦時中につき不要不急とされた藤沢駅～片瀬江ノ島駅が単線となる。
• 1948年9月18日 - 藤沢駅～本鵠沼駅が複線に戻る。
• 1949年4月10日 - 本鵠沼駅～片瀬江ノ島駅が複線に戻る。

藤沢～江ノ島間については、免許を申請した段階で既に江ノ島電気鉄道（現・江ノ島電鉄）の藤沢～江ノ島～小町（鎌倉）間の路線（現・江ノ島電鉄線）や大船～江ノ島～茅ヶ崎間の建設予定線があり、特に後者とは片瀬江ノ島駅付近で交差するため、当初は江ノ島電気鉄道の予定線が開業した場合には撤去するという条件の仮設線として建設された。しかし、着工した段階で後者の免許の期限（1930年1月）が迫っており、また江ノ島電気鉄道には着工に入るだけの資金もなくその失効が確実視されていたため、実際には小田急電鉄は本設物として同区間を建設し、予定通り免許が失効して本設物扱いに変更された。

また、大野方面から藤沢市街地へは用地買収の手間が掛からない西側から入る事にしたが、ここからまっすぐ江ノ島へ進むと江ノ電と完全に並行する事になり、そうしない様に鉄道省から指導されていたため、藤沢駅でスイッチバックを行って西側を進むルートを採った。

[編集] 女性専用車

平日朝7：30～9：30に新宿駅に到着する上り快速急行・急行の進行方向最後尾車両（実施区間は藤沢～新宿間）

[編集] 駅名・停車駅

各駅停車は各駅に停車するため省略

駅名	駅間距離	累計距離		急行	快速急行	特急 ロマンスカー	接続路線 （括弧内は接続路線の駅名・駅番号等）	所在地
		相模大野駅から	新宿駅から
小田急小田原線新宿方面直通運転
相模大野駅	-	0.0km	32.3km	●	●	●	小田急電鉄：小田原線	神奈川県	相模原市
東林間駅	1.5km	1.5km	33.8km	｜	｜	｜
中央林間駅	1.5km	3.0km	35.3km	●	●	｜	東京急行電鉄：田園都市線		大和市
南林間駅	1.5km	4.5km	36.8km	●	｜	｜
鶴間駅	0.6km	5.1km	37.4km	｜	｜	｜
大和駅	2.5km	7.6km	39.9km	●	●	●	相模鉄道：本線
桜ヶ丘駅	2.2km	9.8km	42.1km	｜	｜	｜
高座渋谷駅	2.0km	11.8km	44.1km	｜	｜	｜
長後駅	2.2km	14.0km	46.3km	●	｜	｜			藤沢市
湘南台駅	1.8km	15.8km	48.1km	●	●	｜	横浜市営地下鉄：ブルーライン（1号線）(1) 相模鉄道：いずみ野線
六会日大前駅	1.5km	17.3km	49.6km	｜	｜	｜
善行駅	2.4km	19.7km	52.0km	｜	｜	｜
藤沢本町駅	1.6km	21.3km	53.6km	｜	｜	｜
藤沢駅	1.8km	23.1km	55.4km	●	●	●	東日本旅客鉄道：東海道本線 江ノ島電鉄：江ノ島電鉄線
本鵠沼駅	1.5km	24.6km	56.9km	■	｜	｜
鵠沼海岸駅	1.3km	25.9km	58.2km	■	｜	｜
片瀬江ノ島駅	1.7km	27.6km	59.9km	●	●	●	江ノ島電鉄：江ノ島電鉄線（江ノ島駅） 湘南モノレール：江の島線（湘南江の島駅）

●印…全列車が停車

■印…本鵠沼駅・鵠沼海岸駅には6両編成の急行のみが停車

[編集] 路線概要

[編集] 関連項目

• 小田急電鉄
• 林間都市
• 日本の鉄道路線一覧
• 日本の鉄道