喜多見駅
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喜多見駅(きたみえき)は東京都世田谷区喜多見にある、小田急電鉄小田原線の駅。駅の一部が狛江市にかかる。各駅停車・区間準急が停車する。
新宿駅から下り方向で世田谷区内の最後の駅。成城学園前駅までは台地上にあるが、本駅から多摩川流域の低地になるためその間は急な下り坂となっている。過去に、都心から玉川通り、世田谷通りの地下を通り喜多見駅で小田急線に乗り入れる地下鉄構想、小田急多摩線を喜多見駅から分岐する構想があったが、いずれも実現しなかった。近年、高架化工事が完成、また駅と野川の間に喜多見車両基地ができた。駅前は再開発中である。駅北口のカトリック喜多見教会は、小田急電鉄創始者の利光鶴松が建てた聖堂がルーツである。
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[編集] 位置
新宿駅から15番目(新宿駅も含む)の駅。新宿駅からの距離は12.7km。 所在地は世田谷区喜多見9-2-26。
[編集] 人員配置
狛江駅、和泉多摩川駅とともに成城学園前駅の管理管区に属する。
[編集] 駅構造
[編集] 駅舎
線路・ホームは高架上に、改札口は地上にある。改札口は成城学園前駅側に1ヶ所ある。臨時改札口はない。改札口には北側と南側の出口がある。屋根はホームの全面を覆っている。路線部分は覆っていない。
駅舎両脇の高架下を商業施設として利用している。
[編集] 駅舎デザイン
世田谷区内の新設高架駅ではデザインが統一されており、各駅ごとに基調色を定め、特徴としている。基調色はホーム屋根の柱などに使われている。本駅の場合、淡いクリーム色である。
[編集] 路線
[編集] のりば
ホーム長は10両編成(約210m)に対応している。
- この区間では急行線・緩行線は原則として以下の通り使い分けられている。
- 急行線
- 特急ロマンスカー・■快速急行・■多摩急行・■急行・■準急が使用する。
- 緩行線
- ■区間準急・■各駅停車が使用する。
[編集] 出入り口
- 北口、南口とも段差がないので、エレベータ・エスカレータはない。
[編集] 駅設備
駅舎は最近できたため、設備は比較的充実している。本駅より新しい駅に設置されている壁面透過タイプ(ガラス張り)エレベータやセンサー起動式エスカレータは導入されていない。トイレはオストメイトに対応している。
[編集] 機器
- 自動改札機 - 6台
- 券売機 - 3台(うち1台は定期券発行機能を持つ)
- 定期券発行機 - 券売機の内1台が兼ねる。
- 精算機 - 1台
[編集] 施設
- お手洗い - 改札内改札階山側にある。男子用、女子用、多目的トイレがある。午前11時ごろから清掃。
- 休憩コーナー - 改札内側改札階に2ヶ所ある(旧・喫煙所)。
- 水飲み場 - 各ホームに1ヶ所ずつある。
- 待合室 - 各ホームに1ヶ所ずつ、合計2ヶ所ある。(2004年秋に設置された)
- エレベータ - 改札階と各ホーム階を結ぶ2機がある。壁面透過タイプではない。
- エスカレータ - 改札階と各ホーム階を結ぶ両方向、4機がある。センサー起動式ではなく、常時運転している。
- 車掌用モニタ - ホームは直線状なのでモニタはない。
[編集] 商業設備・施設
- 売店 - 改札外側に以下の2店がある。
- OX SHOP - 駅売店。
- Odakyu MART - コンビニエンスストア。改札と駅売店の間にある。駅側の出入り口は、駅の営業時間外にはシャッターが下りるため使用できない。
- 飲食店 - 駅施設としてはない(高架下商業施設にある)。
- 公衆電話 - 改札内側に1ヶ所、改札外側に1ヶ所ある。
- 改札内 - ディジタル式(灰色) - 1台、ICカード式 - 1台
- 改札外 - ディジタル式(灰色) - 1台
- コインロッカー - 改札内側に1ヶ所、17室ある。
[編集] 利用状況
利用客数は1日当たり約3万人で、小田急全69駅中で35位前後となっている。同クラスの駅には、読売ランド前、六会日大前などがある。新宿から向ヶ丘遊園までの各駅停車駅の中で見てみると、千歳船橋、狛江、祖師ヶ谷大蔵に次ぐ4位となる。
1日あたり平均乗降客数
- 1992年 - 27,517 (41位)
- 1996年 - 27,455 (41位)
- 2001年 - 28,454 (35位)
- 2003年 - 30,097 (35位)
- 2005年 - 32,367 (34位)
※これらの順位は2004年12月のはるひ野駅開業以前の69駅中での順位である。
[編集] 駅周辺
北口、南口に駅前広場がある。ロータリーはない。
[編集] 北口
[編集] 南口
- サミットストア喜多見駅前店
- 喜多見駅前郵便局
- 国本学園
[編集] 路線バス
小田急バスの路線が乗り入れる。交番のそばに喜多見駅バス停がある。
- [ 喜01 ] 喜多見駅~狛江ハイタウン折返場
また、南口を出て商店街を抜けた世田谷通り沿いに喜多見駅入口バス停がある
[編集] 歴史
[編集] 年表
- 1927年4月1日 - 開業。
- 1937年9月1日 片瀬江ノ島駅行「直通」の停車駅となる。(小田原方面行「直通」は、通過。)
- 1948年9月 「桜準急」が登場し、停車駅となる。
- 1951年4月 「準急」の停車駅となる。
- 1964年11月5日 「準急」の通過駅となる。
- 1989年7月 - 喜多見~和泉多摩川間の複々線化着工。
- 1994年春 - 喜多見車両基地完成。
- 1994年12月 - 世田谷代田~喜多見間の複々線化着工。
- 1996年12月1日 - 上り新ホームの使用開始。
- 1997年3月 - 喜多見~和泉多摩川間の複々線化完成。
- 1997年6月23日 - 複々線の使用開始。
- 1998年9月10日 - 小田急マルシェオープン。
- 19xx年xx月xx日 - 現駅舎供用開始。
- 2002年12月 - 世田谷代田~喜多見間の立体化完成。
- 2004年12月11日 「区間準急」が登場し、停車駅となる。
[編集] 旧駅舎
駅舎、路線とも地上にあった。駅舎は上りホーム側にあり、下りホームとは跨線橋により連絡された。下りホームには臨時改札口があった。
[編集] 駅名の由来
地名から名づけられた。尚、「喜多見」という地名は、江戸時代以前は「木田見」や「北見」と表記されていたが、徳川家康の江戸入城の際に「喜多見」という表記になった。元禄年間には喜多見藩が置かれている。
[編集] 関連施設
- 駅両脇の高架下に商業施設小田急マルシェがある。
- 成城学園前駅との間に喜多見電車基地および喜多見総合事務所がある。
[編集] その他
- パスネット印字
- 入場「喜多見」
- 出場「喜多」