大分駅
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大分駅(おおいたえき)は、大分県大分市要町1番1号に所在する九州旅客鉄道の駅である。大分県の県庁所在地で大分の代表駅である。
乗降者数は1日当たり約5万人。大分駅より日豊本線終点鹿児島駅まで単線区間である。
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[編集] 利用可能な鉄道路線
- 以下の全ての特別急行列車が停車する。
[編集] 駅構造
駅北側(大分市街中心部側)を北口、駅南側(大道側)を南口と言う。北口・南口ともにコンクリート造りの駅舎があるが北口の物が大規模であるのに対し南口は規模が大きくはない。
北口の集改札口は馬蹄型で此のタイプの物では国内で初めて作られた物であり此の集改札口には大分県内の駅で唯一自動改札機が設置されている。
日豊本線、久大本線、豊肥本線合わせて混合ホーム4面7線、大規模の地上駅であるが駅周辺の高架化工事を実施中である。高架新駅は2010年度完成予定。
のりば - 番号は駅北口本屋側から順に割当てられている
- 1番のりば:日豊本線特急到着 日豊本線下り普通
- 2番のりば:日豊本線上り普通
- 3番のりば:日豊本線上下普通
- 4番のりば:日豊本線特急発車 久大本線特急発車
- 5番のりば:日豊本線上り普通・特急発車 豊肥本線普通・特急
- 6番のりば:豊肥本線普通・特急
- 7番のりば:久大本線普通
ホーム、駅ビル間の連絡は地下道で行う。北口のコンコースは待合室、自動券売機、みどりの窓口、ジョイロード、九州旅客鉄道大分支社、ATMコーナー、コインロッカー、飲食店、キヨスク、インターネットカフェ等が立ち並ぶフレスタ大分商店街となっており水洗トイレも有る。コンビニのam/pmもあり、ドリームにちりんの乗客が長時間停車の間に利用することも出来る。因みに、この時限りは改札が開放される。
また、北口西側の出入口の前には大分駅前商店街があり、この商店街に沿って大分バスの主に大分市内路線の路線バスのバス停がある。一方、北口東側の出入口の前には大分交通の観光バスや大分空港行のエアーライナーのバス停がある。
この他、貨物列車の通過線、機関車の入れ替え用側線等の設備が整っている。かつては北口の東側に貨物扱場も存在したが現在は大分市が管理する駐車場になっている。南東部には旧・豊肥久大鉄道事業部豊肥久大運輸センターの跡地が広がっている。この車両基地は大分駅高架化により牧駅近くの大分鉄道事業部大分車両センターの隣接地に移転し統合された。又、整備場は高架化に伴い既に解体されれた。この整備場にはキハ07形気動車が保管されていたが2003年に九州鉄道記念館に移設された。
北口はJR九州直営でマルス端末機が設置されている。南口は九州交通企画に業務委託されPOS端末機のみ設置されている。
[編集] バス路線
[編集] 高速バス
- とよのくに号 大分新川・大分駅前・湯布院IC・日田IC⇔西鉄天神バスセンター・博多駅交通センター(西鉄高速バス・大分交通・大分バス・日田バス・亀の井バス)
- サンライト号 大分新川・トキハ前(大分駅)・高速日田・高速甘木⇔大村IC・長崎駅前(長崎県営バス・長崎自動車・大分交通・大分バス・日田バス・亀の井バス)
- ぶんご号 トキハ前(大分駅)・別府北浜・中津サンライズホテル前⇔名鉄バスセンター(大分交通・大分バス・亀の井バス)
- トロピカル号 金池ターミナル・トキハ前(大分駅)・竹田玉来⇔鹿児島空港南・鹿児島中央駅前・天文館・いづろ(大分バス・南九州バスネットワーク)
[編集] 駅周辺
駅の周辺は北口は大分市街地の中心部で各百貨店、商店街、大分県の行政機関が立ち並ぶ市街地となっていて人通りも多い。九州の県庁所在地の代表駅は市街地中心部から離れた場所に立地している駅が多いが、大分駅は北口側が市街地中心部と一体化している。一方、南口は北口と打って変わって静かな雰囲気の町並みとなっている。これは駅と日豊本線の存在によってこれを境にして南北が完全に分断された為に南口側が発展しなかった為で現在駅高架化と同時に南口周辺の再開発が行われている。再開発後は南北が一体化する予定である。
[編集] 北口
[編集] 南口
[編集] 歴史
大分駅は鉄道院豊州本線が別府駅から当駅まで延伸したのに伴い明治44年(1911年)11月1日に開業した。開業当初は豊州本線の終着駅であったが3年後の大正3年(1914年)4月1日に豊州本線は幸崎駅まで延伸となり中間駅となった。また同日に同じ国鉄の犬飼軽便線が当駅から中判田駅まで開通したため同線と豊州本線との接続駅ともなった。
大正4年(1915年)10月30日には大湯鉄道が大分市駅から小野屋駅までを開業する。大湯鉄道はその後大正11年(1922年)の12月1日に国有化され大湯線となり大分市駅はこのとき大分駅に統合され3ヵ月前の大正11年(1922年)9月2日には犬飼軽便線は犬飼線に改称となり当駅は国鉄の豊州本線・犬飼線・大湯線の接続駅になった。
昭和3年(1928年)12月2日には玉来駅から宮地駅までの開通により熊本駅から大分駅まで犬飼線なども含めて全通し豊肥本線に改称された。昭和7年(1932年)12月6日には大隅大川原駅から霧島神宮駅までの開通により小倉駅から大分回りで鹿児島駅までが豊州本線等を含めて全通し日豊本線とされた。そして昭和9年(1934年)11月15日には日田駅から天ヶ瀬駅までの開通により大湯線も含めて久留米駅から大分駅までが全通した為久大線となった。
久大線は昭和12年(1937年)6月27日に久大本線に改称となり現在の様に大分駅は日豊本線・豊肥本線・久大本線の接続駅となった。その後、昭和62年(1987年)に国鉄の分割民営化に伴い九州旅客鉄道(JR九州)の駅となって現在に至っている。
尚明治33年(1900年)より昭和47年(1972年)まで駅前より路面電車の豊州電気鉄道線→大分交通別大線も発着していた。
[編集] 年表
- 1911年(明治44年)11月1日- 豊州本線別府~大分駅延伸により鉄道院が開設
- 1914年(大正3年)4月1日- 大分~幸崎駅延伸。大分~犬飼駅犬飼軽便線開通
- 1915年(大正4年)10月30日- 大湯鉄道大分市~小野屋駅開通
- 1922年(大正11年)9月2日- 犬飼軽便線が犬飼線に線名改称
- 1928年(昭和3年)12月2日- 犬飼線が豊肥本線編入
- 1932年(昭和7年)12月6日- 豊州本線が日豊本線編入
- 1934年(昭和9年)11月15日- 大湯線が久大線編入
- 1937年(昭和12年)6月27日- 久大線が久大本線に路線名称変更
- 1945年(昭和20年)4月21日- 米空軍大分大空襲により駅本屋構内被災全焼
- 1966年(昭和41年)9月21日- 西大分~大分駅間複線化
- 1967年(昭和42年)10月1日- 新田原~幸崎駅間電化
- 1987年(昭和62年)4月1日- 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承
[編集] 駅弁
- あじ寿司(梅の家)525円
- あさり弁当(梅の家)700円
- 鰺の桜寿司(梅の家)1050円
- じゃこめし(梅の家)800円
- 磯の香じゃこめし(梅の家)900円
- 助八弁当(梅の家)
- 幕の内(梅の家)850円
- 特製幕の内(梅の家)1000円
- しいたけ弁当(梅の家)1050円
- 卵とり地鶏弁当(梅の家)1050円
- 四季の味(梅の家)1050円
- 豊後さば寿司(梅の家)1300円
- とり天弁当(梅の家)1050円
- 大分の味物語(梅の家)980円
[編集] 隣の駅
- ■久大本線
- 古国府駅 - 大分駅
[編集] 関連項目
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