大分交通
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大分交通株式会社(おおいたこうつう)は、大分県北部を営業エリアとする、乗合バス・貸切バス事業者である。本社所在地は大分市大字勢家1137番地。西日本鉄道(西鉄)が一部資本を有しているが、同社の系列会社ではない。また西鉄は2005年に大分バスへも出資することとなった。
バス事業を国東観光バス・玖珠観光バス・大交北部バスなどの子会社に分離している。
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[編集] 歴史
- 1896年8月5日 豊州電気鉄道株式会社として設立。
- 1900年5月10日 大分~別府間に路面電車を開通させる(後の別大線。九州初、京都に次いで日本で2番目の電車路線)
- 1906年1月4日 豊後電気鉄道が設立され、経営不振に陥った豊州電気鉄道の事業一切を継承。
- 1916年4月1日 九州水力電気が豊後電気鉄道などを合併。
- 1927年7月1日 九州水力電気が大分~別府間の軌道事業を別府大分電鉄として分社化。
- 1945年4月20日 戦時政策の影響により別府大分電鉄が国東鉄道・耶馬渓鉄道・宇佐参宮鉄道・豊州鉄道(もとの日出生鉄道)・別杵自動車を吸収し、大分交通となる。
- 1975年10月1日 耶馬溪線(中津~野路)を最後に鉄道・軌道路線を全廃。以後バス事業が主要業務となる。
[編集] 営業所・車庫
営業所名の右側の( )内は営業所表記(車両番号の先頭部に書かれている表記)。
- 大分営業所(O)(大分市豊海四丁目)
- 別府営業所(B)(別府市大字内竈)
- 国東営業区(Ku)(国東市国東町大字鶴川)
[編集] 乗合バス
主に大分市と大分市以北の県北地区を営業エリアとする。大分市内は大分営業所で路線バス事業を担っている。別府市には別府営業所が設置され、別府市内や周辺市町村への路線を担当している。
車両は、白地に赤系統の塗装である。
[編集] 運行している市町村
特記以外はすべて大分県。高速バスのみ運行している市町村は除く。
[編集] 主なバスターミナル
営業所は除く。
- 大分駅(大分市要町) - 大分市中心部を発着するすべての一般路線バス・定期観光バスが利用できる。高速バスは「大分バス本社前」(トキハ前)を利用する。
- 新川(大分市大字勢家) - 「D-Plaza」(ショッピングモール)に隣接。高速バス・空港連絡バスのターミナル。出札機能もある。一般路線バスは道路上のバス停を利用する。
- 別府北浜(別府市北浜) - 道路上のバス停を含めることによって、別府市中心部を発着するすべての一般路線バス・定期観光バスが利用できる。出札機能もある。
- 国東(国東市大字鶴川) - 国大線(大分~国東)のターミナル。国東観光バスのターミナルでもある。出札機能もある。
- その他沿線のJR亀川・日出・杵築の各駅がターミナルとなる。
[編集] 現行路線
[編集] 高速バス
- 高速:大分・別府・宇佐・中津~名古屋「ぶんご号」(大分バス・亀の井バスと共同運行/名鉄バスが名古屋での出札業務を担当)
- 高速:別府~徳山(周南)・広島「別府ゆけむり号」(広交観光と共同運行・スオーナダフェリーを利用/防長交通が徳山(周南)での出札業務を担当)
- 高速:大分・別府~福岡「とよのくに号」(大分バス・亀の井バス・日田バス・西日本鉄道・西鉄観光バスと共同運行)
- 高速:大分・別府~長崎「サンライト号」(大分バス・亀の井バス・日田バス・長崎自動車・長崎県交通局と共同運行)
[編集] 空港連絡バス
[編集] 大分空港~別府・大分線(「エアライナー号」)
大分空港~別府・大分線については、「エアライナー号」を参照のこと。
[編集] 大分空港~湯布院線
- 由布院駅前バスセンター~大分空港(亀の井バスとの共同運行)
- 大分県由布市湯布院町のJR由布院駅と大分空港を結ぶ路線。
- 運行開始は2003年7月17日、当初より亀の井バスとの共同運行である。
- 由布院駅を出ると県道216号を西進して湯布院インターチェンジから大分自動車道に入り、日出バイパス~大分空港道路経由で大分空港へ至る。由布院駅前~大分空港間はノンストップ。
[編集] 定期観光バス
宇佐神宮や両子寺など国東半島の史跡をめぐるものと、青の洞門や深耶馬溪などの耶馬溪をめぐる2コースがある。
[編集] 一般路線バス(大分営業所)
大分営業所管内の路線では、ホーバーバスと下八幡線を除き、以下のように行き先番号が設定されている。
- 1:5号地~新川~大分駅(両方向とも)
- 2:ソフトパーク経由県立図書館
- 3:田室町経由県立図書館
- 4:田室町経由柞原
- 5:田室町経由机張原
- 6:西春日町経由柞原
- 7:西春日町経由机張原
- 8:西春日町経由スカイタウン高崎
- 9:新川経由にじが丘青葉台
- 10:西春日町経由にじが丘青葉台
- 12:5号地発中島経由大分駅
- 13:田室町経由大分駅・5号地、大分駅発中島経由5号地
- 14:西春日町経由大分駅・5号地
- 15:ソフトパーク経由大分駅・5号地
- 16:新川経由大分駅
- 23:田室町経由にじが丘青葉台
- お18:大洲運動公園(大分バス大洲循環線への直通運行)
[編集] ホーバーバス
- 大分駅~県庁前~一条~ホーバー大分基地
- 大分市中心部と、大分川河口東側の西新地にある大分ホーバーフェリー大分基地を結ぶ路線。
- ホーバーフェリーの出発・到着便に合わせたダイヤで運行されている。ホーバーフェリーのダイヤは大分空港の航空ダイヤに合わせているため、他路線とはダイヤ改正の時期が異なる。また、ホーバーの欠航時には運休となり、その際大分中心部各乗り場では、停留所時刻表の下に欠航であることを示す札が下げられる。途中区間のみの利用も可能である。
- 専用の小型車両で運行される。
[編集] 5号地線
- 大分駅~新川~合同庁舎稲荷前~弁天一丁目~5号地大交車庫
- 大分駅~県庁前~中島(一条~十条)~弁天一丁目~5号地大交車庫
- 大分市中心部と、大分川河口西側の5号地にある大分交通大分営業所を結ぶ路線。大分駅~中島~5号地間では県立図書館線・柞原線・机張原線も運行されている。
- 出入庫系統で、運行間隔は一定しないが多数運行されている。
[編集] 県立図書館線
- 5号地大交車庫~中島~大分駅~オアシスひろば~田室町~大分西高校~志手~県立図書館(循環)
- 5号地大交車庫~中島~大分駅~ソフトパーク~春日神社~大分西高校~志手~県立図書館(循環)
- 大分市中心部と、市街地西側の新春日町・王子新町などの住宅地を結ぶ路線。沿線には大分県立図書館、県立大分西高校、大分大学教育福祉科学部附属養護学校、同附属中学校などの文教施設もある。
- 田室町経由では大分市営グランドから先が循環区間であり、大分西高校→志手→県立図書館→附属養護学校→附属中学校→大分市営グランドと循環して大分駅方向へ戻る。
- ソフトパーク経由では附属養護学校からが循環区間で、附属中学校→大分西高校→志手→県立図書館→附属養護学校と循環して大分駅方向へ戻る。
- 田室町経由便の一部は、大分バス大洲循環線との相互乗り入れを行っている。その場合は5号地までは行かず、「県立図書館~大分駅~大分バス本社前~大洲運動公園」という経路で運行される。
[編集] スカイタウン高崎・青葉台団地線
- 大分駅~西春日町~生石一丁目~スカイタウン高崎センター~高崎四丁目
- 大分駅←新川 ←生石一丁目←スカイタウン高崎センター←高崎四丁目
- 大分駅~西春日町~生石一丁目~スカイタウン高崎センター~虹ヶ丘入口~虹ヶ丘~青葉台団地(循環)
- 大分駅~新川 ~生石一丁目~スカイタウン高崎センター~虹ヶ丘入口~虹ヶ丘~青葉台団地(循環)
- 大分駅~田室町~大分西高校~志手南~椎迫一組~虹ヶ丘~青葉台団地(循環)
- 大分市中心部と、市街地南西の丘陵上にある住宅団地を結ぶ路線。方向幕では、高崎四丁目行きが「スカイタウン高崎」、青葉台団地行きが「にじが丘・青葉台」と表示される。
- 新川・西春日町経由では虹ヶ丘入口から先が循環区間で、虹ヶ丘西公園→あおば公園→虹ヶ丘ショッピングセンター→虹ヶ丘入口と循環して大分駅へ戻る。田室町経由では椎迫一組から先が循環区間で、虹ヶ丘東公園→虹ヶ丘西公園→あおば公園→虹ヶ丘ショッピングセンター→にじが丘北→椎迫一組と循環して大分駅へ戻る。
- 大分市内路線の中心的存在であり、朝夕は通勤・通学客でかなり混み合う。
[編集] 下八幡・柞原・机張原線
- 5号地大交車庫~中島~大分駅~西春日町~かんたん~富士紡社宅~下八幡~柞原
- 5号地大交車庫~中島~大分駅~田室町 ~かんたん~富士紡社宅~下八幡~柞原
- 5号地大交車庫~中島~大分駅~西春日町~かんたん~富士紡社宅~下八幡~金谷迫公民館~机張原
- 5号地大交車庫~中島~大分駅~田室町 ~かんたん~富士紡社宅~下八幡~金谷迫公民館~机張原
- 大分駅~西春日町~かんたん~富士紡社宅~下八幡
- 大分駅~新川 ~かんたん~富士紡社宅~下八幡
- 大分市中心部と西大分方面を結ぶ路線。柞原線・机張原線とも田室町経由便は朝の一部便のみ。下八幡線は、以前は新川経由のみであったが、柞原・机張原線の本数削減により代替として西春日町経由が設定された。
- 西大分駅前交差点の先で左折して国道10号から県道696号に入り、富士紡績の工場を左に見ながら下八幡へ至る。柞原行きはこのまま県道696号を進み、山間を縫うようにして柞原八幡宮下の終点柞原へ至る。机張原行きは下八幡から分かれ、八幡地区の住宅地の中を抜けると大分自動車道方面へ向かう道を南下。大分インターチェンジ西側近くの金谷迫交差点を右折すると大分道に沿うように西進して終点机張原へ至る。
[編集] 一般路線バス(別府営業所・国東営業区)
別府営業所管内では、大分駅~別府駅~鉄輪線、別府駅~吉弘~亀川駅線、APU線で以下のように行き先番号が設定されている。
- 31:別府駅~吉弘~亀川駅(両方向とも)
- 33:吉弘経由鉄輪温泉
- 34:鶴高正門経由鉄輪温泉
- 43:吉弘経由別府駅・大分駅
- 44:鶴高正門経由別府駅・大分駅
- 50:石垣八丁目経由立命館アジア太平洋大学
- 51:別府交通センター経由立命館アジア太平洋大学
- 52:亀川駅発立命館アジア太平洋大学
- 60:APU発石垣八丁目経由別府駅
- 61:APU発別府交通センター経由別府駅
- 62:APU発亀川駅
[編集] 国大線
- 大分駅~新川~かんたん~高崎山~別府北浜~別府交通センター~第三埠頭~亀川駅前~関の江~日出~会下~杵築バスターミナル~住吉浜~安岐~大分空港~武蔵~国東
- 杵築駅~中平~杵築バスターミナル~住吉浜~安岐~大分空港~武蔵~国東
[編集] 別大線
- 大分駅~新川~かんたん~高崎山~別府北浜~別府交通センター~南須賀入口~亀川駅前~関の江大交車庫
- 大分駅←新川←かんたん←高崎山←別府北浜←別府交通センター←第三埠頭←亀川駅前←関の江大交車庫
- 大分駅←田室町←かんたん←高崎山←別府北浜←別府交通センター←第三埠頭←亀川駅前←関の江大交車庫
[編集] 鉄輪線・鶴見ヶ丘線
[編集] 石垣線
[編集] 鶴高スクール線
[編集] APU線
- 別府駅~別府北浜~別府交通センター~南須賀入口~春木川~亀川駅~立命館アジア太平洋大学
- 別府駅~別府北浜~南石垣~吉弘温泉~石垣八丁目~春木川~亀川駅~立命館アジア太平洋大学
- 亀川駅~立命館アジア太平洋大学
- 大分駅~新川~かんたん~高崎山~別府北浜~別府交通センター~南須賀入口~春木川~亀川駅~立命館アジア太平洋大学
- 立命館アジア太平洋大学(APU)へのアクセス路線。以前は休校日運休だったが、現在は毎日運行されており、別府市内の一般路線としても役割を果たしている。車両は、ほとんどが元貸切用や元エアライナー用の車両が使用されている。
- 大分駅発は朝2本のみである。
[編集] 別府市内線
[編集] 関の江団地線
- 別府駅~別府北浜~別府交通センター~~第三埠頭~亀川駅~太陽の家~国立別府病院~シーサイドタウン関の江三丁目~関の江大交車庫
- 別府駅・亀川駅と亀川駅北西のスパランド豊海・関の江新町の住宅団地を結ぶ路線。方向幕は「関の江団地」と表示される。
- 半数程度は亀川駅~関の江車庫間の運行。また一部の便は太陽の家を経由しない。
[編集] 辻間・日出団地線
- 別府駅~別府北浜~別府交通センター~第三埠頭~亀川駅前~関の江~豊岡駅~団地南区~上神田~暘谷駅~日出役場~日出~会下
- 別府駅~別府北浜~別府交通センター~第三埠頭~亀川駅前~関の江~豊岡駅~団地南区~辻間団地
- 関の江大交車庫~豊岡駅~団地南区~上神田~暘谷駅~日出役場~日出~会下
- 国立別府病院←亀川駅前←関の江←豊岡駅←団地南区←辻間団地
[編集] 日出~ハーモニーランド~杵築線
[編集] 廃止路線
[編集] 高速バス
[編集] 一般路線バス
- 大分駅~西春日町~(春日陸橋)~大分女子高校(現大分西高校)~志手南~虹ヶ丘西公園~大分インター入口~金谷迫公民館~机張原
[編集] 貸切バス
各営業所に貸切バスを配置している。車両は、大型が西日本車体工業のC-I型を架装した車両が大部分を占める。中型や9m級の大型は、純正がほとんどである。2006年10月には、地上デジタル放送アンテナを搭載した三菱ふそうエアロバスを導入した。
[編集] 鉄道事業
前身各社の社名が示すように、かつては鉄道事業も行っていたが、1975年までに全路線が廃線となった。
[編集] 子会社
国東観光バス、玖珠観光バス、大交北部バス、大分交通観光社、大分ホーバーフェリー、別府大分合同タクシーなど。