九州横断特急
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九州横断特急(きゅうしゅうおうだんとっきゅう)は、九州旅客鉄道が別府駅~熊本駅~人吉駅間を日豊本線・豊肥本線・鹿児島本線・肥薩線を経由で運転する特別急行列車。
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[編集] 運行概況
豊肥本線非電化区間である大分駅~肥後大津駅間で運行される特急列車はこの列車のみである。
熊本駅~人吉駅間は同系統の列車として特急「くまがわ」も運転されている。
[編集] 運行回数
上下8本(上り4本・下り4本)
- 別府~熊本間 上下1本(下り1本)
- 別府~熊本~人吉間 上下7本(上り4本・下り3本)
[編集] 停車駅
別府駅 - 大分駅 - 中判田駅 - 三重町駅 - 緒方駅 - 豊後竹田駅 - 豊後荻駅 - 宮地駅 - 阿蘇駅 - 赤水駅 - 立野駅 - 肥後大津駅 - 光の森駅 - 武蔵塚駅 - 水前寺駅 - 新水前寺駅 - 熊本駅- (松橋駅) - 新八代駅 - 八代駅 - 坂本駅 - (球泉洞駅) - 一勝地駅 - 渡駅 - 人吉駅
[編集] 使用車両
- キハ185系気動車2両編成。2両編成時は客室乗務員は乗るが車掌が乗っていないため「ワンマン運転」扱いで、ドアの開閉も運転士が行う。
- 検札・車内放送は客室乗務員が行う。ゴールデンウィークや夏休みなどの繁忙期には3両編成以上に増結されて運行され、その場合は車掌も乗務する。
[編集] 豊肥本線の優等列車の沿革
- 豊肥本線の優等列車としての連続性を重視し、沿革には特急列車「あそ」・「阿蘇」等も含める。
- 1954年、別府駅~熊本駅間を日豊本線・豊肥本線経由で運行する快速「火の山」の運行開始。
- 1958年、博多駅~小倉駅~別府駅~熊本駅間を鹿児島本線・日豊本線・豊肥本線経由で運行する準急「ひかり」の運行開始。
- 1960年、「ひかり」を増発、「火の山」を統合。
- 1961年、「ひかり」の増発列車の名称変更をし、別府駅~熊本駅~博多駅~小倉駅~大分駅間を豊肥本線・日豊本線・鹿児島本線経由で運行する準急「ひまわり」の運行開始。
- 1962年、別府駅~熊本駅間を運行する準急「火の山」の運行開始(名称復活)。「ひかり」は急行に昇格。
- 1964年、「ひかり」は名称を東海道新幹線超特急へ使用するため、名称を「くさせんり」と変更。
- 1965年、「くさせんり」の運行区間を長崎駅・佐世保駅~博多駅~小倉駅~別府駅~熊本駅間に延長、名称を「九重」と変更。
- 1966年、「ひまわり」・「火の山」を急行に昇格。
- 1967年、「九重」を廃止。別府駅~熊本駅間のうち上り列車を「火の山」に統合。下り列車のみを「べっぷ」として運行。
- 1968年、「べっぷ」を廃止。「火の山」の1往復の運行区間を別府駅~熊本駅~博多駅とする。これ以降、豊肥本線内のみ運行する列車を「火の山」、博多駅・小倉駅を経由する循環急行列車として「ひまわり」が運行される。
- 1975年、「ひまわり」を「火の山」に統合。運行区間は別府駅~熊本駅~博多駅となる。
- 1980年、「火の山」運行区間を別府駅~熊本駅に短縮。
- 1992年、「火の山」を特急に昇格。名称を「あそ」に変更。
- 2004年3月13日、「あそ」と熊本駅~人吉駅を運行する急行「くまがわ」の一部を統合。特急「九州横断特急」の運行開始。同時に残りの「くまがわ」を特急に昇格。
[編集] 関連事項
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