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MiG-29 (戦闘機)

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MiG-29 (МиГ-29)

MiG-29 9-12

MiG-29 9-12

テンプレート解説

MiG-29(ミグ29;ロシア語:МиГ-29ミーグ・ドヴァーッツァヂ・ヂェーヴャチ mig dvadtsat' dyevyat')はソ連ミグ設計局で開発された戦闘機ロシアでの愛称はラーストチュカ(Ласточкаラースタチュカ)すなわち「」であるが、これは女性に対する優しい呼びかけでもある。北大西洋条約機構(NATO)は、「天秤の中心部」や「付属物」という意味の英語の「Fulcrum」(フルクラム、またはファルクラム)というNATOコードネームを使用した。初飛行は1977年10月6日

目次

[編集] 概要

[編集] 開発

当時東側の主力戦闘機であったMiG-21MiG-23の後継機として、また、1970年代アメリカ合衆国が開発したF-14F-15などの新鋭戦闘機に対抗する新機種として設計された。

MiG-29は、エンジンの空気取り入れ口に開閉する蓋が付いているのが特徴で、このふたを閉めて異物の侵入を防ぎ、機体上部から空気を取り入れることで、不整地や凍土からの離着陸をより安全なものとしている。

なお同時期にスホーイ設計局で開発されたSu-27と形状が似ているのは、ともにTsAGI(ЦАГИツァーギ:中央流体力学研究所)の研究結果を取り入れたためである。外見的に大きく異なるのはその大きさで、Su-27の方が大型である。実用面ではSu-27が比較的長距離対応の制空戦闘機であるのに対し、MiG-29は局地戦闘機的性格が強い。或いは、MiG-29がコストパフォーマンスに優れていた点が最大の相違点かも知れない。なお、武装や燃料搭載量は大型のSu-27の方が優れており、特に少ない燃料搭載量はMiG-29の欠点となっている。

当初、ミグ設計局では大量採用を見越してスホーイのSu-27同様に海軍型であるMiG-29Kの開発も終了していた。しかし、冷戦終結に伴う軍縮と財政難の折り合いからコストパフォーマンスより能力を選んだロシアはMiG-29KよりSu-33(Su-27K)を選択し、ミグ設計局が当初期待した需要を確保することは叶わなかった。また、空軍でもSu-27が主力として多く採用された。なお、ソ連崩壊後のスホーイ優遇は、開発されている機体の良し悪しよりも政治的な理由による部分が大きい。

[編集] 配備

NATO規格に改修されたポーランド空軍のMiG-29A
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NATO規格に改修されたポーランド空軍のMiG-29A

生産開始当初は輸出もSu-27より遙かに順調で、ワルシャワ条約機構各国の他、アジアアフリカを中心に多くの国で採用されたが、ソ連崩壊以降、輸出面でもスホーイ機の後塵を拝せられている。近年における新規の輸出はわずかにイエメン(MiG-29SMT)、ミャンマー(MiG-29 9-12)、ベネスエラ(MiG-29SMT)へ決定のみであった。なお、ペルー(MiG-29SMT)やエクアドル(MiG-29SMT)も購入を決めたと言われていた(ペルーは現在使用中のものの追加分)。しかしながら、2005年10月11日の情報として、ベネスエラは予定していたMiG-29M2と複座型(当初伝えられていたMiG-29SMTではない)の購入をキャンセルし、同国空軍で運用しているミラージュ5及びF-16の後継機を再考している。候補としては、Su-30MKSu-35F-7などが挙がっている。一方、アルジェリアMiG-23MSMiG-23BNなどの代替としてSu-30MKAとともにMiG-29SMTの導入を決めている。

また、近年では維持費用がかさむことからこれまでMiG-29を運用してきたヨーロッパ各国でもMiG-29は敬遠されるようになり、退役や売却が進んでいる。結果、近年中にヨーロッパでの運用国はポーランドスロヴァキアブルガリアセルビア・モンテネグロのみになる模様である。このうち、ポーランドはチェコドイツからMiG-29を買い取るなど積極的な政策を採っており今後もF-16C-52Su-22M4とともに空軍の主戦力として維持していく方針であるが、他国は維持するだけでも非常に苦心しており、スロヴァキアも2005年前期にロシアで近代化改修を施すことを決定したものの、予算逼迫から、NATO規格化するための必要最低限の改修と若干の近代化改修しか施すことができない。改修された機体は、MiG-29Aから改修されたものがMiG-29AS、MiG-29UBから改修されたものがMiG-29UBSと呼称されている。ブルガリアも、MiG-29は一時期退役状態となり稼動状態にある戦闘機がMiG-21bis SAUのみとなっていたものが2005年までにアメリカ合衆国の支援で再び現役に復帰した、というような苦しい状況である。セルビア・モンテネグロはアメリカ軍をはじめとするNATO軍の攻撃により大きな損害を受けており、現在保有するMiG-29は数機のみとされている。

日本ではMiG-29は特に朝鮮民主主義人民共和国の戦闘機として知られている。同国へのMiG-29の配備は1980年代から始められたとも言われるが、その真相は長らく不明であった。その中で、2003年3月にアメリカ軍のRC-135偵察機 に対して同国軍のMiG-29とMiG-23が迎撃、威嚇したことが大きく報ぜられていた。その際に撮影された映像から、同国軍は能力向上型のMiG-29 9-13系の機体を保有することが判明した。すなわち、ソ連国内向けの派生型である9-13(MiG-29)か9-13S(MiG-29S)、あるいはその輸出型の9-13SE(MiG-29SE)である。前2者はいずれもソ連の存在した時代には国内のみへの配備であり、後者はソ連崩壊後に販売に入った機体であるため、いずれの機体であれ、朝鮮民主主義人民共和国への輸出時期はソ連崩壊後、恐らくは1990年代中盤であったということになる。

ドイツ連邦共和国では、東西ドイツ統一後MiG-29を24機保有するに至り、数少ない西側が保有する東側戦闘機として各国との共同訓練に頻繁に参加させていた。同国のMiG-29AはNATO規格のMiG-29Gに改修されたものもあり、同様にいくつかのMiG-29UBはMiG-29GTに改修された。しかしながら、部品供給の問題、低い稼働率、そしてユーロファイター・タイフーンの導入により同国のMiG-29はすべて2005年に退役となり、そのほとんど(23機)は、破格値(1機1ユーロ)でポーランドに売却されたが、その代りポーランドは運用する機体の「西側化」(NATO規格への改修)をドイツに発注する契約になっており、ドイツにとっても利益のある取引となっている。

また、アメリカ合衆国モルドヴァからイランへの転売が企画されていたMiG-29各型21機を入手しその特性を研究していたが、2004年現在試験はすべて終了している。(ちなみに数機が米空軍ネリス基地に存在)

21世紀初頭にはロシアからスーダンへMiG-29 12機が輸出されたが、スーダンでは政府の支援すると見られるアラブ系武装勢力によるアフリカ系住民の虐殺問題(ダルフール紛争)があるため、ロシアの行動は国際的な非難を浴びた。しかしながら、ロシアは輸出するMiG-29は対地攻撃能力がないため問題はないと主張し、予定通り輸出を行った。その結果2003年末から翌2004年6月にかけて計10機のMiG-29EShと2機のMiG-29UBがAn-124ルスラーンによって輸送され、スーダン空軍の第2戦闘迎撃飛行隊に配備された。

[編集] 戦歴・評価

R-27ミサイルを発射するドイツ空軍のMiG-29G
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R-27ミサイルを発射するドイツ空軍のMiG-29G

MiG-29は機動性には優れていると評価されていたが、敵方にのみ十分な支援を得られる環境での実戦があいつぎ、湾岸戦争では5機(イラク空軍機)、コソヴォ紛争では6機(ユーゴスラヴィア空軍機)のMiG-29Bが撃墜されている。

MiG-29の真価が問われたのは、双方共に十分な支援を得られなかったエチオピアエリトリア国境紛争におけるSu-27との空戦である(Su-27:2機/MiG-29:4機)。1999年2月25日に行われた戦闘は、まずエリトリアのMiG-29が前線を哨戒飛行中であったエチオピアのSu-27をバドメ上空で迎撃したところから始められた。エチオピアのSu-27は当時配備間もなく、エリトリア側のパイロットたちはこれを排除せねばならないと考えていた。まず、MiG-29はR-27中距離レーダー誘導空対空ミサイル数発を敵機へ発射したが命中せず、逆にSu-27は引き返して搭載するR-27全弾を発射して反撃した。しかしながらこれもすべて命中せず、接近戦に縺れ込むこととなった。その結果、R-73短距離赤外線誘導空対空ミサイルによってエリトリアのMiG-29が1機撃墜されたとされる。その後、エリトリアはさらに2機をSu-27により失ったとされる。なお、エチオピアのSu-27は2機ともエチオピア人による操縦で、エリトリアのMiG-29はウクライナ人教官とエリトリア人による操縦であった。
なお、1999年2月25日の空中戦の24時間後、同空域においてMiG-21による攻撃部隊を護衛中のエチオピアのSu-27S 1機が、アスマラ方面から飛行してきたエリトリアのMiG-29UB練習戦闘機1機を撃墜しているが、この際のSu-27Sパイロットは女性(Capt. Aster Tolossa)であったとされる。但し、ここでも情報は錯綜しており、撃墜したのは彼女ではなく、またエチオピアで初の女性パイロットが誕生したのは2004年6月でありプロパガンダに過ぎないとするものや、彼女は撃墜したのではなく強制着陸させたのであるとする情報もある。
エリトリアはその後それ以上MiG-29の損失を増やすことを避けるため、敢えてSu-27に空中戦を挑むことはなくなったとされる。一方、エリトリアはその後MiG-29を追加購入するとともにSu-27をウクライナから導入している。これは、やはりMiG-29ではSu-27に敵わないと考えて購入されたものであるとも推測され、その場合MiG-29の追加購入はSu-27があまりに高価であるという価格的な問題であったろうとも考えられる。とはいえ、他の何らかの都合があったということも考えられ、推測の域を出ない。こうした一方、近年アスマラで行われたエリトリア独立10周年記念パレードでは数機のMiG-29がMi-8やAB.412とともに上空パスを行う様子がテレビで放映され、エリトリアはMiG-29の健在をアピールしている。
なお、情報が錯綜しているため、以下のような異説がある。

  • エチオピアのSu-27が撃墜された。
  • エチオピアのパイロットは、エチオピア人ではなくロシア人である。

統一後のドイツ空軍は輸出型のMiG-29A(後に、NATO規格に改修したMiG-29G)を運用していたため、しばしば異機種間訓練(DACT)を行った。MiG-29の搭載するR-73ミサイルが西側製の同クラスのミサイルより高性能であったこともあり、格闘戦ではF-16と互角以上との評価がなされた。だが、航続距離・搭載量・電子機器・航法システム・有視界外戦闘能力の面で西側の技術に劣っており、良好な運動性と格闘戦能力にもかかわらず、運用は限定的な物にならざるを得ないと評価されていた。

また、MiG-29N(電子機器等の改良型であるMiG-29Sの輸出型)とF/A-18Dとを運用するマレーシアでも同様の「試験」が行われているが、空対空ミサイルとして運用されるR-77の性能の関係もあり、MiG-29Nの方が射程距離が若干長いと評価されている。なお、マレーシアではMiG-29Nに関してロシアからの部品供給の悪さが致命的な「欠陥」として指摘されているが、同国ではF/A-18E/Fとの比較の末Su-30MKMを導入し、MiG-29Nを改修してSu-30MKMとアビオニクスの共通化を計画するなど、ロシアとの関係を強化する方向に動いている。

なお、MiG-29の輸出型に関してはここに記述されるように様々な「評価」が出されているが、これら輸出型の性能は本来のものより限定されており、特にMiG-29Bは大幅なグレードダウン型である。一方、MiG-29の非グレードダウン型であるソ連国内向けの派生型やMiG-29SMT、MiG-29OVTのような現行生産機に関しては各種データは当事者間でしか知られておらず、不明である。2005年現在、ロシアの資源系以外の主産業はエレクトロニクス部門であり、インド、中国と並んで莫大な数の技術者が毎年アメリカ合衆国など海外へ輩出されているが、この技術力が国内部門にも生かされているとすれば、ロシア製戦闘機の電子機器関係の能力も大幅に向上しているはずである。現に、MiG-29M以降の派生型は複数目標への同時攻撃能力やオフボアサイド攻撃能力など今後の戦闘機の標準的能力をステルス性以外はすべて持ち合わせており、搭載するミサイルのレーダー性能も飛躍的に向上しているとされるが、やはりこうした最新機材を搭載した機体は運用国が限定され海外との共同訓練等で能力を明かすこともほとんどないため、実際の性能は未知数としかいえない。近年インド空軍とアメリカ空軍との間で行われた共同演習はSu-30KMiG-21バイソンが大々的に参加するなど注目に値する内容であったが、MiG-29に関して言えばこの演習の「実戦」には使用されておらず、またもし使用されていたとしても、インド空軍で運用されているのはよく知られたMiG-29Bであるため、評価するに値しないであろう。新型機に関して明らかにされている珍しい例は上記マレーシアのMiG-29Nであるが、これに関してもMiG-29Nは他に同機種の運用国がなく、唯一の運用当事者からの情報しかないため、客観的な評価は難しい。

[編集] スペック(MiG-29 9-12)

  • 全長:17.32 m
  • 全幅:11.36 m
  • 全高:4.73 m
  • 最高速度:マッハ2.3
  • エンジン:RD-33 ターボファンエンジン×2基
  • 推力:8300 kg ×2
  • 空虚重量:10900 kg
  • 最大離陸重量:18100 kg

[編集] 主な派生型

MiG-29A(NATO規格改修型)
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MiG-29A(NATO規格改修型)
MiG-29G
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MiG-29G
MiG-29UB
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MiG-29UB
MiG-29OVT
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MiG-29OVT
MiG-29OVT
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MiG-29OVT
MiG-29OVT
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MiG-29OVT
  • MiG-29 / MiG-29 type 9-12(МиГ-29 / МиГ-29 тип 9-12;MiG-29 tip 9-12) 初飛行:1977年
ソ連国内向けの基本型。
  • MiG-29A / MiG-29 type 9-12A(МиГ-29А / МиГ-29 тип 9-12А)
ワルシャワ条約機構向けのダウングレード型。同条約機構解散後は9-12B規格に改修されたとも言われた。
  • MiG-29B / MiG-29 type 9-12B(МиГ-29Б / МиГ-29 тип 9-12Б)
それ以外の国向けのダウングレード型。
  • MiG-29G
MiG-29Aの統一ドイツでのNATO改修型。
  • MiG-29SD(МиГ-29СД) 初飛行:1995年
輸出向けに開発された、9-13S規格に準じた9-12規格機。
  • MiG-29 type 9-12M(МіГ-29 літак 9-12М;MiH-29 litak 9-12M)
ウクライナにおける近代化改修型。
  • MiG-29 / MiG-29 type 9-13(МиГ-29 / МиГ-29 тип 9-13) 初飛行:1984年
9-12規格の改良型であるが、燃料搭載量以外は変化ないと言われる。
  • MiG-29S / MiG-29 type 9-13S(МиГ-29С / МиГ-29 тип 9-13С) 初飛行:1989年
9-13規格の能力向上型。
  • MiG-29SE / MiG-29 type 9-13SE(МиГ-29СЭ / МиГ-29 тип 9-13СЭ)
9-13規格の輸出型。
  • MiG-29N(МиГ-29Н) 初飛行:1998年
MiG-29SDのマレーシア向け輸出型。
  • MiG-29SM / MiG-29 type 9-13M(МиГ-29СМ / МиГ-29 тип 9-13М) 初飛行:1995年
9-13規格機の能力向上型。
  • MiG-29BM(МиГ-29БМ)
9-17規格の技術を応用したベラルーシ向けの9-13規格機の能力向上型。
  • MiG-29 / MiG-29 type 9-14(МиГ-29 / МиГ-29 тип 9-14) 初飛行:1985年
改良型。
  • MiG-29M / MiG-29 type 9-15(МиГ-29М / МиГ-29 тип 9-15) 初飛行:1987年
新しく設計された新世代機であったが、当時のロシアの財政難により開発中止となった。総合的に、1990年代の戦闘機としては最も優れた能力を持つ機体であったとされている。
  • MiG-29ME / MiG-33(МиГ-29МЭ / МиГ-33) 初飛行:1992年
9-15規格の輸出型であったが、輸出実績はない。
  • MiG-29OVT / MiG-35(МиГ-29ОВТ / МиГ-35) 初飛行:2005年
推力変向ノズルを採用した機体で、開発中止となった9-15規格の機体を流用。航空ショーにおける展示飛行では、ダブルクルビットを筆頭にSu-30MK以上の高機動を見せた。ミグとしてはこの機体をMiG-35として実用化・展開する予定で、この名称でインドに提案がなされている。
  • MiG-29SMT / MiG-29 type 9-17(МиГ-29СМТ / МиГ-29 тип 9-17) 初飛行:1998年
9-15規格の技術を用いて従来の使用機を改修する機体。
  • MiG-29SMT-II / MiG-29 type 9-17-II(МиГ-29СМТ-II / МиГ-29 тип 9-17-II)
9-17規格機の能力向上型。
  • MiG-29SMTK / MiG-29 type 9-17K(МиГ-29СМТК / МиГ-29 тип 9-17К)
9-17規格の艦上戦闘攻撃機型。
  • MiG-29K / MiG-29 type 9-31(МиГ-29К / МиГ-29 тип 9-31) 初飛行:1988年
9-15規格の艦上戦闘攻撃機型。インド海軍に採用された。
  • MiG-29AS
敵味方識別装置などがNATO規格に改修されたスロヴァキア空軍の機体。
  • MiG-29UB / MiG-29 type 9-51(МиГ-29УБ / МиГ-29 тип 9-51) 初飛行:1981年
複座練習機型。
  • MiG-29KU(МиГ-29КУ)
複座艦上練習機型。教官席はレドーム位置に設けられる予定であった。生産されず。
  • MiG-29NUB(МиГ-29НУБ)
マレーシアに輸出された複座練習機型。
  • MiG-29GT
MiG-29UBの統一ドイツでのNATO改修型。
  • MiG-29UBT / MiG-29 type 9-52(МиГ-29УБТ / МиГ-29 тип 9-52) 初飛行:1998年
9-17規格の複座戦闘攻撃機型。
  • MiG-29M2(МиГ-29М2) 初飛行:2002年
複座戦闘攻撃機型。
  • MiG-29MRCA(MиГ-29MRCA)
MiG-29M2の輸出型。インドなどに提案されている。
  • MiG-29KUB(МиГ-29КУБ)
MiG-29M2規格の艦上練習機型。操縦席配置はMiG-29M2のようなオーソドックスなタンデム方式。インド海軍に採用された。
  • MiG-29UBS
NATO規格に改修されたスロヴァキア空軍の機体。

[編集] 運用国(推定・今後の導入予定を含む)

[編集] 展示飛行チーム

MiG-29を使用する展示飛行チームとして、以下のようなものがある。

ロシア空軍の「ストリージ」(Стрижи)では、の特別色塗装したMiG-29 9-12とMiG-29UBを運用してきた。機体はのちにMiG-29 9-13とMiG-29UBに変更され、塗色も中華人民共和国訪問にあわせを基調とした白・赤・青の塗り分けに変更された。ただし、このときの中国訪問は実現しなかった。現在は、3番目のパターンを採用している。塗色は平面形で見ると、チーム名の「ストリーシュ」(стриж:「雨燕」)のシルエットとなっている。「ストリージ」は2006年現在も各地の航空ショーで活発な活動を続けている。英語名は「スウィフツ」(Swifts)。その他、MiG-29OVTデモンストレーターも「ストリージ」の塗色に準じた派手な塗色を施されている。

ウクライナ空軍の「ウクライィーンスィキ・ソーコルィ」(Українські соколи:「ウクライナのたち」)では、MiG-29 9-13とMiG-29UBが運用された。チームは主として国内でのアピールを行っていたが、海外での飛行実績もある。機体は、ウクライナのナショナルカラーである明るい青とを基調に白と赤とで彩ったものであった。英語名は「ユークライニアン・フォーカンズ」(Ukrainian falcons)。

その他、スロヴァキア空軍でも臨時の展示飛行チームが編成されたことがあり、2機のMiG-29Aによる実践用戦闘機の速度を生かした迫力ある飛行を披露した。

[編集] その他

  • 漫画の「紅[くれない] PROWLING DEVIL」(清水としみつ)の主人公が赤いステルス塗料を塗った機体を使用していた。

[編集] 外部リンク

MIG-29搭乗記

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