淡水線 (台湾鉄路管理局)

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淡水線

管理者	～1945年 台湾総督府鉄道局 1945年～ 台湾鉄路管理局
営業距離	台北-淡水間21.2km
開業日	1901年8月25日全線開業
廃止日	1988年7月15日廃止
駅数	11（廃止時）
電化区間	無
複線区間	無

淡水線（たんすい/ダンシュイせん、ピンイン：Dànshŭixiàn、注音: ㄉㄢˋ　ㄕㄨ｜ˇ ㄒ｜ㄢˋ）は台湾にかつて存在した鉄道路線。北淡線と呼ばれる事もある。路線は台北駅より北進し、基隆河を渡った後に西北に向かい、関渡平原の西端で再び北に旋回し、淡水河右岸の淡水駅までの線区であり、また北投駅から東北に新北投支線が延伸していた。1988年に台北捷運淡水線の工事に伴い廃止された。

目次 1 歴史 2 駅名 3 接続路線 4 関連項目

[編集] 歴史

日本による台湾統治が開始された1895年、当時の基隆港は設備が未熟であり、港湾設備としては淡水港が主要な地位を占めていた。淡水港から台北までは当初は水運に依拠していたが、台湾総督府は物流の迅速化のために清代に建設された鉄道を整備することを決定し、旧線の資材を利用して淡水線の建設に着手された。

1901年8月25日、淡水線が開通し、「台北停車場」を含み、計8駅での開業となった。その後、1903年には大稲埕駅が完成し淡水線の起点となった。1915年には新駅が5駅新設され、大稲埕駅が廃止となり、起点は北門駅と変更された。1923年、実質的に台北駅を起点としていた淡水線の運行形態を追認する形式で北門駅が廃止され、名実共に台北駅が淡水線の起点駅と変更された。

その後淡水河の土砂堆積が進行し大型船舶の運航が困難となり、また基隆港が整備されたことから淡水港の重要性は急速に失われた。貨物輸送の不振に陥った淡水線であるが、北投温泉への湯治客輸送の需要が高まり、当時の道路輸送の未熟さもあり、1916年に新北投線が開業させ旅客輸送を中心に経営が継続された。

光復後は日本式駅名である「大正街」と「宮ノ下」の駅名変更が行なわれ、2駅を廃止、同時に2駅を新設し11駅体勢で営業が続けられた。しかし自動車輸送の発展により旅客輸送の輸送性は低下し、1966年に北投-関渡間の6車線快速公路（現在の大度路）が完成されると、その衰退は一層顕著化した。1970年代初頭に発表された「台北都会区大衆捷運系統計画」が提出され、淡水線の捷運化が提唱された。数度の修正を経た後、1986年に行政院は計画を認可し、淡水線は廃止される方針が決定された。

1988年7月15日、淡水線は営業最終日を迎え、23:20に台北発淡水行の最終列車が台北駅6番ホームを出発して通常営業を終了、翌日の廃線イベントで特別列車が運行されたのを最後に87年の淡水線の歴史に幕を下ろした。その後は軌道及び駅舎は撤去され、捷運の建設が進行、1997年に台北捷運淡水線が開業し、往時の淡水線を継承する形態での営業が行なわれている。

[編集] 駅名

駅名	累計キロ	等級	備考	所在地
大稲埕駅	0.8	-	1903年-1916年まで淡水線起点 1916年貨物駅に変更 1937年12月1日廃止	大同区	台北市
北門駅	0.3	招呼	1923年3月16日廃止	中正区
台北駅	0.0	特等	縦貫線接続
長安駅	---	招呼	旧名は大正街駅。1945年に長安駅に改名したが、1950年代に廃止された。	大同区
双連駅	1.4	貨物	1915年8月17日開業
大同公司駅	2.4	側線	---	中山区
円山駅	2.9	-	---	中山区
剣潭駅	---	招呼	旧名は宮ノ下	士林区
士林駅	5.5	-	---
石牌駅	7.7	-	1915年唭哩岸駅として開業	北投区
王家廟駅	9.7	招呼	1958年1月1日開業
北投駅	11.0	-	新北投線に接続
省運会駅	-	臨時	1954年第9回台湾省運動会の際に設置
忠義駅	13.3	招呼	1960年11月1日開業
関渡駅	15.1	招呼	旧名は江頭
竹囲駅	17.0	-	1930年11月11日開業	淡水区	台北県
淡水駅	21.2	-	計画では滬尾駅の名称 開業時に淡水駅となる

[編集] 接続路線

廃止時点のもの

• 台北駅 西部幹線
• 北投駅 新北投線

[編集] 関連項目

• 台湾の鉄道
• 台湾鉄路管理局