北廻線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

北廻線

管理者	台湾鉄路管理局
営業距離	蘇澳=花蓮間70km
開業日	1980年2月開業
駅数	13
トンネル数	16
電化区間	全区間
複線区間	全区間

北廻線（ほくかい/ベイフイせん、ピンイン：Bĕihúixiàn、注音: ----、慣用読み：きたまわり）は、台湾鉄路管理局の鉄道路線。台湾鉄路管理局の路線として台湾一周の環状鉄道として最後に開通した区間。山間部に敷設されたため橋梁やトンネルが多く、橋梁は91ヶ所、トンネルは16箇所を数える。線区内の観音トンネルは全長10,307mであり、台湾最長の鉄道トンネルとなっている。

目次 1 歴史 2 使用車両 3 駅一覧 4 関連項目

[編集] 歴史

北廻線の建設は台湾十大建設のひとつとされた。北迴線開通以前は台湾東部の花蓮駅-台東駅間の台東線は独立して運行され、西部幹線との鉄道による連絡が行なわれていなかった。そのため貨客ともに蘇花公路及び中部横貫公路に頼っており、増大する東西交通の需要に耐えられなくなってきた。

1973年、台湾東部を大型台風が襲い、東部交通網に深刻な被害を受けた。東西交通問題を解決する方法として蘇花公路の拡幅、新規道路の建設、鉄道建設の3案が検討され、効果が最も高いと判断された鉄道建設が決定、蒋経国総統の賛同を得て十大建設の一つとして12月25日に着工、1980年に全線が開通した。

1992年からは全線の複線化、電化工事が行われ、この工事により新線の建設とトンネル、橋梁を用いた直線的な線区として生まれ変わることとなる。改良工事は2003年6月末で大部分が完了し、7月4日に複線化を祝賀する式典が花蓮駅で陳水扁総統の出席の下、執り行われた。その後も複線化工事は進められ、2005年1月に完成した。改良工事により列車の高速化と所要時間の短縮化を実現し、台湾東西を連絡する主要交通手段として利用されている。

[編集] 使用車両

對號列車

自強号

莒光号

非対号列車

平快車

普通車

通勤電聯車

[編集] 駅一覧

駅名	駅番号	累計キロ	等級	所在地
蘇澳新駅	067	0.0	二等	蘇澳鎮	宜蘭県
永春駅	065	4.0	廃止
永楽駅	064	5.2	三等
東澳駅	063	10.7	二等
南澳駅	062	18.7	三等
武塔駅	060	33.4	招呼	南澳郷
観音号誌	059	---	廃止
漢本駅	058	35.4	三等
和平駅	057	39.8	三等	秀林郷	花蓮県
和仁駅	056	47.4	三等
崇徳駅	055	57.5	三等
新城駅	054	62.8	二等	新城郷
景美駅	053	68.1	招呼	秀林郷
北埔駅	052	74.6	三等	新城郷
花蓮駅	051	79.1	一等	花蓮市

[編集] 関連項目

• 台湾の鉄道
• 台湾鉄路管理局