作並駅
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作並駅(さくなみえき)は、宮城県仙台市青葉区作並にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)仙山線の駅である。
以前は作並駅折り返しの普通列車が多数設定されていたが、現在はそのほとんどが愛子駅折り返しとなり、現在は2往復のみとなっている。また、作並発岩沼行の普通列車も平日の1本に限り設定されている。
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[編集] 駅構造
2面3線のホームを持つ地上駅。仙台方には、旧作並機関区の名残の機関庫があり、現在は保線基地として活用している。
南側に少し低くなったところに駅舎があり、出入口はこの一箇所である。ホームから駅舎への降り口に作並こけしの大きな模型と、交流電化発祥の碑がある。
愛子駅管理の簡易委託駅(作並観光案内所受託)で、日中のみ係員が配置される。駅舎には乗車駅証明書発行機が設置されているほか、窓口にはPOS端末がある。なお、指定券の取扱はしない。
[編集] のりば
1 | ■仙山線 | 山寺・山形方面 |
2、3 | ■仙山線 | 愛子、仙台方面 |
1番線は駅本屋側に、2・3番線は島式ホームにある。駅本屋・1番線と2・3番線ホームは構内踏切によって結ばれている。スロープがあり、車椅子など使用可。但し、列車とホーム間に段差あり。
[編集] 利用状況
年度 | 一日平均 乗車人員 |
貨物発 | 貨物着 |
---|---|---|---|
1957 | 377 | 4.7t | 9.1t |
1958 | 376 | 3.8t | 6.9t |
1959 | 425 | 4.7t | 8.2t |
1960 | 433 | 3.2t | 4.5t |
1961 | 445 | 3.2t | 4.4t |
1962 | 445 | 3.9t | 7.9t |
1963 | 416 | 3.2t | 5.4t |
1964 | 414 | 3.0t | 6.0t |
1965 | 439 | 3t | 5t |
1970 | 216 | 5t | 32t |
1975 | 171 | 4t | 21t |
1977 | 159 | 7t | 14t |
1978 | 162 | 7t | 10t |
1979 | 148 | 2t | 14t |
1980 | 140 | 1t | 11t |
1981 | 130 | - | - |
1982 | 129 | - | - |
1983 | 199 | - | - |
1984 | 189 | - | - |
1985 | 159 | - | - |
1986 | 218 | - | - |
1990 | 289 | - | - |
1993 | 88 | - | - |
1995 | 266 | - | - |
1999 | 251 | - | - |
2000 | 252 | - | - |
2001 | 249 | - | - |
2002 | 235 | - | - |
2003 | 237 | - | - |
2005 | 233 | - | - |
2005年度の一日平均乗車人員は233人であった。1960年代前半が400人台でもっとも多かったが、1960年代後半から急激に減少し、1993年度には88人にまで落ち込んだ。翌年に233人になり、以後200人台で推移している。
[編集] 駅周辺
駅前広場から南に、ごく短い「宮城県道133号作並停車場線」を経て、国道48号に通じる。周辺は作並地区の中心で、住宅が集まるが、商店街はない。作並郵便局と仙台市立作並小学校が近くにある。
江戸時代に作並村の中心だった宿場は広瀬川沿いの上流方向にあった。作並温泉は、さらに上流、駅から北西へ約2キロメートル離れたところにある。
下流方向、東にめだつ山は、鎌倉山である。山の麓を通り過ぎたところ、駅から東に約1.5キロメートルのところめに、ニッカウヰスキー仙台工場(宮城峡蒸留所)がある。
[編集] バス
作並温泉へは、駅から50m位歩くと国道48号に作並駅前バス停があり、市営バス作並温泉行きが1時間に1本運行。また列車に合わせ旅館の送迎バスがある。徒歩の場合は約30分かかる。駅前の作並駅バス停からは、八ツ森、白沢車庫行きのみ発車する。
[編集] 歴史
- 1931年(昭和6年)8月30日 - 開業。
- 1972年(昭和47年) - 出改札中止、運転要員のみ配置。
- 1980年(昭和55年)6月1日 - 貨物営業をやめる。
- 1985年(昭和60年)3月14日 - 無人化。
- 1986年(昭和61年) - 簡易委託化。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる。
[編集] 隣の駅
熊ヶ根駅 - (臨)西仙台ハイランド駅 - 作並駅 - (臨)八ツ森駅 - 奥新川駅