国見駅 (宮城県)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国見駅(くにみえき)は、宮城県仙台市青葉区荒巻にある東日本旅客鉄道(JR東日本)仙山線の駅である。
目次 |
[編集] 駅構造
2面2線のホームを有する地上駅で、駅舎は北側にある。北側から見てホーム、線路、ホーム、線路の順に並ぶ構造となっており、北側の線路は両方のホームに接しているが、北側のホームのみで旅客の扱いを行う。南のホームは、北側に柵が設置されており、南側の線路の列車が使用する。北側(駅舎側)のホームが1番線、南側のホームが2番線とされており、仙山線の列車が上り・下りにかかわらず発着する。
開業当初は単式ホーム1面1線を持つ構造であったが、その後の仙山線の輸送量の増加に伴い、密度の高い列車ダイヤを組むため島式ホーム1面2線をもつ構造に改められた。しかし、1990年代中頃に、駅周辺に元々あった高校に加えて専門学校や大学が進出し、国見駅の利用者数が急増すると、幅の狭い既存のホームで乗客を捌くことが難しくなっていった。特に朝のラッシュ時には、下り列車から降りた学生と、上り列車の入線を待つ通勤客とで、ホームが溢れかえるという危険な状態も発生した。そのため線路を挟んだ既存のホームの向かい側に単式ホーム1面を増設、上記の構造に改められることとなり、ホームの混雑は幾分緩和された。
駅舎については、駅舎開設当初は用地確保のため線路の南側に設置されていた。しかし、駅周辺にある学校は全て北側にあり、駅舎から学校に向かうには踏切を渡らねばならなかった。このため、遮断機の下りた踏切に侵入したり、駅舎を経由せずに乗車する利用者が発生していたので、2002年、駅舎が北側に移転した。旧来の駅舎は改築され、トイレとして利用されている。
終日社員配置駅でみどりの窓口(営業時間 6:50~21:00 途中休憩時間あり)、自動改札機、自動券売機設置(自動精算機は無し)。北仙台駅によって管理されている。
改札口からホームまでは、スロープになっており車椅子使用可。但し、列車とホーム間に段差あり。
駅の外にある自動販売機は非常に珍しく秋葉原で有名なおでん缶が販売されている。
[編集] 利用状況
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1999 | 4,432 |
2000 | 4,390 |
2001 | 4,338 |
2002 | 4,544 |
2003 | 4,746 |
2004 | 4,723 |
2005 | 4,306 |
2005年度の乗車人員は1日平均4,306人である。
[編集] 駅周辺
駅の北側と東側は住宅地であり、南側と西側は雑木林となっている。
- 仙台高等学校 - 徒歩15分。
- 仙台市立仙台女子商業高等学校 - 徒歩25分。
- 東北文化学園大学 - 徒歩3分。
- 仏舎利塔 - 徒歩25分。
- 国見浄水場 - 徒歩5分。
- 仙台市営バス国見浄水場・東北文化学園大学前バス停 - 徒歩5分。
[編集] 歴史
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 隣の北山駅と同時に開業(無人駅)。
- 1987年(昭和62年)3月20日 - 仙台駅から駅員派遣(特改扱いだが事実上の有人化)。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄の分割民営化により東日本旅客鉄道の駅となる。
- 1987年(昭和62年)6月1日 - 交換設備供用開始。
- 2002年(平成14年) - 駅舎が北側に移転。旧駅舎(南側)は改築し、トイレとなった。
- 2002年(平成14年)- 自動改札導入。
- 2003年(平成15年)10月26日 - 当駅での「Suica」利用開始。
- 2003年(平成15年) - 快速列車が停車するようになる。