日曜劇場
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日曜劇場(にちようげきじょう)は、TBSで日曜日21:00(日本時間)から1時間放送のテレビドラマ枠(字幕放送)。
目次 |
[編集] 概説
- 2002年9月まで、東芝グループ提供による「東芝日曜劇場」という名称であったが、10月以降、東芝がスポンサーから外れ、一般的な放送枠同様複数社の提供となり、今現在の名称に変更された【そのため、『日曜劇場』の名称に変更に伴い、オープニングが廃止されたが、田村正和主演の「おとうさん」と「夫婦。」、「誰よりもママを愛す(第2話まで)」については、今までの日曜劇場を思わせる始まり方(タイトル出し→スポンサー提示→CM→主題歌)になっている】。
- 最近では、『ビューティフルライフ』(木村拓哉、常盤貴子、水野美紀ら出演)が最高視聴率41.3%、『GOOD LUCK!!』(木村拓哉・柴咲コウ・堤真一ら出演)が最高視聴率37.6%という記録を残している(そのことからか、木村拓哉も日曜劇場の顔となったと思われるが、事実上定かではない)。
- 近年は、裏番組である日本テレビの『行列のできる法律相談所』(2002年4月7日放送開始)、関西テレビ制作・フジテレビの『発掘!あるある大事典2』(2004年4月4日放送開始)や長年のライバルであるテレビ朝日の『日曜洋画劇場』に視聴率で苦戦している作品が多く、フジテレビの月9、日本テレビの土9と共に日本を代表するドラマ枠ではあるが殆どの作品が平均13%台、と厳しい状態が続いている。
- 現時点での平均視聴率歴代最低は2006年10~12月放送の「鉄板少女アカネ!!」で8.7%。初回視聴率の歴代最低も同じく「鉄板少女アカネ!!」で11.0%。最終回視聴率の歴代最低は2005年4~6月放送の「あいくるしい」の8.8%となっている。
- 全国31局ネット(TBS系列28局+他系列3局。他系列3局は1週間~10日遅れ、放送時間が異なる。)。
[編集] 歴史
- 1956年12月2日放映開始。開始当初から1985年ごろまで光る東芝の歌が冒頭に歌われていたが、その後は東芝と関係ない歌が冒頭で歌われるようになる(詳細はこの項オープニングの章を参照。また、光る東芝の歌の歌詞は著作権保護の関係でここでは掲載しない)。
- 当時は毎回一話完結のドラマを、東京放送(TBS)と、TBSを含むJNN基幹局(北海道放送・中部日本放送・朝日放送〔1975年の腸捻転ネット解消以後は毎日放送〕・RKB毎日放送)が持ち回りで競作していた。スポンサーである当時の東芝が放映するCMは家庭向けの白物家電が中心であり、それに合わせて、内容も視聴者年齢層が比較的高い、きわめて保守的なホームドラマがメインであった。ドラマの場面に出てきた家電品はもちろん、タクシーやトラックに付いていた無線機、そして使用されたテレビカメラまでもがすべて東芝製のものだった。
- 単発枠時代はスポンサーの性格上打ち切り圧力に屈したケースが出ていて、1962年には自衛隊を否定した内容の『ひとりっ子』が、1988年にはホームレスの女性の生態を描いた『バックレディに春がきた』が放送取り止め(御蔵入り)に追いやられている。(※前者はRKB毎日放送、後者は中部日本放送の製作。打ち切りの理由は前者がドラマの試写を見た自民党の大物右派代議士が右翼を介して圧力をかけたことから、後者は名古屋のホームレス支援団体が放送局に抗議したため)
- 1963年に書籍化された「愛と死を見つめて」を初めてドラマ化したのがこの番組である。なお、これと同期に製作されたドラマ(VTR収録、他局含む)は当時のVTRの事情などで大半が消去されて現存せず、TBSが1960年代に製作したドラマでは希少な現存作品となっている(現在も横浜市の放送ライブラリーで再視聴可)。
- 1967年放送の「女と味噌汁」ではTBSテレビのドラマ番組で初のカラー制作となった。
- 1993年4月の「丘の上の向日葵(ひまわり)」以降、連続ドラマ枠となり現在に至る、連続ドラマ化以降はTBS(または製作プロダクションとの共同)制作のみで、JNN基幹局製作はこれにあわせて終了している。東芝の主力商品もこの頃から白物家電からパーソナルコンピュータ・情報通信機器にシフトしたため、広告戦略の点からも、ドラマの内容が徐々にサラリーマン向け、その後さらに若者向けのものに移行していくことになった。東芝スポンサー撤退後も、この路線は継続している。
[編集] 平均視聴率10傑
- 1位 ビューティフルライフ(2000年)32.3%
- 2位 GOOD LUCK!!(2003年)30.6%
- 3位 オヤジぃ。(2000年)24.2%
- 4位 Love Story(2001年)21.0%
- 5位 スウィート・ホーム(1994年)20.4%
- 6位 カミさんの悪口2(1994年)20.3%
- 7位 白い影(2001年)20.2%
- 8位 カミさんの悪口(1993年)19.9%
- 9位 砂の器(2004年)19.6%
- 10位 サラリーマン金太郎(1999年)19.0%
[編集] 最高視聴率10傑
- 1位 ビューティフルライフ(2000年)41.3%(最終回)
- 2位 GOOD LUCK!!(2003年)37.6%(最終回)
- 3位 オヤジぃ。(2000年)28.0%(最終回)
- 4位 スウィート・ホーム(1994年)26.9%(最終回)
- 5位 砂の器(2004年)26.3%(初回)
- 6位 Love Story(2001年)24.3%(初回)
- 7位 白い影(2001年)23.8%(初回)
- 8位 カミさんの悪口(1993年)23.7%(第10回)
- 9位 オレンジデイズ(2004年)23.0%(最終回)
- 10位 ベストパートナー(1997年)22.2%(初回)
[編集] 主な作品リスト
以下、1993年4月以降の作品を紹介する。制作プロダクション名の無いものはTBSの局制作(2000年4月から2004年9月まではTBSエンタテインメント名義、2004年10月以降はTBSテレビ名義)
[編集] 1993年
[編集] 1994年
[編集] 1995年
[編集] 1996年
- 冠婚葬祭部長(主演:萩原健一、浅田美代子)
- その気になるまで(主演:明石家さんま) - テレパック制作
- ふたりのシーソーゲーム(主演:中村雅俊) - テレパック制作
- Dear ウーマン(主演:東山紀之、大竹しのぶ)
[編集] 1997年
- メロディ(主演:小泉今日子) - KANOX制作
- 理想の上司(主演:長塚京三)
- オトナの男(主演:役所広司)
- ベストパートナー(主演:内村光良) - 木下プロダクション (現:ドリマックス・テレビジョン)制作
[編集] 1998年
[編集] 1999年
- サラリーマン金太郎(主演:高橋克典) - 木下プロダクション制作
- グッドニュース (テレビドラマ)(主演:中居正広)
- ザ・ドクター(主演:堤真一、長嶋一茂) - 木下プロダクション制作
- ヤマダ一家の辛抱(主演:竹中直人、室井滋) - KANOX制作
[編集] 2000年
- ビューティフルライフ(主演:木村拓哉、常盤貴子)
- サラリーマン金太郎2(主演:高橋克典) - 木下プロダクション制作
- 催眠(主演:稲垣吾郎) - 共同テレビジョン制作
- オヤジぃ。(主演:田村正和、黒木瞳)
[編集] 2001年
- 白い影(主演:中居正広)
- Love Story(主演:中山美穂、豊川悦司)
- 恋がしたい恋がしたい恋がしたい(主演:渡部篤郎、菅野美穂、水野美紀)※HD(高精細度テレビジョン放送)制作
- ガッコの先生(主演:堂本剛)
[編集] 2002年
- サラリーマン金太郎3(主演:高橋克典)※HD - ドリマックステレビジョン〔旧木下プロダクション〕制作
- ヨイショの男(主演:稲垣吾郎) - 制作:MMJ
- 太陽の季節(主演:滝沢秀明) - 東芝日曜劇場(東芝一社提供)の最終作品、これ以降の作品は全てHD制作となる。
- おとうさん(主演:田村正和) - ここからほかのスポンサーに変更後初作品となる。
[編集] 2003年
[編集] 2004年
[編集] 2005年
[編集] 2006年
[編集] 2007年
[編集] 放送局
[編集] 今現在
- 東京放送(TBSテレビジョン)系列全国ネット = 『新作』および『再放送』
- 秋田放送(日曜日16:30~17:24)・福井放送(水曜日16:00~16:54)・四国放送(日曜日16:00~16:54) = 『新作』
- なお、日曜週遅れで放送しているABS・JRTは、24時間テレビ放送日に当たる場合、放送時間変更等がされる。(2004年、秋田放送は24時間テレビの放送内で「逃亡者」を放送したことがある(朝7:46からの放送)。2006年は2週分を翌週に放送。)
- CS TBSチャンネル = 『再放送』(※ただし、東芝の名称は映像処理で伏せている。)
[編集] 過去
※全局とも『東芝日曜劇場』時代
- 近畿広域圏:朝日放送(番組開始当初は大阪テレビ、毎日放送との腸捻転解消まで)
- 青森県:青森放送(青森テレビ開局まで)
- 山形県:山形放送(テレビユー山形開局まで)
- 福島県:福島テレビ(テレビユー福島開局まで)
- 山梨県:山梨放送(テレビ山梨開局まで)
- 富山県:北日本放送(チューリップテレビ開局まで)
- 香川県:西日本放送(山陽放送の香川県での乗り入れスタートまで)
- 鳥取県:日本海テレビ(山陰放送の鳥取県での乗り入れスタートまで)
- 愛媛県:南海放送(あいテレビ開局まで)
- 高知県:高知放送(テレビ高知開局まで)
- 山口県:山口放送(テレビ山口開局まで)
[編集] 裏番組
[編集] 今現在
- NHKスペシャル(NHK総合)
- 行列のできる法律相談所(日本テレビ)
- 発掘!あるある大事典II(フジテレビ〔制作:関西テレビ〕)
- 日曜洋画劇場(テレビ朝日)
- 日曜ビッグバラエティ(テレビ東京) - ※但し、20:00からの放送。
[編集] 以前(過去)
- 知ってるつもり?!(日本テレビ)
- 花王名人劇場 → 花王ファミリースペシャル → 発掘!あるある大事典(フジテレビ〔制作:関西テレビ〕)
- 浅草橋ヤング洋品店 → ASAYAN(テレビ東京)
[編集] 東芝日曜劇場時代の歴代のオープニング
[編集] 映像
[編集] オープニング時のタイトルバック
- ※タイトルバック前にカウキャッチャーとして東芝製品のCMがあった。
- 1956.12~1967.09 - 未来都市バージョン(モノクロ・実写・フィルム録画)
- 1967.10~1977.03 - 未来都市バージョン(カラー・特撮・フィルム録画)
- 1977.04~1993.09 - 朝日とシルエットの家族たちバージョン
- なお、このバージョン使用の後半では、「東芝日曜劇場」の表示のみロゴ風からフォントに差し替えていた。また、「東芝日曜劇場」の表示のときは、下に第○○○○回(単発放送としての放映回数)が入っていた(表示は各系列局の提供クレジットテロップから)。このフォントはこの後の「海と地球バージョン」でも引続き使われることになる。また、1993.04~09まで「東芝日曜劇場」の表示は「東芝日曜劇場」の斜体表示だった。
(*1977.04~1985.9まで押阪忍が、1986.10~1993.3まで小幡研二が、1993.4~9まで若本規夫が提供ナレーションを担当していた。)
- 1993.04~2001.09 - 海と地球バージョン+「東芝日曜劇場 人と地球の明日のために東芝がお送りいたします」のナレーション(※一部3DCGを使用)
- 2001.10~2002.09 - ジョイナスバージョン
[編集] クロージング時のタイトルバック
- ????.??~1986.03 - 「では、これで○○の東芝がお送りした、東芝日曜劇場を終わります。」のナレーション→ヒッチハイクとして東芝製品のCM
- 1986.04~1993.03 - (4月改編以降、TBS・MBS製作のゴールデン・プライムタイム番組のクロージング時にチャイム音を入れた為)「この番組は○○の東芝の提供で(が)お送りしました。」のナレーション→東芝製品のヒッチハイクCM→『東芝日曜劇場 終+チャイム音』
- ※○○には、当時の東芝の企業スローガン(明日をつくる技術の、エネルギーとエレクトロニクスの、他)が入り、ナレーションは製作局アナウンサーによるもので、製作局により男性、女性などの違いがある。
- 1993.4~9 - 朝日と家族のシルエットバージョンの最後部+「この番組は、E&Eの東芝の提供でお送りいたしました。」のナレーション
- 1993.04~2002.09 - 海と地球バージョン/ジョイナスバージョン+「この番組は、人と地球の明日のために東芝の提供でお送りいたしました。」のナレーション
[編集] 音楽
- 1956.12~1985.09 - 光る東芝の歌(作曲・越部信義)
- 1985.10~1993.09 - 愛のめぐり逢い(歌:ジュディ・オング)※1987年にシングル発売
- 1993.10~2001.09 - いつまでも(歌:大貫妙子)
- 2001.10~2002.09 - インストルメンタル曲
[編集] 東芝のロゴ
- 1956.12~1977.03 - 二世代の前(通称:傘ロゴ)
- 1977.04~1984.03 - 一世代の前(通称:横長ロゴ)
- 1984.04~1993.09 - 今現在のもの(正式社名が東京芝浦電気から東芝になったことによる)
- 1993.10~2002.09 - 今現在のもの(少し上に人と地球の明日のために(当時の東芝のスローガン)が入っていた)
[編集] 提供スポンサー
[編集] 2006年現在
- 花王
- TOYOTA
- NTT DoCoMoグループ
- アサヒ(2対1の割合で1クールごとに提供)
(花王、TOYOTA、NTT DoCoMoグループは90秒スポンサー)
2002年10月以降。秋田、福井などの時差ネット局を除くTBS系列各局(四国放送では提供読みが異なる)
※遅れネットの3局では一部のみスポンサーCMがつく形となる(例・秋田放送、「花王」・「TOYOTA」の2社。それ以外はスポット)。
[編集] 以前(2002年9月まで)
[編集] 関連項目
- TBSテレビ番組一覧
- ナショナル劇場(月曜日20:00~20:54)
- 近鉄金曜劇場