内村光良
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内村 光良（うちむら てるよし、1964年7月22日 - ）は、日本のお笑い芸人、俳優。熊本県人吉市出身。お笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」のひとりで、主にボケ担当。愛称は「ウッチャン」、「テル」（出川哲朗からはジャッキー・チェンに似ているところから「チェン」と呼ばれている。）。相方は「ナンチャン」こと南原清隆。血液型はAB型。
お笑い芸人として活動する傍ら、俳優としても活躍。さまざまなキャラクターを番組で演じ、ドラマや映画でもその才能を発揮している。
夫人は元テレビ朝日アナウンサーの徳永有美。また、従兄に放送作家の内村宏幸がいる。
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[編集] 略歴
熊本県立人吉高等学校卒業後、映画監督を志し横浜放送映画専門学院（現日本映画学校）演劇科に入学（第9期生）。ここで南原清隆、出川哲朗、入江雅人らと出会う。
1985年、漫才の授業をきっかけに南原清隆とコンビを結成。このとき講師をしていた内海桂子・好江の勧めで、お笑いコンビ『ウッチャンナンチャン』としてマセキ芸能社に所属。デビュー後まもなく『お笑いスター誕生!!』に出演。当時の内村は特徴のない顔立ちを指摘され、コントを演じる時はダテ眼鏡をかけていた。
コントを主体とした芸風でテレビを中心に活動し、とんねるず・ダウンタウンらと共に「お笑い第三世代」として日本のバラエティ界をリードした。その他の経歴はウッチャンナンチャンの項を参照のこと。
1999年8月31日、『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』（日本テレビ）の企画「ドーバー海峡横断部」で、ウド鈴木（キャイ～ン）・濱口優（よゐこ）らと共にドーバー海峡の遠泳リレーでの横断に成功した。
2005年3月25日、テレビ朝日アナウンサー（当時）・徳永有美との結婚を発表し、記者会見を行う。会見で内村は「（妻は）侍のような･･･」と表現し、2人の関係を「運命共同体」と語った。同年4月23日に入籍。
2006年1月28日、自身が「究極の目標」と語る初監督映画『ピーナッツ』が公開された。
[編集] 人物像
- 色白で鼻が大きく、たびたび相方や他の芸人のネタにされる。肌は幼い頃から白く、小学校の頃の担任に「お前色が白いから歌舞伎役者になったらどうだ」とアドバイスをもらったことがある（『笑う犬』の大喜利コーナーで「担任に言われた忘れられない一言」として挙げた）。
- 少年時代は「神童」と呼ばれていた。水泳では県大会8位入賞、ソフトボール部では市の大会で準優勝したほか、野球部と剣道部も掛け持ちしていたという。また美術の授業で描いた『水彩絵の具で描いた様な絵』がコンクールで入賞したこともある。大抵のことは器用にこなし小学校では児童会長、中学時代には生徒会長を務め、高校入学時には明治大学を狙える偏差値だったとか。
- 実家が酒屋であることから、学生時代にはよく配達の手伝いをしていた。そのおかげで身体と発声が自然と鍛えられたらしい。
- 故郷・熊本をこよなく愛し、以前はたまに地元テレビへの出演や地元新聞社への寄稿等を行っていた。現在も人吉市限定情報誌『どうぎゃん』に創刊号から毎年2回（1月号と7月号）寄稿している。
- 現在放送作家で従兄の（内村）宏幸を「あんちゃん」と呼び、慕っている。専門学校進学のため上京する際には当時大学生の彼を頼り、居候していたこともある。
- ジャッキー・チェンに似ていることから、出川哲朗には専門学校時代以来「チェン」と呼ばれ続けている。自身もジャッキーのファンで時折ものまねをしたりしているが、これが縁でジャッキー・チェン本人とは番組などを通じて幾度か共演しており、本人も似ていることを認めている。また一時期、俳優の宮川一朗太に似ているとも言われていた。
- ジャッキーだけでなく、ブルース・リーの大ファンでもある。『燃えよドラゴン』は既に数え切れないほどの回数観ているが、未だにテレビ放映されるとオンエアで観てしまう。リーのものまねも得意で、内村のものまねレパートリーの中でもトップレベルの激似ぶりである。
- デビュー当時から髪型や顔が全く変わってない。そのため、一時期周囲から「カツラ疑惑」が浮上していたという。ちなみに、内村の父とその兄弟（おじ）はいずれも頭髪が薄い。
- 好きな食べ物はチャーハン・カツカレー・豆ご飯。好きな酒は焼酎。チャーハンには特に目が無く、番組でチャーハンが出てくると目を輝かせて喜ぶ。また、自分の作る料理の中で、唯一自画自賛できるメニューでもある。チャーハンが好きな理由として、「御飯と具、そして味のバランスが絶妙」と語る。ただし、何でも美味しいと言ったり、微妙な味の違いがわからない事から、周囲から味オンチを疑われている。
- 好きなアーティストはサザンオールスターズ。そのこともあってか、『ウンナンの気分は上々。』でのライブ出演（1996年年越しライブ『牛』）の企画、『ウンナンのホントコ!』での曲の依頼、桑田佳祐の『白い恋人達』プロモーションビデオへの出演など、度々共演の機会がある。
- 飛行機が苦手で、乗っている間は一睡もしない。本人曰く、常に「第3のパイロット」の気持ちで搭乗しているという。
- コントや番組上の演出以外では悪口を言わない、怒らないなど、極めて温和な性格である。さらに律儀な性格で、『笑う犬』が日曜8時に移行する際、「それなら松ちゃんに許可をもらわなきゃ」とわざわざダウンタウンの松本人志に連絡を取ったという（日曜8時は『ダウンタウンのごっつええ感じ』と同じ枠であったため）。「そんなこといちいち俺にいわなくてもいいのに」と考えていた松本は、そのような内村を「ウッチャンはいい子すぎる」と評している。
- プライベートでは街中を歩いていても周囲にほとんど気付かれないという。本人曰く「芸能人のオーラを自在に消すことができる」。まれに見つかることがあるが、その際に「ナンチャンだ!」と言われるのが多いことは不満の様子。
[編集] 芸風・番組でのエピソード
- 芸風としては、素のキャラクターよりも、あるキャラクターを演じきって笑いを取るタイプ（憑依芸人）で、素を全面に出す相方・南原とは好対照。これは、お笑い以外での単独の仕事が南原が司会・トークなどがメインなのに対し、内村は俳優としての仕事が多いことからも見てとれる。また内村が司会を務めるバラエティ番組でも、「内村光良というキャラクター」を演じているようであり、コントでは完全にキャラを作りこんでいくスタイルをとる、職人型の芸人である。代表的なコントキャラクターに「満腹ふとる」（『やるやら』）、「ホワイティ」（『ウリナリ!!』）、「ミル姉さん」「大嵐浩太郎」（『笑う犬』）などがある。
- 関東の若手芸人と共演する番組に多く出演し、彼らの魅力を引き出す司会進行のうまさには定評がある。プライベートでの飲み仲間も番組で共演した後輩芸人が多い。内村と共演して後にブレイクした芸人は､さまぁ～ず、くりぃむしちゅーを筆頭に多数存在しており、近年のお笑いブームの陰の立役者と言っても過言ではない。また前両者の改名の名付け親であり、現在のところ改名させた芸人のブレイク率は100%である。
- 持ち前の運動神経の良さで、出演したコントでは時折難度の高いアクションを演じるほか、ドラマや映画に出演した際はスタントなしでアクションシーンを演じている。
- 番組でジャッキー・チェンの映画のパロディを行い、『プロジェクトA』の時計塔からの転落など危険なシーンをスタントなしで再現。
- 「ギターを持って歌いながら（つまりは両手が塞がった状態で）、スキーでゲレンデを滑り降りる」コント
- 映画『七人のおたく』ではスタントなしで乱闘シーンを撮影し、壁を蹴って宙返りするなどのアクションを見せた。
- ドラマ『ぼくが地球を救う』では、毎回さまざまなパターンの「階段落ち」を披露。一歩間違えれば大怪我をするエスカレーターでの階段落ちも行った。
- 『ウリナリ!!』で行ったミュージカル『ナトゥ』では、舞台演劇史上最大級の大階段落ちに挑戦し、見事に成功させた。
- コント「こける男」シリーズではつまづく・ぶつかる・滑る・転がる・飛ぶなど大小織り交ぜたあらゆる「こけ芸」を披露。セットを破壊しながら延々とこけ倒すのみの内容であったが、身体能力の高さを生かしたあまりに見事なこけっぷりと「痛い」リアクションに笑いとしての説得力があり、一部ではボディパフォーマンスの一種の完成型として評価する声もあった。
- 番組の企画でCDをリリースすることが多いが、内村が参加した楽曲は不思議と大ヒットを飛ばすことが多く、「あげちん男」と呼ばれている。
- 素の性格とは対照的に、ウド鈴木、出川哲朗、ふかわりょう、笑福亭鶴瓶といった面々には、番組中怒鳴り散らしたり冷たく当たったりする。特に、笑福亭鶴瓶が番組中で何度も陰部を露出させた際には「あいつもう二度と（番組に）呼ばねぇよ」と激怒した。これらはもちろん番組上でのことなのだが、同じ事務所の後輩であるパッション屋良には素でかなり厳しいらしい。
- 優れた観察眼故か、もしくは人一倍警戒心が強いのか、いわゆるドッキリには全くと言っていいほど引っかからない（いつもと違う点をすぐに察知する）。番組でドッキリ企画を行なった直後のラジオ番組『ウンナンタイム』では、「近頃家でも警戒していて落ち着けない」と語っていた。
- 2006年から漫談によるソロ活動をはじめ、所属事務所の若手芸人ライブに紛れ込んで出演したりしている。
[編集] 音楽活動
番組の企画でCDをいくつか発売している。
- デビューシングルは『マモー・ミモー野望のテーマ ~情熱の嵐~』（『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば』発、ちはるとのデュエット曲）。オリコン初登場2位。
- 「UN's」（『ゲッパチ!UN アワーありがとやんした!?』での企画デュオ。内村と南原の2人がB'z風のいでたちをする）
- 「ポケットビスケッツ」（1995年～2000年3月 千秋、ウド鈴木と）
- 「ウルトラキャッツ」（2001年～2002年9月 ジニー・リー、ウド鈴木、大竹一樹と）
- 「NO PLAN」（2003年12月～2006年1月 さまぁ～ず、TIM、ふかわりょうと）
- 番組内企画で『メンバーの中で最も音痴』とされ、一時期NO PLANを脱退していた。
[編集] 出演番組
- 過去の主な出演番組
- 夢で逢えたら 1988年10月～1991年11月（フジテレビ系）
- ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば 1990年4月～9月（フジテレビ系）
- ウッチャンナンチャンのやるならやらねば 1990年10月～1993年6月（フジテレビ系）
- UNNAN世界征服宣言 1992年10月～1995年3月（日本テレビ系）
- 投稿!特ホウ王国 1994年～1997年 （日本テレビ系）
- ゲッパチ!UN アワーありがとやんした!?
- ウッチャンウリウリ！ナンチャンナリナリ!! 1995年（日本テレビ系）
- ウッチャンナンチャンのウリナリ!! 1996年4月～2002年3月 （日本テレビ系）
- ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャーこれができたら100万円!! 1995年10月～2000年3月（テレビ朝日系）
- ウンナンの気分は上々。 1996年7月～1999年3月（TBS系）
- 新ウンナンの気分は上々。 1999年4月～2003年9月（TBS系）
- ウンナンのホントコ! 1998年10月～2002年3月 （TBS系）
- 笑う犬の生活～YARANEVA!!～、笑う犬の冒険、笑う犬の発見、笑う犬の情熱、笑う犬の太陽
- 全シリーズ合わせて 1998年10月～2003年12月（フジテレビ系）
- ウッチャキナンチャキ 2002年年4月～2003年2月 （TBS系）
- ウンナンさん 2003年9月～2004年3月（TBS系）
- UN街 2004年3月～2004年9月（TBS系）
- ワールド☆レコーズ 2004年4月～2005年3月（日本テレビ系）
- ウチムラ７ 2004年9月28日放送（フジテレビ系）
- クイズ発見バラエティー イッテQ! 2005年10月～2006年3月（日本テレビ系）
- クイズ!日本語王 2005年10月～2006年9月（TBS系）
etc...
- 過去の出演ドラマ
- 仰げば尊し『2年C組の奇跡』 1994年1月 （フジテレビ系）
- ザ・ワイドショー 1994年1月～3月 （日本テレビ系）
- 君といた夏 1994年7月～9月 （フジテレビ系）
- 松田のドラマ 1996年 ＜監督・脚本＞ （日本テレビ）
- 生かし屋という男 1997年 ＜監督・脚本・主演＞ （テレビ朝日）
- ベストパートナー 1997年10月～12月 ＜主演＞ （TBS系）
- 世にも奇妙な物語『そして、くりかえす』 1998年4月 ＜主演＞ （フジテレビ系）
- 彼女との時代 1998年＜監督・脚本＞（テレビ朝日系）
- バスストップ 2000年7月～9月 ＜主演、宮前武蔵役＞ （フジテレビ系）
- 恋人はスナイパー 2001年10月11日 ＜主演＞ （テレビ朝日系）
- ぼくが地球を救う 2002年7月～9月 ＜主演＞ （TBS系）
- 恋人はスナイパー EPISODE2 2002年12月24日 ＜主演＞ （テレビ朝日系）
- テーマソングス『黄色い風船』 2004年3月30日 ＜主演＞ （フジテレビ系）
- 『25時間テレビ』スペシャルドラマ『THE WAVE!』 2005年7月23日～24日 （フジテレビ系） ＜編成局員役＞
- 西遊記 2006年1月9日～2006年3月 （フジテレビ系） ＜沙悟浄役＞
etc...
[編集] 出演映画
- 七人のおたく 1992年12月19日公開 ＜ウッチャンナンチャン主演（近藤みのる役）＞
- 木更津キャッツアイ 日本シリーズ 2003年11月公開 ＜村田ジョージ役＞
- ゼブラーマン 2004年2月14日公開 ＜一本木役＞
- クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ 2005年4月17日公開 ＜NO PLAN本人役の声優＞
- 恋人はスナイパー 劇場版 2004年4月17日公開 ＜主演（王凱歌役）兼演出協力＞
- サヨナラCOLOR 2005年8月公開 ＜レントゲン技師 前田元彦役＞
- ピーナッツ 2006年1月28日公開 ＜監督・脚本・主演（秋吉光一役）＞
