AFN

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AFN（American Forces Network-米軍放送, 旧称FEN (Far East Network) - 極東放送）は、世界各地の米軍が駐留する地に設けられた基地関係者とその家族向けの放送局（ラジオ部門、テレビ部門、ニュース製作部門の3つから成る）であり、米軍の商標である。放送を行うのはBroadcast Journalistと呼ばれる下士官・兵卒の現役軍人が中心で、彼らの兵科はPublic Affairs（広報科：陸軍、空軍、海兵隊）、Mass Communication Specialist（MC：報道員：海軍のみ）である。

[編集] 日本

日本では東京都多摩地域にある横田基地をスタジオに、埼玉県和光市の米軍アンテナ施設（旧米軍朝霞キャンプ：Camp Drake の唯一未返還の土地で理化学研究所和光本所に南接）から放送しているAFN Tokyoの他、AFN Misawa、AFN Iwakuni、AFN Sasebo、AFN Okinawaの各局がある。日米安保に基づく電波法適用対象外の局であるため（これはAFNに限らず、米軍無線局全てがそう）、コールサインや免許を持たず、機器メンテナンスのために日中に停波する事さえもある（軍施設へは有線配信の為、関係なく聴ける）。原則として午前0:00を起点にして毎日24時間放送がおこなわれている。おもに英語で放送される。

軍人への緊急通達を流す事もあり、その場合はアナウンス前に“長点1回・長点2回・長点2回・長点2回”のブザー音で告知する。2001年 9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件の直後に、米軍基地に勤務する日本人従業員への連絡のため、基地業務関連等に関する放送を一部日本語でおこなった。連絡を徹底させるためだったと推測される。

以前は基点となる午前0:00のニュース明けにジャンクションとして日本国歌「君が代」と米国歌「星条旗」が演奏されていた。なお、東京局が "Eagle 810" 、三沢局が "The Edge, 1575" 、岩国局が"Power 1575"、沖縄局が"Surf 648"（AM）・"Wave 89"（FM）、佐世保局が"Thunder Radio"の愛称を持つ。

FEN当時は「This is the Far East Network.」のアナウンス後に“ポーン”の音で時報を流していたが、改称後は時報トーン抜きの「This is AFN.」アナウンスだけになった。

基本的にAMラジオで放送をおこなうが、AFN Okinawaに関してはFMラジオやテレビでも放送している。（放送周波数がアメリカバンド8chであるが、VHF6chで視聴可能）また、AFN MisawaやAFN Iwakuniでも出力はAFN Okinawaに比べると弱いものの、TV放送を行なっている。（こちらはアメリカバンド66chであるため、通常のテレビでは視聴不可能）

また、過去に通常の短波放送で放送していたことがある。現在は短波はSSB（モードはUSB、受信には通信型受信機が必要）を使用し送信している。日本で受信できるAFNの主なSSBの局はグアムやハワイにある。これは上記のAM波AFNとは番組内容がまったく違ったものである。番組編成などはmy AFNのページから参照できる。

AMの番組は各AFN局で制作される番組と、衛星で配信される番組の2種類である。

余談ながら、FEN時代の1980年代にソニーがFEN東京810kHz固定のカード型単局ラジオを出したことがある。これはソニーの単局ラジオの先駆けとなった。

東京局住所：東京都福生市横田空軍基地3266号棟　第10報道分遣隊第5091分隊

[編集] 歴史

1942年5月、アメリカ軍直営のラジオ局、AFRSがアラスカに開局。
その後、各地で兵士や兵士の家族向けに放送をする局が開局。兵士向けの野戦局は送信機、コンソール、レコード一箱という機材構成だったとか。
1945年7月、米軍により沖縄にAFRSが開局。
第二次世界大戦末期、AFRSが米軍の支配下にある島々の日本軍に対して、抵抗をやめて降伏するよう勧告する放送を行う。また、同様の告知は日本軍のいる島々に偵察機からビラを撒くという形でも行われる。
1945年 9月12日、米軍はNHKの本部を使いWVTRというラジオを開局。AFN Tokyoの原型となる。1952年まで継続。なお、現在のテレビの1chを米軍が使っていたため、NHKは3chに開局せざるを得なかったという話も有名である。
WVTR東京、WVTMマニラ、WLKI別府、WVTX硫黄島、WLKA鹿屋、WLKH小倉、WLKF熊本、WLKB大分、WXLH沖縄、WVTQ大阪、WLKD札幌、WVTO佐世保、WLKE仙台、WVTPソウル、WLKC釜山の各局が整う。後にFEN（エフ・イー・エヌと読む）と改名される。
午前6:30から午後11:30までの英語放送をはじめる。
1953年9月までに、スタジオはすべて米軍基地内に移る。
1959年、新潟に新たに開局。拡大縮小などから日本国内に9局ができる。
同年11月、沖縄でテレビ放送開始。
その後、拡大縮小が相次ぐが、FENとして日本各地で放送をおこなう。
1997年、AFN (American Forces Network) に改名。
2004年 9月15日AFN｜prime、AFN｜spectrum、AFN｜news、AFN｜sports、AFN｜movie、AFN｜familyの6チャンネル制へと変更（沖縄で放送されている軍基地外でも映るチャンネルはAFN｜primeへ名称変更、AFN｜spectrum・AFN｜movieは1997年から続いているためロゴの変更のみ、AFN｜news・AFN｜sportsはもともとAFN・NewsSportsだったものがそれぞれ分離、AFN｜familyは新たに開設）。
2006年 9月1日、AFN Tokyoは平成18年度東京都・足立区合同総合防災訓練の一環として英語による地震情報をラジオで放送した。
2006年7月から9月にかけ、埼玉県和光市にある米軍アンテナ施設の810KHzの送信アンテナを1本から2本に建て替え、さらに大幅な出力増強を行う。^[要出典]そのため、周辺では電界強度が大幅に増強し、健康被害が心配されたが、送信アンテナから数100メートル離れている隣接地区で電界強度の測定を行った結果、健康被害に対する許容値の目安の1/5程度であることが判明したが、それでもその空中線電力は測りし得ないほど強大となった。^[要出典]

[編集] 在日米軍にある放送局

日本国内のAFN各局はAir Force News Agency（空軍通信　テキサス州サンアントニオ、ラックランド空軍基地内）の指揮下にある。

AFN Tokyo（第10報道分遣隊）：東京都：横田基地 AM 810kHz 50kW（2006年9月の増強後の出力不明）
AFN Iwakuni（第13報道分遣隊）：山口県：岩国基地 AM 1575kHz 1kW
AFN Misawa （第12報道分遣隊）：青森県：三沢基地 AM 1575kHz 600W
AFN Sasebo （第14報道分遣隊）：長崎県：佐世保基地 AM 1575kHz 250W
AFN Okinawa（第11報道分遣隊）：沖縄県：嘉手納基地 FM 89.1MHz 20kW

キャンプキンザー（牧港補給基地） AM 648kHz 10kW

沖縄県のAFN放送局（スタジオ）はキャンプフォスター（キャンプ瑞慶覧）内。またスポラディックE層発生中は、本州でもAFN沖縄FMが受信ができることもある。

沖縄県：キャンプフォスター US8（テレビ放送。日本の6chとほぼ同じ、NTSC方式だがステレオ方式はアメリカ方式。尚、沖縄本島内のホテルの一部ではAFNテレビを視聴できる。）

[編集] 自局製作のテレビ番組

AFNのTV放送は、ほとんどがNBCやCBS等のアメリカのテレビ局からの番組を配信しているため、ラジオとは違い自局製作の番組は少ない。
PACIFIC REPORT
AFN Tokyo Today（AFN Tokyoのみ）
EXTENDED FORECAST
Space-A Forecast
PACIFIC WEATHER UPDATEなど

[編集] 番組購入

AFNを通して日本で見ることのできる番組

ABC World News Tonight
Access Hollywood
CSI:科学捜査班
Deal or No Deal
ER緊急救命室
Extreme Makeover:Home Edition
Fear Factor
General Hospital
George Lopez
GOOD MORNING AMERICA
Jeopardy!
LOST
Medium
NBCナイトリーニュース
Scrubs
The Tonight Show With Jay Leno
Las Vegas
Wheel Of Fortune
サタデー・ナイト・ライブ
ザ・ホワイトハウス
ジ・アプレンティス
特捜刑事マイアミヴァイス
ふたりは友達? ウィル&グレイス
レイト・ナイト
ロー&オーダー
ロー&オーダー：SVU (SVU＝Special Victims Unit)

[編集] 世界のAFN

AFN KOREA（韓国駐留軍向け）
AFN Hawaii（西太平洋部隊向け）
AFN Kwajalein（南太平洋駐留部隊向け・マーシャル諸島のクワジェリン島）
AFN Europe（ヨーロッパ駐留軍向け）
AFN Antarctica（南極にも局がある）
AFN Honduras（中米駐留軍向け）
AFN Iraq（イラク駐留軍向け）

[編集] AFNのチャンネル一覧

AFN｜prime PACIFIC（太平洋向け放送・総合チャンネル）
AFN｜prime ATLANTIC（大西洋向け放送・総合チャンネル）
AFN｜prime KOREA（韓国向け放送・総合チャンネル）
AFN｜spectrum（ディスカバリーチャンネルやヒストリーチャンネルを流している）
AFN｜sports（スポーツ中継が主なチャンネル）
AFN｜family（そのチャンネル名から家族向けのものだと思われる）
AFN｜movie（映画専門チャンネル）
AFN｜news（ニュース専門チャンネル）
Pentagon Channel（軍関係の情報中心のチャンネル）

[編集] 外部リンク

AFN Tokyo（AFN Tokyo公式サイト・英語）
AFN Sasebo（AFN Sasebo公式サイト・英語）
MyAFN （AFN 総合案内・英語）
myafn.net (日本・世界のAFNのチャンネルと周波数、番組表　アメリカ国防総省運営)
AFN KOREA （AFN KOREA非公式サイト・韓国語）
AFN KOREA （AFN KOREA公式サイト・英語）
AFN Europe （AFN EUROPE公式サイト・英語）
AFN Iraq （AFN Iraq公式サイト・英語）
Viva AFN（アルク）
在日米軍向けラジオ局「AFN」
AFN FAN （AFN 研究家によるサイト）
Pentagon Channel （Pentagon Channel公式サイト）
AFRTS （AFRTS公式サイト)
NPR （NPR公式サイト）

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