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サザエさん - Wikipedia

サザエさん

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

Disambiguationこの項目では漫画の『サザエさん』について説明しています。テレビアニメの『サザエさん』についてはサザエさん (テレビアニメ)をご覧ください。
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サザエさん』は、長谷川町子漫画、およびそれを原作とするテレビアニメの題名であり、その主人公である子持ちの若妻「フグ田サザエ」の呼び名である。

目次

[編集] 概要

[編集] 原作

原作漫画は新聞連載の4コマ漫画である。戦後間もない昭和21年(1946年)4月22日、福岡の地方新聞『夕刊フクニチ』(夕刊)で連載をはじめたものの、長谷川町子が上京するために連載をひとまず打ち切らせた。漫画の舞台は九州博多でサザエは独身だったが連載を打ち切るときにサザエがマスオと結婚している。長谷川町子の一家が東京桜新町へ引っ越したあとは、再び『夕刊フクニチ』で連載を再開。サザエさんの舞台も東京へ移り(モデルは、東京都世田谷区東急田園都市線桜新町駅から少し歩いた場所=現長谷川町子美術館付近)、サザエの伴侶・フグ田マスオが磯野一家に同居する(現在の長谷川家は東急田園都市線の沿線で桜新町の隣駅の用賀にある)。

掲載紙は間もなく『新夕刊』に移り、『夕刊朝日新聞』(朝日本紙とは別扱の新興紙)・『朝日新聞』の夕刊を経て、昭和26年(1951年)4月16日からは『朝日新聞』の朝刊に移るが、作者の一身上の都合や病気でたびたび休載になることもあった。昭和49年(1974年)2月21日の連載をもって3年間の休載に入りそのまま打ち切られているため、この日が最終回となった。原作漫画は連載が6477回、25908コマに及んだ。

長谷川町子の作品の出版は、作者の町子と姉の毬子が共同で設立した姉妹社が独占しておこなってきたが、町子の死後の1993年4月に姉妹社が廃業し、すべて絶版となった(版権は財団法人長谷川町子美術館が継承)。しかし、同年9月に朝日新聞社から文庫本が発行されるなど、今後の展開が望まれている。なお、本作の単行本の出版に際しては、新聞掲載前日に起こった出来事の理解が必要な回、初期連載作品で現在とは登場人物の設定が異なる回、やむをえない理由で(単行本として後世に残すには)不適と判断された回などは省かれている場合があり、その数は700本以上にも上るという。これらの約7割は図書館などの新聞縮刷版で見ることができる。なお、朝日新聞版でも姉妹社版から若干の作品が省かれている。

ストーリー漫画ではなく、一貫した舞台、人物が登場する比較的独立したエピソードからなるものである。時代背景を象徴する内容が多いのもひとつの大きな特徴である。

姉妹社版、朝日新聞社版を合わせた漫画本の発行部数は8600万部以上に達する。日本の新聞連載漫画としては最大のベストセラーといえる。

また、アメリカでも、The wonderful world of sazae-sanというタイトルで翻訳出版され、人気を博した。その際、一部のコマが反転されている。

[編集] 派生作品

  • 1972年に寺山修司が本作をテキストにした「サザエさんの性生活」を発表。
  • 1992年に東京サザエさん学会が『磯野家の謎 サザエさんに隠された69の謎』(飛鳥新社)という本を出して、200万部を超える大ヒット。続編の『磯野家の謎おかわり』も発売。本作に新たなスポットを当てて、人気復活に大いに貢献し、その後数年続く「謎本」の火付け役になった。ただ類書と違い、この本自体は純粋なファンの夢を壊すような記述が多々見られ、批判の的になった。さらにビデオ版を発売した際に磯野家の面々を素人の役者が演じているにもかかわらず著作権者の許可を得なかったため訴えられている。

主な作品は、猪苗代に飾られている。

[編集] その他

  • 近隣に長谷川町子が長年居住し本作の舞台となった事、長谷川町子美術館が1985年に開館した事にちなみ、桜新町商店街振興組合が音頭をとって東急田園都市線桜新町駅前から国道246号へとつながる「中通り」が1987年に「サザエさん通り」と改称された。歩道にはサザエさんが描かれた看板もある。ほとんどが現在のアニメ版と違う原作の時の顔になっている。
  • 無許可でキャラクター画を使用した「サザエさんバス」やサザエボン事件以降、版権管理は他の長谷川町子の作品や、他の作者の作品以上に厳しくなり、資料集などでの画像使用の際、書類申請しても許可が下りず、アニメ主題歌がシングルCDとして再発される際にもジャケットにキャラクターの画像が使用されることはなかった。しかし長谷川の死後、マイラインJAコカコーラなどのCMでアニメのものを中心とした本作のキャラクター画を使用されることが多くなってきたことから規制緩和されたと窺えるが、許諾の可否を問わず転用が比較的容易なインターネットに関しては、現在でもフジテレビ内アニメ版の公式ページや、キャラクターをCM起用しているJAバンクのページにキャラクターの画像や動画が掲載されたことはこれまでに一切ない(JAはキャラクター画掲載後長谷川サイドからのクレームにより削除)。
  • 京都大学2005年度前期日程、日本史の問題に出題された。
    • 【問題抜粋】「……戦前からの伝統をもつ4コマ漫画では、長谷川町子の描いた「(空欄)」が『朝日新聞』に長期連載され……」
  • 日曜の午後6時半からフジテレビ系列で放送される『サザエさん』を視る事によって引き起こされる憂鬱感のことを「サザエさん症候群(Sazae-San Syndrome)と呼ぶ。日曜日に限らず、GWなど長期休暇の最終日や祝日の夜など休日の終わりに起こる憂鬱感を指して使われる。『笑点のテーマ』を聴いて同様になる人も。(以前は『日立の木』のCMなどもそうだった。)
  • 2006年7月15日-8月末まで、フジテレビによるイベント「お台場冒険王」にて、初のサザエさん専門店「サザエさんのお店」がオープン。
  • 中学などの「公民」や「家庭科」の教科書で、家族構成が取り上げられることがある。
  • 連載が行われていた朝日新聞のビルの地下には「磯野家」という名の寿司屋がある。

[編集] 連載の履歴

[編集] 登場人物

以下は、原作とテレビアニメ版でかなり異なる設定があるので、ここではアニメ版との比較をしつつ、原作の登場人物について記述する。また、出典は基本的に現行の朝日新聞社版(全45巻)を参考にする。

磯野サザエ→フグ田サザエ
福岡県生まれの磯野家の長女。この漫画の主人公。
結婚前は当時としてはかなりおしゃれであったと思われ、白のブラウスに黒のスカート、黒のベストという服装がお決まりだった。九州時代はイカコという親友がいた。単行本1巻で東京に引っ越す。東京の住所は、「世田谷新町3の51番地」。結婚前はハロー社という雑誌社に記者として勤務した経験も持つ(2巻)。また、選挙演説なども積極的におこない、政治への参加意識が強かった。単行本2巻でフグ田マスオと結婚、タラオをもうける。ちなみに、原作ではタラオを身篭っていた時や出産時のエピソードは出てこない。マスオとの結婚直後に連載は中断され、再開時はすでにタラオ出産後という事であった。
性格はアニメ版との相違が最も少なく、快活でそそっかしい。裁縫や料理を何でもこなすなど、かなり器用である。激しい気性を持ち、よくカツオと取っ組み合いの喧嘩をしてカツオを泣かせる(その一方でカツオをよくいじめる同級生を睨みつける優しさも見せる)。タラちゃんをおぶる「ネンネコ」を26枚も持っている(長谷川が柄について統一した設定をしなかったことが原因で、読者の指摘により明らかになった)。誕生日は11月22日
磯野カツオ
磯野家の小学生の長男。連載開始当初は、腕白坊主というよりも、「おバカなワカメ」の面倒をよく見てあげているちょっと抜けているお兄さん、といった雰囲気を持っていた。この時は非常に子供っぽいキャラクターであり、要領も決して良くはなく、また、友達間のリーダー的な存在でも全くなかった。
連載後半になるにつれ、現在のアニメ版のようなズル賢く機転の利く腕白坊主となり、かなりおしゃべりになって、登場回数も格段に多くなり、主役的な扱いになる。この時は波平の老後の対処を冷静に計画するなど大人びた一面も持つようになる。ある意味で、原作において時間とともに最も扱われ方が変わり、原作の作風の変化そのものを表すキャラクターである。
原作においては、アニメ版のようなカツオの学校での生活や友達関係が描かれる事はほとんどない。ちなみにごく短い期間、髪型がお馴染みの坊主頭ではなかった時がある(2巻)。また、女装は趣味のひとつではないかと伺えるほどに上手く波平に「カツオはどうした?お友達が待っとられるのに」と言わせたり化粧品のセールスマンに化粧をされたことがある。テストの成績はいつも悪いが、勉強を邪魔されて怒るなどまじめな一面もある。
磯野ワカメ
磯野家の次女。3人目の子供。原作とアニメ版において最も性格の異なるキャラクターである。アニメ版ではなぜか「優等生」になっていて存在感も薄いが、原作では全く逆である。連載中盤まででは、サザエに次いで登場回数の最も多いキャラクターであり、話の「オチ」を担うこともかなり多い。
性格は非常に天真爛漫(悪く言えば「おバカ」)で、一人称は主に「あたい」(初期)。野良犬向けの罠にしておいたビスケットを食べてしまったり(4巻)、竹馬に乗りたがったり(5巻)、火のついたタバコの吸殻を興味本位で吸ったり(14巻)と、非常に活溌な女の子である。なかなかズル賢く、ウソ泣きなども辞さないわがままな面も見せる。連載において幼稚園への入園(2巻)と小学校への入学(11巻)を経験した。どちらかというと、カツオよりも勉強ができないようである。
よく言うセリフは「あたいもついていくゥ」「アーン、ついてくんだーッ」。趣味は人形遊び。45巻では自作の童話を披露した。ちなみに、冬場はスカートの下に「ももひき」を穿いている。
磯野波平
磯野家の大黒柱で、3姉弟の父。アニメにおいてはよくカツオを怒鳴る説教臭い父親だが、原作においてはあまり威厳がなく、家族を叱るシーンもあまり多くない。実のところ、登場回数も必ずしも多くない。しかし登場した時は、その容姿もあってか、大抵笑われ役で、話の「オチ」を担当しているため、極めて印象の強いキャラクターである。性格はかなり抜けていて、お茶目なところがある。表情が非常に豊かである。よく一緒に外出するなど、カツオ、ワカメ、タラオを大変かわいがっている。子供の頃から今に至るまで算数が苦手である。「TTK(都下禿頭会=とかとくとうかい)」理事、「高血圧友の会」、「失われつつある礼儀を守る会」、「ノンビリいこう会」所属。嫌いなものは税務署。連載初期は名前がなかった。育毛剤を愛用している。陸軍に入隊経験があり。原作の初期の頃はサザエに「パパ」とよばれることがあった。泳ぎが得意らしく、人命救助を何度もしている(1回は新聞にも載った)。正月に吉田茂から間違い電話が来たことがある。
誕生日は9月14日(1951年のサンフランシスコ講和会議吉田茂の帰国日)、干支は未(1955年1月5日掲載話)、年齢は54歳。職業はサラリーマン(事務職)で、会社は銀座晴海通り沿いにあり、月給は1967年当時で税込み7万円。
磯野フネ
波平の妻。アニメにおいてはほとんど怒らないが、原作ではむしろ性格は厳しく、なかなか激しい気性の持ち主である。サザエ、カツオ、ワカメを叱る回数も波平より多く、来客の前でみっともないことをしたワカメを顔が変形するほどつねったことがある。旧姓は石田で、静岡に実家がある。波平に「失敬なばあさん」と呼ばれた事がある(6巻)。原作者の母がモデルであろう。ちなみに、サザエ、カツオ、タラオと鼻の形が同じである(ワカメは波平と鼻の形が同じ)。
年齢は、伊佐坂軽と女学校以来「30年ぶり」に再会したことから、48歳と推測される。
フグ田マスオ
2巻でサザエと結婚したサラリーマン。最初に登場したときはステッキをついていて、今よりも老けていた。マスオを婿養子の代名詞のように扱っている人も多いがこれは誤りである。結婚当初はサザエとタラオとのフグ田家3人で磯野家の近所にある借家(住所は「新町3丁目515」)に住んでいたこともあり、決して養子ではない。2巻において大家と喧嘩し追い出されたため、磯野家と同居し現在に至る(大家との喧嘩の理由はマスオが家の板塀を壊して薪にしようとしたためと思われる。また、追い出された際サザエは大家をめちゃくちゃに殴ってきたために、追い出された店子の立場ながら波平は大家に土下座し謝罪する羽目に)。アニメではかなり気の弱い夫となっているが、原作では必ずしもそうではなく、磯野家に対して主張する時もある。サザエやワカメに対し冗談を言っておどかして一人でほくそえむなど、アニメ版にはない人間臭い一面も描かれている。犬の散歩中にパチンコに行ったり(48巻)競馬新聞に夢中になってサザエを怒らせる(64巻)などギャンブル好きな一面も持っている。体が異常な程柔らかく、ホットケーキをひっくり返すと同時に「ヤーッ」っと叫んで宙返りするなど驚異的な運動神経を持つ。もちろん基本的にはいい兄貴分であるのでカツオとワカメに慕われている。大阪に実家があり、一度だけ帰省のエピソードがある(4巻)。
勤めている会社は当初は郊外だったが、異動したのか、後に有楽町に移る。当初は平社員だったが、後に係長に昇進。月給は1965年当時で手取り3万4000円。二浪した後に早稲田大学を卒業。実家は大阪で、時々出てくる母親は大阪弁を話す。
年齢は32歳。
フグ田タラオ
サザエとマスオの長男。2巻から登場。4巻から言葉をしゃべり始める(初めて喋った言葉は「おじいちゃんの仇だっ!!」)。赤ん坊コンクールで2等賞を貰ったことがある(5巻)。アニメでは大人しく物分りの良い「いい子」だが、原作では若干乱暴者である。サザエさんに背負われるなどして登場回数こそ少なくないが、セリフがほとんどなく、したがってあまり印象に残らないキャラクターである。ちなみに、カツオ、ワカメはごく初期(2巻)において、タラちゃんの前では自分たちのことをそれぞれ「おじちゃん」、「おばちゃん」と称していた。
波野ノリスケ
波平の甥。新聞社に勤務し、8巻から12巻の間押しかけ同然に磯野家に居候する。性格は温和で、したがってカツオとワカメに人気がある。しかし大食いで遠慮しない性格のため、居候時代は磯野家の女性陣のフネ、サザエからは必ずしもよく思われていなかったようである。12巻で入江(旧姓)タイ子と結婚。結婚後は「東アパート」という所に住む。恐妻家である。14巻で子供をもうける。この子はアニメではイクラとなっているが、原作においては特に名前は付けられていない。また、一時「ナミエ」という名前を考えていた事から、おそらく女児である(15巻)。ただし、ある時期以降は「ボーヤ」と呼ばれている事から、何故か男児になってしまっている。アニメでは伊佐坂先生の担当記者でもあるため、平日の昼間でもよく隣の磯野家に現れる。
動物たち
今ではあまり街中で見かけなくなってしまったが、本作にはニワトリヤギなどの家畜が多く登場する。特にニワトリは長谷川町子のお気に入りだったようで非常に多く登場する(波平が飼っていたニワトリを絞めて鳥鍋にするシーンもある。またイタズラをしたカツオやワカメがお仕置きとしてニワトリ小屋に閉じ込められるシーンもある)。ネコイヌももちろん多く登場し、磯野家は「ミー公」という名のネコを一時期飼っている。後にアニメで知られる「タマ」も登場。登場する犬の名前は「ジョン」が多い(他、「エルザ」「太郎」という名前の犬も登場)。カツオがカナリヤ伝書鳩ハムスターを、ワカメが金魚を、サザエがリス(名前は「マイク」)を飼っていたこともあった。(尚、カツオは飼っているペットを挙げて「扶養家族手当」として小遣い値上げを訴えた事がある)このように動物が多く登場するのは、原作者が大の動物好きであったせいもあろう。
その他の人たち
  • 長谷川町子の別の作品『似たもの一家』の主人公の一家、伊佐坂家はアニメでは磯野家のお隣さんとして有名であるが、原作では10巻にわずかに登場するに過ぎない。
  • 本作には、キャラクターとして特定の名前が与えられていないが、非常に多く登場する人々がいる。たとえば相撲ファンであった作者は、相撲をネタにした話をしばしば用いてる。
  • また、「俺ぁ、刑務所から出てきたばっかりなんだ」という決まり文句で磯野家の門を叩く押し売りや、穴のあいた服にヒゲ面のマヌケな泥棒強盗など、どこか憎めない犯罪者も非常に多く登場する。なお、泥棒が多く登場するのは、作者・長谷川町子の自宅に何度も泥棒(主に空き巣)が押し入ったためであると言われている。
  • いわゆる浮浪者や今で言うホームレスのように、社会的に恵まれない人も多く登場する。長谷川町子は彼らを描く時も特に気負うことなく、あっけらかんとした筆で彼らを爽やかな笑いに変えてゆく。今ではこういった表現ができる漫画家を見つけるのは難しくなった。
実在の有名人
実在の人物が「ゲスト出演」することもしばしばあった。たとえば、その当時の総理大臣はほとんど登場している。それ以外の有名人をごく精選して挙げると次のような人々がいる。

[編集] 執筆時のエピソード

長谷川町子は、疎開先の福岡西日本新聞社の絵画部に所属していたが、終戦。その後1946年、同社から新しく『夕刊フクニチ』が発行された。彼女は連載漫画を頼まれ、本人曰く「地方紙の気軽さからあっさり引き受けた」。家の裏の海岸(百道海岸:現シーサイドももち付近)を結核療養中の妹と散歩しているときに、その作品の家族構成や名前を思いついた。こうして生まれたのが『サザエさん』である。当初は作者自身は、アルバイトのつもりでやっていた、と語っている。

その後、作者の引越しと合わせサザエさん一家も東京に引越した。「サザエさん」は徐々に人気を広げ、最終的には1951年に「ブロンディ」の後を承けて朝日新聞の朝刊を飾る事になる。

28年もの毎日の連載により、作者は精神的にも肉体的にも非常に消耗した。そのため、作者は連載中は慢性的に体調を崩しがちであったり、実際に何度も休載をしている。さらに連載末期には月曜日が休みとなった。

その他の執筆時のエピソードは、『サザエさんうちあけ話』に詳しい。新聞連載時の諸トラブルに関しては『磯野家の謎 サザエさんに隠された69の謎』などを参照のこと。

[編集] 作風とその変化 

連載期間が極めて長期にわたったため、作風の変化も当然見られる。

初期から中期にかけては、ときおり「落語的」などと評されるように、ほのぼのとした雰囲気ととぼけた味わいのなかに、ときおり読者の度肝を抜くような「オチ」やブラックユーモアが用意されていることが多い。また、新聞漫画のなかでも台詞がかなり少ない部類に入り、絵による表現力と、歯切れの良い展開、4コマの緊密な構成力でも読者を笑わせた珠玉のギャグマンガといえる。原作ファンの間でも、概してこの時期の作品の人気が高いようである。

また中期までは、もちろんその時代の雰囲気をかなり反映しながらも、新聞漫画としては時事を直接のテーマとして描くことはかなり少なく、あくまでも各キャラクターの活躍が中心であった。この連載期間では、しばしばマスオ、タラオ、ノリスケなどの新キャラクターが登場したり、日常生活から離れた出来事(サザエの就職、マスオやフネの実家への旅行、箱根ヨーロッパへの観光など)がたびたび描かれたが、これらによって作者は「ネタ切れ」を回避していた、と考えることもできる。

連載が長くなるにつれ、作者長谷川町子自身『サザエさん』から他の作風へと興味が移っていった。彼女はその自伝のなかで「子供にも無害なヒューマニズム(ヒューマニタリズム)には飽きた」「書き手にとっては取材範囲が限られるのが苦しい」と言っている。このときに生まれたのが『意地悪ばあさん』(1966年)である。しかしこのときも『サザエさん』終盤期の連載は続いていて、そこには初期の作風との顕著な相違が見られる。たとえば、説明的な台詞の数がかなり増したこと、多くの話がカツオ中心となったこと、各キャラクターの描写が減って時事をネタにした話が圧倒的に増加したこと、これらに伴ない4コマ漫画としての構成自体が変化していったことなどが挙げられる。

また、テレビ放映開始(1969年)とほぼ時を同じくして、連載漫画ではカツオにかなり汚い言葉を言わせるようになったり、作風がかなり殺伐とするなどの変化もよく指摘される。

[編集] テレビアニメとの比較

原作の雰囲気がアニメ化により変わってしまう事は珍しくないことだが、本作ほどこの傾向が強いものも珍しい。

キャラクターの相違に加え、内容そのものも、原作の『サザエさん』は、かなり革新的な内容であり、ほのぼのとした味を持ちながらも、社会風刺やブラックユーモアの要素も多分に含むナンセンスなギャグマンガであった。一方でアニメの『サザエさん』は、特に近年、当り障りの無いエピソードが増え、内容も懐古的かつ保守的になってきている。

最近は、原作連載の後に製作開始されたアニメ版しか知らない若いファンも当然増えているが、こういった相違が存在することから、原作のファンはアニメ版から一定の距離を置いて鑑賞していることが多い。

また、原作者の長谷川町子は生前、自身の漫画作品を原作とした漫画以外のメディア表現には厳しい評価をする傾向があったが、サザエさんにおいてもこの傾向は顕著であった。実際に、当初アニメ放映にはあまり乗り気でなかったことや、「今テレビでやっている『サザエさん』は、私の『サザエさん』とは全く別のものです。私はテレビの『サザエさん』とは何の関係もありません」と、晩年にアニメを批判するような発言をしていたことも注目に値する。

いずれにせよ、アニメ版はそれ自体で多くのファンを持つものであるが、原作者長谷川町子の理解にはほとんど役に立たないと見るのが一般的である。

[編集] 漫画以外のメディア化

  • (時期不明)キングレコードからレコード(漫画のイメージソング?)『サザエさん音頭』(作詞:大下文代、作曲:細川潤一、歌:照菊・若原一郎・キング合唱団)が発売された。
  • 本作が生まれるまでの長谷川一家及び姉妹社の経緯が、NHKにより連続テレビ小説マー姉ちゃん』としてドラマ化された。
  • その他、1993年11月25日に飛鳥新社から『磯野家の謎』の実写版ビデオが発売された。役者はすべてプロの俳優ではない一般人を起用している。ナレーションは大沢悠里、メイクアップはトニー・タナカが担当した。

[編集] 映画(1956年)主題歌

  • 『サザエさん』作詞:宮田達男 作曲:神津善行 編曲:神津善行 歌:江利チエミ
    • 現在、江利チエミのCD「ベストセレクション」で聴くことができる。

[編集] 実写版の配役

[編集] 最高視聴率

  • ドラマ (TBS)
    1966年1月7日放送で35.9%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録。

[編集] 関連項目

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