東京サザエさん学会

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東京サザエさん学会（とうきょうさざえさんがっかい）は、長谷川町子原作の漫画サザエさんを研究している団体である。会長は慶應義塾大学文学部教授の岩松研吉郎。

[編集] 概要

ロンドンにはシャーロック・ホームズのファン（シャーロキアン）たちが集まってホームズを研究する団体「シャーロック・ホームズ協会」が出来たように、ここ日本でも、サザエさんを愛するファンたちがサザエさんを研究するために集まって一つの団体が出来上がった。それが、シャーロック・ホームズ協会に倣ったこの「東京サザエさん学会」である。

1992年に出版した「磯野家の謎－『サザエさん』に隠された69の驚き」（今でいうトリビア本）では200万部を超える大ヒットとなり、サザエさんの人気復活に大いに貢献した。また、その後数年続く「謎本ブーム」の火付け役になった。

ただ、「磯野家の謎」ではギャグに走りすぎた面があり、とりわけ続編の「磯野家の謎・おかわり」では『何故サザエさん一家はそんなに浮かれているのか？→磯野家はヒロポンを使用していた』など、やりすぎた面もあった。

そこに現れたのが、ゆうむはじめが代表を務める（と言ってもゆうむ一人しかいない）『世田谷サザエさん研究会』であり、謎本ブームに便乗し「サザエさんの秘密」とその続編「サザエさんの悲劇」を出版（他にもドラえもんやドラゴンボールなどの謎本も出版）し、東京サザエさん学会を徹底的に批判（主に内装や家電の初出年代の誤りの指摘）したことで、1～2年の間論争となった。

だが、ゆうむの批判は明らかにやりすぎであり、特に続編である「サザエさんの悲劇」は、その大半が「磯野家の謎」の批判記事により構成されていたものであった。また、本文中には「東京サザエさん学会」を中毒するような表現が多く、「磯野家の謎」の読者（無論、内容を純粋なギャグとして捉えていた、普通の読者）からは多くのバッシングが、ゆうむへと浴びせられた。他にも「サザエさんの秘密」でも文中で「こけしの語源は『子消し』」と間違った記述をするなどの問題もあり、岩松代表が週刊文春にて「恥を知れ!!世田谷サザエさん研究会」と題して批判記事を掲載して反論したこともあった。

しかしながら、結局のところゆうむが謝罪することも無く、この話題は沈静化していった。