酒田市
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
|
酒田市(さかたし)は、山形県の北西に位置する、山形県で2番目の規模の市である。 県内人口第3位。
庄内地方の中心都市であり、山形県唯一の重要港湾酒田港があるなど、城下町である鶴岡市に比べ港町や商業の町という色合いが歴史的に強い。「酒」の付く唯一の市。
目次 |
[編集] 地理
市域の大部分が庄内平野の平坦地で、河川によって運ばれた豊富な土壌で稲作を行っている。そのため、春から夏にかけては田園風景が広がる。海岸沿いの砂丘地ではメロンやイチゴの栽培をしている。市街地は最上川の河口右岸に集中している。また、山形県で唯一の離島である飛島(とびしま、面積2.32km²)が日本海の北西39km沖合にある。
市の北部には鳥海山があり、そのふもとから日向川(にっこうがわ)が流れ出る。
- 山: 鳥海山、飯森山、鷹尾山、胎蔵山
- 河川: 最上川、日向川、赤川、京田川(きょうでんがわ)、新井田川(にいだがわ)、日向川、荒瀬川、相沢川、田沢川
- 湖沼:鶴間池(モリアオガエル)、与蔵沼
- ダム:田沢川ダム(庄内北部の市町に水を供給する多目的ダム)
- 峡谷:青沢峡、前ノ川峡
[編集] 隣接している自治体
[編集] 歴史
- この地には平安時代朝廷が出羽国の国府として築いたと考えられる城輪柵跡があるように、地域の歴史は古い。酒田の街は袖の浦(現酒田市宮野浦)に移り住んだ奥州藤原氏の家臣36人が、1521年頃最上川の対岸に移り、砂浜を開拓し作ったと言われる。袖の浦は中世には貿易の中継地だった。
- 1672年、河村瑞賢が西回り航路を整備すると、酒田はますます栄えるようになり、その繁栄ぶりは「西の堺、東の酒田」ともいわれ、太平洋側の石巻と並び、奥州屈指の港町として発展した。日本永代蔵に登場する廻船問屋の鐙屋(あぶみや)や、戦後の農地改革まで日本一の地主だった本間家などの豪商が活躍し、町は三十六人衆という自治組織により運営されていた。1689年6月13日 に松尾芭蕉が奥の細道で訪れている。
- 1889年7月 - 町制を施行し酒田町となる。
- 1929年4月1日 - 鵜渡川原村を編入。
- 1933年4月1日 - 市制施行。
- 1945年8月10日 - 酒田港周辺が米軍艦載機の空襲を受け、死者・行方不明30人を出す。
- 1950年4月1日 - 飛島村を編入合併。
- 1954年12月1日 - 隣接する10村(飽海郡西荒瀬村、東平田村、北平田村、中平田村、上田村、本楯村、南遊佐村、東田川郡新堀村、広野村、西田川郡袖浦村)を編入合併したことにより、市域を大幅に拡大した。
- 1976年10月29日夕方に発生した火災は翌未明まで続き、同市中心部を含む22.5haを焼失。被災者3,300人(死者は、殉職した消防長1人)、焼失建物1,774棟、負傷者964人という大災害となった。この火災は後に「酒田大火」と呼ばれ、同市を始め山形県の防災意識を高めることに貢献した。なお、酒田市は復興に全精力を注ぎ、2年半後、復興を果たしている。
- 2005年11月1日 - 飽海郡八幡町・松山町・平田町と新設合併し、新「酒田市」が発足。旧・酒田市は面積175.84km²、人口98,599人(2005年5月31日現在)であった。
[編集] 行政
- 市長:阿部寿一
- 病院:山形県立日本海病院、酒田市立酒田病院、酒田市立八幡病院
[編集] 経済
[編集] 産業
[編集] 姉妹都市・提携都市
[編集] 海外
[編集] 国内
- 1994年武蔵野市交流市町村協議会に加盟
[編集] 地域
[編集] 教育
[編集] 大学
[編集] 高等学校
- 山形県立酒田東高等学校
- 山形県立酒田西高等学校
- 山形県立酒田商業高等学校
- 山形県立酒田工業高等学校
- 山形県立酒田北高等学校
- 酒田市立酒田中央高等学校
- 私立酒田南高等学校
- 私立天真学園高等学校
- 私立和順館高等学校
[編集] 中学校
|
|
[編集] 小学校
|
|
|
[編集] 交通
[編集] 空港
[編集] 鉄道路線
[編集] 道路
- 高速道路
- 都道府県道
- 市内を走る県道(主要地方道):山形県道33号庄内空港立川線、山形県道38号酒田鶴岡線、山形県道40号酒田松山線(松山街道)、山形県道41号酒田駅線、山形県道42号酒田港線、山形県道59号酒田八幡線、山形県道60号酒田遊佐線
- 市内交通
- 1998年10月より酒田市福祉乗り合いバス「るんるんバス」が運行されている。時刻表
[編集] 船舶
酒田港から飛島まで定期航路(ニューとびしま)がある。所要時間90分。
[編集] 名所・祭事
[編集] 旧跡・名所
- 本間家旧本邸
- 本間美術館
- 山居(さんきょ)倉庫
- 土門拳記念館(世界初の個人写真家の記念館)
- 旧鐙屋
- 海向寺(即身仏が2体安置されている)
- 城輪(きのわ)柵跡
- 日和山公園:日本最古の木造灯台(明治28年築)がある、サクラの名所
- 最上川スワンパーク
- 八森自然公園
- 八森温泉ゆりんこ
- 湯の澤霊泉
- 鳥海高原家族旅行村
- 湯の台温泉鳥海山荘
- 玉簾ノ滝(ライトアップが行われる)
- 八幡神社
- 松山城址
- フラワーガーデン
- 砂越城跡本丸公園
- 十二滝
- 小林温泉
- 松山温泉
- 酒田みらい橋
[編集] 重要文化財
[編集] 祭事
- 酒田祭
- どんしゃん祭り
- 黒森歌舞伎(2月15日)
- 松山能
- 神楽舞
[編集] 海水浴場
- 宮海(みやうみ)海水浴場
- 十里塚海水浴場
- 浜中あさり海水浴場
- 飛島海水浴場
[編集] 出身者
- 阿部次郎(哲学者、作家)
- 小倉金之助(数学者)
- 土門拳(写真家)
- 大川周明(思想家)
- 岸洋子(歌手)
- 三浦光紀(レコードプロデューサー)
- 市原多朗(オペラ歌手)
- 杉原志啓(音楽評論家)
- 中島春雄(初代ゴジラのスーツアクター)
- 成田三樹夫(俳優、仁義なき戦い)
- 白崎映美(バンド上々颱風のヴォーカル)
- 池田久美子(陸上選手)
- 佐高信(経済評論家)
- 吉野弘(詩人)
[編集] コミュニティ放送局
- ハーバーラジオ(酒田エフエム放送)
[編集] その他
- 環境省の猛禽類保護センターが置かれる。
- 日本の音風景100選:最上川河口の白鳥
- 水の郷百選:潤う水の郷、やわた(旧・八幡町)
[編集] 外部リンク
このページはウィキプロジェクト 日本の市町村のテンプレートを使用しています。
カテゴリ: 山形県の市町村 | 港町 | 酒田市 | 日本の市町村のスタブ項目