鶴岡市
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鶴岡市(つるおかし)は、東北地方の南西部、山形県の日本海沿岸(庄内地方)南部に位置する市。県内人口第二位。東北地方で唯一、皇族(蜂子皇子)の陵墓がある。
旧鶴岡市は、江戸時代には庄内藩の城下町として盛えた庄内南部の中心都市であり、郊外には庄内米やだだちゃ豆の農地が広がる。
目次 |
[編集] 地理
全国有数の穀倉地帯である庄内平野の南部に位置し、西側は日本海に面している。2005年10月の大規模合併で、面積は「大規模合併の先駆け」といわれるいわき市を抜き、東北地方で最大の面積を持つ市になった。尚、町村を含む全国の市町村の中では第8位の面積。
- 山:金峰山(きんぼうざん、標高459m、山岳信仰の山)、高館山(たかだてやま、標高274m、森林浴の森100選)、月山、羽黒山、湯殿山(出羽三山)、摩耶山、日本国、温海岳
- 川:赤川(支流として、青龍寺川、内川、新内川がある)、大山川、今野川、藤島川、大鳥川(梵字川と合流後、赤川となる)、梵字川、五十川、温海川、小国川、鼠ヶ関川
- 湖:下池、上池、大鳥池、奥温海湖
- ダム:月山ダム、荒沢ダム、八久和ダム、温海川ダム
[編集] 市勢
- 面積:1,311.49km²
- 人口:143,983人
- 男性:69,001人
- 女性:74,982人
- 世帯数:46,840世帯
- 人口密度:109.79人/km²
(2005年8月31日時点。2005年10月の合併時の旧市町村の値を合計した物。)
[編集] 行政
[編集] 歴代市長
- 難波玉記 (市長職務執行者。2005年10月1日から10月23日まで。前櫛引町長。)
[編集] 旧鶴岡市のデータ
旧・鶴岡市 | ||
廃止日 | 2005年10月1日廃止 | |
廃止理由 | 新設合併 | |
合併市町村 | 鶴岡市(旧制)、藤島町、羽黒町、 櫛引町、朝日村、温海町 →鶴岡市(新制) |
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現在 | 鶴岡市(新制) | |
合併時点のデータ | ||
面積 | 233.91km² | |
総人口 | 98,353人 (2005年6月30日) |
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隣接自治体 | 温海町、朝日村、櫛引町、羽黒町、 藤島町、三川町、酒田市 |
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市の木 | ||
市の花 | ||
位置 | ||
新制の鶴岡市の面積や人口の規模が大きいため、旧制の鶴岡市のデータも右記の通り掲載する。
新鶴岡市は新設合併によって発足した自治体であり、これに伴い旧鶴岡市は廃止されている。国勢調査などの制度上では、新鶴岡市と旧鶴岡市は、同名異質の全く違う自治体である。
旧鶴岡市の市役所本庁は、新鶴岡市における市役所本庁となっている。
[編集] 旧鶴岡市歴代市長
- 初代 - 林茂政
- 二代 - 金野岩治
- 三代 - 黒谷了太郎
- 四代 - 熊田周八
- 五代 - 小林鉄太郎
- 六代 - 加藤精三
- 七代 - 国井重典
- 八代 - 松木侠
- 九代 - 足達兼一郎
- 十代 - 白井重麿
- 十一代 - 斎藤第六
- 十二代 - 冨塚陽一
[編集] 警察
[編集] 司法機関
- 山形地方裁判所鶴岡支部
- 山形家庭裁判所鶴岡支部
- 鶴岡簡易裁判所
[編集] 歴史
- 江戸時代には、庄内藩酒井氏の城下町として盛えた。
- 加茂港は、北前船の着く港町であり、明治以後も羽越本線開通まで新潟港へ向かう船が出ていた。
- 新潟県境にある鼠ヶ関は、勿来関、白河関とともに「東北三関」の一つであった。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町制施行により鶴岡町となる。
- 1918年(大正7年) - 稲生村を編入。
- 1920年(大正9年) - 大宝寺村を編入。
- 1924年(大正13年)7月31日 - 羽越本線全通(鶴岡駅開業は1919年7月6日)。
- 1924年(大正13年)10月1日 - 市制施行により鶴岡市(旧制)となる。全国で第百番目の市制施行であった。
- 第二次大戦後
- 1955年(昭和30年)
- 4月1日 - 東田川郡黄金村、斎村、西田川郡湯田川村、大泉村、栄村、京田村を編入。
- 7月29日 - 西田川郡田川村、上郷村、豊浦村、加茂町を編入。
- 1963年(昭和38年)9月1日 - 西田川郡大山町を編入。
- 2005年(平成17年)10月1日 - 鶴岡市(旧制)、藤島町、羽黒町、櫛引町、朝日村、温海町が新設合併し、新制の鶴岡市となる。
[編集] 経済
[編集] 産業
- 白山原産のだだちゃ豆が有名。ほかに庄内柿や民田茄子などがある。
- 藤島地区、櫛引地区では稲作が盛ん。野菜や果樹(特に庄内柿)栽培なども行われている。
- 温海地区ではあつみカブが特産品として有名。あつみ温泉の観光業も。
- 羽黒地区は出羽三山の観光が盛ん。
- 鶴岡地区に大規模な工場があるNEC山形は半導体生産において国内有数の規模を誇る。庄内浜の湯野浜温泉・由良温泉・湯田川温泉及び湯野浜海岸・由良海岸・三瀬海岸・小波渡海岸などの海水浴といった夏季観光も。
[編集] 姉妹都市・提携都市
※旧鶴岡市において盟約されたもの。新市との姉妹都市等は今後改めて検討される。旧羽黒町の姉妹村落には、新島村(小笠原諸島)がある。
[編集] 国内
[編集] 海外
[編集] 主な医療機関
- 鶴岡市立荘内病院
[編集] 主な学校
[編集] 高等教育機関
[編集] 高等学校
- 県立
鶴岡地区 |
鶴岡地区以外
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[編集] 中学校
鶴岡地区
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鶴岡地区以外
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[編集] 小学校
鶴岡地区
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鶴岡地区以外
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[編集] 交通
[編集] 鉄道
- 中心駅:鶴岡駅
[編集] 道路
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- 道の駅
[編集] 空港
[編集] 港
- 鼠ヶ関港
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[編集] 娯楽
[編集] 海水浴場
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[編集] スポーツ・レジャー
- 鶴岡市小真木原公園 (武道館 陸上競技場 総合体育館 テニスコート スケート場)
- 鶴岡市小真木原野球場(鶴岡ドリームスタジアム)
- 羽黒山スキー場 (休暇村営業 市営業 各1ペアリフト)
- 国民休暇村「羽黒」(羽黒山スキー場併設)
- 月山高原牧場
- バンジージャンプ場(月山あさひ博物村内「ふれあい橋」)
- 湯殿山スキー場
- 月山あさひサンチュアパーク(キャンプ場)
- タキタロウ公園(キャンプ場)
- 大鳥少年の家
- 七ツ滝(日本の滝百選)
- このほか、月山の登山口の中では、比較的なだらかで登りやすい月山八合目がある。
▪金峰少年自然の家
[編集] 観光
[編集] 博物館
[編集] 神社・仏閣
[編集] 重要文化財
- 羽黒山五重塔(国宝、1966年6月11日指定)
- 羽黒山正善院黄金堂(国指定重要文化財、1950年8月29日指定)
- 羽黒山三神合祭殿及び鐘楼(国指定重要文化財、2000年5月25日指定)
- 松ヶ岡開墾場(国指定史跡、1889年8月11日指定)
- 玉川寺庭園(国指定名勝、1987年8月1日指定)
- 南谷のカスミザクラ(国指定天然記念物、1951年6月9日指定)
- 羽黒山の爺スギ(国指定天然記念物、1951年6月9日指定)
- 黒川能(国指定重要無形民俗文化財、1976年5月4日指定)
- 田麦俣多層民家(山形県指定有形文化財)
[編集] 温泉
[編集] 作品
[編集] 出身有名人
[編集] 旧鶴岡市出身者
- 生田宏司(版画家)
- 石川牧子(元日本テレビアナウンサー)
- 石原莞爾(旧日本陸軍軍人)
- 加藤紘一(政治家)
- 二十八代木村庄之助(大相撲立行司)
- 小関三英(蘭学者)
- 佐藤賢一(作家)
- 下山淳(ルースターズ)
- しんがぎん(漫画家)
- 高山樗牛(文芸評論家、思想家)
- 土田義晴(絵本作家)
- 中村秀一(経済学者)
- 南部虎弾(電撃ネットワーク)
- 藤沢周平(小説家)
- 本上まなみ(女優)
- 真島俊夫(作曲家)
- 丸谷才一(英文学者)
- 渡部昇一(英語学者)
[編集] 旧鶴岡市以外の出身者
[編集] その他
- 日本の音風景100選:松の勧進の法螺貝
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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