大奥 (テレビドラマ)
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1968年、1983年、並びに2003年、2004年、2005年に5度制作され、また2006年には映画化が決定した。いずれもフジテレビ系列で放送された。前2回がともに会社創立周年記念作品として関西テレビが製作、後3回がフジテレビの製作であるが、すべて東映が関わっている。
物語は、江戸時代に将軍の妻たちが居住した江戸城の大奥を舞台に、大奥の女性たちの人間模様と愛憎劇を通して徳川幕府の繁栄と落城の波乱万丈の物語を描いた。2003年の大奥の時代設定は幕末、2004年の大奥 第一章の時代設定は春日局・徳川家光の頃、2005年の大奥 華の乱の時代設定は元禄・徳川綱吉の頃に設定がなされている。また、視聴者の視点となる役やキーパーソン役を演じる女優(岸田今日子・池脇千鶴・星野真里・余貴美子)がナレーションを務める。
目次 |
[編集] 1968年製作・作品内容
1968年4月6日から1969年3月29日まで放送。全52話。
[編集] キャスト
[編集] 大奥・徳川家
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[編集] 幕閣・諸大名・関係者
[編集] その他の架空人物
- 松島:扇千景
- 浦路:森光子
- 柳川:加賀まりこ
- 森永小次郎:夏八木勲
- そめ:茅島成美
- おかね:赤木春恵
- 滝山:丹阿弥谷津子
- 結城島之助:寺田農
- 中山小平次:小池朝雄
- 近藤数馬:河原崎長一郎
- 竹生越前守:東千代之介
- 怨霊:岸田今日子
[編集] 1983年製作・作品内容
1983年4月5日から1984年3月27日まで放送。全51話。1968年版と同様に1年掛けて大奥の興亡を描いている。
[編集] キャスト
[編集] 大奥・徳川家
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[編集] 幕閣・諸大名・関係者
[編集] その他の架空人物
[編集] 2003年製作・作品内容
2003年6月3日から8月19日まで放送。毎週火曜日19:59-20:54(JST)の火曜時代劇枠で放送された「スーパー時代劇シリーズ」といわれる番組の一環として放送された。このシリーズでは時代劇の出演が少ないアイドルやトレンド女優を多用したもので、菅野美穂、池脇千鶴、浅野ゆう子が主演を担当したことで話題となった。また、鷲尾真知子、山口香緒里、久保田磨希の奥女中トリオ(この3人は『大奥スリーアミーゴス』と称される場合もある。これは踊る大捜査線シリーズに登場した北村総一朗、斉藤暁、小野武彦のトリオに付けられた『スリーアミーゴス』に由来しているものと思われる。特に久保田が演じる浦尾の台詞である『美味でございます~』はお茶の間を笑いに誘い、1983年版にナレーターを兼て出演した岸田今日子が以前と同じ配役で出演したのも話題になった。何故か奥女中トリオは第一章や華の乱にも登場している。 最終話(第11話)の翌週には特別編として「明治篇」が放送され、さらに2004年3月26日には大奥スペシャル版が放送された。
[編集] 注意事項
作中の江戸城の描写に天守閣がたびたび登場するが、江戸城天守閣は明暦の大火(振袖火事)で消失してから番組放送当時(平成十五年・2003年)に至るまで再建されておらず、史実と異なった描写なので注意が必要である。
[編集] キャスト
(多くが「大奥スペシャル」にも出演)
- 天璋院篤子(家定正室)(菅野美穂)
- 瀧山(大奥総取締)(浅野ゆう子)
- まる(篤子付のち和宮付女中)(池脇千鶴)
- 和宮(皇女、家茂正室)(安達祐実)
- 東郷克顕(篤子の恋人)(原田龍二)
- 徳川家定(第13代将軍)(北村一輝)
- 徳川家茂(第14代将軍)(葛山信吾)
- 今岡真之介(医師見習い)(岡田義徳)
- 実成院(家茂生母)(野際陽子)
- 初島(奥女中)(木村多江)
- 葛岡(〃)(鷲尾真知子)
- 吉野(〃)(山口香緒里)
- 浦尾(〃)(久保田磨希)
- 藤波(〃)(小松みゆき)
- 雲井(〃)(片桐華子)
- 松江(和宮付女官)(栗田よう子)
- 村瀬(御祐筆)(岸田今日子)
- 勧行院(和宮生母) (岡まゆみ)
- 井伊直弼(大老)(窪田弘和)
- 阿部正弘(老中)(五王四郎)
- 島津斉彬(薩摩藩主)(本田博太郎)
- 有栖川宮熾仁親王(皇族、和宮の元婚約者)(田窪一世)
- 徳川慶喜(第15代将軍)(山崎銀之丞)
- 桐野利秋(木下ほうか)
- 島田屋女将 (山田スミ子)
- きく(まるの母) (紅萬子)
- 堀田良庵(山田明郷)
- 喜兵衛(まるの父)(青野敏行)
[編集] 「大奥スペシャル」のキャスト
- 雪江(奥女中、篤子の幼なじみ)(星野真里)
- 近江(〃)(鈴木砂羽)
- 徳川家慶(第12代将軍、家定の父)(大杉漣)
- お美津の方(本寿院、家定の生母)(佳那晃子)
- 姉小路(12代将軍時代の総取締)(とよた真帆)
- おゆう(瀧山の少女時代)(志田未来)
- 徳川慶福(紀州家当主、後の第14代将軍)(神木隆之介)
- 矢口松之介(毒見係) (金子貴俊)
- 堀田正睦(老中) (鶴田忍)
[編集] スタッフ
- 脚本:浅野妙子・十川誠志・冨岡淳広
- 主題歌:kazami『I Say A Little Prayer』(SME Records)
- 音楽:石田勝範 オリジナルサウンドトラック(SME Records)
- 選曲:小西善行
- 音響効果:大橋史枝
- MIX:小林祐二
- MA:古跡
奈歩
- 協力:バスク、高津商会、フジパシフィック音楽出版、レガートミュージック
- 美術:吉田孝
- 装置:梶谷信男
- 装飾:長尾康久
- 持道具:上田耕治
- 背景:塗装・山本久光
- 建具:俣野忠司
- 衣裳:松田孝
- 美粧:結髪・東和美粧
- かつら:山崎かつら
- メイク:竹下フミ、古谷久美子
- 衣裳協力:山口美術織物
- 技術プロデュース:佐々木俊幸
- 撮影:北山善弘
- 照明:沢田敏夫
- 音声:日比和久
- VE:吉川博文
- 編集:落合英之
- ライン編集:飯塚守
- スチール:岸本協子
- 広報:加藤裕子
- CG:竹内真由美、伊藤玉緒
- 監督補佐:長岡鉦司
- 助監督:葉山浩樹
- 記録:金沢順子
- 制作担当:山本吉應
- 制作主任:芦田淳也
- 演技事務:西嶋勇倫
- プロデューサー:保原賢一郎、手塚治
- プロデュース補:見戸夏美、小野川隆
- 演出:林徹、佐藤祐市、山下智彦、長岡鉦司
[編集] 2004年製作・作品内容
2004年10月7日から12月16日まで放送。「木曜劇場(22時)」の枠で放送される初の時代劇で、春日局役に松下由樹が主演する。タイトルは『大奥~第一章~』。誕生間もない大奥が後の女の戦場となる過程を描いているために前作ほどのドロドロ感はなく、いかにもエピソード1ものといった後の話の伏線となる箇所が随所に散りばめられている。こちらの作品も2005年4月8日に2時間半spとして放送された。
[編集] キャスト
- おふく(松下由樹)
- お江与(高島礼子)
- 慶光院(お万)(瀬戸朝香)
- 徳川家光(西島秀俊)
- お玉(星野真里)
- 孝子(御台所)(木村多江)
- 半井隼人(金子昇)
- 葛岡(鷲尾真知子)
- 浦尾(久保田磨希)
- 吉野(山口香緒里)
- 村雨(小松みゆき)
- おりさ(末永遥)
- お静(雛形あきこ)
- 斎藤利三(福本清三)
- 稲葉正成(神保悟志)
- 稲葉正勝(上條誠→榊英雄)
- 板倉勝重(峰蘭太郎)
- お楽(京野ことみ)
- お夏(野波麻帆)
- 徳川秀忠(渡辺いっけい)
- 朝比奈(大奥御年寄)(梶芽衣子)
- 徳川家康(藤田まこと)
- 竹千代(須賀健太)
- 国松(長島弘宜)
- 稲葉正利(杉崎政宏)
- 正雲(山田明郷)
[編集] スタッフ
- 主題歌:「愛と欲望の日々」サザンオールスターズ(ビクターTAISHITAレーベル)
- 企画:保原賢一郎
- 脚本:浅野妙子
- プロデュース・演出:林徹
[編集] 2005年製作・作品内容
- 2005年10月13日から12月22日まで放送。タイトルは『大奥~華の乱~』。前作に引き続き、木曜劇場枠での放映となった。主演は内山理名。他に藤原紀香、小池栄子、高岡早紀、江波杏子ら。大奥の最盛期でもある元禄期を扱ったこともあり、前作の第一章の時代(三代将軍徳川家光と春日局の時代)からあまり月日が流れていないのにも関わらず、前々作以上に女性同士のドロドロした修羅場や駆け引きが随所に散りばめられ、好評を博した。
- 11月24日放送は3夜連続特別ドラマ『女の一代記』シリーズ「瀬戸内寂聴~出家とは生きながら死ぬこと」放送のため休止した。それにより生じたブランクのためか、徐々に上昇していた視聴率が一時伸び悩んでいる。また12月30日に金曜エンタテイメントでスペシャルが放映され、綱吉が館林藩主だったころのエピソードが描かれた。
- このシリーズでは、奥女中トリオは微妙に名前を変えて登場している。(葛岡→葛原、吉野→美吉野、浦尾→秀尾)
- 実在はしたものの、大奥入り自体をしたという史料のない牧野安(安子は役名で、安が正しい)を主役に置き、また側用人柳沢吉保は将軍綱吉を恨んで殺意を抱いていたとするなど、史実から離れた部分が多く見受けられる(元禄赤穂事件も無視されている)。一方で当時の俗説(*徳川綱吉の死から幾ばくも経たぬうちに正室信子も後を追うように死んだため、「実は信子は綱吉と無理心中をしたのではないか」というもの)を脚本に絡ませるなどの取り組みもなされている。ドラマの盛り上がりと視聴率を重視した結果とはいえ、あまりにも荒唐無稽な筋書きとこれでもかといわんばかりのドロドロは、多くの年配視聴者の不評を買う結果となった。
- フジテレビ系列がない山口県では106日遅れで月~金(14:54~15:49)初回のみ15分延長して2006年1月27日(金)から放送されている。
[編集] キャスト
- 安子(牧野成貞の娘)(内山理名)
- 徳川綱吉(谷原章介)
- お伝の方(後の瑞春院、綱吉の側室)(小池栄子)
- 右衛門佐(大奥総取締)(高岡早紀)
- 柳沢吉保(綱吉の側用人)(北村一輝)
- 大典侍(後の寿光院、綱吉の側室)(中山忍)
- 染子(柳沢側室)(貫地谷しほり)
- 葛原(大奥女中)(鷲尾真知子)
- 美吉野(大奥女中)(山口香緒里)
- 秀尾(大奥女中)(久保田磨希)
- 小山(大奥女中)(かとうあつき)
- 萩乃(大奥女中) (岩橋道子)
- 草庵(山田明郷)
- 阿久里(安子の母)(萬田久子)
- 牧野成住(田辺誠一)
- 牧野成貞(綱吉の側用人)(平泉成)
- 隆光(火野正平)
- 徳川光圀(大杉漣)
- 音羽(大奥女中)(余貴美子)
- 桂昌院(綱吉生母)(江波杏子) 注…桂昌院は前作登場のお玉(桂昌院が剃髪し、院号を取る前の名前)のこと。
- 信子(綱吉正室)(藤原紀香)
[編集] スタッフ
[編集] パロディ
お笑い番組「めちゃ²イケてるッ!」では、2006年1月21日放映分にて「山奥~豚の乱~」というタイトルで「大奥~華の乱~」のパロディを行ったり、新春かくし芸大会でもフジテレビの女子アナが大奥の舞台設定の上で芸を行っていた。また大奥という言葉は使わないものの、大奥の舞台を参考にしたコントも数多くの番組で制作されている。
[編集] 大奥(2006年映画版)
- 詳細は大奥 (映画)を参照。
前シリーズ華の乱終了から約半年後にあたる、7代将軍家継の時代にあったとされる「絵島生島事件」をモチーフとした映画を製作することが東映から発表された。主演には仲間由紀恵、浅野ゆう子、高島礼子、井川遥他。2006年12月23日公開予定。
[編集] 役柄
<月光院派>
<天英院派>
<大奥女中>
[編集] 大奥スペシャル~もうひとつの物語~
2006年12月29日に深田恭子主演で大奥女祭りとして金曜プレステージにて放送されることが分かった。映画版大奥の約3年前の時代(宝永7年)を描く。
- キャスト
- 他。
- 主要スタッフ
[編集] 大奥(2007年舞台版)
- 2007年10月に明治座(東京都)にて舞台公演化されることが決定した。キャスティング・スタッフは2003年のテレビ版とほぼ同じ。
[編集] 前後番組の変遷
フジテレビ系 土曜22時台後半~23時台前半 | ||
---|---|---|
前番組 | 大奥(1968年版) (関西テレビ制作、1968.4.6-1969.3.29) |
次番組 |
スパイ大作戦 | きんらんどんす (関西テレビ制作) |
フジテレビ系 関西テレビ制作火曜22時枠時代劇 (一部地域を除く) |
||
---|---|---|
前番組 | 大奥(1983年版) (1983.4.5-1984.3.27) |
次番組 |
暁に斬る! | 流れ星佐吉 |
フジテレビ系 火曜20時台(スーパー時代劇) | ||
---|---|---|
前番組 | 大奥(2003年版) (2003.6.3 - 2003.8.19) |
次番組 |
剣客商売(2003年版) (2003.1.21 - 2003.5.13) |
笑う犬の太陽 (火曜時代劇枠は火曜19時台へ) |
フジテレビ系 木曜劇場 | ||
---|---|---|
前番組 | 大奥~第一章~ (2004.10.7 - 2004.12.16) |
次番組 |
人間の証明(2004年版) (2004.7.8 - 2005.9.9) |
優しい時間 (2005.1.13 - 2005.3.24) |
フジテレビ系 木曜劇場 | ||
---|---|---|
前番組 | 大奥~華の乱~ (2005.10.13 - 2005.12.22) |
次番組 |
電車男 (2005.7.7 - 2005.9.22) |
小早川伸木の恋 (2006.1.12 - 2006.3.23) |
[編集] その他の関連作品
大奥を主な題材に据えたテレビドラマ作品には他に以下のものがある。(映画作品については大奥 (映画)を参照のこと)
- 徳川の夫人たち 製作・放映:NET'67年
- 大阪城の女 製作・放映:フジテレビ系(関西テレビ製作)
- 徳川おんな絵巻 製作・放映:フジテレビ系(関西テレビ製作)'70年~'71年 60分全52話
- 徳川の女たち 製作・放映:フジテレビ系'80年 30分全60話(一部~三部)
- 絵島生島 製作・放映:'71年 全13話
※「大奥('68)」、「大阪城の女」、「徳川おんな絵巻」の三部作は大奥シリーズとして製作された。
[編集] 外部リンク
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