小沢栄太郎
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小沢栄太郎(おざわ えいたろう、1909年3月27日 - 1988年4月23日)は、日本の俳優。東京都出身。芸名は、小沢栄・小沢英太郎・小澤栄太郎とも。
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[編集] 来歴・人物
1944年、千田是也、東野英治郎らとともに劇団俳優座を結成。千田、東野と並ぶ同座の中核的存在であったが、1969年劇団の体質改善を訴えて、千田と対立し退団。山岡久乃等、艶福家としても有名でそれを苦にした妻は自殺している。後に再婚。
舞台のみならず、映画・TVにおいても主に脇役として活躍。特に憎々しい悪役には定評があり「新・平家物語」で信西役を演じたときには早く殺せという嘆願書が多数届いた。1988年4月23日死去。享年79。
[編集] 出演作品
[編集] ラジオ
- 「えり子とともに」(1951年、NHK)
[編集] テレビ
- 「花の生涯」(1963年、NHK)
- 「新・平家物語」(1972年、NHK信西役)
- 「元禄太平記」(1975年、NHK、吉良上野介役)
- 「あかんたれ」(1976年、東海テレビ、糸茂役)
- 「砂の器」(1977年、フジテレビ)
- 「赤い激流」(1977年、TBS、宮島音楽大学学長役)
- 「白い巨塔」(1978年 - 1979年、フジテレビ、鵜飼医学部長役)
- 「赤穂浪士」(1979年、テレビ朝日、吉良上野介役)
- 「黒革の手帖」(1982年、テレビ朝日)
- 「とっておきの青春」(1988年、NHK)※遺作
- 「森田一義アワー笑っていいとも!」(フジテレビ系)
[編集] 映画
- 「暁の脱走」(1950年)
- 「美女と液体人間」(1957年)
- 「妖星ゴラス」(1962年)
- 「けものみち」(1965年)
- 「白い巨塔」(1966年、鵜飼医学部長役)
- 「華麗なる一族」(1974年)
- 「不毛地帯」(1976年)
- 「犬神家の一族」(1976年、古館弁護士役)
- 「病院坂の首縊りの家」(1979年)
- 「わるいやつら」(1980年)
- 「近頃なぜかチャールストン」(1980年、首相役)
- 「疑惑」(1982年)
- 「小説吉田学校」(1983年、松野鶴平役)
- 「ゴジラ」(1984年)
- 「マルサの女」(1987年、税理士役)
[編集] 文献
- 「火宅の人 俳優 小澤栄太郎」(小沢僥謳著・角川書店・1996年3月) ISBN 4-04-883443-6