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X68000 - Wikipedia

X68000

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

X68000シリーズは1987年シャープが発売した16ビットパソコン(「パーソナルワークステーション」を自称)。型名はCZ-600シリーズ。

目次

[編集] 概要

発表したのは発売前年の1986年。開発はコンピュータ事業部ではなくテレビ事業部。互換性はないが、同社のパソコンテレビX1シリーズの実質上の後継である(X1シリーズも当然テレビ事業部開発。コンピュータ事業部は当時MZシリーズをリリース。Xシリーズとは方向性が異なっていた)。当時のパーソナルコンピュータ市場において主流であったNECのPC-9801シリーズ等と比較しても強力なグラフィック/サウンド機能を誇っており、これらの圧倒的な表現力を活用した業務用ゲームの移植も数多く行われた。

一方、実務面においては応用アプリケーションの対応状況などは芳しくなかった。当時の家庭用向けのパソコンである8ビット御三家などの上位機にふさわしく、ゲーム向けとしては贅沢な機能を搭載する反面で、これらゲーム向けの機能を搭載したことによる高コスト=高価格は単に割高と見ることも出来、より広範囲な応用を目的とする一般的なユーザーに評価されることはなかった。市場においても主にゲームマニア向けの高級ゲーム機として捉えられた上、長らく処理能力の向上が無かった(後述)上に後継機による能力の向上も本質的な解決とはならず、広く普及することはなかった。

また、一方で、国産機としては初めてMPEG(MPEG-1)による動画再生(動作OSOS-9/X68030)を実現した。

X68K、ペケロク、ロクハチ、ロッパー、ペケロッパなどと略されたほか、後に発表された32ビット版のX68030シリーズと併せ、X680x0と表記される事もあった。
キャッチコピーは「夢を超えた」(初代)「アートの領域へ」(ACE)「夢の続きを語ろう」(EXPERT/PRO)「父のパソコンを越えろ」(XVI)「夢の、頂きへ」(X68030)など。
イメージキャラクターはツタンカーメン(X68000)、火の鳥(X68030)など。

[編集] 外観上の特徴

X68000の筐体は「マンハッタンシェイプ」と称するプラスチック製の左右分割ツインタワー型デザインとなっており、片側にオートイジェクトが可能な5.25インチ2HD対応のFDD2機を搭載、反対側には拡張I/Oスロットを2基搭載した。2つのタワーの間にはポップアップハンドルを内蔵していた。付属の専用マウスは上部の蓋を外すとトラックボールにもなった。マウス端子は本体に1つ、専用キーボードに2つあった。このデザインは初代と、後継機のACE・EXPERT(II)・SUPER・XVI、X68030(CZ-500)に受け継がれた。

マンハッタンシェイプという名前は、当時アメリカ合衆国ニューヨーク州マンハッタン島に建造されていた世界貿易センタービルのツインタワーの景観を連想させる事から名付けられた。日本製PCのデザインとしても秀逸であり、評価も高い。

PROシリーズはこれとは異なる横置きボディで、他モデルとデザインの異なる専用キーボード及びX1turboZ付属のものと同じマウスが付属し、拡張I/Oスロットを4基搭載した。

Compactシリーズはオートイジェクトが可能な3.5インチFDDを搭載、プラスチック製で縦置きであるが非ツインタワー型で、専用キーボードはテンキーを省いたもの、マウスはPROと同じものが付属した。

ボディ色はグレーまたはブラック、SUPER以降はチタンブラックのみとなった。「X68000」のバッジは金色、Compactでは白色印刷、「X68030」のバッジは赤色(スカイラインGT-Rエンブレムがモチーフらしい)。

[編集] X68000の仕様

[編集] CPU

CPUには当時のMacintoshなどと同じモトローラ社の68000を採用した。動作クロック周波数は10MHzで、無印、ACE、EXPERT、SUPERまではセカンドソースの日立製HD68HC000が使用された。当時CMOS版の68000を生産していたのは日立だけであった。

搭載されたMC68000についての詳説は専用ページに譲るが、32bit環境を前提に設計された直交性の高い命令アーキテクチャが特徴であり、同時代のCPUとしてはアセンブリ言語の扱いやすさにも定評があった。MC68000の外部データバス幅は16bitでありながら、内部データバス幅のみ32bitとしていたことから、80386SX等と同等の32bitプロセッサであるなどと強弁するユーザーも一部に存在したが、CPUの中核となるALU(論理演算ユニット)が16ビットであることから16bit CPUとして分類される。

FPUとしてMC68881が使用可能であり、拡張スロットに装着するものが純正品としてシャープから発売されていた。

毎年高速化されていく他機種を横目に、5年を経てようやく、基本性能はそのままでクロック周波数が高速化されたXVIが登場した。このXVIと次のCompact XVIではモトローラ社製のMC68000が使用され、クロック周波数が16/10MHzの選択式になった。またFPUはメイン基板に専用ソケットが搭載された。

なおXVIの発売をきっかけとして従来の10MHz機やXVI・Compact XVIのクロック周波数を高速化する改造がBBSや雑誌で公開され、ユーザーの間で流行した。

MPUは、Compact以外はソケットに実装されていたため交換が容易で、HD68HC000搭載機においてはモトローラ純正MC68000に交換したり、変換基板を自作しての68020搭載を試みるツワモノが現れた。また、上位の32bit MPU MC68030に換装するアクセラレータボードなども他社から発売された。

[編集] 主記憶

メモリ空間は、MC68000が利用可能な16MBのうち、主記憶空間として12MBを使用することができた。この主記憶領域はリニアアドレシングが可能であり、また、領域を指定しスーパーバイザ領域とする事で、アプリケーション側からアクセス禁止にすることも可能であった。

標準では、初代・ACE・PRO・PROIIは1MB(追加1MBは専用メモリボードによってメインボード上に増設可能だが、2MB以上のメモリを増設する場合はこの専用メモリボードによってまず2MBまで増設することが必須である)、その他は2MBを搭載していた。 SHARPからは拡張スロットに差すタイプの4MBの拡張メモリボードが発売されていたが、後に他社から8MB以上のメモリを装備したものが発売された。 ただし10MHz以上で動作するX68kでは、汎用拡張スロットのメモリへのアクセスは多大なウェイトが挿入される点に注意が必要である。

動作クロックの上昇したXVI・Compact XVIでは、10MHz動作の汎用拡張スロット経由でのノーウェイトアクセスは不可能であったため、本体内部に8MBまで増設可能なメモリソケットも用意された。 ただし、この場合12MBまで増設するには8MB以降は拡張スロットによる増設となるため、この4MBをアクセスする場合は多大なウェイトが挿入されることとなり、これを弁えたユーザーはこの領域をRAMディスクとして使用するなどして、この範囲にコードが置かれることを回避していた。

X68030シリーズでは、標準で4MBの主記憶を搭載しており、さらに本体内部にX68000シリーズで扱えるメモリの最大容量である12MBまで増設可能なメモリソケットも用意された。

またメモリバックアップ機能を持つ16KBのSRAMを内蔵し、メモリスイッチの設定を保存するほか、RAMディスクとしての使用やSRAMからのシステム起動も可能であった。ただし、SRAM領域は通常は書き込み禁止に設定されており、プログラムの暴走など万一の事態でも書き換わる事はまず無いとされた。一方、このSRAM領域を利用して潜伏・感染するコンピュータウイルスも存在した。

[編集] グラフィック

画像表示用のVRAMフレームバッファ)は512KBを搭載していた。(画像メモリは2MB(1024ドット*1024ライン*16ビット)の領域が予約されていた。)これを使用して、256*256または512*512*最大16bit(65535色)、768*512*最大4bit(16色)の表示が可能だった。CRTCを直接操作すると1024*768*4bitの表示や640*400に近い解像度、384*512での表示も可能であった。

同時代のパーソナルコンピュータとして標準的な環境における解像度は640x400ドット16色であり、この表示に必要なVRAMは128KB弱である(ただし、PC-9801シリーズなどはこれを2画面分搭載し、切り替えて表示することが可能である)ことからも、X68000の圧倒的な表現力がうかがえる。X68000の65536色はGGGGGRRRRRBBBBBIの16ビットによって構成されており,RGB5ビットの32768色と輝度ビット(半段階の明るさ調整)によって実現されている。

一方、画像メモリコントローラは画像メモリの主記憶領域への写像化、XOR等の特殊書き込み能力のみを装備する単純なものであり、基本的にはMPUの直接制御によって図形描画が行われた。 同時代の主にオフィス~ビジネス~ホームユースを主眼としたパーソナルコンピュータにおいては、GDCにラインや多角形、塗り潰しなどのアクセラレーション機能が搭載されていた点とは対照的である。

グラフィック面は、画面モードによらず常に1ワード=1ピクセルとなるようにマッピングされる。すなわち、512KBのVRAMは画面モードによって512KB~2MBのメモリ空間に配置され、ピクセル単位のカラー操作を容易なものとしていた(反面、多数のピクセルを書き換える際にアクセス速度の点では不利となったが,のちにデータ転送時のみG-RAM構成を切り換えて隙間なしでデータ転送するテクニックが登場した)。 グラフィック面だけで独立した画面を最大4面(16色時、256色時は2面)持つことができた。その他、半透明機能があった。 16色モード時には1024×1024ドット1プレーン,256色モード時には512×512ドット2プレーン,65536色モード時には512×512ドット1プレーンという構成で,それぞれ独立に上下左右がつながった球面スクロールが可能となっている。

いわゆるキャラクタ単位のテキスト画面は用意されず、グラフィック面とは別に512KBのビットマップVRAMが用意されていた。 X68000におけるテキスト面はプレーンドピクセル方式のビットマッププレーンであり、同時代の標準的なパーソナルコンピュータのグラフィック画面に相当する情報量と表現力を持っていた。その反面、テキストの表示速度はキャラクタ型VRAMと比較すると大幅に遅いものとなった。

注:X68000のテキストVRAMやCRTCには同時プレーンアクセス機能やラスタコピー機能が用意されており、CPUの処理を軽減することが可能となっていた。このため1文字の表示に必要な情報量はキャラクタ型VRAMの32倍にも達していながら、実際にCPUがVRAMに書き込む情報量はキャラクタ型VRAMの8倍程度に抑えることが可能であった。またスクロール処理に関してもX68000では逐一全画面を書き換える必要は無く、最悪でも1行分の書き換えで済んだとされる。テキスト画面を1行スクロール処理するために書き換えが必要となる情報量は、当時一般的であったキャラクタ型VRAM搭載機種の80文字×25行の場合は約2000バイト、つまり全画面の書き換えが必要となるのに対し、X68000の場合では1行分の書き換え、すなわち96文字×16ライン=1526バイトで済むため、むしろスクロール処理ではその速度は逆転していたはずであるとさえ主張する者も居る。
しかし実際にX68000のようなプレーン型VRAMに文字を表示するためには、CPUが文字コードからフォントのビットマップデータの位置を割り出して参照・転送する処理なども含まれるためにこの数倍の処理を必要とする(キャラクタ型VRAMでは文字コードからビットマップへの展開はCRTCが自動的に行うため、本来不要な処理である)。その上、ビットマップの8ドット(1バイト)単位の操作でも68000CPUのアーキテクチャに起因するバイトオーダーでのアクセスの煩雑さ(=遅さ)にも影響され、これが1行分の表示でさえ最大96文字分繰り返されることになる。このようなオーバーヘッドをキャラクタ型VRAMを搭載した環境では本質的に不要としており、実際の表示では実に5倍から20倍にも達する決定的な差をもたらした。
このテキスト表示の遅さは、自分たちは(当時の水準で)全てにおいて最高のパソコンを使っているはずだとする一部のX68000ユーザーたちの自尊心をいたく傷つけたものと見え、のちに表現力を犠牲にすることで処理を単純化し処理の軽減を図ったり、アクセスの遅いROMに搭載されていたIOCSをアクセスの高速なRAM上に展開した上でこれをフックし、ループ内の転送処理を極限まで最適化する(その代償として、転送ルーチンの単純なコード量は実に10倍以上に増加した)などの涙ぐましいほどの高速化が行われた結果、フリーソフトウェアTurboConsoleやHuman68k ver.2.0以降で搭載されたiocs.xにより、初期のHuman68kに見られた遅さをある程度までは改善することができた。一部には、これをもってより高クロックの80286搭載機などとほぼ同等の文字表示速度を実現した…などとされる主張もあるが、実際にはそれまでの実用上の我慢の限界を超えるほどの遅さが概ね改善されたに過ぎず、キャラクタ型テキストVRAMを搭載する環境には遠く及ばなかったというのが真相である。(余談ではあるが、このキャラクタ型VRAMを搭載する環境においても別のアプローチから表示の高速化が行われており、互いに最適化した環境同士の比較では、その差はさらに決定的なものとなっていた)

テキストVRAMは4プレーン存在するが,通常,そのうち2プレーンはマウスカーソルとソフトウェアキーボード,電卓の表示に使用されるため,テキスト表示は2プレーンで行われることが多い。通常のコマンドシェルで使用できる色をMS-DOSと同じく4色としたため(?)と思われる。

標準で使用できる文字種は,16×16ドットのJIS第1/2水準漢字に加え,24×24ドット,12×12ドットのJIS第1/2水準漢字が表示可能となっている。ユーザー定義のフォントを使用することも可能であった。通常の16ドットフォントを使用した際のテキスト表示は半角で96文字×32行であるが,VRAM自体は1024×1024ドットの広さを持っており,のちにCRTCのクロックアップで1024×1024ドットのフルスクリーン表示なども実現されている。 このテキスト面は複数プレーンへの同時書き込みも出来、1ワードで最大32ドットの書き換えが可能となる等、用途によってはグラフィックをテキスト画面に表示するなどして、他機種のゲームのベタ移植にも使われた。ビジュアルシェルやSX-WindowもテキストVRAMで実現されている。

その他には、16ドット×16ラインで65536色中16色、同時表示枚数128枚の「スプライト機能」と「BG面」を持っており、特にアクションゲームシューティングゲームの作成において非常に有効だった。スプライトとBGのパターンデータは共用であり、VRAMとは独立した16KBの高速SRAMを使用していた。

スプライト以外の、これらのすべての画面を合わせると、最大で7枚(グラフィック4+テキスト1+BG2)もの独立スクロール機能付きの画面をハードウェアで合成表示することが可能だった。

他には「走査線(ラスタ)割り込み」を可能としており、後のゲームで「ラスタースクロールブーム」を引き起こした。

また、専用端子へ接続するカラーイメージユニットを使用する事により、当時としては先進の、ビデオ信号のキャプチャが可能であった。

X1のパソコンテレビの機能も受け継いでおり、テレビチューナー付の純正の専用モニタでは、チャンネル操作やスーパーインポーズなどのテレビコントロールも可能だった。

[編集] その他の機能

サウンド機能として、X1turboZと同じ8チャンネルのステレオFM音源(YM2151)に加え、ADPCM(MSM6258)を1チャンネル搭載した。なお、ADPCMについては、故・江藤啓作のリアルタイムADPCM多重再生ドライバPCM8.X(PCM8A.X、PCM8SB.X)を使用することにより、ソフトウェアレベルでPCMを合成し見かけ上最大8チャンネルでの再生が可能である。別人によりPCM16.Xが試作されたが一般的には知られていない。

他には本体の電源を制御する機能がついており、ソフト上から時間を指定して電源をON/OFFすることが出来た。このため、現在のPC/AT互換機におけるATX/BTX筐体のように、前面の電源スイッチとは別に背面に主電源スイッチがあった(Compact/Pro/ProIIを除く)。さらに正面電源スイッチのほかに背面にリモード電源端子があり、マグネットコイルリレーなどの外部スイッチより起動することも可能であった。 また、4チャンネルのDMAも搭載していた。
キーボードは80C51を内蔵したシリアル制御で、本体からLEDを制御することも可能だった。

[編集] 拡張性他

本体の背面には10MHz動作の汎用拡張スロットが用意され、各種拡張カードや増設メモリカードなどの搭載が可能であった。

ジョイスティックポートは同時代に標準的であったD-sub9ピンのATARI規格であり、縦型の機種では本体前面と背面に1ポートずつあった。プリンタはセントロニクス仕様のパラレルポートで、X1同様のMIL-C-83503に準拠した俗に言うMILタイプ圧接コネクタだった。RS-232C上位規格のRS-232Eに準拠したシリアルポート、FDDの増設端子などのコネクタも搭載した。

また初代機からSASI相当のHDD増設端子を備えており、PC-9801用のSASIハードディスクを流用できた。またこの端子は、後に有志が公開したドライバによってSCSIとして使用することもできた。

HDD増設端子は、X68000 SUPERからはSCSI端子に変更された。そのほか、機種によっては3.5インチHDDを本体に内蔵することも出来た。
SCSI機器は、SCSI端子を持つX68000に接続して利用することができるはずであるが、ある一時期に発売されたSCSI機器については、X68000に接続しても認識できない問題が少なくなかった。 SCSI機器を認識できない問題には、終端抵抗の有無(SCSI機器末端の終端抵抗を取り外すことで動作する機器も存在した)といった電気的特性の他、俗に言うNECチェックの巻き添え(※1)に因るものがあり、パソコン通信を中心にSCSI機器動作確認情報の交換が行われていた。

※1 NECが発売していたPC-9801-55ボードや同時期のNEC PC-9801本体内蔵SCSIには1台目SCSI機器のベンダID先頭3文字がNECでないと起動しないという制限がかけられていた。この為、サードパーティー各社はSCSI機器のベンダIDをNECO、NECITU、NECY等と書き換えてこのチェックを通していたが、一部のSCSI機器については、X68000(NEC以外のコンピュータ、FM-TOWNSなども含む)側でベンダID情報を正常に取得することができず、SCSI機器と認識できずに使用できなかった。

初代機からX68000 XVI(PROを除く)までは立体視端子も装備されていたが、利用するための専用ハードウェアが発売されることはなく、満開製作所がファミリーコンピュータ用『3D SYSTEM』をX68000の立体視端子に接続するためのアダプタセット(立体視端子を持たないPROやCompact、X68030にも対応)を発売するだけにとどまった。

意外と知られていないが、拡張カードを自作・試作するためのユニバーサルカードが、サンハヤト等から発売されていた。 またX68000の拡張カードの仕様はPC-9801用の拡張カードの大きさと概ね寸法が近似していたため、X68000用のユニバーサルカードが入手が難しい場合には、PC-9801用の物を電源及びグランドのパターンにパターンカットを施し、部品面/配線面を裏返しに用いることにより流用できた。

独自規格ではなく安価なデファクトスタンダードに対応した点は、当時のシャープの、本体の極めて高い独自性に対するプライドと、それらの活用をはかる際のユーザ本位の利便性を両立する姿勢が伺えた。

[編集] 標準ソフトウェア

本体内蔵の512KBのROMには、CP/MのBDOSやMS-DOSのIO.SYS、MacintoshのToolBoxなどに相当する基本入出力システムIOCSを搭載、これを活用する標準添付のオペレーティングシステムとしては、ハドソンとSHARPがMS-DOSを参考に開発したCUIベースのHuman68kが標準添付されていた。

Human68kは、単にユーザーインターフェイスのルック&フィールがMS-DOSに酷似しているのみならず、システムコールのファンクションもMS-DOSに倣うなど、シンプルで枯れた環境を模倣した点を実利的と解釈することも可能であり、のちに限定的な疑似マルチスレッド処理等にも対応したものの、技術的には当時の水準としても退屈なものであった。

またHuman68kは68000MPU特有の特権モード(スーパーバイザモード)を十分に活用できていたとは言えず、同時代のMacintoshと同様、折角のMC68000のポテンシャルを活かし切ることのない、残念なものであった。

1種類のプロセスが暴走した場合でもシステムや他のプロセスが無事である場合もあり、エラー等の発生時にこれをトラップして専用画面を表示するなどの演出を支持するユーザーは少なくなかったが、その後システムに復帰できるかどうかは運頼みであった。

OSとアプリケーションをともにスーパーバイザモードのみで走らせることでシステムクラッシュを多発させていたMacintoshに比べると、プロセスをユーザーモードで動作させていた点でHuman68kの安定度は多少なりとも高かったはずであるとする主張もあるが、IOCSが用意されていたとはいえMacintoshのToolboxの機能には程遠い原始的でお粗末なものであり、結果的にユーザープロセスがI/OやVRAMを直接操作しなければ十分な機能や性能を引き出すことはできず、当然の帰結としてその安定性を保証するには程遠かったというのが実態である。

実装の際に手本としたMS-DOSと比較する限りでは、広大なメモリ、画面が広い、シェルに原始的なテンプレートやヒストリ機能が装備されている、ユーザーによって拡張されたコマンドの充実、などをメリットとして挙げるユーザーも居るが、結論としてそれらのほとんどをユーザーコミュニティの産物に頼っていた点では本質的にMS-DOSと変わらず、手本としたMS-DOSと同様に、OSパッケージ単体で具体的な業務や作業に従事させることは困難であった。

のちにOS-9/68Kなども発売され、OS-9/68Kの単一機種売り上げでは世界記録を樹立するが、当時poor man's UNIX(貧者のUNIX)とまで言われた、個人所有可能なUNIXライクな環境としては当時ほぼ唯一と言ってよかったOS-9自体や、OS-9上で主流を占めるUNIX系由来のツール環境に馴染むユーザーの絶対数が少なく、X68000ユーザーの間で広く普及することはなかった。

Human68k上で動作する独自のGUIを取り入れたウインドウシステム ビジュアルシェルや、BASICを独自にC言語ライクな構文表記に拡張したX-BASICなども付属していた。X-BASICで作られたプログラムはC言語に変換してコンパイルすることも可能である。 ビジュアルシェルは、後により洗練されたウインドウシステムであるSX-Windowによって置き換えられ標準添付となったが、10~16MHz程度の68000には荷が重く、対応アプリケーションもメーカーより通り一遍のものが供給されるに留まり、32bit機以外では広く扱われることは無かった。

日本語入力ソフトとしてはASK68kというFEPが添付されていた。同時代の水準と比較してその変換精度にはやや難のあるものであったが、細部に目を移せば、ローマ字かな変換モードで「 X 」 1文字で「ん」を入力できるといった操作体系や、あらかじめ日本語処理を意識して設計されたキーボード上の専用キーとの親和性などを評価することも可能ではある。

初代から日本語ワープロソフトwp.xが標準で添付されていたのも特徴の一つといえるだろう。機能的にシンプルでやや安定性に欠けていたものの,結局サードパーティからこれを超える製品が出てくることはなかった。文書を書いて印刷するための最低限の機能は備えており,動作も軽いほか,メモリが許す限りファイルを同時に扱ったり,子プロセスを立ち上げられたりといった副次的な機能を評価する向きもあるが、結論としては他に選択肢が無かったというのが実態である。

SX-Windowでは,シャーペン.xというエディタが付属し,wp.xに代わるようになった。シャーペンは基本的にテキストエディタであるが,SX-Windowの機能をフルに生かすソフトとなっており,多彩な表現力を持ち,自在なカスタマイズの可能なものとなっていた。しかしその代償として、SX-Windowと同様に10MHz動作の環境ではもはや実用に堪えない代物であった。 シャーペン.xはSX-Window環境ではほぼ唯一のエディタであり、他に選択肢が無かったこともあり、SX-Windows上ではあらゆる用途で使用できるものとなっていた。高速な32bit機のユーザーの中には、このシャーペンを使うためにSX-Windowを使うと豪語した者さえ存在したとされる。

[編集] X68030

X68030シリーズ(型名はCZ-500/CZ-300シリーズ)は25MHzのMC68EC030を搭載したX68000の後継機種。名実ともに32ビットパソコンとなった。5インチFDDを装備するX68030(CZ-500)と、3.5インチFDDを装備するX68030Compact(CZ-300)の2機種が発売された。角を強調したデザインがX68000との外観上の差異である。

MC68EC030はソケットによって実装されており、ユーザがより高速な33MHz版のMPUに差し替えたり、MMUを内蔵するMC68030に換装することが可能となっていた。後に、MC68040や、MC68060を搭載するためのアクセラレータが他社から発売された。

主記憶は標準で4MBとなり、内蔵の専用スロットに12MBまで搭載可能であった。MC68030/MC68EC030は4GBのメモリ空間を持つが、X68030ではX68000のアーキテクチャを引き継ぎ互換性の維持を優先した結果、このメモリ空間の12~16MBの領域にメモリマップドI/OやVRAMが配置され、分断されることとなってしまった(セグメントによる制限のないリニアアドレッシングが売りであった68系コンピュータでありながら、Intelの86系16bitコンピュータの「640KB/768KBの壁」などと同様の状態を生み出してしまった)。

後に、16MB以上の空間(ハイメモリ)にSIMMメモリを増設するボードが他社から発売され、これとMC68030のMMUを活用しハイメモリ空間にメインメモリを配置することも可能となったが、既存のアプリケーションやバイナリとの互換性には問題が生じるものもあるなど、本質的な解決はついになかった。

ちなみにHuman68kバージョン3.0におけるプログラミングでは16MB以上のメモリ空間は、予約済み領域とされアドレスの上位1バイトはゼロで埋めることが要求されている。16MB以上のメモリ空間が予約済みとする理由に上位1バイトが不定であると将来MMUが拡張されたときに管理が難しくなり互換性なくなる懸念があるためとされている。

他のスペックは基本的にX68000を踏襲しており、内部増設メモリの動作クロックが向上し32bitバスで接続された結果、従来よりも高速なアクセスが可能となった点や、一部の周辺I/Oなどは従来より高速な動作が可能となっていた反面、独自性の拠り所である強力なグラフィック機能などはその独自性ゆえにほとんど改善はなく、相変わらず16bitバスで接続され、I/Oには多大なウェイトが挿入される等、高速化された折角のCPUやメモリを持て余し、急造的、間に合わせ的な印象が否めないものでもあった。 DMAコントローラには、定格でより高い動作周波数でも動作が可能なバージョンを使用したり、クロックアップのためのパターンが基板上に記されている、起動時のBIOS表示で定格よりも高速な動作クロック周波数や標準では搭載されていないMMUの有無が自動判別されて表示される、などという作りになっており、一部の雑誌では発売と同時にクロックアップの記事が公開された。

FPUソケットも用意され、より高速なMC68882がコプロセッサとして使用可能であった。内蔵ハードディスクにはどちらのモデルにもSCSIの2.5インチタイプのものを使用するようになっていた。

旧機種互換用のモード切り替えスイッチはなく、起動時にキーボードを押すことでMPUの動作速度を旧機種と相当する速度に変更できるようになっていた。

OSのHuman68Kはバージョン3.0となったほか、互換性のためバージョン2もROMで内蔵されていた。またSX-Windowは3.0となった。しかし、MC68030が内蔵するMMUや仮想記憶には対応せず、旧態依然とした原始的なOS環境が本質的に改善されることは遂になかった。

本当の意味での32ビット機にはなったものの、発売前から既に他のモトローラ機(端的に言えばApple Macintosh)では上位の68040が搭載されていた上、機能に大きな変化はなく、同時期に80486時代に突入していたインテル機と比較すると価格と演算性能で劣勢な感は否めなかった。(モトローラ自身もRISCの台頭とインテル80486の板挟みで苦しい時期だった。)

次世代機「NewX」をメーカーで開発中という話も専門誌である雑誌Oh!X誌の編集後記で流されたものの、発売には至らず、Oh!X誌自体もプレイステーションなどの次世代ゲーム機とWindows95の発売で盛り上がった年である1995年末の、12月号をもって休刊。そのままX1から続いたXシリーズの最終機となった。

シャープから発売されているPC/AT互換機として「Mebius」が存在するが、これはまったく異なる部署の製品である。

[編集] OS

計測技研からCP/M-68K,SHARPより、Microware社のOS-9/X68000 Ver.2.3、後にVer.2.4が発売された。そして、X68030の登場とともにMicroware社よりOS-9/X68030及びX-Window V11R5 for OS-9/X68030が発売された。 稚拙なMS-DOSのデッドコピー的な構造をとるHuman68kと比較すると、OS-9/68000の環境は、当時はPoorman's UNIX(貧者のUNIX)と呼ばれるほど高度なものではあったが、シェルインタフェースの貧弱さやコマンドの不足などで結果的に広く一般に普及することは無かった。32bitパーソナルコンピュータによってPC-UNIX環境が普及するまでは、その機能には一定の評価が置かれた。

また商用ソフトウェアのOSの他にも、X68030(またはMC68030に換装したX68000)においては、Minixなども移植され、さらにユーザーモードでもVRAMなどのアクセスが出来るように一部のピンを撤去する加工をして、MC68030・アクセラレータ基板を介したMC68040・MC68060にMPUを交換する必要があったが、アマチュア有志によりNetBSDが移植された。

[編集] 発売機種一覧

  • 1987年 X68000(CZ-600C) - SASI内蔵、コナミグラディウス」をバンドル(ソフト単体では市販せず)
  • 1988年 X68000ACE(CZ-601C) - 後部I/O配置変更
  • 1988年 X68000ACE-HD(CZ-611C) - 20MB HD搭載モデル
  • 1989年 X68000EXPERT(CZ-602C) - メモリ2MB標準化(以降縦置きボディのみ)
  • 1989年 X68000EXPERT-HD(CZ-612C) - 40MB HD搭載モデル
  • 1989年 X68000PRO(CZ-652C) - 横置きボディ、拡張I/Oスロット4基、PRO専用キーボード・マウス
  • 1989年 X68000PRO-HD(CZ-662C) - 40MB HD搭載モデル
  • 1990年 X68000EXPERT II(CZ-603C) - BIOS改良高速化、SX-WINDOW添付
  • 1990年 X68000EXPERT II-HD(CZ-613C) - 40MB HD搭載モデル
  • 1990年 X68000PRO II(CZ-653C) - 横置きボディ、拡張I/Oスロット4基、PRO専用キーボード・マウス
  • 1990年 X68000PRO II-HD(CZ-663C) - 40MB HD搭載モデル
  • 1990年 X68000SUPER(CZ-604C) - SCSI標準化、チタンブラック
  • 1990年 X68000SUPER-HD(CZ-623C) - 81MB HD搭載モデル
  • 1991年 X68000XVI(CZ-634C) - 16MHzクロック標準化(10MHz切換付)、ボディ形状変更
  • 1991年 X68000XVI-HD(CZ-644C) - 81MB HD搭載モデル
  • 1992年 X68000Compact(CZ-674C) - 3.5インチFDD搭載、コンパクトボディ、別名CompactXVI
  • 1993年 X68030(CZ-500) - MC68EC030の25MHzを搭載、メモリ4MB標準化
  • 1993年 X68030-HD(CZ-510) - 80MB HD搭載モデル
  • 1993年 X68030Compact(CZ-300) - 2HD/2DD両対応3.5インチFDD搭載、コンパクトボディ
  • 1993年 X68030Compact-HD(CZ-310) - 80MB HD搭載モデル

[編集] 周辺機器

[編集] シャープ純正

  • 増設RAMボード
    • CZ-6BE1 - CZ-600C用(1MB)
    • CZ-6BE1A/CZ-6BE1B/CZ-6BE1B(A) - CZ-601C/611C/652C/653C/662C/663C用(1MB)
    • CZ-6BE2/CZ-6BE4/CZ-6BE4C - 拡張スロット用(2MB/4MB/4MB)
    • CZ-6BE2A - CZ-634C/644C用(2MB)
    • CZ-6BE2B - CZ-6BE2A/CZ-674C用(2MB)
    • CZ-6BE2D - CZ-674C用(2MB)
    • CZ-5BE4 - CZ-300C/310C/500C/510C用(4MB)
    • CZ-5BE4 - CZ-5BE4用(4MB)
  • カラーイメージユニット (CZ-6VT1(-GY/-BK))
  • カラーイメージスキャナ (CZ-8NS1/JX-220X)
  • ビデオボード (CZ-6BV1)
  • Compact用増設5インチFDD (CZ-6FD5)
  • カラービデオプリンタ
  • ドットマトリクスカラー漢字プリンタ
  • ドットマトリクス漢字プリンタ
  • 48ドット熱転写カラー漢字プリンタ
  • カラーイメージジェット
  • 増設用ハードディスクドライブ
  • モデムユニット
  • MIDIボード (CZ-6BM1/CZ-6BM1A) - BM1A:VCCI基準適合
  • LANボード (CZ-6BL1/CZ-6BL2) - BL1:10Base5/BL2:10Base-2/5
  • 光磁気ディスクユニット (CZ-6MO1) - 5.25インチMOドライブ
  • SCSIボード (CZ-6BS1)
  • GPIBボード (CZ-6BG1)
  • 増設用RS-232Cボード (CZ-6BF1) - 2チャンネル
  • ユニバーサルI/Oボード (CZ-6BU1)
  • 数値演算プロセッサボード (CZ-6BP1)
  • 数値演算プロセッサ (CZ-6BP2) - CZ-634C/644C/674C用
  • FAXボード (CZ-6BC1)
  • RS-232Cケーブル (CZ-8LM1/CZ-8LM2) - LM1:平/LM2:クロス
  • SCSI接続ケーブル (CZ-6CS1) - CZ-300C/310C/500C/510C/674C用
  • RGBケーブル (CZ-6CR1) - CZ-300C/310C/674C用
  • テレビコントロールケーブル (CZ-6CT1) - CZ-300C/310C/674C用
  • インテリジェントコントローラー(サイバースティック) (CZ-8NJ2)
  • マウス (CZ-8NM1/CZ-8NM2/CZ-8NM2A)
  • マウス・トラックボール (CZ-8NM3)
  • トラックボール (CZ-8NT1)
  • ジョイカード (CZ-8NJ1)
  • スピーカーシステム
  • 拡張I/Oボックス (CZ-6EB1) - 4スロット 無印:グレー/-BK:ブラック PRO/PROII非対応
  • 液晶ディスプレイ(XVI以降専用、解像度はVGA相当のみ)

[編集] 他メーカーから

  • V30 CPU Board
  • V70 CPU Board
  • Polyphone サブCPU搭載MIDIボード
  • ARCNET Board
  • MIDI Board
  • EtherNet Board
  • Xellent30(X68000用68030アクセラレータ 東京システムリサーチ)
  • 060turbo(X68030用68060アクセラレータ 満開製作所)

[編集] パワーユーザーによる各種拡張カード

Oh!Xが休刊した1995年頃から、ユーザーが拡張ハードを自主製作することが流行した。 (何故か太陽系の惑星の名称がついたものが多かった。事の発端は、Mercury Unitの作者が、美少女戦士セーラームーンの登場人物であるセーラーマーキュリー役の声優久川綾の声を高音質で録音・再生することを目的としてMercury Unitと命名したことに始まる。)

  • Mercury Unit(PCM)
  • Neptune-X(ISA用EtherNetカード接続アダプタ)
  • Nereid (LAN+USB+Memory統合拡張ボード X-PowerStation製作)
  • Jupiter-X(X68000用68040/68060アクセラレータ)
  • Venus-X(X68030用68030アクセラレータ+セカンドキャッシュメモリ)
  • 040turbo(X68030用68040アクセラレータ)
  • ビデオキャプチャーユニット
  • キーボード変換機
  • 060turboX(X68000,X68030用68060+Coldfireアクセラレータ X-PowerStation ※開発中)

など

本体を作ろうとする試みもあったが結局、完成していない。

[編集] ソフトウェア

[編集] シャープ純正

[編集] サウンドツール

  • Sampling PRO-68K
  • SOUND PRO-68K
  • MUSIC PRO-68K
  • MUSIC PRO-68K〔MIDI〕
  • Musicstudio PRO-68K
  • SOUND SX-68K
  • MUSIC SX-68K

[編集] グラフィックツール

  • NEW Print Shop PRO-68K
  • CANVAS PRO-68K
  • Easydraw SX-68K
  • Easypaint SX-68K

[編集] OS

  • Human68k
  • SX-Window
  • OS-9/X68000 - (開発はマイクロウェアシステムズ)

[編集] 開発環境

  • X-BASIC - (Human68k標準付属のC言語ライクなBASIC
  • C Compiler PRO-68K - (XC + ライブラリ)
  • THE福袋
  • XBAStoC CHECKER PRO68K - (X-BASICのコードをC言語に変換したときに起こりえる問題点を指摘する)
  • AI-68K (Staff LISP/OPS PRO-68K)
  • SX-WINDOW開発キット Workroom SX-68K

[編集] ビジネスツール

  • Teleportion PRO-68K
  • Multiword PRO-68K
  • Hyperword PRO-68K
  • CYBERNOTE PRO-68K
  • Stationary PRO-68K
  • BUSINESS PRO-68K
  • BUSINESS PRO-68K Popular
  • CARD PRO-68K
  • DATA PRO-68K
  • TOP給与計算エキスパート
  • TOP財務会計
  • PressConductor PRO-68K
  • CHART PRO-68K
  • EGWord SX-68K
  • フォント&ロゴ デザインツール 書家万流 SX-68K
  • XDTP SX-68K
  • Datacalc SX-68K

[編集] 通信ツール

  • Communication PRO-68K
  • Communication SX-68K

[編集] ゲーム

[編集] アーケード移植

SHARP販売/SPS開発のもの。以下、発売順。

[編集] 他メーカーから

[編集] OS・開発環境

[編集] ゲームメーカー

以下は、X68000/X68030向けのゲームソフトを精力的に開発し提供してきたゲームメーカー。

[編集] ビデオゲームアンソロジー

電波新聞社販売/マイコンソフト開発 全13組18作

[編集] フリーソフトウェア

本体のシェアでは他機種に劣っていたことを補完するように、ユーザー(有志)の手により様々なソフトウェアが作られ、パソコン通信や書籍などを通じて配布された。市場占有率を勘案すると、ユーザーの絶対数の割にその充実ぶりには目を見張るものがあった。特に主な標準ソフトウェアには、機能を強化した、リバースエンジニアリングによるパッチまたは互換プログラムが存在した。またGNUのツール環境の多くもHuman68K環境に移植された。 パーソナルコンピュータ市場における主流であったMS-DOS環境から孤立していたX68000の世界では、プロプライエタリなソフトウェアの供給を期待することがほぼ不可能といった事情などを受け、ユーザー間や専門誌Oh!X誌上では、しばしば「無ければ作る」という合言葉が使われた。

[編集] Z-MUSIC

Z-MUSICとはX68000本体付属のOPMDRV.Xを改造したりするものではなく、まったく新しくゼロから開発されたミュージックマクロ言語である。 X68000の内蔵音源であるFM音源8声とADPCM1声(MPCM.X ©Wachomanを使用すれば16声まで)、MIDIボードが接続されていればMIDI楽器も同時にコントロールすることが出来る。 一般の音楽制御ドライバでは1台のMIDI楽器をコンピュータの外部音源という位置付けで扱っていたが、Z-MUSICではX68000をホストに複数のMIDI楽器をコントロールすることができるように設計されている。
Z-MUSICは、ゲームに組み込んで使うことも考慮して設計されおり、一部の市販ゲームや同人ゲームで実際に採用された。 また、第三者によって、コンバータ(変換器)やコンパイラ(翻訳器)、プレイヤー(再生器)やセレクタ(選択器)、データ制作や開発支援、ADPCMユーティリティーなど様々なツールが作られた。
なお、Z-MUSICのZは、作者の名前である西川善司(Nishikawa Zenji)から採ったものである。

 Z-MUSICシステム ver.3.0の特長

  1. X68000本体付属のOPMDRV.Xと上位互換性あり。Z-MUSIC ver.2.0以前の演奏データはver.3.0以降とソース(ZMS)レベルで上位互換があり、そのまま演奏可能。
  2. FM音源、ADPCM、MIDI楽器を同時に同期演奏可能(MIDIシステムのない環境でもZ-MUSICは利用可能)。
  3. 複数のX68000を相互に接続しての同期演奏も可能。
  4. 汎用トラックを65535本装備。最大同時演奏トラック数65535本。RS-232C MIDIを2ポートと2枚のMIDIボードを同時に制御可能。MIDIは、64チャンネルまでを同時制御可能。最大同時演奏チャンネル数88チャンネル(FM8+ADPCM16+MIDI64)。
  5. 独自のADPCMドライバ「MPCM.X」©WachomanにてADPCM音源をFM音源のように柔軟に制御可能。
  6. ポルタメントやオートベンド、和音ビブラートなどの特殊効果を内蔵音源とMIDIの両方で使用可能。ARCC(Assignable Realtime Control Change)機能も、1トラックあたり同時に4つまで独立に動作させることが可能。
  7. コンピュータ音楽ならではの音楽情緒を作り出すアゴーギク機能やエンハンスドベロシティシーケンス機能を装備。
  8. 2曲までテンポの異なった音楽を同時に演奏可能。
  9. 送信MIDIデータをリアルタイムで最適な送信方法を選択して送信するVTMS機構、送信MIDIメッセージをリアルタイムに最適化するARS機構を装備。これらにより多チャンネル演奏時でもテンポずれの最大限抑止、CPU負荷の低減を両立。
  10. MT-32/U220/M1/SC-55/SC-88/GM音源などに対応した楽器個別の制御命令を装備。
  11. MIDI楽器側の音色や設定データ、ユーザーの演奏をスタンダードMIDIファイルに出力可能。
  12. オブジェクトレベルの演奏データ(ZMD)を出力可能(コンパイル機能)。
  13. Z-MUSICが持つ機能のすべてを公開。外部プログラムから利用可能。プログラム間通信機能も装備し、高度な連動動作機能を提供。
  14. 専用A/Dコンバータによってサンプリングされた高音質のADPCMデータライブラリを標準装備。
  15. 全情報公開。ライセンスフリー。

Z-MUSIC Home Page

[編集] MXDRV

パソコン通信等で広く使われた音楽ドライバ。FM音源とADPCM音源を制御する事が出来る。本体に付属する純正のOPMDRVを元にして作られた。 対応するのはMDXファイル(演奏データ、拡張子.mdx)とPDXファイル(ADPCMデータ、拡張子.pdx)。 複数人で頻繁に改良が加えられたために数多くのバージョンが存在し、ADPCMを擬似的に多重発音出来るPCM8・PCM8Aに対応しているバージョンも有る。 パソコン通信等ではコピー曲やオリジナル曲などのMDXファイルが数多く流通した。 MADRV、MUDRV、MCDRVなどの互換または類似のサウンドドライバや、MMDSP、LMZのように演奏をビジュアル表示する再生ソフトも数多く作られ、Z-MUSICと組み合わせてMDXを再生させることが出来るものもあった。 MXDRVは後にPC-9800シリーズFM TOWNSにも移植され、音源チップの差からパート数や音色などが不完全ながらもMDX再生が出来た。WindowsにおいてもFM音源YM-2151をエミュレートするDLLドライバと組み合わせてMDXファイルを演奏する事が出来るアプリケーションが幾つか存在する。

[編集] 電脳倶楽部

電脳倶楽部は株式会社満開製作所が発行していたX68000ユーザのためのディスクマガジンである。『月刊電脳倶楽部』は1988年5月に創刊され、初代編集長は故・三上之彦(祝一平)氏であった。株式会社満開製作所がX68000関連事業から撤退した2000年8月発行のVol.148まで、12年間に亘って発行された。その間に、『電脳倶楽部別冊』が壱號から拾六号まで、CD-ROMによる『すてきな電脳倶楽部』(すて電)、『すごい電脳倶楽部』(すご電)、『激光電脳倶楽部』がVol.1からVol.7まで発行され、『月刊電脳倶楽部』もVol.140から媒体CD-ROMに変わった。フロッピーディスクで発行されたVol.1からVol.139までは、『月刊電脳倶楽部パーフェクトコレクションVol.1~50』、『月刊電脳倶楽部パーフェクトコレクションVol.51~100』、『月刊電脳倶楽部パーフェクトコレクション1997年度版』(Vol.101~115)、『月刊電脳倶楽部パーフェクトコレクション1998年度版/1999年度版』(Vol.116~139)としてCD-ROMにまとめられた。別冊も『電脳倶楽部別冊・完全保存版』としてCD-ROM化されている。

[編集] DoGAとの関係

DoGAは、大阪大学コンピュータクラブや京大マイコンクラブの有志が集まり、共同研究プロジェクト「PROJECT TEAM DoGA」として1985年に設立された。 さらに1993年には、子会社として株式会社ドーガを設立し、法人としてDoGAの活動をサポートしている。
DoGAは、シャープと提携し、X68000上で動くCG制作ソフト「DoGA CGAシステム」を開発。この活動にアスキー社が関心を示し、月刊ASCIIに開発状況を連載した。その後、ソフトバンクのOh!Xに連載が引き継がれた。
当時パソコン上でCGアニメ動画として見ることができるのは画期的で、「DoGA CGAシステム」は、国産ソフトとしては日本初の試みとして注目を集めた。

DoGA(PROJECT TEAM DoGA、株式会社ドーガ)

[編集] その後

シリーズ終焉後、Webが流行するようになると、ユーザーは徐々にMicrosoft Windowsなどに流れていったものの、ユーザーが拡張ハードを自主製作するなど、しばらくは勢いは衰えなかった。また、EX68をはじめとするエミュレータも作成され、単行本としても発売された。その後も秋葉原などでユーザー主催のイベントが何回か開かれ、健在ぶりを示している。後述。

一旦休刊した「Oh!X」はシリーズ終焉から暫くして、1998年にムック形態で復刊(休刊した雑誌が復刊することは稀である)したものの、2001年春号を最後に自然消滅状態となっている。またシリーズ終焉後も周辺機器などを発売していた満開製作所は、創業者三上之彦が1999年4月2日に死去した後、2000年に事業撤退を表明して翌2001年には消滅してしまった。

2000年オペレーティングシステム、開発環境、BIOSなどがNIFTY-SERVEシャーププロダクツユーザーズフォーラムスタッフの尽力により無償公開された。またZOOMなど一部のメーカーも自社製のソフトを無償で公開した。

[編集] 『フェスタ・68』と『オリゲーフェスタ』

『フェスタ・68』は、しゃかんきょりたもつ主催による秋葉原の損保会館にて開催されたX68000専門のイベントである。 毎回、各サークルおよび各企業が参加し、X68000関連のハードウェアソフトウェア、資料、グッズ、その他が展示販売される。
第1回は、1999年5月4日に秋葉原のマーク・インタースペースにて開催された。第2回からは損保会館で開催され、1999年10月11日2000年5月4日2000年11月4日2001年5月5日(前日2001年5月4日にはオリジナルゲーム即売会『オリゲーフェスタ』も開催)の順に、2002年以降は毎年5月4日に開催されている。第6回では『オリゲーフェスタ』と同時開催されたが、第7回と第8回には融合して『オリゲーフェスタ・68』、第9回からは『オリゲーフェスタ』と名称変更した。

オリゲーフェスタ実行委員会公式HP

[編集] 遺産

エミュレータとして、MS-Windows上ではEX68、けろぴー、WinX68k高速版、XM6、Macintosh上ではX68EMなどがフリーソフトとして公開されている。

[編集] 関連書籍

[編集] ムック

[編集] X68000関連記事を掲載したことがある定期刊行誌

現在ではX68000関連の記事が掲載されることはほとんどない。

季刊バックアップ活用テクニック(三才ブックス1989年6月号PART15-1993年3月号PART30)
隔月刊バックアップ活用テクニック(三才ブックス1993年6月号PART31-1994年8月号PART38)
隔月刊ゲームラボ(三才ブックス1994年10月号-1997年12月号)
月刊ゲームラボ(三才ブックス1998年2月号-)

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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