馬原孝浩
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馬原 孝浩(まはら たかひろ、1981年12月8日 - )は、福岡ソフトバンクホークスに所属するプロ野球選手(投手)である。
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[編集] 概要
- 生年月日:1981年12月8日
- 身長・体重:181cm、74kg
- 投打:右投右打
- 出身地:熊本県熊本市
- 血液型:A型
- 球歴・入団経緯:熊本市立高(現:熊本市立必由館高等学校)-九共大-ダイエー・ソフトバンク(2004~)
- プロ入り年度・ドラフト順位:2003年(自由獲得枠)
- 背番号:14
[編集] 来歴・人物
熊本市に会社員の父と看護師の母のもとに出生。熊本市立託麻原小学校在学中に野球を始め、熊本市立帯山中学校-熊本市立高等学校-九州共立大学で研鑽を積む。
九州共立大では1学年年上の新垣渚と共に、エースとして活躍。大学通算30勝5敗の成績を残す。日米大学野球選手権大会(2002年・2003年),世界大学野球選手権大会(第1回,2002年イタリアで開催、日本は銅メダル獲得)の代表にも選ばれ、最速151㎞の即戦力右腕としてドラフト上位指名候補と目される。その年のドラフトの自由獲得枠でダイエーに入団。
新人王も期待された2004年シーズンは、3月30日の対西武戦で初先発初勝利を挙げるなど実力の片鱗を見せたが、その後体調不良もあり失速して2軍落ち。真価発揮までには至らなかった。しかし2005年、この年はじまった交流戦でリリーフとして一軍に定着。時折制球の悪さが指摘されながらも剛速球を生かし安定した投球を見せた。その後は三瀬幸司の不調により空いた抑えの穴を埋め、王貞治監督に2006年度のクローザーに指名された。
石井弘寿の故障のため、2次リーグから2006 ワールド・ベースボール・クラシック日本代表に選出された。残念ながら登板機会は無かったが、大塚晶則から調整法を教わるなど、収穫は大きいものだった。
2006年は初めて年間通して抑えを務め、29Sで防御率1.65と好成績を残した。相変わらず制球が甘く度々走者を出すなど若干不安な部分もあったが、9月2日の楽天戦でホセ・フェルナンデスに本塁打を打たれるまで1本も被弾がなく(シーズン通してこの1本のみ)、その球威を存分に見せ付けた。
現在も球速は上がり続けており、ストレートは常時150km/h台中盤。2006年8月23日のオリックス戦では156㎞を記録するなど日本人では最速クラスであり、近い将来記録を更新することも考えられる。また、2006年日米野球の選手選考の人気投票では岩瀬仁紀(中日)、小林雅英(ロッテ)ら人気と実績が伴った選手たちが集まる中、抑え投手部門で見事ファン投票1位選出された。
2006年-日米野球では第2戦、第5戦に登板し計3イニングを無失点と好投を見せた。中でも第5戦、4試合に4HRと絶好調の全米4番ライアン・ハワードに対し全球ストレート勝負し、見事空振り三振に仕留める。
[編集] エピソード
- 国立ハンセン病療養所・菊池恵楓園(熊本県合志市)との交流がある。契約金の一部を園に寄付し、園内グラウンドでトレーニングをしたこと等が知られている。
- 2006年12月1日福岡県警察早良警察署一日署長をつとめた。
[編集] 通算成績(2006年シーズン終了時)
- 104試合 9勝13敗51セーブ 防御率3.54 167奪三振
[編集] 関連項目
福岡ソフトバンクホークス - 2007 |
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0 仲澤忠厚 | 1 柴原洋 | 3 松中信彦 | 5 松田宣浩 | 6 多村仁 | 7 大村直之 | 8 江川智晃 | 9 小久保裕紀 | 10 本間満 | 11 小椋真介 | 12 高谷裕亮 | 13 高橋秀聡 | 14 馬原孝浩 | 16 篠原貴行 | 17 山田秋親 | 18 新垣渚 | 19 森福允彦 | 21 和田毅 | 22 荒川雄太 | 23 城所龍磨 | 24 高橋徹 | 25 大野隆治 | 26 的場直樹 | 27 中西健太 | 28 大隣憲司 | 29 領健 | 30 長谷川勇也 | 31 佐藤誠 | 32 森本学 | 33 星野順治 | 36 明石健志 | 37 福田秀平 | 38 神内靖 | 40 藤岡好明 | 41 倉野信次 | 44 水田章雄 | 45 李杜軒 | 46 本多雄一 | 47 杉内俊哉 | 48 甲藤啓介 | 50 吉本亮 | 51 荒金久雄 | 52 川崎宗則 | 53 金子圭輔 | 54 川頭秀人 | 55 伊奈龍哉 | 56 柳瀬明宏 | 57 三瀬幸司 | 58 辻武史 | 59 大西正樹 | 60 稲嶺誉 | 61 山村路直 | 62 山崎勝己 | 63 大田原隆太 | 64 田之上慶三郎 | 65 川口容資 | 66 斉藤和巳 | 67 斉藤秀光 | 68 竹岡和宏 | 69 井手正太郎 | 70 田上秀則 | 91 陽耀勲 | 93 小斉祐輔 | 94 西山道隆 | 未定 アダム | 未定 ニトコースキー | 未定 ガトームソン | 未定 ブキャナン | 121(育成選手) 山田大樹 | |
2006 ワールド・ベースボール・クラシック日本代表 |
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1 岩村明憲 | 2 小笠原道大 | 3 松中信彦 | 5 和田一浩 | 6 多村仁 | 7 西岡剛 | 8 今江敏晃 | 9 金城龍彦 | 10 宮本慎也 | 11 清水直行 | 12 藤田宗一 | 15 久保田智之 | 17 福留孝介 | 18 松坂大輔 | 19 上原浩治 | 20 薮田安彦 | 21 和田毅 | 22 里崎智也 | 23 青木宣親 | 24 藤川球児 | 25 新井貴浩 | 27 谷繁元信 | 31 渡辺俊介 | 40 大塚晶則 | 41 小林宏之 | 47 杉内俊哉 | 51 イチロー | 52 川﨑宗則 | 59 相川亮二 | 61 石井弘寿/馬原孝浩 |
89 監督 王貞治 | 84 武田一浩 | 85 辻発彦 | 86 鹿取義隆 | 87 大島康徳 | 88 弘田澄男 | 項 | |