第15回参議院議員通常選挙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
第15回参議院議員通常選挙（だい15かいさんぎいんぎいんつうじょうせんきょ）は、平成元年（1989年）7月2日に日本で行われた国会議員（参議院議員）の選挙である。
目次 |
[編集] 主な争点
[編集] 選挙結果
- 投票率 - 65.0％
[編集] 議席数
| 政党／無所属 | 改選 | 非改選 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 与党 | 36 | 73 | 109 |
| 自由民主党 | 36 | 73 | 109 |
| 野党他 | 90 | 53 | 143 |
| 日本社会党 | 46 | 22 | 68 |
| 連合の会 | 11 | 0 | 11 |
| 公明党 | 10 | 11 | 21 |
| 日本共産党 | 5 | 9 | 14 |
| 民社党 | 3 | 5 | |
| 税金党 | 2 | 1 | 3 |
| 第二院クラブ | 1 | 1 | 2 |
| スポーツ平和党 | 1 | 0 | 1 |
| サラリーマン新党 | 0 | 1 | 1 |
| 沖縄社会大衆党 | 1 | 0 | 1 |
| 無所属 | 10 | 3 | 13 |
| 合計 | 126 | 126 | 252 |
[編集] 政党・政治団体
自由民主党
| 総裁 | 幹事長 | 総務会長 | 政務調査会長 | 国会対策委員長 | 参議院議員会長 |
|---|---|---|---|---|---|
| 宇野宗佑 | 橋本龍太郎 | 水野清 | 村田敬次郎 | 渡部恒三 | 長田裕二 |
日本社会党
| 中央執行委員長 | 中央執行副委員長 | 書記長 | 政策審議会長 | 国会対策委員長 | 参議院議員会長 |
|---|---|---|---|---|---|
| 土井たか子 | 岡田利春 | 山口鶴男 | 伊藤茂 | 大出俊 | 小野明 |
| 小野明 | |||||
| 金子みつ | |||||
| 山本政弘 |
連合の会
公明党
| 中央執行委員長 | 中央執行副委員長 | 書記長 | 政策審議会長 | 国会対策委員長 | 参議院議員団長 | 最高顧問 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 石田幸四郎 | 浅井美幸 | 市川雄一 | 坂口力 | 坂井弘一 | 黒柳明 | 竹入義勝 |
| 長田武士 | 矢野絢也 | |||||
| 多田省吾 | ||||||
| 伏木和雄 |
日本共産党
| 議長 | 副議長 | 幹部会委員長 | 幹部会副委員長 | 書記局長 | 政策委員会責任者 | 国会対策委員長 | 参議院議員団長 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 宮本顕治 | 不破哲三 | 村上弘 | 市川正一 | 金子満広 | 吉岡吉典 | 寺前巌 | 橋本敦 |
| 小笠原貞子 | |||||||
| 戎谷春松 | |||||||
| 高原晋一 | |||||||
| 西沢富夫 |
民社党
| 中央執行委員長 | 中央執行副委員長 | 書記長 | 政策審議会長 | 国会対策委員長 | 参議院議員会長 | 常任顧問 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 永末英一 | 河村勝 | 米沢隆 | 中野寛成 | 吉田之久 | 藤井恒男 | 塚本三郎 |
[編集] 初当選
- 自由民主党
- 狩野明男・石渡清元・鹿熊安正・西田吉宏・片山虎之助・藤田雄山・合馬敬・鎌田要人・清水嘉与子・井上章平・石川弘・須藤良太郎・成瀬守重・尾辻秀久・木暮山人・田村秀昭
- 日本社会党
- 栗村和夫・細谷昭雄・会田長栄・種田誠・角田義一・深田肇・小林正・前畑幸子・谷畑孝・旭堂小南陵・森暢子・山田健一・喜岡淳・西岡瑠璃子・篠崎年子・野別隆俊・国弘正雄・日下部禧代子・堂本暁子・谷本巍・清水澄子・北村哲男・菅野寿・肥田美代子・庄司中・村田誠醇・堀利和・翫正敏・三石久江
- 公明党
- 白浜一良・木庭健太郎・中川嘉美・常松克安
- 日本共産党
- 高崎裕子・林紀子
- 民社党
- 足立良平・寺崎昭久
- 連合の会
- 星川保松・粟森喬・古川太三郎・磯村修・高井和伸・井上哲夫・笹野貞子・新坂一雄・乾晴美・池田治
- 税金党
- 横溝克己
- スポーツ平和党
- アントニオ猪木
- 無所属
- 竹村泰子・三上隆雄・桜井規順・吉田達男・岩本久人・紀平悌子
[編集] 返り咲き当選
- 連合の会
- 中村鋭一
[編集] 引退した議員
- 自由民主党
- 森田重郎・杉元恒雄・佐藤謙一郎・高平公友・植木光教・堀内俊夫・木村睦男・藤田正明・金丸三郎・徳永正利・林健太郎・梶木又三・古賀雷四郎・石本茂・堀江正夫
- 日本社会党
- 丸谷金保・高杉廸忠・秋山長造・中村哲・大木正吾
- 公明党
- 馬場富・原田立・伏見康治・多田省吾・中野明・飯田忠雄
- 日本共産党
- 宮本顕治・下田京子
- 民社党
- 関嘉彦・栗林卓司・藤井恒男・柳沢錬造
[編集] 落選した議員
- 自由民主党
- 工藤万砂美・星長治・出口広光・降矢敬義・添田増太郎・曽根田郁夫・最上進・嶋崎均・山内一郎・志村哲良・杉山令肇・小島静馬・水谷力・河本嘉久蔵・坪井一宇・西村尚治・松岡満寿男・亀長友義・真鍋賢二・檜垣徳太郎・林ゆう・遠藤政夫・宮島滉・浦田勝・坂元親男・扇千景・増岡康治・吉村真事・海江田鶴造・矢野俊比古・寺内弘子
- 日本共産党
- 内藤功・佐藤昭夫・吉井英勝
- 民社党
- 抜山映子
- サラリーマン新党
- 青木茂
- 太陽の会
- 安西愛子
- 無所属
- 松尾官平・八木大介・成相善十
[編集] 選挙後
自民党は、史上初めて追加公認を合わせても参議院での過半数を失った。特に、これまで絶対的な強さを誇った1人区（事実上の小選挙区制）で、前回の23勝3敗（ただし追加公認を含めると25勝1敗）から一転して3勝23敗と惨敗した。2006年現在も、過半数を回復できておらず、自民党が連立政権を組む遠因となった。また、野党はもちろん、広く国民に政権交代の現実性を意識させた。
参院選敗北の責任を取り、宇野内閣は総辞職した。その後の首班指名選挙で参院は社会党の土井たか子を指名。
[編集] 選挙関連特別番組
- NHK
- NHK開票速報
- JNN（TBS系列）
- 永田町平成元年の変（選挙結果を予測したドラマ）
- 票決'89
- NNN（日本テレビ系列）
- NNN'89参院選
- FNN（フジテレビ系列）
- 選挙列島そりゃもう大さわぎ!!
- ANN（テレビ朝日系列）
- 選挙STATION（プロ野球・阪神-巨人戦との2元放送）
- '89参院選 サテライト大激論
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
[編集] 日本の国政選挙一覧
 日本の国政選挙  |
||||
|---|---|---|---|---|
| 衆議院議員総選挙 | ||||
| 第1回（1890） | 第2回（1892） | 第3回（1894） | 第4回（1894） | 第5回（1898） |
| 第6回（1898） | 第7回（1902） | 第8回（1903） | 第9回（1904） | 第10回（1908） |
| 第11回（1912） | 第12回（1915） | 第13回（1917） | 第14回（1920） | 第15回（1924） |
| 第16回（1928） | 第17回（1930） | 第18回（1932） | 第19回（1936） | 第20回（1937） |
| 第21回（1942） | 第22回（1946） | 第23回（1947） | 第24回（1949） | 第25回（1952） |
| 第26回（1953） | 第27回（1955） | 第28回（1958） | 第29回（1960） | 第30回（1963） |
| 第31回（1967） | 第32回（1969） | 第33回（1972） | 第34回（1976） | 第35回（1979） |
| 第36回（1980） | 第37回（1983） | 第38回（1986） | 第39回（1990） | 第40回（1993） |
| 第41回（1996） | 第42回（2000） | 第43回（2003） | 第44回（2005） | |
| 参議院議員通常選挙 | ||||
| 第1回（1947） | 第2回（1950） | 第3回（1953） | 第4回（1956） | 第5回（1959） |
| 第6回（1962） | 第7回（1965） | 第8回（1968） | 第9回（1971） | 第10回（1974） |
| 第11回（1977） | 第12回（1980） | 第13回（1983） | 第14回（1986） | 第15回（1989） |
| 第16回（1992） | 第17回（1995） | 第18回（1998） | 第19回（2001） | 第20回（2004） |
