丸谷金保
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丸谷 金保(まるたに かねやす、1919年6月25日 - )は、北海道池田町出身の政治家。1942年明治大学専門部卒業。十勝日日新聞の編集長を務める傍ら農民運動に携わり、日本社会党に入党。1957年37歳の若さで池田町長に初当選。北海道で唯一の社会党町長として話題を集め、1977年に参議院選挙に立候補して当選し国政に転出、町長時代同様社会党に属した。2期12年務めた後、1989年政界から引退。
[編集] 業績
丸谷金保の池田町長としての最大の業績は、十勝ワインを開発したことである。生産・加工から販売まですべて地域住民と自治体が主体となって手がけ、外部資本の介入を許さない姿勢を貫いた。十勝ワインの開発への町をあげての取り組みは、今日では一村一品運動の元祖とみなされている。
甘く加工したワインが出回っていた当時の日本にあって本格的な辛口ワインである十勝ワインは1960年代までは「こんな酸っぱい酒が飲めるか」「税金で、まずい酒作ってどうする」等と非難されたが、1970年代に入って日本の食卓でも洋食が一般的になると高く評価されるようになり、売り上げも伸びた。この頃、東京にも十勝ワインと牛肉のレストランを開設し話題を呼んだ。
この業績により、丸谷は「ワイン町長」の愛称で親しまれるようになった。
丸谷はその後中央政界に転出するが、政治家として最も活躍したのは5期21年の池田町長時代だったといえる。
[編集] 外部リンク
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