星のカービィ3
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
星のカービィ3 | |
---|---|
ジャンル | アクションゲーム |
対応機種 | スーパーファミコン |
開発元 | HAL研究所 |
発売元 | 任天堂 |
人数 | 1・2人 |
メディア | 32Mbカセット SA-1チップ搭載 |
発売日 | 1998年3月27日 |
売上本数 | 約7万6千本 |
『星のカービィ3』(ほしのカービィ スリー)は1998年3月27日に任天堂よりスーパーファミコン用ソフトとして発売されたアクションゲーム。開発元はHAL研究所。星のカービィシリーズの1作に含まれる。
同日には新モデルのスーパーファミコン、スーパーファミコンジュニアが発売されており、星のカービィ3の広告チラシにも発売の旨が掲載された。
目次 |
[編集] 解説
この作品は『星のカービィ スーパーデラックス』に続く星のカービィのアクションゲームシリーズ5作目となる。ただしストーリーやゲームシステムは3作目『星のカービィ2』を発展させた内容となっており、スーパーデラックスとの共通点は音楽や敵キャラクターの一部流用、2人同時プレイ程度に留められた。
星のカービィ3が発売された時期のスーパーファミコンはニンテンドウパワーの実施により一時的に新作ソフトが増加したものの、大多数のゲームファンからはプレイステーションに主導権の座を譲った過去の機種と認識されており、ソフト市場は衰退に向かっていた。さらに任天堂は当時の現行機種NINTENDO64の普及に注力する目的でスーパーファミコンソフトのテレビCMを一切実施しなかった。これらの要因からカービィのゲームシリーズでも知名度は著しく低く、売り上げも芳しくない。
[編集] 評価と批判
水彩画のような柔らかいタッチと淡い色使いの幻想的なグラフィックが最大の特徴である。黒い線で縁取られはっきりとした色使いのキャラクターと3DCGで立体的に描かれた背景が特徴であった「スーパーデラックス」とは対極の表現方法が取られた。カービィを操作せずただ立ち止まらせているだけでも色彩や輪郭が微妙に変化するなど、キャラクターや背景には豊富なアニメーションパターンが用意され、細部まで作りこまれた作品になっている。このグラフィックはキャラクターと背景が判別しづらいとの欠点が指摘されたものの、スーパーファミコンソフトの中でも特に高い評価を受けた。
類似の手法を用いた作品に『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』がある。この作品では落書き風のグラフィックを採用し、好評を得た。こちらが後継作品では立体的な手芸や工作と発展したのに対し、星のカービィ3のグラフィックは同時期に開発・発売されたスーパーファミコン版『カービィのきらきらきっず』のみに流用され、後の作品には一切反映されなかった。
[編集] シリーズの二分化
ゲーム内容ではそれまでのシリーズ作品、特に対応機種、データ容量、計算処理や画面描写を補助する特殊チップ「SA-1」の搭載などスペック面が同一のスーパーデラックスとよく比較され、簡単すぎる、奥深さがない、爽快感が薄いと批判された。スーパーデラックスではコマンド入力式の技やメーター型体力ゲージなど、格闘ゲームの要素が取り入れられたが、本作にそれらの要素はない。そのためスーパーデラックスと同様の派手なゲーム性を期待した人々からの評価は特に低い。
さらに星のカービィのゲームディレクター桜井政博は本作に関与しておらず、彼の関与の有無により登場するキャラクターや世界観、ゲーム内容が大幅に異なる事からシリーズのファンの間ではたびたび論争の的とされた。桜井政博が関わっていない作品はカービィと認めないなどと主張する者も現れ、ファン同士の対立に発展した。
初心者から上級者まで幅広い層への適応と奥深さの両立を追求した「スーパーデラックス」、システム面の能力と仲間を追求した「2」、「3」を機にカービィのアクションゲームは2系統の作品が並存することとなったが、それらの方向性の違いは「3」の直系の続編『星のカービィ64』と「スーパーデラックス」のゲームシステムを受け継ぐ「夢の泉デラックス」「鏡の大迷宮」で顕著に現れることとなる。
[編集] ストーリー
カービィの住む星「ポップスター」に突如現れ、空を覆った邪悪な黒い雲。さらにこの雲はデデデ大王やその手下に乗り移って悪事を働きだした。カービィは仲間と協力して星の危機を救うことができるだろうか?
[編集] ゲーム内容
吸い込みや敵からの能力コピー、ホバリング(空中浮遊)を得意とする主人公のカービィを操作し、コピー能力や仲間を駆使しながらステージをクリアしていく横スクロール式のサイドビューアクションゲーム。2人同時プレイも可能となっており、その際2プレイヤーはカービィとは若干能力が異なるグーイを操作する。
ライフ制が採られていることもあり敵に触れてもすぐにミスになることはない。このため単にステージクリアのみを目指す場合は非常に簡単だが、ゲーム中の重要アイテム「ハートスター」を全て集めるとなると難易度が増す。難易度設定をこのような形で行う点はカービィシリーズの特徴でもある。
ゲーム開始時のメニュー画面にはクリア率がパーセントで表示されており、条件を満たすとミニゲームやサウンドテストなどのおまけが楽しめる。これらの隠し要素はすでにシリーズの定番要素となっていた。
[編集] ゲーム進行
このゲームでは6つのレベル、全36ステージ用意されており、レベル1からレベル5までは各々6つの通常ステージと1つのボスステージで、レベル6はボスステージのみで構成される。ステージは順に攻略しなければならないが、クリアしたステージに再挑戦する事はできる。
通常ステージの最後では様々な人々がカービィの助けを待っており、彼らの欲求を満たすことができれば「ハートスター」を入手できる。レベル内の全てのハートスターを集めた状態でボスキャラクターを倒すとそのレベルは「おはらい」される。さらに全てのレベルをおはらいするとハートスターが集まり「ラブラブステッキ」が完成、レベル6の最終ボスと戦える様になる。
[編集] コピー能力
カービィは敵を飲み込むことでその敵が持つ能力の使用が可能となる「コピー」と呼ばれる特技を持つ。作品によりコピー能力とその数は異なるが、このゲームでは以下の8つのコピー能力が用意された。
- バーニング - 体に炎をまといながら猛スピードで前進する。今作では、連打するとそのたびにスピードが下がり、エフェクトも地味になる。ダッシュして使うと再び元に戻る。
- ストーン - 石に変身しどんな攻撃も受け付けない。ジャンプしながら変身すると下方の敵にダメージを与えられる。坂道では下に転がり落ちる。
- アイス - 口から冷気を吐き出して敵を凍らせる。凍った敵は体当たりして飛ばし他の敵を攻撃可能。上方向に曲げることも可能。
- カッター - ブーメランのような飛び道具を前方に発射する。投げた飛び道具は戻ってくる。上方向に曲げることも可能。
- パラソル - 傘を振って前方の敵を攻撃して落下物からは身を守る。高い所からはゆっくり落下する事も出来る。また、パラソルが出ている状態で下キーを押すと、ガードができる。ただし、スライディングはできなくなる。
- スパーク - 体から電撃を放ち、触れた敵にダメージを与える。
- ニードル - 体中からトゲを出して触れた敵にダメージを与える。
- クリーン - ほうきを使い、床を掃く動作で前方や下方の敵にダメージを与える。
[編集] ステージ構成
[編集] レベル1 GRASS LAND(グラスランド)
広い草原の世界。難易度は比較的簡単。ボスキャラクターはウイスピーウッズ。
- 第1ステージ:最初の面だけあって簡単。難易度は低い。花を踏まずにゴールに行けばハートスターがもらえる。
- 第2ステージ:ここでは前半でいろんな能力が手に入る。チュチュがハートスターの鍵。
- 第3ステージ:初の強制スクロール、ミニゲーム。後半では鉄球が落下してくる。
- 第4ステージ:洞窟の面。初の中ボス戦もある。その奥にいるゴクウを助け出せばハートスター獲得。
- 第5ステージ:回転する丸太がある林間ステージ。背景はシラカバである。カインを連れて行こう。
- 第6ステージ:木の大木の中を進んだりする。木の幹を回るアポロが初登場。
[編集] レベル2 RIPPLE FIELD(リップルフィールド)
海の世界。水中ステージが多いのでカインを連れて行くと便利。ボスキャラクターはシャチのアクロ。
- 第1ステージ:水辺のステージ。ハートスターをとるには、ピッチが必須である。
- 第2ステージ:夕焼けの海が舞台。水流に流れて進んでいくエリアもある。
- 第3ステージ:ミニゲームではウナギが出てくる。ここでも強制スクロールがある。
- 第4ステージ:水に満ちた建物の中を進む。偽の扉「ニドー」初登場。
- 第5ステージ:ほとんどが水流に乗って進むので、難易度は高い。ハートスターを取るとなると、かなりの難易度である。
- 第6ステージ:前のステージより難易度は低く、ブロックで形を作るエリアがあり、ここを攻略すればハートスター獲得。
[編集] レベル3 SAND CANYON(サンドキャニオン)
砂山の世界。砂漠ステージはリックがいないと歩きにくい。ボスキャラクターはタヌキのポンとキツネのコン。
- 第1ステージ:シャッツオの大砲が数多くある前半が難所。後半は難易度は低め。チュリップとゲロマズダケ(キノコ)が生えている。
- 第2ステージ:砂漠のステージ。途中の建物内である能力を使えば、ハートスター獲得。
- 第3ステージ:火山の中を進む。なかなか難易度は高い。終盤では、偽カービィともいえる「バタモン」がいる。
- 第4ステージ:洞窟面。水中迷路もある。終盤は夜の砂漠を駆け抜ける。
- 第5ステージ:強制スクロールがある。アップダウンが激しい。
- 第6ステージ:ピラミッドの中でロボットの部品を5つ集めればハートスターがもらえる。あちこちの部屋を巡り、コピー能力を駆使しないと難しい。
[編集] レベル4 CLOUDY PARK(クラウディパーク)
雲の上の世界。クーがいると比較的楽。ボスは絵描きの女の子アド。
- 第1ステージ:全長が長いステージで、最後のほうは霧がかかっている。
- 第2ステージ:前のステージと比べてかなり広い(全長は短いが)。雲の上を進む。
- 第3ステージ:前半は雨が降っている。後半では、流れてくる雲に目をくらませられる。唯一バタモンに接触できるステージ。
- 第4ステージ:あちこちで強風が吹いており、クーが役に立つ。
- 第5ステージ:リックでゴールに行けばハートスターがもらえるが、その道のりはかなり険しい。敵を踏みジャンプしたり、壁ジャンプを上手に使おう。2Pと協力すれば難易度はガクッと下がる。
- 第6ステージ:ブロックで形を作るエリアをクリアすればハートスターがもらえるが、普通にやっただけではもらえない。ステージの構成、難易度はそれほど高くない。
[編集] レベル5 ICE BERG(アイスバーグ)
氷と雪だらけの世界。リックがいると氷の上でもすべらない。ボスキャラクターはデデデ大王。デデデの城もここにある。
- 第1ステージ:雪山を登っていく。後半に進むと雪が強くなり、最後のほうは猛吹雪である。
- 第2ステージ:ここに出てくるメトロイドを倒せばハートスターがもらえるが、このステージで最も注意してもらいたいのは2か所で雪崩が起こること。ここに入ってしまうとミスになってしまう。特に2つ目のものは、かなりギリギリまで迫ってくる。そのため、「通常ステージではこのステージが最難関」というプレイヤーも少なくない。
- 第3ステージ:氷河を渡るエリアの強制スクロールが難関。ミニゲームはかなり終盤のほうにある。
- 第4ステージ:氷の洞窟を進む。さまざまな仲間、コピー能力を駆使してハートスターをゲットしよう。LV5の中ではそんなに難しくはない。
- 第5ステージ:デデデ城の下層部。かなりの全長を誇るステージ。あらゆる仕掛けが施された各部屋を通り、ゴールを目指す。クリアするには、かなり時間がかかる。ナゴをゴールに連れて行けばハートスターがもらえるが、ナゴはここにはいない(他のキャラは何度も登場する)。偽カービィのバタモンがいる部屋もある。
- 第6ステージ:デデデ城の上層部。少し進むと、6人の中ボスとどんどん戦っていく。このステージ専用の音楽が流れる。
[編集] レベル6 HYPER ZONE(ハイパーゾーン)
通常ステージやマップ画面は存在せず、突然ダークマターとの戦いが始まる。ここでの攻撃方法はラブラブステッキのみとなる。
[編集] ミニゲーム
各レベルのステージ3ではミニゲームが挿入され、これをクリアするとハートスターが入手できる。
- 1-3 投げたのなぁに? - 出題者はゴルドー使いのピッチャマン。投げたゴルドーの顔を当てるゲーム。
- 2-3 最後のウナギはどこ? - 出題者は星のカービィ2に登場したウナギのイライール。最後にイライールが入った壺を当てるゲーム。
- 3-3 同じ顔、いくつ? - 出題者はゴルドー使いのカラメロ。指定された顔のゴルドーの数を当てるゲーム。
- 4-3 同じ色、いくつ? - 出題者はゴルドー使いのタマサン。指定された色のゴルドーの数を当てるゲーム。
- 5-3 超危険、爆弾音当て! - 出題者はスーパーデラックスに登場するコックカワサキ。指定された落下音を立てたゴルドーを当てるゲーム。
5-3をクリアした時点で5つのミニゲームを連続で遊ぶミニゲーム集“MG5”がオプションに追加される。
[編集] キャラクター
[編集] プレイヤーキャラクター
- カービィ - 詳細は当該項目を参照。
- グーイ - 紺色のスライム。ゲーム中にAボタンを押すと突然現れ、カービィの手助けをする。スーパーデラックスでいうヘルパーに当たる。ほとんどの場合カービィの真似をして、敵が近くにいると勝手に攻撃するが、コピー能力、及び仲間と合体は使わない。消したい場合は敵と同様に吸い込んで飲み込めばよい。それと同時に体力が2回復。スーパーデラックスのヘルパーとは多少違い、強制スクロールで挟まったり穴に落ちたりするとグーイがゲームオーバーになる。2プレイヤー用コントローラーがささっている場合、それでグーイを操作することも出来る。基本的にカービィと同じ能力だが、敵は舌で飲み込むなど、若干の相違点もある。邪悪な心を持たないために普段は分かりにくいが、このゲームのボスであるダークマターと同じ種族である。その証拠に、HYPER ZONEではダークマターの様なオレンジ色の玉が体に出来る。ちなみに、グーイを出すとカービィの体力と体力上限が-2される。
[編集] 仲間キャラクター
道中にはカービィと冒険を共にすることができる6匹の「仲間」キャラクターがおり、彼らと合体することで空を飛ぶ、天井に張り付くなど様々な能力を身に付けることができる。ただし2人同時プレイ時に一方のプレイヤーがすでに仲間と合体していた場合、もう一方のプレイヤーは新たに他の仲間と合体することはできない。
敵からのコピー能力と仲間キャラクターの能力を組み合わせることにより、能力はさらに強力な物となる。その組み合わせは全部で48種類あり、ハートスターをすべて手に入れるにはこれらの能力と仲間を活用しなければならない。
- リック - 巨大なハムスター。垂直の崖を蹴って登ることができ、流砂や氷などの地形の影響を受けずに走れる。敵は吸い込まず、かじって食べる。口を開きながら走ることも可能。
- カイン - マンボウ。水中での移動が得意で、激流にも逆らって泳げる。陸上では動作が鈍るものの、活動に影響は無い。
- クー - フクロウ。空を自由に飛ぶことができ、強風にも逆らって進むことができる。
- ナゴ - 大きな三毛猫。3段ジャンプや大きな体を使った攻撃が得意。
- チュチュ - リボンをつけたピンク色のスライム。天井に張り付き、ぶら下がりながら移動できる。少しだけなら飛行もできる。敵は手でつかみ、カービィに食べさせてあげている。
- ピッチ - 小鳥。非力だがコピー能力を組み合わせると珍しい攻撃ができる。なお、1マスの隙間を通過可能。
なお、リック、カイン、クーの3匹は星のカービィ2から引き継がれ、ナゴ、チュチュ、ピッチの3匹は本作初登場である。
[編集] 仲間キャラクターとの合体
上にも挙げたとおり、今作では仲間キャラクターとの合体が可能。これによりコピー技は基本8種と仲間6体で48種(基本も加え56種)の技を使用できる。各仲間キャラクターの特徴は上記を参照。なお、各技の説明における記号はそれぞれ以下の状態を表す。
- I
- 移動可能を表す。
- J
- ジャンプ可能を表す。
- J2
- 多段ジャンプ可能を表す。
- B
- ボタンを押している間は持続することを表す。
- B2
- ボタンを押すと発動。再度ボタンを押すと解除を表す。
- B3
- 発動後一定時間で終了を表す。
- B4
- その他、特殊な終了条件を表す。
- H
- 攻撃方向の転換の可能を表す。
- S
- 使用中無敵を表す。
[編集] リックとの合体
- リックとの合体は幅広いコピー技が使用可能。
- リックバーニング
- B
- 口から火を吹く。一般的なカービィのファイアと類似。攻撃範囲が広い。
- リックアイス
- B
- カービィとリックの周囲に氷雪を降らす。従来のフリーズと類似。
- リックカッター
- I, J, B4
- カッター状になったカービィを飛ばす。その後カービィはブーメランのように動く、64版のカッターと少々類似。発射後はリックの操作になり、カービィは操作不可。
- リックストーン
- I, H, B2
- 球体のストーン状となったリックの上でカービィが玉乗りする(いわゆる大道芸)。再度ボタンを押すと変身解除。尚、攻撃判定はリック部分のみにあるため、カービィ部分に当たるとダメージを受ける。
- リックパラソル
- B, H
- リックがパラソルをくわえ、その上でカービィが回るような大道芸のような能力。当たり判定はカービィのみ。十字キー左右で方向転換が可能。
- リックスパーク
- B
- リックが電気のむちをふる。従来のビームと酷似。連射可能。
- リックニードル
- B
- リックの背部が逆立ち、トゲになる。当たり判定は背部のトゲのみ。
- リッククリーン
- B
- リックが掃除道具のはたきではたく。当たり判定ははたきのみ。
[編集] カインとの合体
- カインとの合体はカービィが口に入っているため、進行方向への攻撃が多い。また、通常時の能力の大きくなっただけの攻撃も多い。
- カインバーニング
- B3
- 口から前方へ向かって円盤状の火の壁を一発放つ。
- カインアイス
- B3, S
- カインが巨大な氷塊に包まれる。勢いをつけることで滑りながらの攻撃もできる。ただし、凍っている間は操作不能なので落下には注意。
- カインカッター
- B3
- 口から前方へと巨大な真空波を放つ。真空波は、距離を進むごとに小さくなる。射程距離はバーニングより短い。
- カインストーン
- B2
- カービィが石になり重みで下への攻撃。通常時のストーンと類似。
- カインパラソル
- I, J, B
- カインが口でパラソルをくわえて上を向く。このとき、ジャンプ後の落下がゆっくりになる。当たり判定はパラソルのみ。
- カインスパーク
- I, J, B
- カインが口で豆電球をくわえる。その際、一部の暗いステージで明るくすることができるようになる。当たり判定は電球のみ。しばらく使っていると電球が割れて明るくすることができなくなる。
- カインニードル
- B
- カービィがカインの体内でニードルになり、それがカインを通して表に出る。通常時のニードルの範囲が広いバージョン。
- カインクリーン
- I, J, B
- カインがトイレ掃除に使うラバーカップをくわえる。雑魚敵や星ブロックに当てると吸い付かせ、ボタンを離すと放出する。
[編集] クーとの合体
- クーとの合体は、すばやさを活かした攻撃が可能。
- クーバーニング
- B3・S
- カービィと炎で一体化して斜め下に突っ込んでいく。作動中は、無敵だが攻撃終了後のスキが大きく、敵を狙いにくい。
- クーアイス
- B・H
- 前方3方向に氷を発射。『2』のクーカッターに近い。
- クーカッター
- B3
- クーが羽カッターを前方の3方向の任意の方向に飛ばす。斜め上・斜め下にも飛ばせるので攻撃範囲は広い。
- クーストーン
- B2・I
- カービィがストーン能力を使い、そのまま真下に落下する。通常のストーン同様、坂では滑っていく。有効範囲は下のみだが、Bボタンを押すとカービィをストーンにしたまま飛行が可能。飛行中はクーの羽による攻撃も可能だが、クー本体は無防備なので注意。
- クーパラソル
- I・B3・H・S
- クーが頭にパラソルを突き刺し、そのまま高速回転して敵を巻き込む。作動中は、ほぼ無敵で移動も出来てクーの能力では最も使える能力かもしれない。
- クースパーク
- B
- カービィが真下にイナズマを放つ。下の敵にのみ有効だが、イナズマの全長が長めで破壊力もあるので意外と強かったりする。
- クーニードル
- B3・I
- カービィが下方向にニードル攻撃をする。やはり有効範囲は下に限られていて、敵にカービィを押し付けるように攻撃しなければならない。
- クークリーン
- B
- クーが車でよく使う羽ブラシに変身し、カービィがそれを持って前方に攻撃する。
[編集] ナゴとの合体
- ナゴとの合体はカービィをナゴが抱く形となるため、進行方向への攻撃が多い。飛び道具が豊富。
- ナゴバーニング
- B3
- カインと同じように口から前方へ向かって円盤状の火の壁を一発放つ。ただし重力には逆らえず、射程距離も無限ではなく貫通もしない。
- ナゴアイス
- B, I, H
- カービィが下に向かってアイスを発射。その反動でジェットのように浮き上がれるが、スピードは遅め。敵にも当てにくい。
- ナゴカッター
- B3
- 斜め上に向かって波動弾を打つ。見た目はかっこいいが、実用性は低い。
- ナゴストーン
- B
- カービィが石になり、それをナゴが持ち上げ、振り下ろす。
- ナゴパラソル
- I, B
- パラソルの上にのり、ホッピングマシーンのように飛び跳ねて攻撃する。
- ナゴスパーク
- B,B3
- ナゴがカービィをこすり、静電気で攻撃する。Bボタンを押している間こすり続け、Bボタンを離してもしばらくの間続く。
- ナゴニードル
- B
- カービィが前方にトゲのミサイルを発射する。射程は短め。
- ナゴクリーン
- I, B
- カービィが平たくなり、それをナゴが雑巾掛けのようにこする。
[編集] チュチュとの合体
- チュチュとの合体はチュチュがカービィの上にのっているため、カービィはほとんど攻撃しない。こちらも飛び道具が多い。
- チュチュバーニング
- B, I, H
- カービィが口から炎を吐く。射程は短いが、攻撃力は高め。また、炎を吐いている状態でBボタンを押すと、チュチュに炎を送り込み熱気球のように浮き上がることができる。
- チュチュアイス
- B
- カービィが雪球を吐き出し、それをチュチュが雪合戦のように前に投げる。弾道は3パターンある。
- チュチュカッター
- B
- チュチュが硬くなり、それをカービィが振り回す。
- チュチュストーン
- B, I
- カービィが石になりそれをチュチュが振り回す。チュチュカッターと同じようだがこちらは横方向。
- チュチュパラソル
- I, B
- パラソルの上に2人が乗り、メリーゴーランドのように回転する。
- チュチュスパーク
- B3
- Bボタンを押している間パワーを溜め、Bボタンを離すとレーザーを発射する。射程距離はパワーを溜めるほど伸び、壁にぶつかると反射する。
- チュチュニードル
- B3
- チュチュがトゲミサイルを周りじゅうに発射する。ただし下にはカービィがいるため攻撃できない。
- チュチュクリーン
- I, B
- 2人が箒にまたがり、魔女のごとく浮遊する。この状態だとすり抜け床を逆方向にすり抜けることが可能だが、攻撃判定は箒の先にしか無い上射程も短いため、攻撃はかなりしにくい。
[編集] ピッチとの合体
- ピッチとの合体はカービィがピッチをつかむ形のため、ピッチを飛ばす技が豊富。
- ピッチバーニング
- B4, I
- ピッチが火の鳥になり、画面内を縦横無尽に飛び回る。その間カービィは吸い込み以外の通常行動が可能。カービィにピッチが触れると戻る。
- ピッチアイス
- B
- ピッチがかき氷機になり、前方に冷気を吐き出す。通常のアイスよりも射程が長い。
- ピッチカッター
- B4, I
- バーニングと酷似。バーニングより弾速が早い。
- ピッチストーン
- B3
- ピッチが石になり、それをカービィが持ったまま跳ね上がって落下攻撃をする。カービィはダメージを受ける。
- ピッチパラソル
- B4
- ピッチがボールになり、それをカービィがパラソルでゴルフスイングする。Bボタンを押す時間が長いほど高く飛び、短いと遠くに飛ぶ。ピッチの勢いがなくなるか再度Bボタンを押すと戻ってくる。ピッチがいないときはバーニングと同様。
- ピッチスパーク
- B4
- ピッチがラジコンになり、十字キーで操作可能になるが、カービィは無防備になる。カービィにぶつかるか、再度Bボタンを押すと戻る。
- ピッチニードル
- B
- ピッチが連続でつつき始める。その間高度を落とさずに前方移動できる。
- ピッチクリーン
- B3
- ピッチがバケツになり、水の玉を発射する。水の玉は障害物にぶつかると四方に砕け、それでも攻撃可能。
[編集] 仲間の仲間キャラクター
各レベルのステージ5では仲間の知り合いがゴールで待っており、指定された仲間を連れて行くとハートスターが入手できる。
- 1-5マイン - ピンク色のマンボウ。カインの奥さん。
- 2-5ピッチママ - ピンク色の鳥。ピッチの母親。
- 3-5ニュプン - 黄色のスライム。チュチュの友達。
- 4-5ピック - ピンクのハムスター。リックの彼女。
- 5-5シロ - 白い猫。ナゴの彼女。
[編集] ボスキャラクター
レベル5までのボスはダークマターに心を奪われて正気を失っている。
- ウイスピーウッズ - シリーズに毎回登場する木。その弱さは今回も変わらない。リンゴやナスなどを出して攻撃してくるが、体力が残り半分になると歩き出す。
- アクロ - シャチ。顔が怖い為怖がられているが、本当は心優しいらしい。前半は地上で戦い突進を繰り返してくる。後半は水中に入りザコキャラクターや錨をはき出しながら左右に移動する。
- ポン&コン - ポンはタヌキ、コンはキツネ。2匹とも子供を連れながら3層に分かれたステージ内を走り回っている。攻撃はしてこないが時々爆弾が降ってくる。
- アド(アドレーヌ) - ポップスターに絵の修行にやって来た人間の女の子。星のカービィ2に登場したボスキャラクターの絵をキャンバスに描き、実体化させて攻撃してくる。全てのボスを倒すと彼女自身が体当たり攻撃をしてくる。
- デデデ大王 - 詳細は当該項目を参照。
- ダークマター - 前作に引き続き、邪悪な黒雲を率いポップスターの支配を企む。目からのビームと体の回りの球体を飛ばして攻撃してくる。
- ZERO - ダークマターをも操る悪の親玉。ダークマターを倒すと出現する。体から様々な物を飛ばし、時折突進もしてくる。倒しても、目玉が外れて攻撃を続ける。
[編集] ゲストキャラクター
このほか、次の様なゲストキャラクターも登場する。カービィシリーズに留まらず任天堂のゲームキャラクターも世界観を越えカメオ出演した。
- トゲゾー - マリオシリーズに登場する敵キャラクターで甲羅に無数のトゲが付いた亀。吸い込むとニードルをコピー出来る。
- ヒバナモドキ - マリオシリーズのパワーアップアイテムとして登場するファイアフラワーの近種。4-1に咲いている。
- アポロ - 同名のチョコレート菓子そっくりな姿をした敵。木などの周りをくるくると回っている。色もそれにちなみ、ピンク+茶と紫+茶の2種類がおり前者では体力回復も出来る。余談だが、紫+茶の商品は現在生産されていない。
- バタモン - カービィそっくりな正体不明の敵。壁の向こう側など、直接対面できない場所に登場する。唯一、4-3でのみ対面することが出来る。強さは普通の敵と同じ。
- ちゃおとごくう - 遊遊記に登場したキャラ。1-4でごくうが行方不明になり、ちゃおが助けを求めてきた。
- HB-002、HB-007 - マリオのピクロスの問題からその名が取られたブロック状の生命体。2-6と4-6にそれぞれ登場し、何故かブロックを自分達と同じ形に削る事を要求してくる。
- どんべとひかり - 新・鬼ヶ島に登場したキャラ。3-4に登場。状況的にはちゃおとごくうの時と同じ。
- へクター博士 - 3-6に登場。ロボット(ファミリーコンピュータの周辺機器HVC-012)の部品を集める事を依頼する。ちなみに、この人自身も対応ソフトに登場していたキャラ。
- サムス・アラン - メトロイドの主人公。5-2に登場。洞窟内のメトロイドを倒す事を依頼する。本作品ではヘルメットをつけていない。