世田谷一家殺害事件
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世田谷一家殺害事件(せたがやいっかさつがいじけん)とは、21世紀を目前に控えた2000年12月30日午後11時ごろから翌31日の未明にかけて、東京都世田谷区上祖師谷3丁目の会社員宅で、長女(当時8歳)や長男(当時6歳)を含む一家4人が惨殺された事件、または当該事件の一般的な呼称。隣に住む義母が、31日の午前10時50分ごろ発見した。
現場には犯人の血痕や指紋、靴の跡(足跡)のほかに、多数の遺留品も残されていたが、現在も捜査は難航している。
目次 |
[編集] 犯人の手がかり
[編集] 犯人の特徴
- 犯人は犯行時に手を負傷しており、血液型はA型ということが判明している。
- 被害者の傷跡などから犯人は右利きであることが分かっている。
- 服装などから犯人は身長175センチ前後、胴回り83センチ前後の可能性がある。
- 犯行時の行動等から、性格は大胆で図太いながら几帳面な部分も持ち合わせている。
[編集] 犯人の行動
- 犯人は被害者宅に2階の浴室の窓から出入りしたものと見られている。
- 現場では救急箱が物色されており、犯人の指紋が付着した絆創膏、血痕が付着したタオルなどが台所に散乱していた。また、生理用品で止血を試みるなど治療した形跡も残されていた。
- 女性被害者は何度も刺されており、被害者の性別によって殺され方が異なっている。また、長男は窒息死と見られており、その時にできた圧迫痕や鼻からの出血以外に外傷らしきものはなかった。
- 4人を殺害した後に、犯人が被害者宅の冷蔵庫からペットボトルのお茶やアイス数個を取り出して食べた形跡が残されていた。食後は、アイスの容器が重ねられていた。また、被害者宅の物色中に犯人がガムを噛んでいたことも分かった。
- 犯人はアイスのカップを握りつぶして食べていた。また、犯人が直接かぶりついたためアイスに歯型が残っていたという話もある。
- 2階の浴室では、浴槽の中に書類などが散乱しており、このことから犯人が家の中を物色して不必要な物を浴槽に捨てたことが考えられる(浴室の中で仕分けしていた可能性もある)。また、2000年正月分の年賀状だけなくなっていた。
- 2階の居間では、ソファーにカード類、その近辺には手帳や運転免許証など生年月日の分かる書類などが仕分けされていた。
- 犯人が1階にある被害者のパソコンを操作した可能性がある。通信記録を解析した結果、犯行時刻以降から翌朝午前10時過ぎまで数回に渡りインターネットに接続されていたことが判明した。一方で、パソコンの電源ケーブルは発見時には抜け落ちており、マウスは被害者以外の人物によって触れられたような形跡があった。
[編集] 現場の遺留品
- 犯人の私物と思われるトレーナー(ラグランシャツ)、ヒップバッグ、テニスシューズ、柳刃包丁が現場に残されていた。これらの商品を購入できたのは被害者宅の最寄り駅も通っている京王線沿線や杉並区のJR荻窪駅前などに集中している。
- その他に黒い防寒手袋、黒いジャンパー、帽子、マフラー、黒いハンカチ2枚などが残されていた。なお、これらの衣類は綺麗に畳まれていた。
- 犯人のトレーナーには何度も洗濯した形跡があり、デザインはトレンディドラマの人気俳優が着ていたものと酷似していた。当時、若者の間で流行っていたラグランシャツと呼ばれるものである。サイズはL。また、このトレーナーと同タイプで同サイズのものは全国で130着、都内では4店舗のみ(京王線沿線は2店舗)で10着しか売られていなかったことも判明した。
- テニスシューズ (Slazenger) は韓国のメーカーが400足だけ製造販売していたもので、当初は犯人の靴のサイズである28センチのものは日本国内で流通していなかったとされていたが、国内でも流通していたことが判明した。また、27.5センチのものは28センチのものと靴の外枠が同じであることも分かった。そのため27.5センチの可能性もあり、特捜本部の見解では27.5センチとされている。
- 捜査当局では、テニスシューズを個人輸入で入手した可能性にまで視野を広げ、関連業者からの情報提供を募っている。
- 犯人が持ってきた柳刃包丁(関孫六 銀寿)は、2000年6月に1500本製造され世田谷区、杉並区内で事件前月の11月中に13本販売、被害者宅から数キロ圏内にある小田急経堂駅近くのスーパーで事件前日の29日に2本販売、東急田園都市線用賀駅近くのスーパーでも事件前日と当日の30日に1本ずつ販売されていた。
- 刃が最初の犯行時に欠けたため、被害者宅にあった文化包丁も使われていた。
- 黒い防寒手袋には犯行時に使用された形跡がなかった。
- ジャンパーのポケットからは三浦半島の砂のほか、枯葉、飼育用の飼料を食べていたと見られる鳥の糞も検出された。
- 黒いハンカチ2枚は45センチ四方で無印良品のもの。うち1枚については特殊な方法で包丁の柄を包んでいた形跡(詳細は捜査本部の情報公開・捜査状況参照)があり、犯行時に包丁を固定する際の滑り止めや返り血を避ける目的で使用したと見られている。もう一枚は三角形に折られ両端に絞り込みがあったことなどからマスクやバンダナとして使用したと見られる。
- ハンカチに付着していた香水はGuy Laroche(フランス)の「DRAKKAR NOIR」と見られている。これは80年代に活躍してスケートボーダー(スケートボードをする人)の間ではファンも多いアメリカのプロスケートボーダーが愛用していたものだった。この香水は、事件当時、JR荻窪駅の雑貨店でも購入できた。
- また、香水の種類については「DRAKKAR NOIR」ではなく、20~30年位に流通していた「DRAKKAR」の可能性もある。
[編集] ヒップバッグからの検出物
- バッグの中から検出された砂については当初、「アメリカ西部ネバダ州のラスベガス付近にある砂漠の砂」と思われていたが、カリフォルニア州の砂の可能性が高いことが分かった。また、ジャンパーのポケットから検出された三浦半島の砂はここからも検出されている。
- カリフォルニアはスケートボード発祥の地で、三浦半島の「うみかぜ公園」にはスケートボーダーが集まる場所があり、大会も頻繁に行われている。このことから、いずれもスケートボードと縁の深い場所の砂であることが明らかになった。
- 他には、印刷機のロールに装着するインク汚れ防止用フィルムに使われる微小なガラス球、電子部品の材料などに使われるチタン酸バリウム、約1億4000年前のものと思われるモナザイト(花崗岩に含まれる鉱物)、金属シリコン、ニッケル、銅などの細かい粒が大量に見つかっており、その中には日本に流通していない成分や一般の人には入手しにくいものまで含まれていた。
- ところが、最近になってこれらの物質はスケートボードの滑り止めに使われるグリップテープを削ったものである可能性が高いことが分かった。この作業は通常はスケートボード購入時に店の人がやるが、慣れているベテランだと自分でグリップテープをボードの形にカットし、ドライバーなどで削るようである。もしこれが事実だとするとこれまでの犯人像とは大きく変わってくることになる。
- また、バッグの表面からは日本ではほとんど流通していない外国の硬水(米国や韓国など)によく溶ける洗剤とみられる成分も検出された。このことから、犯人または周囲に「海外渡航歴がある人物」がいる可能性が高いと見られている。
- バッグの外側と内側には2枚のハンカチと同じく、刃物による二十数ヶ所の傷があった。
- これらのことからスケートボーダーが何らかの形で事件に関わっていると警察は見ている。捜査当局では、スケートボードを扱う業者やバッグがスケートボーダーから別の人物に渡った可能性にまで視野を広げ、現在捜査している。
[編集] 現場からの消失物
- 犯人は被害者宅にあったデサント製のトレーナーを持ち出した可能性がある。
- 被害者が経営していた学習塾の授業料である現金20万円はなくなっており現金が抜き取られている財布もあったが、銀行の通帳やキャッシュカード、貴金属類などは持ち出されていなかった。
- ただし、上記の通りカード類や書類などを仕分けし物色した形跡は残されていた。
[編集] その他
- 近所の住人が事件発生時刻と思われる午後11時前後に被害者宅から争うような声がしたのを聞いており、別の住人は午後11時30分ごろに被害者宅から「ドスン」という大きな物音がするのを聞いていた。
- 被害者宅周辺は都立公園の拡張工事のためほとんどの家が転居しており(被害者宅も転居予定だった)、事件当時は被害者宅を含めて数軒が残されているのみだった。そのため、夜の人通りは少なく事件の目撃証言も少なかった。
- 被害者宅近くにはスケートボードができる広場があり、夜に滑るなどルールを守らないスケートボーダーと被害者宅との間では騒音問題でトラブルになっていた。事件数日前にも、スケートボーダーと被害者が揉めていたという目撃証言もある。
- その他には、公園に出入りしている暴走族と被害者宅がトラブルになっていたという話もある。
- 事件発生時刻前後に現場付近からタクシーに乗車した3人組の男の座席シートに血痕が残っていたという報道、事件発覚当日に東武日光駅着の電車に乗っていた男が右手に深い怪我を負っており駅の事務室で治療を受けていたという報道、事件から数日経って右手に怪我を負った男が病院で治療を受けていたという報道などもあったが、その後の詳細がはっきりしないものもある。
- 事件から3ヶ月が経過した2001年4月9日、東南アジア産出の花崗岩で作られた地蔵が被害者宅から川を隔てた遊歩道脇に置かれていた。地蔵の底と台座上部に「六」の文字が彫られていた。指紋は採取されなかった。
[編集] 警視庁の情報公開・捜査状況
[編集] 2004年
- 12月9日 - 被疑者(容疑者)らしき男の似顔絵のイラストを公開した。公開されたイラストは、事件発生時刻前後に被害者宅近くで目撃された「身長175~180センチ位、年齢25~35歳位、やせ形、髪は少し長め、黒っぽいジャンパー、黒っぽいズボンの男」と、事件前日の29日に犯行で使用された柳刃包丁と同じタイプの包丁を武蔵野市吉祥寺のスーパーで購入していた「身長170センチ前後、年齢30代、黒っぽいジャンパーの男」の2つ。
[編集] 2005年
- 7月31日 - 犯人像を「事件当時、京王線沿線に住んでいた若者(当時15歳以上)」に絞り込んだことを明らかにした。また、韓国警察当局の捜査協力の結果、最近になって「犯人が韓国で育った人間でない」ことを確認し断定。「犯人が現場に残していったものと同タイプで同サイズ(L)のトレーナーが都内では、4店舗のみで10着しか売られていなかった」ことも判明し、このトレーナーの購入者のうち現在所有していない人間の中に犯人がいるものと見て、購入者が判明していない残り9着のトレーナーの行方について情報提供を呼びかけている。
- 11月12日 - 怨恨ではなく金銭目的の犯行という見方を強め、犯人像を「当時一人暮らしで、金に困っていた18歳から35歳の男」と絞り込んだことを明らかにした(ただし、外泊に普段から無関心な家庭で生活していた可能性もある)。当初はトレーナーが何度も洗濯されていたことなどから「家族と一緒に暮らす生活色の強い男」という見方がされており、犯人像がこの5年間で大きく変化している。
- 11月21日 - 犯人が現場に残したヒップバッグの表面から日本ではほとんど流通していない外国の硬水(米国や韓国など)によく溶ける洗剤とみられる成分が検出されたことを明らかにした。犯人または周囲に「海外渡航歴がある人物」がいる可能性が高いと見られている。また、警視庁は同日、事件の概要や犯人像の特徴をまとめたカードを全職員に配布した。
- 12月9日 - カードに記載された犯人像約30項目の内容が明らかになった。新たに分かったのは「酒もたばこもやらない人物」「漢字を読み分ける能力のある人物」など。犯人は戸棚の引き出しを下から順番に開けて物色するという空き巣特有の開け方をしており、2階の居間のソファーにカード類、その近辺には手帳や運転免許証など生年月日の分かる書類などが仕分けされていた。これはキャッシュカードの暗証番号を推測するために犯人が物色したものと見られている。
[編集] 2006年
- 8月1日 - 捜査本部は「スケートボードをしている人物」に捜査の焦点を当てていることが明らかになった。その理由については、以下の通りである。
- 「ヒップバックから検出された数種類の物質が、スケートボードの滑り止めに使われるグリップテープを削った微粉末の可能性が高い」
- 「ヒップバックとジャンパーのポケットから検出された砂は、いずれもスケートボードと縁の深い場所の砂である可能性が高い」
- 「黒いハンカチから検出された香水は、80年代に活躍したアメリカの人気プロスケートボーダーが愛用していた『DRAKKAR NOIR』だった」
- 「被害者宅近くにはスケートボードができる広場があり、夜に滑るなどルールを守らないスケートボーダーには被害者が以前から注意しており、事件数日前にも揉めていたという目撃証言がある」
- 「犯人の服装がスケートボーダーの間で流行っているストリートファッションであること」など。
- 10月16日 - 捜査本部は犯人像を「アジア系外国人」または「混血の日本人」と見て捜査を始めたことが明らかになった。血液のDNAから人間のルーツを辿る人類学的解析によるもので、父系がアジア系民族、母系に欧州系民族が含まれることが判明。日本人よりは、歴史的に欧州系民族との混血が多い大陸系アジア人(中国人など)の可能性のほうが高い。人種に関するプロファイリングが捜査に適用されるのには前例がなく、ずっと遡った祖先が混血だった可能性も否定できないため、「犯人が純粋な日本人である可能性も否定せずに、幅広く捜査する」方針。
- 11月30日 - 今年の春ごろになってから警視庁に新たな目撃情報が寄せられていたことが判明した。事件現場から1.5キロ離れた小田急線成城学園前駅近くで、事件前日の29日午後3時ごろ、現場に残されていたトレーナーやヒップバック、スニーカーとよく似た服装の若い男を目撃したというもの。最近の情報などから警視庁は「事件当時、現場付近に住んでいてその後に引っ越した若者や外国人」に捜査の焦点を絞っている。
- 12月15日 - 捜査本部は犯人が現場に残していった黒いハンカチ2枚について新たな情報を公開した。うち1枚については中心部に約3センチの切れ目を開け、ハンカチの一部を押し込んで袋状にしており、犯行時に包丁の柄を差し込んで滑り止めや返り血を避ける目的で使用したものと見られている。犯人が細工をしていることから計画的犯行の線も見て捜査、このような特殊な方法を使う職業がないか調べている。ハンカチからは被害者の血液のほか犯人の血液も検出された。もう一枚については、三角形に折って両端が絞り込まれていたため、バンダナやマスクとして使用したものと見られる。
- 犯人の血液を詳しく調べた結果、抗精神薬や風邪薬などの薬物反応がまったくなくたばこも吸わないことが判明。2枚のハンカチには洗濯をしアイロンをかけた形跡もあった。これらのことから捜査本部は犯人像を「薬物中毒や投薬治療中でなく健康体」、「事件当時、現場付近の比較的裕福な家庭で、家族と一緒に暮していた15歳から35歳の男」と見ている。
[編集] その他の関連事実
- 2006年5月12日 - 過去に成城署捜査本部で当事件の捜査活動をしていた警部補が、捜査報告書に自分や妻の指紋を添付して実際には面識のない住民数十人から指紋を採取したように装うなど虚偽報告をしていたことが明らかになった。
- 2006年7月19日 - 警視庁の捜査一課長が草思社出版の『世田谷一家殺人事件―侵入者たちの告白』について、侵入から殺害方法、犯人が自ら行った治療行為、パソコン操作、逃走方法、被害者の行動、遺留品、指紋についての記述など10項目が「ことごとく事実と異なり、誤解を生じさせ今後の捜査にも悪影響を与える懸念がある」という異例のコメントを発表した。
[編集] 犯人のプロファイリング
この事件の際には、すでに現場に捜査員がかけつけたとき被疑者は逃走をはかったあとだったため、すぐさま科学捜査研究所が動き出すこととなった。プロファイラーの犯人像推定によれば「被疑者は10代~20代中頃、長髪で犯罪嗜好癖あり、逃亡はおそらく幼稚なもので国際的に逃げたという可能性は低い。いまだ国内に潜伏しているか自己の犯罪達成を完結させるため自殺した可能性あり。出身は北部近辺で、現場周辺に土地勘がない男。残忍かつ冷酷だが目的意識はさほどなく金銭目的というより犯罪嗜好概念による動機が強い」などが挙げられていた。しかし発生から数年を経た現在も捜査に進展は見られておらず、上記のプロファイリング結果を疑問視する声も上がっている。
[編集] 週刊誌などの情報
上記の通り、この事件は戦後最も重大な未解決事件の一つであるので、週刊誌などではさまざまな情報が錯綜している。しかし、これらの情報の信憑性は定かではなく、疑問点も多い。
- 犯人がラテックスゴムという軍隊などで使われる特殊な止血剤や、麻酔作用のあるベンゼドリンを使用していた。(新潮45:一橋文哉)
- 警察の鑑識OBに依頼したところ、ソウル在住の韓国人男性の指紋と、現場に残されていた犯人の指紋が合致した。韓国では全国民に指紋の登録が義務付けられている。日本の警察は韓国人の指紋と照合して誰とも一致しなかったとしているが、実際には日本からの捜査協力が韓国政府に拒否されている。(新潮45:一橋文哉)
- この記事が掲載されて以後、警視庁の情報公開により犯人が「韓国で育った人間」ということは否定されている。だが、そのことも最近になって判明したとのことで捜査協力拒否の真偽は定かになっていない。
- 現場で発見されている砂やテニスシューズなどから犯人は韓国やアメリカと接点がある人物の可能性が高い。被害者夫婦が入会していた自己啓発セミナーのような組織の本部がアメリカにあり、日本と同じような支部が韓国にもある。その組織が事件に関係している可能性がある。(週刊ポスト)
- アメリカでFBIに強盗容疑で逮捕された韓国人の供述により、事件を指揮したアメリカ籍・アメリカ人の男が判明。男は別の強盗事件で5000ドルの懸賞金が懸けられ、指名手配されている。また、男は事件の実行犯らが事件の翌日には日本を離れたと周囲に話しているが、この男ならその出国先も知っているはずである。日本警察にもこれらの情報はFBIから直接渡っている。被害者との接点について、男は事件前にアメリカに本社があるヘッドハンティング会社の東京支店に勤めており、被害者はその会社に転職希望者として登録をしていた。そこで、被害者宅の情報や経済状態などを知り、犯行に及んだのではないか。(FLASH - 2006年8月1日号)
- よみうりテレビ制作「たかじんのそこまで言って委員会」内で北芝健が、警察発表の「犯人は近隣の15歳から35歳の男」という説の他に、あくまでもファンタジー(空想的)な話として、某有名カルト教団関与説があることについて言及した。それによると、目的は寄進を渋っていた他の資産家に対する見せしめで、教団の名称は伏せられたが某国の大統領が変われば捜査が大きく進展する可能性があるという。(2006年12月17日放送)
- また、以前の別の番組(関西テレビ制作「ムハハnoたかじん」)で、実行犯はアジア系犯罪集団、計画立案に日本の犯罪組織が関わっていることも示唆していた。
[編集] インターネットの書き込み
- 匿名掲示板2ちゃんねるのペット大嫌い板(現生き物苦手板)で、2000年12月27日の午後5時3分頃、当該事件の犯行予告ではないかと思わせるような書き込みがあった。
- また、その他にも犯行前に「主犯」と「実行犯」がネットで連絡した形跡ではと騒がれた書き込みもあった[3]が、全て事件とは無関係と思われる。
[編集] 関連書籍
- 『ずっと つながってるよ―こぐまのミシュカのおはなし』 - 長女と長男の遊び友達だったぬいぐるみ「こぐまのミシュカ」を主人公にした作品。(ISBN 4-7743-1159-6)
- 斉藤寅『世田谷一家殺人事件―侵入者たちの告白』 - 独自ルートの取材などにより、事件の真相を解き明かすとされる本。(ISBN 4-7942-1502-9)