きらめき (列車)
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きらめきとは、九州旅客鉄道(JR九州)が、門司港駅・小倉駅~博多駅間を鹿児島本線経由で運行する特別急行列車の愛称である。
かつて1988年から1997年まで西日本旅客鉄道(JR西日本)が、北陸本線の米原駅~金沢駅間で運行した特別急行列車の愛称でもあり、沿革上それについても記載する。
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[編集] 運行背景
JR九州では特急列車の導入を積極的に行っておりその一環として特急きらめきが導入された。 元々博多駅~小倉駅間にはホームライナーやエアーポートライナーなどの優等列車が設定されていたがサービスの向上やJR九州が積極的に特急列車通勤定期「エクセルパス」の使用を促す目的として2001年3月のダイヤ改正に伴い特急きらめき号が登場した。
博多(天神)・小倉間は、JR西日本の山陽新幹線も運行されており、「こだま」の一部には同区間のみ運行の列車が設定されている。また、西鉄バスも天神~小倉間に運賃1000円を売り文句にした高速バスを走らせており(同区間は高速バス路線としては日本最多の運転本数を誇る)九州最大は下より日本屈指の激戦区といっても過言ではない。これに対抗しJR九州も門司港駅・小倉駅~博多駅間には特定特急料金(自由席500円)を設定しているほか、2枚きっぷ・4枚きっぷなどの回数券(特別企画乗車券)を発売して積極的に乗客向上を目指している。
[編集] 運行概況
朝下り1本、夕方以降下り2本・上り5本の運転である。専用車両はなく、「リレーつばめ」・「有明」・「みどり」・「ハウステンボス」に使われる車両の間合い運用がメインである。なお、1号と10号に使われる783系電車のCM35編成は一般型であるが、運用がこの2本に限られているため、事実上の専用車両になっている。
- 運行区間
- 門司港駅~博多駅:1号、2・4・6・8号
- 小倉駅~博多駅:3・5号、10号
- 使用車両
- 783系電車(CM35編成):1号、10号
- 783系電車(「みどり」・「ハウステンボス」編成):1号、8号
- 787系電車(「リレーつばめ」型):2・6号
- 787系電車(「有明」型6両編成):3号
- 787系電車(「有明」型4両編成):5号、4号
※1号は博多側から「ハウステンボス」編成・「みどり」編成・CM35編成の順に連結される。このため、CM35編成の号車番号は15~18号車となっている。
- 設定座席
- 停車駅
- 門司港駅 - 門司駅 - 小倉駅 - 戸畑駅 - (スペースワールド駅) - (八幡駅) - 黒崎駅 - 折尾駅 - 赤間駅 - (東郷駅) - (福間駅) - (香椎駅) - (吉塚駅) - 博多駅
- カッコ内の駅は通過するものがある。
- これらの停車駅(括弧内の駅含む)は2000年までの快速列車停車駅とほぼ同等である。現在の快速列車は停車駅が大幅に増えており、「特急料金を稼ぐためではないか」と一部で不評である。
[編集] 沿革
- 1988年、米原駅~金沢駅間を北陸本線経由で運行する特急の愛称として使われた。当時「スーパーきらめき」と題され他の列車より停車駅が少ない列車であった。
- 1997年、「きらめき」、「加越」に統合。北陸本線より「きらめき」の名称消滅。
- 2001年3月3日のダイヤ改正で、九州旅客鉄道が福岡地区の「ホームライナー」・「エアポートライナー」を特急化するにあたり、門司港駅~博多駅の相互間で運転する特急の愛称として採用。
[編集] 関連項目
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