鶴岡駅
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鶴岡駅(つるおかえき)は、山形県鶴岡市末広町一丁目にある東日本旅客鉄道(JR東日本)羽越本線の駅。
山形県庄内地方南部の中心都市・鶴岡市の中心駅。寝台特急「トワイライトエクスプレス」を除く全ての列車(いなほ、あけぼの、日本海など)が停車する。
目次 |
[編集] 駅構造
[編集] ホーム
1 | ■羽越本線(上り) | あつみ温泉・村上・新潟方面 |
2 | 待避・折り返しホーム | |
3 | ■羽越本線(下り) | 酒田・羽後本荘・秋田・青森方面 |
- 駅舎(南側)に面する1番線は村上・新潟方面のホーム。改札口を入ってすぐに乗車できる。
- 島式ホーム外側の3番線は酒田・秋田方面のホーム。2番線は普通の退避・折り返しなどに使用する。
- 跨線橋には、エレベータも設置されている。
- 跨線橋に付加する形で設置されたため、2,3番ホームからは位置の関係からグリーン車以外では利用しづらく、1番ホームでは階段よりも改札口から遠い位置に到着する。
- 跨線橋の階段は、傾斜がきついためエスカレータの設置が待たれている。
[編集] 駅設備(改札口、窓口など)
- 駅舎内にはみどりの窓口(5:30-23:00)、自動券売機がある。自動券売機のうち1台で、新幹線を含めた自由席特急券等を購入できるが、Suicaやクレジットカードで購入が出来る券売機は無い。
- 自動改札機は、3台設置されている。尚、Suicaは現在サービスエリア外であるため、利用できない。
[編集] 駅舎施設
- 駅舎内には、待合室、NEWDAYS、びゅうプラザ(旅行センター)、コインロッカーなどがあり、駅改札口付近に直結している。
- 駅舎内には、「日本海庄や」(居酒屋;大庄グループ)、「鶴岡市観光案内所」(無料レンタサイクルもあり)、「駅レンタカー」(鶴岡営業所、8:30-18:30)、「やなぎ庵 鶴岡」(ラーメン、そば等)、公衆トイレなどもあるが、駅舎入口を一旦出る必要がある。
- 駅の北側には出口はないが、駅舎に隣接の地下道を経由して出ることができる(トイレ付近)。
[編集] その他の駅情報
- 庄内地方を代表する駅であるが、両隣の駅間は共に単線で、信号場(西鶴岡信号場・幕ノ内信号場)に挟まれた駅である。
- 酒田駅・村上駅と共に、接近時にはメロディーが流れる。メロディーは、首都圏で使われているものと同じ曲が使われている。
[編集] 利用状況
- 1日平均の乗車人員 1,449人(2005年度)
[編集] 駅周辺
駅前のロータリーにはバス停留所、タクシープール、駅前駐車場がある。
- マリカ ロータリーの一画の鶴岡再開発ビル。巨大な駐車場でもある。
- 鶴岡エスモール(1階=庄内交通鶴岡バスターミナル)…徒歩約5分、バス2分(1区間)、東京第一ホテル鶴岡
- 致道博物館(バスで約12分、「致道博物館」バス停下車。あつみ温泉行き等で)
- 荘内神社(バスで約12分、徒歩1分。「致道博物館」バス停下車。あつみ温泉行き等で)
- 羽黒山五重塔(バスで約33分。羽黒山頂行きバスで「羽黒センター」下車、徒歩約10分)
- 国宝。長い石段おおりて山道を少し行くと見ることが出来る。そのまま山道を進めば羽黒山頂・出羽三山神社(約2時間)へ行くことも出来る。
- 出羽三山神社(バスで約48分。羽黒山頂行きバスで「羽黒山頂」下車、徒歩3分)
[編集] バス路線
庄内交通の運行する各路線が鶴岡駅から出ている。ほとんどの路線の始発は、1区間前である東京第一ホテル鶴岡の近くにあるエスモールから出ている。以前は、長距離バスも駅前バス停を経由していたが、現在は全てエスモール発着(経由)となっている。
[編集] 空港アクセス
最寄りの空港は、庄内空港である。バスか車を利用する。
- 空港リムジンバス…庄内空港行き(東京第一ホテル鶴岡前、イオン三川経由。国道7号線バイパスを経由して快速運行(経由の2停留所のみ停車)するようになり、リムジンバスと呼ぶようになった。速達性は向上したが、従来通り路線バスと同程度の車両で運行している。
他に乗り合いタクシーも運行しており、通常のタクシーよりも格安で利用できる(要予約)。
[編集] 路線バス
いずれも本数はあまり多くないので事前に時刻表を確認しておくと良い。
- 鶴岡市内路線
- 1番のりば
- 2番のりば
- 3番のりば
- 4番のりば
- 5番のりば
- 狩川駅 …藤島駅前、三ヶ沢経由(外内島(ウェーブ前、荘内病院)が始発。あさひ交通が運行。)
- 白糸の滝ドライブイン …藤島駅前、狩川駅前、清川駅前経由(外内島(ウェーブ前、荘内病院)が始発。あさひ交通が運行。)
[編集] 歴史
- 1918年9月21日 - 陸羽西線・余目~鶴岡間開通の際に、赤川を挟んだ藤島町大半田に仮駅を開設
- 1919年7月6日 - 同・仮駅から1.8km延伸開通した際、現在地に移転
- 1919年12月5日 - 同・鶴岡~羽前大山間が延伸開通
- 1924年7月31日 - 羽越線の駅となる
- 1925年11月20日 - 支線となる赤谷線の開業に伴い、羽越本線の駅となる
- 1929年12月8日 - 庄内電気鉄道湯野浜線・鶴岡~湯野浜温泉(仮)間が開通
- 1975年4月1日 - 庄内交通湯野浜線が全線廃止
- 1978年12月 - 現駅舎に改築
- 1987年4月1日 - 国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道の駅となる
- 2002年(平成14年) - 東北の駅百選に選定される。
- 2005年12月8日 - 自動改札機導入
- 2006年2月28日 - エレベータ設置
[編集] 庄内交通湯野浜線
かつて鶴岡駅には庄内交通湯野浜線が乗り入れており、現在の跨線橋の2・3番線側の先に湯野浜線ホームへの跨線橋が延びていた。また、駅西側には電車庫や留置線があった。
残念ながら、往時をしのぐ遺構は全くと言っていいほど残っていない。詳しくは庄内交通湯野浜線を参照。
[編集] その他
- 「城下町・鶴岡、出羽三山への玄関口」として、東北の駅百選に選定された。