BMP-1
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BMP-1 | |
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基礎データ | |
全長 | 6.74 m |
全幅 | 2.94 m |
全高 | 2.15 m |
重量 | 14 t |
乗員数 | 3 名 |
乗員配置 | 乗員3名、歩兵8名 |
装甲・武装 | |
装甲 | 33 mm |
主武装 | 73mm低圧滑腔砲 9M14(AT-3サガー)対戦車ミサイル |
副武装 | 7.62mm機関銃 |
機動力 | |
速度 | 65 km/h(整地) 45 km/h(不整地) 8 km/h(水上) |
エンジン | UTD-20 V型6気筒 液冷ディーゼルエンジン 300 hp/2000 rpm |
懸架・駆動 | |
行動距離 | 600 km |
BMP-1はソビエト連邦の歩兵戦闘車(IFV)。1966年に配備を開始、翌1967年に存在が明らかになった。世界初の歩兵戦闘車で、歩兵を乗せながら敵戦車を攻撃する能力を持つ。
BMP-1は装甲兵員輸送車に比べ、格段に攻撃能力が優れている。主砲の73mm低圧滑腔砲は、榴弾(HE)および対戦車榴弾(HEAT)を扱える。さらに9M14(NATOコードネーム:AT-3 サガー)対戦車ミサイルと、装甲車の一般的な装備である機関銃も装備している。また、射撃精度に問題が指摘されているものの、BMP-1の後部には小さな銃眼が設けられており、搭乗している兵士も発砲できる。
これらの点でBMP-1は、従来の兵員輸送車両に比べて非常に画期的とされており、その登場時にはBMPショックといわれる驚きを各国にもたらした。
これ以降、砲塔を搭載して戦闘に参加する能力を持ち、かつ歩兵を運べる車両として、歩兵戦闘車という新たな軍用車両の分野が生まれた。
歩兵戦闘車の特徴として、歩兵が搭乗する場所を内部に確保しながら、同時に軽快な運動性能を保つ必要があるため、装甲を削る傾向にある。これは攻撃を受けた場合、生存性が低くなるという弱点になる。
BMP-1ではこれに対処するため、車高を低く抑えて正面の面積を減らし、敵の砲撃をかわしやすくする事を狙っている。また、この形状は水上での安定性を増す作用も生んでいる。
だが、低すぎる車体の側面は無限軌道を支えるサスペンションに覆われる事になり、兵員は後部の狭い傾斜扉か、上部ハッチから乗り降りするしかなく、乗り降りに時間がかかり過ぎる上に車体から大きく身を乗り出す結果となって乗降中の兵員被弾率は極めて高くなってしまった。この問題は、ソビエト連邦のアフガニスタン侵攻の際に問題となり、後継車両のBMP-2では、上部ハッチが一対減らされているが、余計に乗降時間が増える等の弊害を生んでいる。
ソビエト連邦友好国に対する輸出も行われ、配備している国は今も多い。チェコスロバキアや中国ではライセンス生産も行われている。
[編集] 関連項目
第二次世界大戦後のソ連・ロシアの装甲戦闘車両 | |||
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主力戦車 | |||
T-44 | T-54 | T-55 | T-62 | T-64 | T-72 | T-80 | T-90 | チョールヌィイ・オリョール | T-95 | |||
重戦車 | 水陸両用戦車 | ||
IS-3 | IS-4 | T-10 | PT-76 | ||
空挺戦車 | |||
BMD-1 | BMD-2 | BMD-3 | BMD-4 | ASU-57 | ASU-85 | 2S9ノーナ-S | |||
歩兵戦闘車 | |||
BMP-1 | BMP-2 | BMP-3 | BTR-T | BMP-T | |||
自走砲 | |||
2S1グヴォジーカ | 2S3アカーツィヤ | 2S5ギアツィント | 2S19MSTA | 2S25スプルート-SD | |||
自走式対空砲 | |||
ZSU-57-2 | ZSU-23-4シルカ | 2S6/2K22ツングースカ | |||
装甲兵員輸送車 | |||
BTR-152 | BTR-40 | BTR-50 | BTR-60 | BTR-70 | BTR-80 | BTR-D | MT-LB | |||
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