兵器
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兵器(へいき)とは、戦争において使用する全ての車両、航空機、船舶、設備等の事を言う。人体に装着して使用する、武器とは区別される。通常、目標を殺傷、破壊することが目的とされる。目的別に細分化されている為、その種類は膨大な数に上る。
兵器に使用される軍事技術は、常に最新技術が用いられており、後にその技術が民生化される場合が多いが、民生機器の技術が軍事技術として転用される場合もある。
なお、兵器の性能について、よく性能差等の比較が行なわれる場合がある。しかし、兵器は使用する環境や状況、操作する人間の練度により、その性能をフルに発揮したり、充分に引き出せない場合が多々ある。また、対空砲を水平に射撃したり、迫撃砲の砲弾を投げ付けるといった実際の使用方法とは違う使い方をする事で、代用兵器として効果を上げる事も出来る。
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[編集] 兵器の開発・導入
兵器を開発するにあたって、以下の点を考慮せねばならない。
- 使用目的
- 調達価格および維持費
- (特に近年では調達から退役までの全ての経費を考慮したライフサイクルコストが重視される傾向がある)
- 命中精度や耐久度など性能全般、整備性の良さ
- 使い易さ(人間工学等)
- 材料の調達のし易さ
- 敵国(仮想敵国も含む)が模写開発(もしくは技術漏洩により)に成功してしまった場合の対抗手段が確立出来ている事
- 例として、レーダーに対するチャフなどの電波検知妨害技術など
- 急を要する特殊な事情がある場合、特例的に考慮から外すケースもあり得る(例:原子爆弾)
- 国内や周辺国への配慮
などである。 兵器を開発すると言っても、自国の技術力のみで開発可能であるかないかでも大きく違ってくる。兵器を導入する際、自力開発が難しいならノックダウン生産、またライセンス生産を行ない、自力開発すれば開発費や材料・原料等を考慮せねばならなくなる。企業に計画の提示を行い、競争試作を行なう場合がある。
また、国内世論や周辺国、同盟国等の理解も得ねばならない。軍備の増強や空母・潜水艦といったその存在の有無によって決定的に戦力に違いが出てくるものの導入は、周辺国の危機感をあおりかねないからである。
[編集] 兵器の種類
- 主な兵器については兵器一覧を参照。