2K22
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2K22 ≪ツングースカ≫(ロシア語:2К22 «Тунгуска» - ツングースカ川の意)は、ソ連が開発した自走式対空砲/ミサイルシステムである。昼夜、全天候対応の条件下で低空飛行を行う航空機およびヘリコプターを迎撃するために設計された。対空砲とミサイルを組み合わせて使用することによって前型ZSU-23-4 ≪シルカ≫より効果的な対空能力を持つ。
システム一式の価格が800-1000万USドルであることが報道された。
[編集] 概要
行われた実験の結果より、ツングースカが装備する30mm機関砲はシルカの23mm機関砲より与えられた目標を破壊するために要する砲弾が2-3発少ないこと証明されている、また、実際に300m/sで飛行するMig-17に対し同数の砲弾を発射した場合、30mm機関砲は23mmより1.5倍の撃破率を記録している。そのほかに迎撃可能高度が2kmから4kmになり、陸上にある軽装甲目標に対してもより効果的な攻撃能力を持った。ツングースカは移動中でも機関砲を発射できるが、ミサイルを発射するためには静止状態に入らなければならない。
[編集] 改良型
- 2K22/9K22 ツングースカシステムの初期型、9M311 (3M87)、9M311Kもしくは9M311-1ミサイルを使用する。いくつかのこの型は"Треуголник" (ロシア語: Треуголник - 三角形の意)として知られていた。このシステムは2S6統合防空車に設置される。
- 2K22M 量産型、9M311M (3M88)ミサイルを使用する。このシステムは2S6M統合防空車に設置される。
- 2K22M-1 2K22Mを更に近代化したもの、2003年に4月にトライアル通過。より強化された火器管制システムを持ち9M311-1Mミサイルを使用する。
- 2K22M-57E6 2K22Mに全面的な換装を施したもの。射程距離が18kmに伸びた57E6ミサイル、探知範囲38kmおよび追跡範囲30kmに強化された新型レーダーシステムを使用する。
[編集] 使用国
第二次世界大戦後のソ連・ロシアの装甲戦闘車両 | |||
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主力戦車 | |||
T-44 | T-54 | T-55 | T-62 | T-64 | T-72 | T-80 | T-90 | チョールヌィイ・オリョール | T-95 | |||
重戦車 | 水陸両用戦車 | ||
IS-3 | IS-4 | T-10 | PT-76 | ||
空挺戦車 | |||
BMD-1 | BMD-2 | BMD-3 | BMD-4 | ASU-57 | ASU-85 | 2S9ノーナ-S | |||
歩兵戦闘車 | |||
BMP-1 | BMP-2 | BMP-3 | BTR-T | BMP-T | |||
自走砲 | |||
2S1グヴォジーカ | 2S3アカーツィヤ | 2S5ギアツィント | 2S19MSTA | 2S25スプルート-SD | |||
自走式対空砲 | |||
ZSU-57-2 | ZSU-23-4シルカ | 2S6/2K22ツングースカ | |||
装甲兵員輸送車 | |||
BTR-152 | BTR-40 | BTR-50 | BTR-60 | BTR-70 | BTR-80 | BTR-D | MT-LB | |||
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