歩兵戦闘車
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歩兵戦闘車(ほへいせんとうしゃ(IFV:Infantry Fighting Vehicle 又は ICV:Infantry Combat Vehicle))は、車内に歩兵を乗せることができ、限定的な火力を持ち、無限軌道で走行する軍用車両である。
近代の戦場における歩兵の移動には半装軌車(ハーフトラック)や、トラックが使われてきたが、不整地(オフロード)における戦車の移動速度が向上したため、共に行動することが難しくなった。また、第二次世界大戦前の用兵思想の変化から兵員輸送車両もまた直接戦闘に参加するようになり、防御力を必要とした。そのため、装甲化された半装軌車や、無限軌道による装甲兵員輸送車が生まれたが、これらは武装として機関銃程度しか装備しておらず、歩兵支援には火力が足らないという欠点もあった。
これらを解決すべく、分隊規模の兵員輸送能力を持ち、且つ大口径の機関砲や対戦車ミサイルなどを砲塔に搭載し、主力戦車に楽に追従できるだけの機動力を備えた装甲戦闘車両が誕生した。これを歩兵戦闘車という。戦車を援護している歩兵を更に援護するため、機関砲による火力支援や対戦車ミサイルによる限定的な対戦車戦闘を行うことが任務である。その目的上、基本的には重機関銃から機関砲に耐えられる程度の装甲防御力を備えることが多い。
現在では先進国の正規軍で多く配備、使用されているが、中小国においては特に冷戦期に東側陣営が供与したものが現在でも使用されていることが多い。
[編集] 主な歩兵戦闘車
- ウクライナ
- BMT-72
- BTMP-84
[編集] 関連項目
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