瑞鶴 (空母)
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瑞鶴(ずいかく)は日本海軍の航空母艦。翔鶴型航空母艦の2番艦。太平洋戦争中、真珠湾攻撃や珊瑚海海戦、第二次ソロモン海戦、南太平洋海戦などで活躍したが1944年10月25日エンガノ岬沖海戦で沈没した。瑞鶴はマリアナ沖海戦まで一発も被弾しなかった幸運艦であった。
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[編集] 艦歴
瑞鶴は1938年5月25日川崎重工業神戸造船所にて起工され、1939年に11月27日進水し、1941年9月25日に就役した。姉妹艦の翔鶴とともに第5航空戦隊を編成した。
瑞鶴は南雲忠一中将指揮下の機動部隊に属し、真珠湾攻撃のため1941年11月16日に択捉島単冠湾を出撃した。12月8日、他の5隻の空母と共に真珠湾に対し2波にわたる攻撃を行った。瑞鶴からは58機が出撃し未帰還機ゼロという幸運なスタートを切った。このとき岩本徹三など名だたる優秀パイロットが乗艦している。
1942年1月20日、ラバウルを攻撃、続く21日にはニューギニア島ラエを攻撃した。4月、セイロン沖海戦に参加。
5月、翔鶴、祥鳳とポートモレスビー攻略作戦の支援に当たり、8日米第17任務部隊(空母ヨークタウン、レキシントン基幹)と交戦した(珊瑚海海戦)。瑞鶴は米軍機の攻撃時スコールに身を隠したため損害は受けなかったが、米軍以上の多くの艦載機と搭乗員を失いその再編のため日本本土へ戻った。そのためミッドウェー海戦には参加できなかった。ミッドウェー海戦で赤城など正規空母4隻を失ってからは、翔鶴とともに航空艦隊の主力空母となった。
8月、アメリカ軍のガダルカナル島上陸に対して翔鶴、龍驤とソロモン諸島方面へ進出。24日米第61任務部隊(空母エンタープライズ、サラトガ、ワスプ基幹)と交戦した(第二次ソロモン海戦)。10月26日には再度米機動部隊(空母エンタープライズ、ホーネット基幹)と交戦(南太平洋海戦)。他の空母と共同でホーネットを撃沈した。1943年2月、ガダルカナル島からの撤退を支援した。
1943年後半は瑞鶴はトラックに碇泊。9月17日に瑞鶴は翔鶴他の艦艇と共に訓練のためトラックを出港した。翌18日、米機動部隊がギルバート諸島タラワ、マキンを空襲したため瑞鶴以下の日本艦隊はこの米艦隊攻撃に向かったが会敵できず23日にトラックに帰投した。10月5日、6日今度はウェーク島を米機動部隊が空襲。17日日本艦隊はトラックを出撃したがこの時も会敵できずに終わった。
また、4月のい号作戦、11月のろ号作戦で艦載機をラバウルへ進出させた。
1944年5月、あ号作戦発動によりマリアナ沖に進出。19日、20日マリアナ沖海戦に参加。米機動部隊を攻撃するも搭載していた艦上機を多数失い、20日空襲により小破した。なお、この海戦で同型艦翔鶴が沈没している。
10月、小沢治三郎中将が指揮する囮部隊の旗艦としてフィリピン北東へ進出。25日、米第38任務部隊からの空襲により炎上し沈没した(エンガノ岬沖海戦)。
[編集] 名前の由来
「瑞」はめでたいという意味。「鶴」はめでたい鳥。
[編集] 性能
- 基準排水量:25,675トン
- 機関出力:160,000馬力
- 速力:34.2ノット
- 航続距離:18ノットで9,700海里
- 搭載機数:84機(艦戦18、艦攻27、艦爆27+補用12)
- エレベータ:3基
- 乗員:1,660人
- 武装:40口径12.7cm連装高角砲8基/25mm3連装機銃12基(新造時)。
なお、戦争中期以降は、各種電探を装備するとともに、25mm機銃(3連装機銃、単装機銃)が逐次増備されていった他、最終状態であるレイテ沖海戦時には、対空噴進砲(現代で言うところの対空ロケットランチャーのようなもの)6基が装備されていた。
[編集] 同型艦
[編集] 瑞鶴が登場する映画
- 「雷撃隊出動」(1944年東宝作品。レイテ沖海戦の約1ヶ月前に、瀬戸内海西部で訓練中の実物の瑞鶴艦上などで撮影が行なわれた)
- 「連合艦隊」(1981年東宝作品。艦橋や飛行甲板、対空機銃などが、神奈川県茅ヶ崎市の柳島海岸に実物大セットで再現された他、自走操船航行可能なミニチュア模型が特撮シーンの撮影に使用された)
[編集] 関連項目
大日本帝国海軍の航空母艦 | |
同型艦無し: | 鳳翔 | 赤城 | 加賀 | 龍驤 | 蒼龍 | 飛龍 | 大鳳 | 信濃 | |
翔鶴型空母: | 翔鶴 | 瑞鶴 |
瑞鳳型空母: | 瑞鳳 | 祥鳳 |
飛鷹型空母: | 飛鷹 | 隼鷹 |
千歳型空母: | 千歳 | 千代田 |
大鷹型空母: | 大鷹 | 雲鷹 |冲鷹 |
雲龍型空母: | 雲龍 | 天城 | 葛城 | 笠置 |阿蘇 | 生駒 |
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