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小田急1600形電車 - Wikipedia

小田急1600形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

1600形電車(1600がたでんしゃ) とは、小田急電鉄がかつて保有していた通勤形電車の1形式。

なお、本稿では制御装置から趣味的及び会社内部でABF車(ABFは三菱電機の直流電車用自動加速形制御装置の形式名)と呼称されていた1900形・1910形(初代2000形)・1700形電車・2100形電車についても記述する。

目次

[編集] 1600形

東京急行電鉄(小田急電鉄)デハ1600形電車


起動加速度
営業最高速度 95km/h
設計最高速度 95km/h
減速度
車両定員
編成定員 114(40)人(115(46)人)
全長 16640mm
全幅 2740(2720)mm
全高 4200(4157.5)mm
車両重量
編成重量 36.5t
軌間 1067mm
電気方式 直流1500V
駆動装置 吊掛け式(歯数比:56:27=1:2.07)
モーター出力
編成出力 MB-146-CF 93.3kW×4=373.2kW(1M)
全負荷速度(全界磁/弱界磁)62/74km/h・牽引力2180/1870kg
歯車比
制御装置 直並列複式制御器(ABF)
ブレーキ方式 自動空気制動機(AMM-R)
手用制動機
保安装置 なし
備考 1942年(カッコ内1969年)時点

Template(ノート 解説)鉄道PJ

[編集] 概要

  • デハ1600形は戦時下の1942年から1948年にかけて東京急行電鉄が小田原線用に製造した車両。なお、国鉄や他私鉄では電動車も未電装で出場する車両が現れていた時代に10両揃って電動車で出場することができたのは、沿線の軍需施設の関係や東京急行電鉄(五島慶太)の影響力などによるものと思われる。ただし、一部に戦時色が出ており、シートの肘掛けや出入口保護棒、禁煙札が木製に、吊革が竹製になっていた。もともとは小田急時代に沿線の軍需施設の設置などによる利用客増に対応するため、1000形として10両が発注されていたが、竣工時には合併により東京急行電鉄となっていたため、割り当てられた1000代の形式のうち、井の頭線デハ1500、クハ1550の次の番号としてデハ1600となったものである。
  • クハ1650形(戦前製)は国鉄から払い下げの木造客車の台枠と、廃車となったモニ1、2や全焼したデハ1158のの台車、マスコン、ブレーキ弁などを利用して1941年から1944年に製造された制御車で、当初はHL車の制御車としてクハ550形に続くクハ600形として使用された後に東京急行電鉄クハ1650形となり、デハ1600形のクハとして使用されるようになった。1958年に戦後製のクハ1650形と同様の車体を新製し、交換をしている。
  • クハ1650形(戦後製)は1600形をMc-Tc編成として使用するため、1952年1953年に製造された。なお、1654と1655は国電の戦災復旧車である。
  • 1945年頃にデハ1600の制御車としてクハ1315(東京急行電鉄車号、後のクハ1465)が改造され、後の南武線貸出や特急運転にも1600形のクハとして使用された(後にHL車のクハに戻っている)。また、1951年には戦災復旧車のクハ1661が製造され、1952年まで主に1607-1661-1608の編成で使用された。

[編集] 車体

  • デハ1600形とクハ1650形(戦後製)の車体は俗に言う「関東型」と呼ばれる窓扉配列d1D4D4D1d(両運)またはd1D4D4D2(片運)の窓の天地寸法を大きくとったもので、帝都電鉄モハ200形や近隣では東京横浜電鉄南武鉄道鶴見臨港鉄道などにみられた戦前関東私鉄の標準スタイルであったが、前面が貫通型で、全長がデハ1400形を引き継いで比較的短く、屋根が薄くRの大きいものであったためコンパクトで均整のとれたスタイルであった。デハ1600形とクハ1650形は前面の屋根布押さえが直線かR付きかなどわずかに差異がある。当初は両運転台であったが、後に新宿方の運転台を残して片運転台化された。
  • クハ1650形(戦前製)は国鉄の木造客車の台枠を使用して鋼体化したもので窓扉配列dD6D6Ddの半室両運転台であったが後に片運転台化されている。側面は車体裾が切り上げられており台枠が露出していたほか、1652は床下のトラス棒が残っていたり、全長が17000mm、車体長は16150mmとデハ1600形と比較してそれぞれ600mm、350mm長いのも特徴であった。
  • クハ1650形(戦後製)のうち、1952年製の1654と1655は半室運転台(残りはパイプで仕切)、狭幅貫通路であったが1953年製の1656以降は全室運転台、広幅貫通路であった。

[編集] 制御器

1400形までのHLからABF(A:自動加速 B:低圧操作電源 F:弱め界磁)に変更となった。これはマスコンを1~4ノッチのいずれかにすることにより、設定された限流値に応じてノッチに応じた段数まで自動的に進段するもので、断流器、主制御器、弱め界磁器の3箱から構成される。

[編集] 主電動機

HL車から引き続き93.3kWのMB-146-CFを使用している。駆動方式はギヤ比56:27=1:2.07の吊掛式で、主電動機同様ABF車の標準仕様となった。なお、デハ1607~1610のTR25台車時代は主電動機はMT7~10を使用し、ギヤ比も2.26であった。

[編集] 台車

  • デハ1600形は開業以来の住友鋳鋼製台車で1400形のKS-31Lの基礎ブレーキ装置を改良したKS-33Lを使用。クハ1650(戦前製)は1645、1653がクハ564、565がモ二1、2の台車と主電動機を使って電装化されたときに余ったKS-31Lを使用したが、1652は火災で焼失したデハ1158のKS-30Lを使用するまで台車がなく、使用開始が1944年と遅れている。いずれも戦後台車交換をし、TR11となった。クハ1650形(戦後製)はTR11。
  • デハ1600形のうち1607~1610はデハ1700形に台車と主電動機を供出したため、1951年から1954年の間はTR25を使用していた。
  • クハ1651形(2代)は1959年に三菱製試作空気バネ台車のMD5Aとなった。

[編集] その他

  • デハ1601は1945年に事故休車となり、1947年からは方向転換してクハ代用として使用され、後にデハに復旧している。
  • 1950年頃には固定編成的に使用されるようになり、1601-1651-1602、1603-1652-1604、1605-1653-1605、1607-1661-1608、1609-1610で使用された
  • 1953年にクハ1656~1660が製造された際にMc-Tc同番号で固定編成化され、すでに方向転換されていた1601を除くデハが方向転換された。その後1954年にはデハ1606~1610がクハにあわせて広幅貫通路に改造されている。
  • 1958年より東急車輌製造で更新改造がなされ、正面窓のHゴム支持化、側面窓のアルミサッシ化、客用扉のプレスドア化、尾灯の窓上設置、室内デコラ張り化、室内灯の蛍光灯化、肘掛けのパイプ化、MG・CPをクハに移設、狭幅貫通路の車両は広幅貫通路化、半室運転台の車両は全室運転台化などがなされた。また、奇数の編成がデハを新宿向きに、偶数の編成が小田原向きになるように向きが揃えられ、1601-1651と1602-1652が番号の振り替えを行っている。
  • 1970年にクハ1658が振子式の試験車としてFS-080台車に交換されたほか、MGと空気ダメが追加され、ブルーの1色塗りで1971年まで試験を実施、その後1976年に廃車となった。

[編集] 運行

  • 戦後の復興期に1800形とともに窓ガラスやシート地などできる限りの整備を施し、「復興整備車」の看板を掲げて使用された。
  • 1945年7月から11月にかけてクハ1650が井の頭線に貸し出された。
  • 1947年5月には南武線の限界拡大までの輸送力増強用として国鉄のモハ50、クハ65と引替にデハ1602、1604、1607、1608、クハ1615、1315が南武線に貸し出され、6月にはデハ1602、1604と1603、1605が交代したが7月には元に戻り、その後1947年10月までに全車復帰している。
  • 週末温泉特急」の復活に際しては1800形とともに車種の候補に選ばれ、1948年8月24日に1607-1601(クハ代用)で新宿-小田原間100分での試運転を行い、1948年10月16日から1949年の1910系の登場まで、1601(クハ代用)-1602、1604-1315、1607-1651などがノンストップ特急として使用された。この際には中央の扉を閉鎖して補助シートを置き、シートには白のカバーをつけ、車内に灰皿を設置し、前後にヘッドマークをつけて運用した。

[編集] 廃車

1968年から1970年にかけて廃車され、主電動機と一部機器は4000形に流用された。

[編集] 譲渡

一部は改造を施されて関東鉄道岳南鉄道近江鉄道へ譲渡された(西武所沢工場経由が多い)ほか、戦前製クハ1650の旧車体が上田丸子電鉄で使用された(上田交通モハ5370形電車。改造は東横車輛電設)が、現役で残存するものは無い。また、デハ1601号車が、東京都清瀬市のしゃら幼稚園にて静態保存されていたが、現在は解体されている。なお、数両の車両が倉庫として岳南鉄道で使われているが、状態は野ざらしで極めて悪い。

[編集] 1900形

1948年大東急解体で小田急電鉄として分離後初の電車として1949年に製造された。

まだ当時はGHQによる占領支配下であったので自由設計とはならず、1900形は運輸省規格型である。

性能や電装品等は1600形とほぼ同一であるが、車体は1600形と比較して若干大型化されている。それに対して窓の寸法がやや小さいものになってしまったが、小田急らしさを醸し出す事も出来たのかも。

その後1956年に特急車1910形(のち2000形)が、1960年には1500形からの改造編入車が勢力に加わり、ABF車としては最大両数へと成長した。1953年にはクハ1950形が登場している。

1900形は現在のカラーリングも纏い、1976年に全車廃車された。主電動機と一部機器は4000形に譲った。一部は西武所沢工場に買収・改造を施されて富士急行岳南鉄道大井川鉄道伊予鉄道へ譲渡されたが、現役で現存するものは既に無い。ただしサハ1955号の車体のみが岳南鉄道で倉庫として使われている(状態は非常に悪い)。

[編集] 1910形・2000形

1900形にやや遅れるも同年1949年温泉特急専用車両として登場した。

基本的性能は1900形と仕様は同一だが、車体は特急用に相応しい2扉セミクロスシートとなり、サービス設備として喫茶カウンター(日東紅茶による「走る喫茶室」の誕生)・トイレが設置された。

1900形の増備進捗で1950年、2000形に改形式される。

1950年箱根登山鉄道小田原駅箱根湯本駅間直通乗り入れで一役買った。1700形登場後は特急の補完列車である「サービス急行」や一般の急行として活躍していたが、1956年にその任を解かれて1900形に改造編入された。

なお、この形式から「小田急ロマンスカー」の愛称が広まったことから、「初代(小田急)ロマンスカー」は当形式を指すのが妥当であろうが、社会的な認識として、当初より特急専用車両として流線型を使用し、ビジュアル的に21世紀初頭でも「特異」とも言うべき3000形「SE」車が広く知られる「小田急ロマンスカー」の「初代車両」と一般に紹介されることが多い。

[編集] 1700形

小田急電鉄1700形電車


起動加速度
営業最高速度 95km/h
設計最高速度 95km/h
減速度
車両定員
編成定員 186(186)人(533(200)人)
全長 53740(67740)mm
全幅 2863mm
全高 4090mm
車両重量
編成重量 112t(129t)
軌間 1067mm
電気方式 直流1500V
駆動装置 吊掛け式(歯数比:56:27=1:2.07)
モーター出力
編成出力 MB-146-CF 93.3kW×8=746.4kW(2M1T(2M2T))
全負荷速度(全界磁/弱界磁)62/74km/h・牽引力2180/1870kg
歯車比
制御装置 直並列複式制御器(ABF)
ブレーキ方式 自動空気制動機(AMM-R/ACM-R)
手用制動機
保安装置 なし
備考 カッコ内は一般車時

Template(ノート 解説)鉄道PJ

[編集] 概要

湯本直通も軌道に乗った1951年に本格的特急専用車両として登場した。

  • 2000形による特急は利用客が順調に伸びていたため、特急の増発・定員増が計画されたが、専用車両が平日も含めて有効に使用できるかについては不安があり、まずは1編成が1951年に製造された。
  • デハ1700形とサハ1750形によるMTMの固定編成とし、装備はこれまでの小田急には無いもので、好評の「走る喫茶室」も進化させて設置、側窓は眺望性に優れる幅広のもの、座席は転換クロスシートを採用、警笛和音を奏でた。逆に経済性を考慮して、特急車としてふさわしい設備とするものの、極端に華美になったり過剰サービスとならないように考慮され、定員を増やすために客用扉は片側2箇所に割り切り、サハ1750形は20m車体とした。逆にデハ1700形は軸重や主電動機出力の関係で17m車であり、いずれも初期投資を抑えるため、戦災国電の復旧車扱いとし、サハ1750形は国鉄モハ63系事故焼失車の台枠を使用したほか、デハ1700形の台車と主電動機を1600形のものを転用し、1600形には国電払い下げのTR25を履かせた。
  • 同様の仕様で2次車が1951年に製造されたが、そのころには1700形の営業的な成功は明確になり、1952年には完全新造で様々な改良を施した3次車が製造され、3編成が揃った。車号は以下の通り(カッコ内は旧車号)。
    • 1次車 1701(30067)-1751(63168)-1702(32011)
    • 2次車 1703(43005)-1752(63082)-1704(43037)
    • 3次車 1705-1753-1706
  • 1957年のSE車の登場により一般車化改造され、3扉・ロングシート化のほか、サハ1750形は車体長を短縮した他、新たに新造した1両を加えて3両編成から当時の標準であった4両編成に変更された。車号は以下の通り(カッコ内は旧車号)。
    • 1次車 1701-1751-1752(新造)-1702
    • 2次車 1703-1753(1752)-1754(新造)-1704
    • 3次車 1705-1755(1753)-1756(新造)-1706

[編集] 車体(外観)

  • 車体長はデハ1700形が16870mm、サハ1750形が20000mmで、車体幅は戦災復旧車のため2800mmと地方鉄道の車両限界を超えるサイズで特認扱いとしたが、新造の3次車もこの幅で製造された。また、定員増を図るため、客用扉はデハ1700形に幅1100mmのものを片側1箇所のみとし、サハ1750には550mm幅の非常扉1箇所のみとした。また、側窓は幅1100mm、高さ850mmの大きなもので眺望を確保したが、シートピッチと合ってはいなかった。窓扉配置はデハ1700形がd10D、サハ1750形が14d(車端または車端から2箇所目の窓は550mmの狭幅)。塗装は腰部と上部が青色、窓周りが黄色の旧特急色。
  • 2次車からは小田急ロマンスカーのシンボルである「ヤマユリ」のアルミ製エンブレムが車体中央腰部に取付られ、追って1953年に1次車にも取付けられた(それまでは同じ位置に社紋板を取付けていた)。
  • 1、2次車の正面は2000形同様の貫通型であったが、2000形より丸みを帯びた国電の半流線型車に近い形状で、前照灯が半埋め込みで、その下に複音汽笛が装備されていた。
  • 3次車では外観が変更され、正面は2枚窓となり、標識灯埋込み、複音汽笛が2組(計4個)となった他、張上げ屋根化されて洗練された印象となった(1、2次車も雨樋の上まで青色の塗装だったため塗分けは変わらない)。
  • 1957年に一般車化改造された際に片側3扉化されたが側窓は広幅のままであり、窓扉配置はデハ1700形がd1D3D3D1、サハ1750形が2D3D3D2(両車端の窓は狭幅)となった。
  • 一般車化時には従来のサハ1750形の車体を短縮するとともに、新造のサハ1750形を編成1両追加して4両編成とした。なお、短縮されたサハ1750形の全長は20000mmから17300mmとなったのに対し、新造のサハ1750形は全長16700mmで長さが異なり、これに伴い両車端の狭窓の幅も異なっている。
  • 一般車化時に新造されたサハ1750形は、窓枠が金属製になるなどの差異があるが、3次車に組み込まれた1756は他車に合わせて張上げ屋根で製造された。

[編集] 車体(内装)

  • 内装は壁面が桜材などにニス塗りで天井が白色の化粧板であり、3次車では天井が継ぎ目なしの1.6mm鋼板となったほか、荷棚も基部側半分が白色鋼板製、先端側半分がパイプ式のものとなった。
  • 座席は転換クロスシートをピッチ900mmで配置していた。
  • サハ1750形の海側の車体中央には長さ2200mm、奥行き950mm、高さ950mmのカウンターを持つ喫茶スタンドが設置されており、丸イスが4脚用意されていた。また、放送室も2000形に引続き設置され、1次車はサハ1750形の海側の小田原寄り、2、3次車は山側の新宿寄りにあり、その対角がトイレであった(このため1次車と2、3次車ではサハ1750形の窓配列が異なる)。
  • 室内灯は1、2次車は白熱灯であったが、3次車からはアクリルカバー付きの交流蛍光灯となり、天井中央に連続1列に配置された。後に1、2次車も蛍光灯に改造された。
  • 一般車化時にはロングシート化、放送室、トイレ、喫茶カウンターの撤去の他、天井蛍光灯の2列化もなされた。

[編集] 制御器・主電動機・台車

  • 制御器、主電動機は1600形、1900形と同じABFとMB-146-CFの組み合わせであり、ギヤ比も変更なく2.07であった。
  • 1次車と2次車のデハ1700形の台車は1600形から供出された住友製の鋳鋼製釣合梁式台車のKS-33-Lを使用、サハ1750形は1次車がサハ1951から供出された三菱製軸梁式台車のMD-5を、2次車が国鉄形軸バネ式台車のTR23を使用した。
  • 3次車は住友金属製のゲルリッツ式台車のFS-108を使用して乗り心地を向上させた。
  • 1次車、2次車についてもFS-108台車とMB-146-CF主電動機を購入し、1次車が1953年、2次車が1954年に交換を行い、KS-33-Lは1600形に返却されている。
  • 一般車化時に増備されたサハ1750形は汽車会社製の軸梁式台車OK17を使用した。

[編集] その他

  • 前照灯脇の複音警笛は一般車化改造後もしばらく残されていたが、後に床下に移設され開口部が埋められた。
  • 1962年に3次車が更新改造を受け、室内のデコラ化、窓のアルミサッシ化の他、前面の貫通化が施工されたが張上屋根はそのままとされた。1964年には1次車と2次車も同様の更新改造を受けている。
  • 車体色は登場時の特急色から一般車化時に一旦茶色一色となり、1963年以降ABF車が旧特急色となった際に旧特急色に戻っている。ただし、特急車時代には雨樋上の屋根肩部まで青塗装であったものが、この際には雨樋のみ青で雨樋上は屋根色とされた。最終的には1969年以降に現行の塗装となっている。
  • 補機は末期の時点では、電動発電機がサハ1750形の奇数車にCLG-107BとCLG-107Cがそれぞれ1台(それぞれAC200V・2.5kVA、DC100V・1.5kW)と電動空気圧縮機がデハ1700形にAK-3が1台ずつ搭載されいていた。
  • 1969年にATSの取付と前照灯の2灯化が行われた。

[編集] 運行

  • 1951年2月の1次車の使用開始時の特急は毎日運行3往復、休前日運行0.5往復、休日運行0.5往復、休前日・休日運行0.5往復が用意され、新宿-小田原間を80分で運転するダイヤであったが、8月の2次車の使用開始に伴い座席指定制が開始され、10月1日ダイヤ改正では新宿-小田原間78分、毎日3往復、休前日0.5往復、休日1.5往復、休前日・休日0.5往復となった。そして、1952年8月の3次車使用開始により特急を1700形だけで賄うことができるようになり、12月のダイヤ改正では下りのみ76分運転となり、翌1953年4月の改正ではさらに1往復が増発された。
  • 江ノ島線の夏期臨時特急には1954年から1700形が使用され、特急料金が必要となった。これらの列車の列車名は箱根特急が「あしがら」「明神」「乙女」「はこね」「あしのこ」「はつはな」「神山」「金時」、江ノ島線が「かもめ」「ちどり」であった。
  • 1955年4月に2300形が使用開始されたがそのまま特急車として使用され、1957年に3000形「SE」車が使用開始となり、これが第3編成まで揃った時点で特急運用から外れた。

[編集] 廃車

1974年に全車廃車され、主電動機と一部機器を4000形に転用されたのみで、他社へ譲渡されることはなかった。

[編集] 2100形

小田急電鉄2100形電車


起動加速度
営業最高速度 95km/h
設計最高速度 95km/h
減速度
車両定員
編成定員 260(100)人
全長 35140mm
全幅 2800mm
全高 4090mm
車両重量
編成重量 59.7t
軌間 1067mm
電気方式 直流1500V
駆動装置 吊掛け式(歯数比:56:27=1:2.07)
モーター出力
編成出力 MB-146-CF 93.3kW×4=373.2kW(1M1T)
全負荷速度(全界磁/弱界磁)62/74km/h・牽引力2180/1870kg
歯車比
制御装置 直並列複式制御器(ABF)
ブレーキ方式 電磁自動空気制動機(AMMR-L/ACMR-L)
手用制動機
保安装置 なし
備考

Template(ノート 解説)鉄道PJ

[編集] 概要

1954年に車体・台車の軽量化を図った車両としてデハ2100形とクハ2150形の2両固定4編成が製造され、編成重量は59.7tと2200形の61.0tと同等である。逆に制御・制動装置についてはさらに検討をすることとして従来と同様の装置を採用しており、外観は2200形などのABFM車と区別がつきにくいものとなっているが、機器類は従来のものを踏襲しておりABF車に分類される。

[編集] 車体

  • 車体は従来あった窓上下の帯をなくしたノーシル・ノーヘッダーかつ張上げ屋根の近代的なものとなり、窓も990mm幅の大きなものとなった。窓扉配置が当時の関東私鉄の18m標準のd1D3D3D2のロングシート車である。
  • 2101、2102の編成は川崎車輛製、2103の編成は日本車輛製、2104の編成は東急車輛製造製であり、2101、2102の編成は屋根のRが深く、2103、2104の編成はドアが軽合金製であるなどの差異があった。
  • 窓枠は正面・側面とも木製で正面については後のHゴム支持化後も枠が残り、外付けの標識灯とともにABFM車との識別点となっていた。
  • 車体外観は後のABFM車と同等であるが、扉間隔が70mm長く、逆に窓幅が10mm、扉間のロングシートの長さが30mm短く、天井高さは40mm低いなど詳細については異なる部分があり、定員も異なる。
  • 室内も新技術を採用し、車内の壁の吹き寄せは塩化ビニール鋼板張り(川車製2編成)とアルミデコラ張り(日車・東急車輛製各1編成)の2種類があり、塗装もその後の標準となる薄緑系のものとなった。また、室内灯は1700形に引続き交流蛍光灯となっていた。

[編集] 制御器・主電動機・台車

  • 制御器、主電動機は1900形などと同じABFとMB-146-CFの組み合わせであり、ギヤ比も変更なく2.07であった。
  • 台車は軽量化を図った住友製の軸バネ式台車のFS-14を使用、して軽量化を図っていた。
  • ブレーキ装置は従来のAMMから中継弁式のAMMRとなり、方式こそ自動ブレーキであったが個別の部品単位では一新されており、2200形系列のHSCへのステップとなっていた。
  • 補機は末期の時点では、電動発電機がクハ2150形の奇数車にCLG-107BCが2台(それぞれAC200V・2.5kVA、DC100V・1.5kW)と電動空気圧縮機がデハ2100形にD-3-Fが1台ずつ搭載されいていた。

[編集] その他

  • 車体色は登場時の茶色一色から、1963年以降ABF車が旧特急色となった際に旧特急色なり、最終的には1969年以降に現行の塗装となっている。
  • この車両はSE車のための各種試験にも使用され、1956年には警笛の試験が、1957年にはクハ2151でディスクブレーキの試験が行われた。
  • 順次正面行先表示幕の取付や正面窓のHゴム支持化、側面窓のアルミサッシ化、扉の交換などの更新が行われ、1969年にはATSの取付(全車)と、2101・2103・2152・2154の前照灯の2灯化が行われたが、ABFM車と異なり正面種別表字幕は最後まで取付られなかった。
  • 比較的早い時期から2101、2102の編成と2103、2104の編成で編成を組んでおり、中間が棒連結器となっていた他、電動発電機もクハ2150形の奇数車に2台まとめて搭載されるなど固定編成化がなされていた。

[編集] 運行

2100形単独または他のABF車と組んで2~8連で全線で使用され、シートにカバーをつけて準特急として使用されることもあった。晩年には開業したばかりの多摩線でも使用された。

[編集] 廃車

1975年に廃車され、主電動機が4000形に、台車がデニ1000形とデニ1300形にそれぞれ転用された。

[編集] 譲渡

デハ2104とクハ2153、2154の車体などが西武車両で改造の上、三重県の三岐鉄道へ譲渡され活躍したが1990年1991年に廃車となった。

小田急ロマンスカー
現行列車

「スーパーはこね」・「はこね」・「さがみ」「えのしま」「あさぎり」「ホームウェイ」「ニューイヤーエクスプレス」

現用車両

7000形「LSE」10000形「HiSE」20000形「RSE」30000形「EXE」50000形「VSE」

導入予定車両

60000形「MSE」

過去の車両

1600形・1700形・1910形2300形・2320形3000形「SE」・「SSE」3100形「NSE」キハ5000形・キハ5100形(御殿場線直通用)

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