さまぁ~ず
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さまぁ~ず(SUMMERS)は、日本のお笑いコンビ。大竹一樹と三村マサカズの2人からなる。ホリプロ所属。 以前は「バカルディ」というコンビ名で活動していた。
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[編集] メンバー
- 東京都墨田区出身
- 主にボケ担当。ネタ作りも担当する。
- ネガティブでマイナス思考の心配性(三村談)。座右の銘は「死ぬまで無事」。
- デビュー当初、三村と顔が似ていると言われ、キャラクター付けのために伊達眼鏡をかけることになる。しかし基本的に眼鏡をかけるのが好きではないので、普段はかけていない。近年は本当に目が悪くなってきたものの、今もなお伊達眼鏡のまま。
- 長袖のTシャツの上に半袖のTシャツを重ね着するファッションが好き。
- 動物の中で最も強いのはゴリラであるという「ゴリラ最強説」を唱えている。
三村マサカズ(みむら まさかず、本名:三村 勝和(読み同じ)、1967年6月8日 - )
- 東京都墨田区出身
- 主にツッコミ担当。その独特の言い回しでのツッコミは内外で評価が高く、「関東一のツッコミ王」の異名を持つ。
- しかしその一方、元々ボケ願望が強く『内村プロデュース』(テレビ朝日系)など複数の芸人が出演する番組ではボケ役にまわることが多い。ちなみにそのボケの大半は下ネタである。
- 一男一女の父親であり、時折親バカな一面も見せる。
- クイズが得意で、クイズ番組に出演すると意外な活躍を見せる。『オールスター感謝祭』(TBS系)・『クイズ!ヘキサゴン』(フジテレビ系)において優勝経験があり、『クイズ$ミリオネア』(フジ系)では100万円を獲得している。
- 漫画家を志望していたこともあってイラストの腕前はなかなかのもの。出演番組や自身の著書などで披露している。
- 2004年、『内村プロデュース』の収録中、即興ネタを披露しようとして左膝前十字靭帯を断裂。その数ヵ月後には右膝も同様に痛めてしまい、若々しい動きが出来なくなってしまった。しかし当人はそれでもなお笑いを獲るために頑張ってしまうため、周囲の人間をハラハラさせることもしばしば。
- 2005年1月に放送された『笑いの祭典!! ザ・ドリームマッチ'05』(TBS系)では、田中直樹(ココリコ)とコンビを組み優勝。
[編集] 略歴
東海大学付属高輪台高等学校の同級生として出会う。
1988年、友人に連れられてホリプロの事務所に遊びに行ったことがきっかけでお笑いの道へ進む(当初はB21スペシャルに憧れ3人組であった)。1989年4月、ホリプロのお笑いライブに出演し、お笑いコンビ「バカルディ」として活動を開始。「バカルディ」はこの時着ていたTシャツの文字から適当に取った。
1990年代前半、ホンジャマカらと共に期待の若手芸人としてテレビ・ラジオ等で活躍。しかし90年代半ば頃からメディア露出の機会が減り、しばらく不遇の時期を過ごす。その後は主な活動の場を舞台へと移し、コンスタントにライブ活動を続けていた。
2000年に出演した『新ウンナンの気分は上々。』(TBS系)の企画において、コンビ名を「さまぁ~ず」に強制改名させられる(後述)。これをきっかけに再び世間の注目を集め出し、三村独特の「~かよ!」に代表されるツッコミ芸(通称「三村ツッコミ」)が認知されブレイク。これを足掛かりに徐々にその活動の場を広げていった。
2000年以後のお笑いブームの中にあって、いつでも一定以上の仕事が出来る中堅コンビとして現在多方面で活躍中。2003年、第41回ゴールデン・アロー賞芸能賞受賞。
[編集] 特徴・エピソード
- その芸歴の影響か、大竹が書くネタの原点には常に何かしらのネガティブな発想が扱われる。反面、即興芸の場では2人ともに下ネタを好む。特に、同じ事務所の佐藤仁美と仕事が絡むと、OA出来ない事を言うらしい。(「ピー音」に差し替えられたり、編集でカットされている。)
- 低迷していた頃、三村は大竹に「ヨゴレ仕事は全部オレが引き受けるから、お前は思う存分ネタを書け」と言い続けていた。
- 持ち芸の「悲しいギャグ」をまとめた本・『さまぁ~ずの悲しいダジャレ』『さまぁ~ずの悲しい俳句』は、いずれもベストセラーとなった。
- コントの代表作に「美容室」「家庭教師」「芝刈り機」「銀行強盗」など。
- 登場時の「つかみネタ」として、汗を拭うフリをしながら三村が「冬なのにさまぁ~ず!(大竹がやらず)・・・やれよっ!」と言うものがある(春・秋も同様、夏の場合は「夏だから、さまぁ~ず!」となる)。また主にネタ見せ番組などでの出囃子(登場する際のBGM)として、「さまぁ~ず(SUMMERS)」に引っ掛けてTUBEの「SUMMER CITY」などが使われる。
- 毎朝三村の車に同乗して仕事場にやって来るなどとても仲のいいコンビ(大竹も車は所有している)。大竹曰く、「うちらはキャイ~ンの次ぐらいに仲が良い」。
- 2005年には自身のコントライブから派生したバンド「マイナスターズ」として、CDアルバム「ネガティブハート」を発売。その後も不定期でマイナスターズとして音楽活動を行っている。
- めちゃ×2イケてるッ!の笑わず嫌い王決定戦では毎回出演。その際にコント終了後、コントで使用したセットを三村がせっせと片付けるのだが、大竹はいつも三村が片付けたセットを再び並べだし三村にツッコまれる。
[編集] 改名
TBS系列のバラエティ番組『新ウンナンの気分は上々。』において、海砂利水魚(のちのくりぃむしちゅー)と因縁の対決として数々の企画が組まれた。当初は芸能界引退を賭けた勝負であったが、3回目の対決となった2000年10月20日放送分において、敗れた方が罰としてコンビ名を屈辱的な名前に改名させられることになった。
- 第1戦(2000年5月26日放送):芸能界引退を賭けて卓球対決。バカルディが見事勝利したものの、内村らに「何で勝っちゃったの?」「空気が読めない」と言われ、負け扱いとなる。試合後「引退か保留か」と聞かれ、保留を選ぶ。
- 第2戦(2000年8月11日放送):リベンジマッチとしてPK対決を挑むが、サドンデスの末バカルディが惜敗。
- 第3戦(2000年10月20日放送):陸上競技対決(三段跳び・重量挙げ・二人三脚パン食い競争)でバカルディが敗れ、半年間の期限付きで「さまぁ~ず」に改名。
- 第4戦(2001年3月30日放送):「さよなら さまぁ~ず」と題した生放送での卓球対決。疑惑の判定は翌週に持ち越され、スーパースロー判定によりさまぁ~ずが敗北。改名期限を同年9月末までの半年間延長。
- 第5戦(2001年9月28日放送):ビーチバレー対決で海砂利水魚が敗れ、「くりぃむしちゅー」に改名。
「さまぁ~ず」「くりぃむしちゅー」どちらもウッチャンナンチャン・内村光良が命名。「さまぁ~ず」の由来は、2人とも好きな季節が夏だから。一方「くりぃむしちゅー」は、有田哲平の好物であるクリームシチューから名付けられた。
当初改名は期間限定の企画であったが、ビーチバレー対決の頃になると「さまぁ~ず」の名で徐々に人気が上がってきたこともあり元に戻す必要性がなくなってしまったため、有田の提案で負けたら個人の芸名をそれそれ「ビーチ三村」と「大竹スイカ割り」にする予定になった(結果は海砂利が負け、幻の芸名となった)。
お笑い芸人の看板とも言うべきコンビ名を安易に替えてしまった内村はその責任を重く感じ、その後両コンビを自身のレギュラー番組などで積極的に起用していく。これが不遇の時期を過ごしていた両コンビに世間の目に触れる機会を与え、結果のちのブレイクのきっかけに繋がることとなった。
ちなみに、この対決シリーズの発端となった第1戦の卓球対決は、当初潮干狩りをする予定だったが雨で屋外ロケーションが不可能となったため、代替企画として屋内で急遽行なわれたものである。
[編集] 出演
[編集] 現在のレギュラー番組
- クイズプレゼンバラエティー Qさま!!(テレビ朝日系) 月曜20時00分~20時54分
- リンカーン(TBS系) 火曜22時00分~22時54分
- ぶっコギ!(日本テレビ系) 火曜24時26分~24時56分
- メ~テレナイト・さまぁ~ず げりらっパ(メ~テレ、中京地方ローカル) 火曜24時15分~24時45分
- 三竹天狗(テレビ朝日系) 水曜24時45分~25時15分
- 森田一義アワー笑っていいとも!(フジテレビ系) 12時00分~13時00分 金曜日レギュラー
- 内村さまぁ~ず (映像配信サイト・ミランカ)
[編集] 特別番組
- 内村プロデュース(テレビ朝日系)
- 世界の絶景100選(フジテレビ系)
- ミドル3(テレビ朝日系)
- お笑い!!ゆく年くる年(テレビ朝日系)
- モヤモヤさまぁ~ず(テレビ東京)
[編集] 過去の出演作品
「バカルディ」時代を含む。
テレビ
- おしえて!ガリレオ(日本テレビ系)
- 大石恵三(フジテレビ系)
- 風まかせ 新・諸国漫遊記(フジテレビ系)
- めちゃ²イケてるッ!内「笑わず嫌い王決定戦」(年1回出演 フジテレビ系)
- 世界超密着TV!ワレワレハ地球人ダ!!(フジテレビ系) ※三村単独
- ロバートホール水(フジテレビ系)
- インパクト!(フジテレビ系)
- さまぁ~ずと優香の怪しい××貸しちゃうのかよ!!(テレビ朝日系)
- ビートたけしの!こんなはずでは!!(テレビ朝日系)
- 指名手配(テレビ朝日系)
- 三竹占い(テレビ朝日系)
- ショージに目あり!(日本テレビ)
- ウッチャンナンチャンのウリナリ!!(日本テレビ系) ※大竹単独で出演は2001年6月~最終回
- サンクチュアリ(日本テレビ系) ※三村単独
- 金のA様×銀のA様(日本テレビ系) ※三村単独
- ウッチャきナンチャき(TBS系)
- 天才!トコロ店(TBS系)
- 所萬遊記(TBS系)
- ギルガメッシュないと(テレビ東京系)
- ナベちゃん・ミッちゃんのマネマネ天国!(テレビ東京系)
- 開運!なんでも鑑定団(テレビ東京系)
- タレコミ(テレビ東京系)
- 突撃!イドバタ7(テレビ東京系)
- 怒りオヤジ~愛の説教対局~(テレビ東京系)
ほか
ラジオ
- ちはるとバカルディのスーパーギャング(TBSラジオ)
- ちはるとバカルディのパックインミュージック21(TBSラジオ)
- ちはるとバカルディのラヂオザウルス(TBSラジオ)
- 木曜JUNK さまぁ~ずの逆にアレだろ!?(TBSラジオ)
コマーシャル
- 現在も同社CMで使用されている「ヤマ~ダ電機♪」というフレーズは2人の作。
- 「ヤリリン」「クリリン」というアニメキャラクターの声とテーマソングを担当。テーマソングは同名クレジットでCD化もされている。
映画
- ピーナッツ(2006年 内村光良監督)
[編集] ライブDVD
- バカルディライヴⅩ~サラダで白飯くえねーよ! (1997年、於銀座博品館劇場)
- バカルディライヴ なまたまごかけ御飯 (1998年、於青山円形劇場)
- バカルディライヴⅩⅡ 少年と犬と公園と私 (1999年、於新宿シアターアプル)
- 冬なのにさまぁ~ずライブ (2000年、於朝日生命ホール)
- さまぁ~ず ライブ2 (2001年、於グローブ座)
- さまぁ~ず ライブ3 (2002年、於天王洲アートスフィア)
- さまぁ~ず ライブ4 (2003年、於天王洲アートスフィア)
- さまぁ~ず ライブ5 (2005年、於原宿クエストホール)
以上すべてポニーキャニオンから発売。ライヴⅩからさまぁ~ずライブ3までを集めた6本組BOXSETも発売されている。
- マイナスターズライブ ~その日雨だけどね~ (2005年、於duo music exchange)
[編集] 書籍
[編集] 関連項目
- 所ジョージ - 『所萬遊記』などで共演。
- TIM - 『内村プロデュース』などで共演。
- ふかわりょう - 同上。
- 出川哲朗 - 同上。
- NO PLAN - 『内村プロデュース』から誕生したさまぁ~ず参加の歌手ユニット。
- 雨上がり決死隊 - 所属事務所は異なるが同期デビュー。『リンカーン』や『ミドル3』(テレビ朝日系)などで共演。
- 優香 - 所属事務所の後輩。『Qさま!!』などで共演。
- オセロ - 中島(『所萬遊記』ほか)・松嶋(『三竹天狗』ほか)それぞれと番組で共演。
- ダウンタウン - 『リンカーン』で共演(両コンビがレギュラーとして共演するのはこれが初めて)。
- ナインティナイン - 自身のラジオ番組で三村のコーナーを作り、公で初めて「三村ツッコミ」をクローズアップした。