仮面ライダーカブト
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『仮面ライダーカブト』(かめんライダーカブト)は、2006年(平成18年)1月29日からテレビ朝日系列で毎週日曜日8:00 - 8:30に放映している「平成仮面ライダーシリーズ」第7弾となる特撮テレビドラマ作品、または作品中で主人公が変身するヒーローの名称である。
- 劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE (2006年8月5日公開)
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
ストーリー
1999年10月19日、突如地球に飛来し日本・渋谷に落下直撃した巨大隕石 ― 通称・渋谷隕石 ― によって周囲地域は壊滅。隕石は人的にも多数の被害を与え、7年後の現在でも渋谷は復興されることもなく封鎖されている。だが、これらの災厄は終わった訳ではなく、すべての始まりにすぎなかった。
隕石落下直後より地球人類に擬態し街中を白昼堂々と活動、次々と人を殺しつつ繁殖する正体不明の宇宙生命体が人々に恐怖をもたらしていた。「ワーム」と呼ばれるその生物を滅ぼすため、人類は秘密組織「ZECT」を結成。しかしワームのもつ、目にも留まらぬ高速移動能力「クロックアップ」の前に、ZECTは敗北を重ねる。もはや最後の希望は、完成間もない武装システム「マスクドライダーシステム」のみであった。これを装備し、使いこなせる者が現れれば、ZECTはワームに対抗しうる力を手に入れられるのだ。
そんなある日、ZECTの見習い隊員・加賀美新は、自らを「天の道を往き、総てを司る男」とうそぶく妙な男と出会う。その男の名は、天道総司。傲岸不遜なその態度に、加賀美は呆れ、困惑する。
またもワームが出没し、追い詰められていくZECT隊員たち。苦戦する仲間を見て、加賀美は自らがライダーになって戦うことを決意する。しかし、天から飛来したマスクドライダーシステムのコア ― カブトゼクター ― は加賀美ではなく、忽然と現れた天道総司の手中に納まった!
子供の頃から持っていたという奇妙な形のベルトにカブトゼクターをセットした天道は、見る間にカブトムシを思わせるフォルムの装甲服に身を包み、難なくワームを倒す。ここに「仮面ライダーカブト」が誕生した。
だが、秘密組織たるZECTは一民間人に過ぎず、しかも協力の意思を見せない天道はカブト装着者の資格なしと判断、次々と誕生する新ライダー達にカブト抹殺を依頼する…。
果たしてカブト ― 天道 ― は、たった一人で全てを護りきる事ができるのか? そして、次第に明らかになっていく世界の真実とは?
概要
平成・仮面ライダーシリーズ7作目。仮面ライダーシリーズ・生誕35周年の記念作品である。
「完全新生」を掲げ、「仮面ライダー」の概念を大きく覆した前作『仮面ライダー響鬼』とは打って変わり、モチーフに昆虫の採用、「変身!」のかけ声の復活、バイクの常用、キックの必殺技など、いわゆる「仮面ライダー」らしい要素を積極的に含む。また、一般人の姿と怪物の姿を持つ敵(『仮面ライダークウガ』のグロンギ、『仮面ライダー555』のオルフェノク、『仮面ライダー剣』の上級アンデッド)、組織化されたヒーロー(『剣』のBOARD、『響鬼』の猛士)、主人公ライダーと同じ姿をした最強の敵ライダー(『仮面ライダー龍騎』の仮面ライダーリュウガ)など、平成・仮面ライダーシリーズに見られた要素も随所に盛り込まれている。
しかし過去作の単なる焼き直しではなく、主人公・天道総司のおよそ王道のヒーローらしからぬ型破りな性格をはじめとして、新たなる要素も多く盛り込まれている。プロデューサー・梶淳も制作披露の場で「原点回帰ではなく、仮面ライダーの限界・頂点に挑む」と語り、更に企画書に記された「いいものは焼き直しと言われようと取り込み、不要なものは斬新そうでも容赦なく切り捨てる」という言葉が『カブト』という作品を端的に表しているといえる。
俳優面でも、主役に新人を起用する一方で、任侠・極道映画で活躍する山口祥行、怪優として知られる本田博太郎などの実力派を多数揃える。ゲストとして登場する平成・仮面ライダーのOBも多く、中にはスーパー戦隊シリーズのOGが監督との縁から出演した例もある。
スタッフ面では、東映側プロデューサーに『仮面ライダーアギト』~『555』を手がけた白倉伸一郎と武部直美のコンビが2年ぶりに復帰。メインライターは、同じ白倉・武部作品の『Sh15uya』を手がけ、平成ライダーシリーズ初のメイン当番となる米村正二が務める。この米村や俳優の弓削、唐橋のほか、音楽を手がける蓜島邦明、『555』以来のライダー復帰となる田崎竜太など、『Sh15uya』の主要キャスト・スタッフが多数参加しているのも本作の特徴である。
特徴
本作の戦闘演出の中で代表的な演出がクロックアップである。「仮面ライダーの超高速移動」という試みは、『仮面ライダー龍騎』に登場したオルタナティブ・ゼロの用いるアクセルベント、『仮面ライダー555』の仮面ライダーファイズ・アクセルフォームなど、過去作でも意欲的に取り組まれてきた。本作が過去作と大きく異なるのは、過去作の高速移動が「敵より高速で動くことによって一方的に倒す」という“必殺技”に近いものとして設定されていたのに対し、クロックアップは「敵味方双方が高速で動くことにより、常人には入り込めない世界を作り出す」という点に主眼が置かれていることである。クロックアップは派手な必殺技としてではなく、ライダーの戦いにおける大原則として設定されている。「普通の世界と隔絶された戦闘空間の構築」という点においては、発想としてはむしろ過去作の高速移動よりも、『龍騎』に登場したミラーワールド(鏡の中の異世界)に近いものといえる。
そのような意味では『宇宙刑事ギャバン』など同じ東映作品であるメタルヒーローシリーズにおける「マクー空間」なども同設定と見る事ができるかもしれないが、こちらはあくまでも敵側が(怪人などの強化策として)構築するものであり、本作の設定とは異なる。
プロデューサーの白倉伸一郎は、特撮誌のインタビューにおいて、「『気付いていないだけで、実は自分のすぐそばで仮面ライダーが戦っているかもしれない』という感じを出したかった」とこの設定の意図を語っている。
クロックアップの演出は本作の戦闘シーンにおける最大の見せ場の一つともいえ、毎回様々な撮り方・演出の工夫が盛り込まれている。例を挙げると次のようなものがある。
- 降り注ぐ雨の中 → 空中に漂う水滴の中を移動するとその場所だけ水滴が弾き飛ばされる
- 走行中の車の上 → 止まっている車の上のように戦える
- 走行中の電車の前の線路 → 電車がとてもゆっくり近づいてくる
- 破壊した屋根の破片が、クロックオーバーの後に降り落ちてくる
登場人物・キャスト
マスクドライダーシステム資格者
資格者列挙の順番は主人公・天道、及び同格的存在の加賀美以下は本編登場順。
- 天道総司(水嶋ヒロ、7年前の天道:ショーン・ウィーグ、18年前の天道:武田航介)
- 21歳。本作の主人公。仮面ライダーカブトの資格者。自らの姓名を指して「天の道を往き、総てを司る男」と自称し、常に冷静沈着・傲岸不遜、自分が世界で一番偉いと本気で思っているふてぶてしい性格。しかし決してエゴイストではなく、妹には常に優しく接し、仲間や弱者は傲岸な態度ながらも必ず助ける正義漢。
- 旧名は日下部総司。父・日下部総一と母・さとみとの間に生まれた元気な少年だったが、3歳の頃両親はワームによって殺害・擬態され、その後は祖母に引き取られ“天道”姓を名乗るようになる。[1]そして7年前、渋谷付近で両親に擬態したワームと遭遇。彼等が連れていた少女が母から生まれるはずだった妹・ひよりに擬態したワームであることを察する。だがその直後渋谷隕石が飛来し、全員がその災厄に巻き込まれるが、総司はこれを機に擬態両親への復讐を果たそうと画策。しかし傍らにいたひよりの叫びを聞き、その行為を思い留まる事となった。そして、たとえ自らの妹がワームであったとしても、生まれる前に殺された妹を守ることを決意。その後渋谷隕石の現場で仮面ライダーカブトに変身するためのベルト・ライダーベルトをとあるネイティブから授けられ、その後の7年間をひよりを守るための鍛練に費やし、カブトゼクターとの邂逅を契機にワームとの戦いに身を投じていく事になる。
- また、祖母を心から尊敬しており、しばしば「おばあちゃんが言っていた」という教えを口にする。頭脳明晰、運動神経抜群、プロ以上の腕前である料理をはじめとして、あらゆることに精通しているが、ひよりや神代家の執事・じいや等自分より優れた腕を持つ相手には敬意を払うと共に、自身も努力を欠かさない。自らを“選ばれし者”と信じ、ひよりを守るべく戦う日が来るまでで準備を続けてきたため定職にはついておらず、世間的にはニート同然の扱いだった。その代わり、戦うための鍛練も常時怠らない。故に戦闘センスは桁外れで、物語初期より他のライダー・ワームの追随を許さない戦闘能力を発揮。いくつかの紆余曲折[2]を経た後ZECTの一員としてエリア指揮官に就任、蓮華や岬、田所と共にワームと戦っている。[3]
- 戦いの中共闘関係となった加賀美の事は、馴れ合うことを嫌いつつも“退屈しない、面白い男”と評して認めており、窮地に陥った時には手を貸すこともある。しかし、共に戦う内に本当の親友として認めていっているような節も見られる。
- 加賀美 新(佐藤祐基)
- 21歳。血液型はA型。仮面ライダーガタックの資格者(一時的に仮面ライダーザビーの2代目資格者になった事もあった)。ZECT・田所チームで見習い隊員として働く一方、普段は洋食店“Bistro la Salle”(ビストロ・ラ・サル)でアルバイト店員もしている[4]。甲子園の出場経験もある元高校球児であったが、弟・亮がワームに襲われ行方不明になった事[5]を契機にワームを憎み、全てのワームを倒すことを誓いZECTに入隊した。警視総監である父・陸とは弟のこともあってか深い確執があり、俗に言う“父の七光り”で何かをしてもらう事を非常に嫌う。[6]
- 性格は一本気かつ心優しい熱血漢。その熱さを周りに隠そうともせず、自身を否定されても認められるよう奮起する心の強さを持ち合せてもいるが、どうにも実力が伴わず空回りすることも多い。しかしその誠実さと強さは、孤独な境遇にある天道やひより、そして傍若無人な剣の心をも開かせたほど。天道とは「友情」と安易に言う事のできない、好意と嫌意、信頼と疑惑が複雑に絡み合った不思議な関係となる。
- 物語当初は、何度もカブトに変身しようとしてはカブトゼクターに拒否され続けるという憂き目に遭っていたが、シャドウのメンバーを命を賭けて守ろうとした行為がザビーゼクターに認められ、ザビーの資格者(及びシャドウリーダー)となった。一時は憧れのライダーとなった事に酔いしれるが、直後ZECTから受けた「カブト抹殺」命令を天道への友情(と思わしき感情)から拒否、ザビー適合者とシャドウリーダーの資格を自ら返上した。
- その後ふとしたきっかけでマコトという少年と心を通わせるも、彼の正体であるワームの攻撃を受け命を落としてしまう。しかしネイティブが与えたガタックゼクターの力によって復活、同時にガタックゼクターに認められ、ついに正式なマスクドライダーシステム資格者となった。ガタックとして戦い組織の中でのし上がりつつ、謎多きZECTと“マスクドライダーシステム”の真実を探っていた。そして遂にZECT設立の真実やネイティブとの関わりを知り、自らがネイティブを守る勢力トップの後継者として生まれた事を知る。その結果一時は自暴自棄になったが、天道や田所、そして父との絆を再確認し、ワームと戦う決意を再び新たにする。
- 矢車 想(徳山秀典)
- 27歳。仮面ライダーキックホッパーの資格者。かつては仮面ライダーザビー最初の資格者[7]であり、ZECT本部直轄の精鋭部隊・シャドウの初代リーダー[8]だった。
- ZECT所属当時は自らの確固たる信念のもとに行動する完璧主義者で、「パーフェクト・ハーモニー(完全調和)」を信条としていた。[9]それゆえ調和を乱す自分勝手なスタンドプレーを極端に嫌い、自らの“完全調和”を具現化したシャドウを尽く出し抜く天道には苛立ちを抑え切れず、カブト抹殺のみに執拗にこだわるようになった。そしてそれを優先するあまり戦闘中の部下を見殺しにしてしまったことでザビーゼクターに見限られ、ザビーの資格を喪失、シャドウチームリーダーも解任されてしまい、最終的には影山の姦計でZECTから事実上放逐状態となり、物語からも一時退場を余儀なくされた。
- その後、33話より仮面ライダーキックホッパーの資格者として再登場。しかしその姿は以前の彼からは想像もつかない程やさぐれ、性格も何度となく裏切られた精神的ショックからか、正義感、“完全調和”の信念、そしてザビー復帰の意思さえも完全に失い、己を卑下し自分以外のライダーを妬む卑屈な人格に激変していた。この頃、ザビー資格者の座を追われ孤立した影山にホッパーゼクターを授け、過去の経緯を越え“弟”として義兄弟的契りを交わす。現在は天道/加賀美・ZECT・ワームなど、どのグループにも属さず、影山と2人で気の赴くままにライダー達に戦いを挑んだり、ワームを倒す日々を過ごす。後に影山を見放したザビーゼクターに再び選ばれかけるが、過去には興味が失せていた為、睨んで拒絶した。
- かつてはプライベートな趣味として天道同様料理を嗜み、時に部下に手料理を振舞う事もあったが、キックホッパー資格者となって以降は殆どインスタント食で済ませている。
- 影山 瞬(内山眞人)
- 20歳。仮面ライダーパンチホッパーの資格者。かつては仮面ライダーザビー3代目の資格者であり、シャドウのメンバーでもあった。
- ZECT所属当時は一見生真面目な体育会系の好青年風の印象を持ち、初代資格者である矢車とは違い自らの信念というよりはZECTに対する忠誠心から動いていたが、同時に組織に自分を認めさせたいという気持ちも強く、目的のためには手段を選ばないダーティさとエゴイスティックな行動理念を心の奥底に秘めていた。それは誰よりも尊敬しサポートしていた初代シャドウリーダー・矢車がザビー資格者復帰を目指す際、組織を乱す不協和音として見下し、あっさりと切り捨てた事で明確に表出した。しかし同時に、組織に忠実であるが故に主体性が希薄である点や、ZECTの地位を失いたくないとはいえ、三島や天道に泣きすがりつく等、意志の弱さも目立っていた。
- 矢車放逐後は(加賀美の一時的なリーダー在籍を経て)ザビーゼクターに選ばれシャドウ隊長に就任。しかしその後は任務失敗を重ね、再登場した矢車=キックホッパーに敗北、挙句の果てに天道にザビーゼクターを奪われたのを機に、三島だけでなくシャドウのメンバーからも自らが“不協和音”とみなされ、ZECTを追われ、最後はワーム側にも取り入ったが失敗、遂に完全に孤立してしまった。
- しかし、ZECTとワームの双方から攻撃を受けている際、矢車に助けられ再び彼と結束。彼に差し出されたホッパーゼクターを受け取り、パンチホッパーの資格者となる。以後は過去の経緯を水に流して、義兄弟的契りを交わした矢車を“兄貴”と慕い、2人で謎の行動をとり続ける。
- しかし、影山自身は未だ“燃えカスのような”正義感、そして過去の栄光を求めており、ワーム軍団のAREA Z侵攻からザビー復帰の誘いを受けた際は、再びザビーに復帰。しかし、加賀美の制止を無視した独断戦法によってカッシスワーム グラディウスに惨敗、遂に完全にザビーの資格を喪失してしまった。以後は再び矢車の元へ戻ったが、ワームに苦戦するガタックを助けようとする等、正義感までは喪失していない。しかし元々希薄であった主体性がさらに希薄となり、「兄」である矢車についてまわっているだけの幼児のような性格となってしまった。
- 風間大介(加藤和樹)
- 22歳。仮面ライダードレイクの資格者。「風間流」なる独自のメイク術を持つ、我流のメイクアップアーティストで、いつも持ち歩いているギターケース内に、大量のメイク道具が入っている。ふとしたきっかけで出会った少女・ゴンと行動を共にしている。なお、ZECTには所属していない。
- 飄々として掴みどころのない、まるで風のように自由気ままな性格。職業柄か生来の性格か、「女は花」を口癖とする筋金入りのフェミニスト。それゆえ自らを「花から花へと渡る風」と称し、世の全ての女性を守ることを信条にしている。一方、男性に対しては全くといってもいい程興味がなく、ライダーとして戦うのもドレイクゼクターやZECTから強制され仕方なくやるケースが殆どである。こういった経緯もあり戦闘ではあまり活躍の場が少ないが、女性が絡むと俄然やる気を出す事もある。
- 本職であるメイクアップの腕前は非常に高く、「風間流奥義・アルティメット・メイクアップ」なる美技を駆使して、どんな女性でも美しく変身させる。多くの上客を持つ売れっ子だが、話術までは手が回らなかったらしく“キザな台詞回しを好む割にボキャブラリーが少ない”というウィークポイントを抱えている。劇中ではせっかくのキメ台詞で決めようとしたら途中で言いよどんでしまうケースが多々あり、ゴンに常にキメ台詞をフォローしてもらっている。
- “相棒”であり、保護者的存在であるゴンには叱咤されっぱなしで、「子連れじゃ格好がつかない」とも言い表面的には疎んでいたが、ゴンの窮地には望まないはずの戦いにも出向いたりと、彼なりに保護者としての自覚は持っており、ゴンが影山に人質に取られてしまった際には、やむなく彼の命令に従った事もある。そして一時期ゴンと別れた時には明らかに生気がなくなってしまったりと、彼女の存在の大きさを後に身をもって知ることになった。
- 後にハイパーカブトとの戦いで、重傷を負いワームとしての記憶を失ったウカワーム=間宮麗奈と出会い、本気で恋に落ちる。しかし麗奈はすぐにウカワームの記憶を取り戻し、最後には自らの手でウカワームを倒した。
- 神代 剣(山本裕典)
- 20歳。仮面ライダーサソードの資格者。英国の名門貴族・ディスカビル家の本家筋である神代家の当主として、家族も同然の存在である執事・「じいや」と共に大邸宅に住む“富豪ライダー”[10]。自らを「神に代わって剣を振るう男」と称する。
- 1年前、目の前で最愛の姉・美香をスコルピオワームに殺害された過去があり、登場当初はトラウマじみた姉への想いに支配され、自身一人だけで全てのワームを倒そうという誓いを立て、日々“ワーム狩り”を行い、自分がワームを倒すのを邪魔する者は、他のライダーであろうとも容赦なく排除する孤独な戦いを行っていた[11]。(トラウマ故か、姉の殺害された記憶を蘇らせる薔薇を極端なまでに嫌悪する事もあった)戦闘では武芸学問あらゆる事において頂点に立つと豪語するだけの事はあり、相応の実績を残している。[12]
- 性格は幼少時より「常に貴族らしく振舞う事」のみを教育された事で培われた、自分に絶対的な自信を持つ究極の“俺様系”。似たような性格の天道すらも辟易させる(俺様系だが男は燃えるもの、友情に勝る財産はないなど天道とは対照的)が根は悪い人間ではなく、“高貴な振る舞い(noblesse oblige)”を信念として下々の民への配慮も彼なりに気を遣っており、天道や加賀美など自ら認めた者に対しては、素直に友情を示す[13]。
- また現代社会の常識と著しくかけ離れた教育の賜物からか、異常なほどに世間一般の事柄に疎く、パスタ以外の麺類やスーパーマーケットの存在を知らなかったりと一般常識は皆無に等しい。それゆえ日常の行動でも奇行が目立つこともあるが、加賀美ら一般人と付き合う過程で少しは社会に溶け込める様になり、徐々に高慢さが薄れ“憎めない奴”へと変化した。[14]
- 岬に擬態したワームと接触したことをきっかけに、本物の岬に姉の面影を重ね合わせ恋心を抱くようになる。以来彼女を「ミサキーヌ」と呼び積極的にアプローチをかけては、毎度失敗を繰り返していた。しかし天道の指摘により、姉の身代わりではなく、岬自身を真っ直ぐに愛することを決める。
- 剣の正体については別項目を参照。
- 鉄仮面の男=擬態 天道総司(水嶋ヒロ)
- 仮面ライダーダークカブトの資格者で、天道に擬態したワーム。渋谷の『AREA X』と呼ばれる地点の地下にて鉄仮面を被らされ拘束されており、エリアXの最深部同様、その存在はZECTの中でも一握りの上級幹部の人間しか知らなかった。時空の狭間の世界と、現実世界を自由に行き来する能力を持つ。
- 『AREA X』に幽閉されていた時は、恐怖と憎しみから理性を失い、言葉すら忘れ去った獣のようになっていたが、天道本人の持つひよりに対しての強い思いからか、やはりひよりを守ることを第一に考えていた。時空の狭間でひよりと触れ合ううちに理性を取り戻し、オリジナルの天道とは似ても似つかない、善悪の区別さえもない無邪気な本性をみせる。
- 三島によってハイパーゼクターの実験体にされるが、彼の声に導かれるままエリアXの地下に訪れたひよりと出会った直後にハイパーゼクターが暴走、ひよりと共に時空間の狭間へと飛ばされ、その中を二人で彷徨っていたが、突如現実世界に舞い戻る。その目的は、現実世界に存在する本物の天道を抹殺することであり、ワームであることを受け入れたひよりが天道を拒絶していることをその理由にしていた。しかし、ひよりの気持ちが、天道の説得により現実世界へ戻ったことで逆上。邪悪かつ凶暴な性格となり、現実世界の破壊を心に誓う。
- 水嶋ヒロが一人二役で演じているため見分けがつかないが、こちらの一人称は「僕」である。
ZECTメンバー(ライダー資格者以外)
- 岬 祐月(永田杏奈)
- 23歳。ZECT・田所チームの一員。任務は対ワーム戦のオペレートの他、ワーム識別ミッション中には新婦や怪盗に変装したり、潜入捜査もこなす。
- 仕事中は厳しくクールな態度を崩さず任務を遂行し、見習いの加賀美を叱咤しつつ密かに暖かく見守る。当初はカブトの正体を暴くことに意欲を燃やしていたが、天道の戦う姿を見て考えを改め、現在はカブトの力が必要だとする立場を取る。
- 本人は何も知らぬうちに、ワームが擬態した自分と接触した剣から、一方的にアプローチをかけられるようになり、しばらくの間かなり迷惑がっていた。しかし最後には、剣の真っ直ぐな性格に心打たれる。
- 美食派の多い本作登場人物の中においては異彩を放つ、和風立ち喰い系ファストフード派。劇中では職務中の昼食時に、行き付けの立ち喰い蕎麦屋で豪快にかけそばをすする彼女の姿がよく見られる。
- 高鳥蓮華(手嶋ゆか)
- ZECTに所属するゼクトルーパー訓練生。左手の指輪には強靭な殺人ワイヤーが仕込んであり、細身ながらも戦闘能力は極めて高い。その突出した技術を買われ、新たにZECTのエリア司令官となった天道から副官に任命された。
- しかしその正体は本部から派遣された天道の監視役で、彼の動向を三島に報告していた。「7年も料理なんて口にしたこともない」と料理を味わうことを拒否し、常に干し飯を食べていたが、天道が蓮華の笑顔のために作ったオムライスを食べたことで、その味と自分への想いに感動。その恩を返すべくZECTからハイパーゼクターを奪取、彼の側についた。その後は天道を「師匠」と呼んで慕っており、彼の家に住み込んだ。ひよりの代わりとしてサルでアルバイトをしている。
- 性格はかなりの天然で、天道から課題として課された料理をことごとく勘違いして作ってしまう。(カレイの煮付け→カレーに漬物、イモの煮っ転がし→イモの2個焦がし、カキフライ→柿フライ、金ピラごぼう→金ピカごぼう、チラシ寿司→チラリ寿司等)それゆえ剣とはウマが合う。また戦闘関係以外のことはからきしなようで、料理から家事に至るまで失敗が多い。
- 当初は、先輩でありながら見習い止まりの加賀美を見下している節があり、衝突は絶えなかったが、その真っ直ぐな態度を見直した今では、よき後輩として彼を補佐している。
- 三島正人(弓削智久)
- 年齢不詳。陸の側近。末端部隊に通信で指示を伝え稀に自ら接触するため現場へ赴くこともあるが、実際に彼らの前に姿を現すことはほとんどなく、その名を知る者は限られている。
- まるで感情が欠落しているかのごとく冷酷な性格でワーム殲滅のためならば手段も選ばないが、陸にそれをたしなめられることもある。陸に心酔しており、陸に不遜な態度をとる人間に対して激昂する事も多い。味覚がないらしく、食事の際は一応水は飲むもののサプリメントをバリバリ噛み砕く。
- ザビーゼクターを無理矢理従えて変身してしまうほどの凄まじい戦闘能力を持つが、その出自は謎に包まれており、何故自身でゼクターを使って戦う事がないのかについても不明である。
- 加賀美 陸(本田博太郎)
- 52歳。新の父。警視総監であり、ZECTの創始者でもある。息子のことは放任しつつも気にはかけているらしく、たまにBistro la Salleにも顔を出す。なお新にはZECTトップであることを長らく隠していた。
- 一般市民の前では朗らかな笑顔を見せるが、ZECTのメンバーの前では恐ろしさを漂わせるほど冷徹な態度をとり、天道さえも手玉に取る老獪さを見せる。しかしその実は、35年前に遭遇したネイティブの命に従っていた本人曰く「しもべ」であり、日下部夫妻と共にZECTを創設。現在もその判断をあおぎ行動基準にしている(それ故、後述の根岸には頭が上がらない)。天道にもその秘密を隠していたため疑念を抱かれ続けていたが、あえてそれを受け止め冷徹に徹しようとしていただけであった。また息子である新を自らの後継者にしたいと考えているようである。
- 動物や聖書の引用を使った喩え話を多用する癖があり、不敵な笑みを浮かべるのが印象的。料理には大変うるさく、敗者は料理人としての地位と名誉を剥奪される対決の場・闇キッチンの審査員も務めている。
ワーム(ネイティブ)
- 日下部ひより(里中唯、7年前のひより:藤井玲奈)
- 18歳。本作のメインヒロイン。洋食店“Bistro la Salle”のアルバイト店員で、加賀美の同僚。
- 第一人称は「僕」。渋谷隕石により両親を失っており、その経験からか他人と上手くコミュニケーションをとることができない。愛用の自転車をとても大切にしている。趣味は絵画で、いつも愛用のスケッチブックに妖精の絵を描いている。料理の腕は超一流で、料理にうるさい天道や剣が絶賛するほど。
- 7年前の渋谷隕石事故の際、ライダーベルトをつけた当時の天道に現場から助けられた。しかし当時の記憶がハッキリしなかったこともあって、彼に両親を殺されたと思い込み天道を疑っていたこともあったが、天道の嘘偽りのない心に触れて彼を信じることに。
- 無機物や無機質なものと会話できる接触感応や、ライダーベルトを触れるだけで修復する等数々の謎を持ち、物語の鍵を握る少女と目されている。そして、麗奈=ウカワームとの接近をキッカケに自らの正体を明らかにすることとなり、天道によって自らの出生の秘密を知った。
- エリアXに囚われていた擬態天道の声をテレパシーで聞き取り、導かれるがままに彼と対面。ハイパーゼクターがその時暴走し、擬態天道と共に時空間の狭間へと吹き飛ばされていた。そこで生活するうちにワームとしての自分を受け入れ、一時はその世界でひっそりと暮らそうと天道らを拒絶していたが、時空間の狭間にやって来た天道の「お前が生きるべき世界を守る」という説得にかたくなだった心を開き、再び現実世界に戻ってきた。
- ひよりの正体については別項目を参照。
- 田所修一(山口祥行)
- 35歳。ZECTでは自らリーダーを務める田所チームにおいて、部下の加賀美・岬と共に最前線で戦う苦みばしった風貌の壮年(に擬態している)。人類に守ってもらう事の多いネイティブの中では珍しい行動派だが、彼がワームである事は物語の終盤(第41話)まで加々美・岬や視聴者にも明かされていなかった[15]。
- 普段は加々美や岬に上司として厳しく接し、時には職務に忠実であろうとするあまり任務至上主義とも取られかねない発言もしてしまうが、寡黙にして冷静な表情の下には、(おそらく擬態しているオリジナルの彼から受け継いだ)“ワームから人間を護る”というZECTの理念に誇りを持つ熱い情熱が滾っている。事実、部下の危機に際しては任務や体裁よりも、彼らを救うことを優先してしまうという、ある意味ZECTメンバーらしくない判断もしばしば行っているく[16]。
- 実家は300年の歴史を持つ老舗の蕎麦屋で、蕎麦打ち職人としても相当の腕を持つ。[17]その様な家で育った為か蕎麦は言うに及ばず、普通の食事でも作法や礼儀に関して大変うるさい。レストランで食事中、マナーの悪い客に怒鳴りつけた事もあった。
- 立川大吾(中泉英雄)
- 物語終盤に登場。普段は保育園に勤務している好青年に擬態している。本編中最初に自らを“ネイティブ”と呼び、渋谷隕石落下後に発生したワームと自分達が対立している事を明かした者でもある。当時行方不明だったひよりの居場所を探す為、全てのゼクターを集めようとする天道を謎めいた言動で諌めたが、コキリアワームの手にかかり致命傷を負う。薄れゆく意識の中、ひよりの居場所を天道に言い遺し、息絶えた。
- ゼクターを操る術に長けているようで、天道以外に扱う事が出来なかったはずのカブトゼクターを手なずけ、更にはドレイク・サソードなど、複数のライダーへ変身すらしてみせた。
- 根岸(小林正寛)
- 物語終盤、激化するワームとの戦いに際して登場したネイティブの1人。人間態は巨体の大男。人間には友好的で非常に腰が低く、口調も親しげ。だがZECTトップの陸をして“我が友人”と称され、敬らせる程の底知れぬ何かを感じさせる。
- 天道と出会った際に好印象を抱き「天道のファン」となるが真意は不明。取り入ろうとしているのか、それとも・・・
ワーム(渋谷隕石群)
- 間宮麗奈(三輪ひとみ)
- 物語中盤より登場。ウカワームが擬態した、常に喪服を着ている美女。乃木怜治=カッシスワーム率いるワーム軍団の重要な幹部として、多くのサナギ体、成虫体と共に人間社会に潜伏、ワームの益となる情報を探っていた。
- ワームの中でも特に優れた知能と戦闘能力、そして人間の感情を引き継いだとはとても思えない冷酷性を持つ。“目的”達成のためには手段を選ばない習性があり、大胆にも愚かと見下している人間の集団(ZECT)に接近、幹部・三島と結託したことも。当然ながらZECTとの関係は“協力”と呼べるような良好なものではなく、互いに利用しあい裏切り、裏切られる複雑なものとなっている。
- 第39話にてカブト・ハイパーフォームとの戦闘によって重傷を負い、一時ワームとしての記憶を失う。そして大介と出会い恋に落ちるが、人間の意識とワームの意識の狭間で揺れる中、その大介が変身したドレイクによって倒された。
- 擬態された“間宮麗奈”本人は声楽家を目指しており、擬態間宮が敵に対して音楽になぞらえた台詞を吐くことが多いのもこれが起因と思われる。
- 乃木怜治(坂口拓)
- 物語終盤より登場。ワーム軍団の首領・カッシスワームが擬態した、エキセントリックな黒服の男。側近として、麗奈以上に多数の喪服の女を従えている。実務行動は麗奈に一任していたようだが、彼女が倒された後遂に表舞台に姿を現し、これまでにない程のワームの軍勢を従え、人類に対する総攻撃に乗り出した。
- カブトたちとは幾度と無く戦うが42話で敗北する。その後、第二形態へと強化再生し、攻撃を吸収するなどしてカブトたちを追い詰めるもやはり敗北。その後、第三形態になってからは、2人に分裂して行動している。
- ワームの姿にならずとも高い格闘能力を有しており、その強さは、戦意を喪失していたとはいえガタックをも擬態を解かずに完全に圧倒するほど。また、再生復活しても“乃木怜治”を擬態ベースとして使用することは変わらないが、第一形態では感情をあまり表さなかったのに比べ、第二形態になってからは凶暴性をあらわにする等、再生復活するたびに性格は微妙に変わる。第二形態時にはガタックを「ガタック君」と呼んでいた。
一般人
- 天道樹花(奥村夏未)
- 13歳。総司の義理の妹で、兄と二人暮しの生活をしている。
- 明るく活発な性格で、常人離れした兄を誰よりも崇拝している。兄に勉強の面倒を見てもらっているため成績は学年トップ。兄同様に祖母のことは尊敬しており、自身の名を「天の道を往き、樹と花を慈しむ少女」と称したり、「おばあちゃんが言っていた」と教えを発することは兄妹共通。
- 渋谷隕石事故の際、現場にいたが総司に助けられ、以来、「困ったときはいつも兄が助けに来てくれる」と信じている。しかしワームやカブトのことは何も知らず、総司自身も彼女を巻き込みたくないからか秘密にしているようだ。兄が作る食事を何よりも楽しみにしており、毎回趣向を凝らしてその美味しさを表現する。部活動はバドミントン部に所属している。
- 竹宮弓子(西牟田恵)
- 36歳。新とひよりが勤める洋食店、Bistro la Salleの店長。
- めったに外に出ないひよりを心配しており、天道が彼女の心を開かせることができるのではないかと期待を抱く。そのためか、よく店を留守にしては天道に店を任せ、ひよりと強引に二人っきりにさせる事が多い。
- ゴン/高山百合子(神崎愛瑠)
- 8歳。大介のそばに付き従っている少女。過去にビエラワームに襲われたことから母親・順子とはぐれ、記憶損失になっていたところを大介に保護され、以後ともに過ごしていた。「ゴン」の名はその際に大介によってつけられたもので、「名無しの権兵衛」に由来。
- 幼いながらにもしっかり者で、大介のフォローやアシスタントを的確にこなし、良き助手として深い信頼で結ばれていたが、ワームの襲撃をきっかけに過去の記憶を取り戻し、同時に大介と過ごした記憶を失う。以後は、本来の姿「高山百合子」として、母とともにひとまず普通の生活を送る。しかし雑誌で大介の写真を見たことから彼と過ごした記憶を取り戻し、大介を探し出し再び行動をともにするようになった。
- 冷静かつ判断力に長けているため天道とはウマが合い、全てのゼクターを集めようとする天道の行動にも特に疑いを持たず、ドレイクグリップを大介の元から無断で持ち出し譲与したこともあった。
- じいや(梅野泰靖)
- 姓名不詳。65歳。神代家に住み込みで仕える執事。本当は剣の正体を知っていながらも、運転手、コック、スケジュール管理まで彼の身の回りの世話を一人で完璧にこなしている。
- 料理の腕前は超一流で、かつて唯一出版した料理の本は、天道が教本とし文字通り肌身離さず持ち歩くほど。ゆえに天道の料理の味付けはじいやの技術を引き継いでおり、そこから天道に師匠と尊敬されている。ちなみに双子の弟がおり、彼もまた一流の料理人で“光の料理人”として料理を教えている。
- 破綻寸前である神代家の財政や、世間知らずな剣の行動のフォローに四苦八苦しつつも、その事実を剣には悟らせず、必死で「名門貴族神代家」を演出し続けていたが、過労で倒れたことをキッカケに全ての事実を知られてしまう。
- 日下部総一(鳴海剛)
- 天道とひよりの父親。陸とは友人関係にあり、マスクドライダーシステム開発の責任者であったらしい。しかし天道が3歳の頃、なぜか守るべき対象であったネイティブによって殺害・擬態されてしまった。なお、その擬態したネイティブもまた7年前の渋谷隕石の被害により死亡している。
- 日下部さとみ(浅野香織)
- 天道、そしてひよりの母親で、彼が幼い頃、夫・総一と共にネイティブによって殺害・擬態されてしまった。なお、その擬態したネイティブもまた7年前の渋谷隕石の被害により死亡している。
- 擬態された当時にひよりを身ごもっており、結果彼女から誕生したネイティブは“ひより”として育てられる。天道の戦う動機を作ったともいえる人物である。
- なおフルネームは、墓石には「SATOMI KUSAKABE」と記されていたが、第32話のオープニング・クレジットでは「日下部まゆみ」となっており、公式サイトでは単に「日下部の母」となっている。
マスクドライダーシステム
本作に登場する仮面ライダーは、現時点では総て武装装着型のライダーとして登場している(平成仮面ライダーシリーズでは第5作『剣』以来)。また、一部のライダーにおいては平成シリーズ第4作『555』のように、変身する者が頻繁に交代するといったシチュエーションも登場しており、今後他のライダーでも“交代劇”が行われるのか?という点が注目されていた。
対ワーム秘密組織ZECT(ゼクト)によって開発された特殊戦闘システム・『マスクドライダーシステム』(Masked Rider System)を使いこなす者(装着者)として、主に“マスクドライダー”、あるいは単に“ライダー”と呼ばれている。
『マスクドライダーシステム』は『キャストオフ』と呼ばれる2段階変身、及びタキオン粒子を用いた架空技術・『クロックアップ』という、対ワーム戦闘には不可欠な2大機能を有しているが、物語の進展に伴い単なる武装の域を超え、その誕生過程やシステム装着者にまつわる秘密[18]も多々有する、物語の根幹に密接に関わる謎多きシステムとして描写されるようになってきている。またシステムの詳細については作品用語のマスクドライダーの項を参照。
以下、個々のライダー解説記述において用いている“1号”・“2号”というナンバリングは便宜上のもの。本作で登場した順にカウントした。
仮面ライダーカブト
仮面ライダーカブト(Masked Rider Kabuto)はZECTがワームに対抗するために投入した秘密兵器・マスクドライダー第1号。天道総司がカブトゼクターを用いて変身する。モチーフはカブトムシ。基本カラーは赤。第1話より登場。また、ハイパーゼクターを用いる事によってハイパーフォーム(34話より登場)へとハイパーキャストオフする。
- 仮面ライダーカブト・マスクドフォーム
- 仮面ライダーカブトの第一変身形態。
- 資格者が飛来したカブトゼクターをライダーベルトにセットアップすることによって変身する。
- 標準携行武器であるカブトクナイガンを状況に応じて2形態(ガンモード・アックスモード)に展開し、使用する。
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- 身長:190cm
- 体重:132kg
- パンチ力:8t
- キック力:10t
- ジャンプ力:一跳び20m
- 走力:100mを8.8秒
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- カブトクナイガンを用いた必殺技
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- アバランチブレイク (Avalanche Break)
- カブトクナイガン・アックスモードで敵を切り裂く必殺技。主にワーム(サナギ体)を殲滅する際に使用する。
- アバランチシュート (Avalanche Shoot)
- カブトクナイガン・ガンモードでイオンビームにより敵を打ち抜く必殺技。アバランチブレイク同様、ワーム(サナギ体)に対して使用される。
- 仮面ライダーカブト・ライダーフォーム
- 仮面ライダーカブトの第二変身形態。
- ライダーベルトに装着されたカブトゼクターの頭部にある〈ゼクターホーン〉を右側に展開する事によってキャストオフが開始され、顎のローテートを基点に〈カブトホーン〉が起きて定位置に収まり、『チェンジビートル(Change Beetle)』という電子音声が発声されキャストオフが完了する。
- 他のライダーフォームと比較すると装飾が少なく、シェイプされた外観で、天道自身の高い格闘センスを生かし無駄のない格闘スタイルをとる。
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- 身長:195cm
- 体重:95kg
- パンチ力:3t
- キック力:7t
- ジャンプ力:一跳び37m
- 走力:100mを5.8秒(非クロックアップ時)
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- カブトクナイガンを用いた必殺技
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- アバランチスラッシュ (Avalanche Slash)
- カブトクナイガン・クナイモードで敵をすれ違いざまに切り裂く必殺技。主にライダーフォームでワーム・サナギ体を殲滅する時に使用されている。
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- 必殺技
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- ライダーキック
- ライダーフォーム時の必殺技。
- カブトゼクター上部の脚3本それぞれに内蔵されたスイッチ・〈フルスロットル〉を『1(One), 2(Two), 3(Three)』の順に押した後、ゼクターホーンを一旦マスクドフォーム時の位置に戻し、再び倒す事で『ライダーキック(Rider Kick)』という電子音声の発声とともに、ゼクター内で生成・貯蔵されたタキオン粒子をベルトにてチャージ(「チャージアップ」)。頭部のカブトホーンを経由し、脚部の〈ライダーストンパー〉にて波動化することで、敵を原子崩壊・消滅させるほどにキック力を高める。発動手順が他のライダーよりも長くなっているが、その分破壊力は19tと高い。
- 従来のライダーキックというと『空高くジャンプしての飛び蹴り』という印象が強いが、本作では至近距離から回し蹴りを叩き込む。カブトエクステンダー・エクスモードを使い、ジャンプしてから回し蹴りを行うものや、過去作品のライダーキックのようにジャンプして複数の敵に命中させるなどのバリエーションがある。
- 仮面ライダーカブト・ハイパーフォーム
- 突如出現した謎のライダー。カブトらの戦闘中に割って入り、一瞬のうちにワームを一掃して去って行く。天道はその正体が未来から来た自分自身だと気づいており、後に自らもハイパーゼクターを入手して強化変身を遂げた。
- ハイパーゼクターの〈ゼクターホーン〉を倒すことによってハイパーキャストオフした第三変身形態。ハイパーキャストオフによって、全身のアーマーが内部に〈タキオンプレート〉を収納した、ヒヒイロノカネの2倍以上の強度を持つヒヒイロノオオガネで構成された〈カブテクター〉へと強化された姿で、パワー、スピード、共に飛躍的にアップし、各能力が全フォームにおける最大値を獲得している。
- なお、この形態は厳密にはさらに2つの形態に分ける事が可能であり、
- ハイパーゼクターによって変身した直後のジャケットを羽織ったような姿をした通常形態、
- そしてハイパーゼクターの〈スラップスイッチ〉を叩くことにより、カブテクターを展開してタキオンプレートが露出した〈ハイパークロックアップ状態〉へと移行。プレートからタキオン粒子を解放することによって、大気中、真空中を自由に飛翔する能力、そして従来のクロックアップの数十倍ともいえるスピードと、過去や未来を自由に行き来する能力を誇るハイパークロックアップが使用可能となり、時間と空間を自在に駆け巡る、まさに究極の戦士へと変貌を遂げる。この能力に関係してか、カブトがハイパーフォームへと変身したときに皆既日食が起きる事が確認されている。
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- 身長:198cm
- 体重:102kg
- パンチ力:10t
- キック力:15t
- ジャンプ力:一跳び50m
- 走力:100mを4.2秒(非ハイパークロックアップ時)
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- 必殺技
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- ハイパーライダーキック
- ハイパーフォーム時の必殺技。
- ライダーフォーム時の必殺技・ライダーキックに、ハイパーゼクターが時空内のタキオン粒子を無尽蔵に吸収することによって発動する〈マキシマムライダーパワー〉を加える事で、ライダーキックの威力を格段に強化させた必殺のキック。
- ライダーキックの発動工程の前に、ハイパーゼクターの〈ゼクターホーン〉を倒すことでハイパーゼクターから『マキシマム・ライダー・パワー(Maximum Rider Power)』という電子音声の発声とともにチャージアップ。カブトゼクターにマキシマムライダーパワーが送り込まれ、それとライダーキックのエネルギーをハイパーフォームのヒヒイロノオオガネ製の右足甲部〈ハイパーステップ〉に同時に送り込む事で繰り出すことが可能となる。なお、蹴りの形は以前と異なり従来のライダーキック同様の飛び蹴りになっている。
- 破壊力はライダーキックの1.5倍以上となる30t。
- ツール
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- カブトゼクター
- 資格者が仮面ライダーカブトに変身する際に使用する、カブトムシ型昆虫コア。その出自は不明。厚さ150mmの鉄板を貫くゼクターホーンを備える。飛行時の速度は950km/h。食事中の天道を呼び出す際“ビストロ・ラ・サル”の窓をツノでノックしたり、天道の屋台の仕事を手伝う(中華そばを切る)など、愛らしく見える行動が印象的。ネイティブの間では、「光を支配せし太陽の神」と呼称されている。
- ライダーベルト
- カブトの変身ツール。ZECTによって開発されたものだが、天道総司も同型のものを幼少時より所有しており、戦闘時にはそちらを使用する。資格者が腰部に装着し、カブトゼクターをセットする事により仮面ライダーカブトへと変身する。天道が使用している方はザビーとの戦闘により破壊されたが、日下部ひよりが触れることにより何故か修復されている。
- カブトクナイガン
- カブトが標準携行している万能武器。銃型の〈ガンモード〉、斧型の〈アックスモード〉、取りまわしに優れた細身の〈クナイモード〉と、状況に応じて3種のモードを使い分けることが可能。マスクドフォーム時はガンモードとアックスモードを、ライダーフォーム時はクナイモードとガンモードをそれぞれ使用する。
- ガンモード
- ジョウントによって無限に送られてくる電子エネルギーを〈サイクロトロン粒子加速器〉によって収束、高エネルギーのイオンビームに変換・発射する。ミドル、ショート、ワイドレンジに切り替えることであらゆる敵に対応する、ワンショットワンキルの理想的な銃。
- 地表の放射熱による偏光もしないレーザーの直進性を活かした、三点ポインター〈ダットサイト〉によるレーザーを伸ばすことによって、夜間などであろうと射程距離3km以内の敵を捕捉することができる。
- また、トリガーを一回引くと光弾が一発発射されるセミオートと、トリガーを引き続けることによって光線銃として扱うことができるフルオートの切り替えも可能。
- アックスモード
- 収束したイオンエネルギーを、グリップ部の〈バヨネットアックス〉に伝送して電圧化することにより、超高温となって触れる物全てを裂断することができる、近接戦用の無敵の斧。その切れ味は凄まじく、自動車を両断できる程である。
- クナイモード
- カブトクナイガン・アックスモードの刃部(ガンモードのグリップ部分)〈クナイフレーム〉を取り去ることによって、中から〈クナイカッター〉が現れた形態。
- 収束したイオンエネルギーを、クナイカッターに伝送して電圧化することにより、超高温となって触れる物全てを裂断することができる、近接戦用の無敵の短剣。さらに、直接ターゲットにヒットさせなくとも、刃先から放つイオンビームの刃によって10m圏内の物体を切り刻むことが可能。
- ゼクトマイザー
- ZECTによって開発された各マスクドライダー共通の支援武器。カブトへは第13話にて田所から加賀美を通じて渡る。
- 中央の〈マザーアクシス〉を基点に4基の射出砲〈マイザーロード〉を展開、中央上部のタッププレートを押すことにより、マイザーロードから各マスクドライダーのゼクターを小型化したような形状の自立飛行破片手榴弾〈マイザーボマー〉を射出する。
- クロックアップした敵をも高速移動で追尾し、爆発の際は15m範囲内の敵を吹き飛ばす。また、マイザーボマーは順次ジョウントによって補充されるので、無制限に射出、連続攻撃が可能。
- ハイパーゼクター
- ZECT勝利のカギを握ると目される仮面ライダーカブトがハイパーフォームにハイパーキャストオフする際に使用する、新型カブトムシ型昆虫コア。自らの意思と強大な力を持ち、自力でも様々な時空を行き来出来る。使用時にはライダーのバックル左側に装着される。
- 装着後、角部分(ゼクターホーン)を倒すことでハイパーキャストオフが開始され、そしてゼクター背面部にあるハイパークロックアップスイッチを押すことでハイパークロックアップが発動する。
- 同じカブトムシ型の昆虫コアであるカブトゼクターとは外見の印象が大きく異なり、こちらは大口径のビス等の厳つい意匠を持ち、移動方法もカブトゼクターのように羽〈ゼクターウィング〉を展開するのではなく、ボディ後部にある〈スラスタースリット〉からの噴射によるロケットさながらの移動方法をとる。最高飛行速度は1000km/h。
- パーフェクトゼクター
- 何処からかジョウント移動によってハイパーカブトの下に飛来した、ワームを絶滅させるための究極武器。通常時は剣の形態〈ソードモード〉を取っており、「フルスロットル」を押す事によってそれぞれカブト、ザビー、ドレイク、サソードパワーを使いこなす事ができる。また、〈ガンモード〉への移行も可能。
- ザビー、ドレイク、サソードゼクターをそれぞれ合体させる事により、〈パーフェクトモード〉へと移行する。パーフェクトモード時は各ゼクターもパーフェクトモードへと変形し、それぞれのゼクターの特性を活かした攻撃が可能となる。なおザビー・ドレイク・サソードが既に変身している場合は、パーフェクトゼクターからの指令が優先されるため各ライダーは強制的に変身が解除される。
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- パーフェクトゼクターを用いた必殺技
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- カブトパワー発動時
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- ハイパーブレイド (Hyper Blade)
- ソードモード時にカブトパワーを使用することにより、「ハイパーブレイド(Hyper Blade)」と言う電子音と共に発動。巨大な光子の刃が出現し、最大100m圏内のあらゆる物質を寸断してしまう事が可能。
- ハイパーキャノン (Hyper Cannon)
- ガンモード時にカブトパワーを使用することにより、「ハイパーキャノン(Hyper Cannon)」と言う電子音と共に発動。銃口より荷電粒子砲を放ち、遮蔽物に隠れた敵でさえも焼殺する事が可能。
- ザビーパワー発動時
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- ハイパースティング (Hyper Sting)
- ソードモード時にザビーパワーを使用することにより、「ハイパースティング(Hyper Sting)」と言う電子音と共に発動。ゼクターニードルからタキオン粒子を槍状に噴出し、敵に叩き込んで原子崩壊・消滅させる。射程距離・貫通力に優れており、ウカワームの外骨格をも貫いたほど。
- ハイパーレイザー (Hyper Laser)
- ガンモード時にザビーパワーを使用することにより、「ハイパーレーザー(Hyper Laser)」と言う電子音と共に発動。
- ドレイクパワー発動時
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- ハイパーアックス (Hyper Ax)
- ソードモード時にドレイクパワーを使用することにより、「ハイパーアックス(Hyper Ax)」と言う電子音と共に発動。
- ハイパーシューティング (Hyper Shooting)
- ガンモード時にドレイクパワーを使用することにより、「ハイパーシューティング(Hyper Shooting)」と言う電子音と共に発動。〈ツインバレル〉から収束した赤いイオン光弾を放ち、敵を打ち砕く。その光弾は高威力に加え、外れようとも分散して敵を追尾する性質を持つ。
- サソードパワー発動時
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- ハイパースラッシュ (Hyper Slash)
- ソードモード時にサソードパワーを使用することにより、「ハイパースラッシュ(Hyper Slash)」と言う電子音と共に発動。高濃度のポイズンブラッドを生成し、光子に変換して送り込む事で、ゼクターの切れ味を倍化させる。
- ハイパーウェーブ (Hyper Wave)
- ガンモード時にサソードパワーを使用することにより、「ハイパーウェーブ(Hyper Wave)」と言う電子音と共に発動。
- パーフェクトモード時
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- マキシマムハイパータイフーン (Maximum Hyper Typhoon)
- ソードモード時に全てのゼクターのパワーを使用することによって、「マキシマムハイパータイフーン(Maximam Hyper Typhoon)」の電子音と共に発動する究極必殺技。〈カブトホーン〉を模った超巨大な光子の刃が出現し、あらゆる物質を寸断してしまう事が可能。
- マキシマムハイパーサイクロン (Maximum Hyper Cyclone)
- ガンモード時に全てのゼクターのパワーを使用することによって、「マキシマムハイパーサイクロン(Maximam Hyper Cyclone)」の電子音と共に発動する究極必殺技。銃口より竜巻状の超巨大エネルギー波を放ち、射程圏内のターゲットの消滅はもちろん、周りの地形をも変えてしまう事が可能。
- カブト搭乗バイク
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- カブトエクステンダー・マスクドモード
- ZECT科学陣が開発した、仮面ライダーカブト専用特殊強化バイク。元々はZECTが独自に選んだマスクドライダーシステムの適合者のために用意した物だったが、加賀美がワームに狙われた天道を助けるためにこれに乗って彼の元に向かったものの、カブトに乗り逃げされてしまったため、事実上天道の愛車となる。
- 〈マイクロ波放電式イオンエンジン〉を搭載しており、通常時はガソリンによる走行も可能だが、緊急時においてはECR放電におけるプラズマ生成でイオン加速による超スピード走行を実現。さらにカウル先端の高性能アンテナ〈エクスウイング〉によりヴォーテックス現象をも防ぎ、安定した走行が可能になる。カブトの意思により無人での自動走行も可能。また、ライダーの〈サインスーツ〉に使われている物と同様の素材を、帯状に縦に巻いて作られている〈チューブレスタイヤ〉はグリップ力に優れ、いかなる場合でも破損する事はない。
- この形態は第一形態=文字通りマスクドライダーのマスクドフォームに相当する。ハンドル付近に出現するコンソールを操作する事でキャストオフが開始され、エクスモードとなる。
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- 全長:2020mm
- 全高:1170mm
- 全幅:700mm
- 速度:410km/h
- 原型車種:ホンダCBR1000RR
- カブトエクステンダー・エクスモード
- カブトエクステンダーの第二形態。 キャストオフによりフロントカウルが排除され、ファンデルワールス力により分子結合していた前輪が展開、そして車体中央部に格納されていた〈エクスアンカー〉と呼ばれる巨大な錨型のパーツがせり出し、最後に車体全体がやや前方向に倒れる事でエクスモードへの移行が完了する。ライダーとは異なり、キャストオフ完了時の電子音声は発声されない。車体の前半分だけとはいえ、かなり大掛かりな変形を行うため、エクスモードの外見はもはやバイクと呼べる物ではなく、三輪の特殊突撃車両と呼ぶに相応しいものとなる。
- アーマーの飛散による軽量化に加え、前輪に主動力が移ることで、マスクドモードを遥かに凌ぐ超高速走行が可能となる。さらに搭乗者であるライダー(=カブト)に連動して自らもクロックアップが可能であり、超時空間においても高速で移動する事ができる。本体内部からせり出たヒヒイロノカネ製の〈エクスアンカー〉は、高速で突進することで厚さ10mもの鉄の壁を突き破ることさえ可能な強度を誇り、本体から射出して敵を串刺しにする事も可能。また〈光子ビームライト〉からは高エネルギーのパルスビームを放ち、障害物や敵を粉砕するなど、距離を問わずケタ外れの攻撃力を解き放つ。
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- 全長:3030mm
- 全高:1170mm
- 全幅:700mm
- 速度:900km/h(非クロックアップ時)
仮面ライダーガタック
仮面ライダーガタック(Masked Rider Gatack)は、加賀美新がガタックゼクターによって変身するマスクドライダー第5号。モチーフはクワガタムシ。基本カラーは青。色以外の外見、所有バイクやキャストオフ時のシークエンス・必殺技等、カブトとの共通点が多いが、同時に電子音声の声色や、変身時やキャストオフ時の電子音声にエコーが掛かる等、システム面での独自性も存在する。第22話より登場。
- 仮面ライダーガタック・マスクドフォーム
- 仮面ライダーガタックの第一形態。
- 両肩部に合計2門装備された大口径火器・〈ガタックバルカン〉はジョウントを応用した〈無限弾装〉により、無制限に転送・チャージされるイオンビーム光弾を毎分5000発連射することが可能。スペック上は片側1門だけでもドレイクの通常射撃を上回る火力を持ち、数発でワームを撃破出来る。この他にもイオンエネルギーを圧縮する事で1km圏内のあらゆる物質を消滅させるほどの高温と超高圧を持つプラズマ火球弾を発射する事が可能である。
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- 身長:190cm
- 体重:134kg
- パンチ力:8t
- キック力:9t
- ジャンプ力:一跳び19m
- 走力:100mを8.9秒
- 仮面ライダーガタック・ライダーフォーム
- 仮面ライダーガタックの第二形態。ガタックゼクターの角・〈ゼクターホーン〉を両脇に畳んでキャストオフが開始される。頭部左右に倒れていた〈ガタックホーン〉が上へ起きあがって定位置に収まり、完了時に『チェンジスタッグビートル(Change Stag Beetle)』という電子音声が発声される。この状態では通常の肉弾戦に加え、両肩に装備されている〈ガタックダブルカリバー〉(右肩に金色のプラスカリバー、左肩に銀色のマイナスカリバーを装備)を用いた格闘戦へも移行する。
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- 身長:194cm
- 体重:97kg
- パンチ力:3t
- キック力:7t
- ジャンプ力:一跳び36m
- 走力:100mを5.8秒(非クロックアップ時)
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- ガタックダブルカリバーを用いた必殺技
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- ライダーカッティング (Rider Cutting)
- ガタックダブルカリバー(プラスカリバー&マイナスカリバー)を〈カリバーフルカム〉を基点にして重ね、鋏のようにしてから相手を挟み込み、イオンエネルギーを流し込んで原子崩壊させるという技。ライダーキックとの併用も可能。
- ダブルカリバー合体時に『ライダーカッティング』という電子音声が発声される。
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- 必殺技
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- ライダーキック
- ライダーフォーム時の必殺技。
- ガタックゼクター背部のスイッチ・〈フルスロットル〉を『1(One), 2(Two), 3(Three)』と連続で押した後、ゼクターホーンを一旦マスクドフォーム時の位置に戻し、再び倒す事で『ライダーキック(Rider Kick)』という電子音声の発声とともに、ゼクター内で生成・貯蔵されたタキオン粒子をベルトにてチャージアップ。タキオン粒子を脚部の〈ライダーストンパー〉にて波動化させることによって敵を原子崩壊・消滅させるほどにキック力を高める。
- ガタックの場合は前方へジャンプした後、回し蹴りを放つ。破壊力はカブトのライダーキックと同じ19t。
- 仮面ライダーガタック・ハイパーフォーム
- ハイパーゼクターを入手したガタックが変身した形態。カブトと比べると外見の変化はやや乏しく、頭部と胸部のみにとどまっているが、巨大化した〈ガタックホーン〉が大きくシルエットを変えている。児童向けテレビ雑誌「てれびくん」の応募者サービスのDVDビデオソフトとプレイステーション2用ソフト『仮面ライダーカブト』に登場するが、テレビシリーズ本編には登場しない。
- ハイパーゼクターの〈ゼクターホーン〉を倒すことによってハイパーキャストオフした第三変身形態。ハイパーキャストオフによって、胸部アーマーが内部に〈タキオンプレート〉を収納した、ヒヒイロノカネの2倍以上の強度を持つヒヒイロノオオガネで構成された〈ガタックプロテクター〉へと強化された姿で、パワー、スピード、共に飛躍的にアップし、各能力が全フォームにおける最大値を獲得している。
- ハイパーゼクターの〈スラップスイッチ〉を叩くことにより、ガタックプロテクターを展開してタキオンプレートが露出した〈ハイパークロックアップ状態〉へと移行。プレートからタキオン粒子を解放することによって、大気中、真空中を自由に飛翔する能力、そして従来のクロックアップの数十倍ともいえるスピードと、過去や未来を自由に行き来する能力を誇るハイパークロックアップが使用可能となり、時間と空間を自在に駆け巡る、まさに究極の戦士へと変貌を遂げる。
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- 身長:197cm
- 体重:104kg
- パンチ力:10t
- キック力:15t
- ジャンプ力:一跳び49m
- 走力:100mを4.2秒(非ハイパークロックアップ時)
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- 必殺技
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- ハイパーライダーキック
- ハイパーフォーム時の必殺技。
- ライダーフォーム時の必殺技・ライダーキックに、ハイパーゼクターが時空内のタキオン粒子を無尽蔵に吸収することによって発動する〈マキシマムライダーパワー〉を加える事で、ライダーキックの威力を格段に強化させた必殺のキック。
- ライダーキックの発動工程の前に、ハイパーゼクターの〈ゼクターホーン〉を倒すことでハイパーゼクターから『マキシマム・ライダー・パワー(Maximum Rider Power)』という電子音声の発声とともにチャージアップ。ガタックゼクターにマキシマムライダーパワーが送り込まれ、さらにライダーキックのエネルギーを脚部の〈ライダーストンパー〉に送り込んで発動する。蹴りの形は強化前と同様の飛び回し蹴り。
- 破壊力はライダーキックの1.5倍以上となる30t。
- ツール
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- ガタックゼクター
- 資格者が仮面ライダーガタックに変身する際に使用する、クワガタムシ型昆虫コア。カブトと同じくライダーベルトに装着して変身する。
- ネイティブが“戦いの神”と称する程の好戦的な性格で、資格者と認めない者には容赦のない攻撃を仕掛け排除するなど、他のゼクターに比べるとかなり凶暴さが目立つ。
- しかし加賀美が野球勝負をするところを密かに野次馬にくるなどお茶目な面もある。
- ガタックダブルカリバー
- ガタック・ライダーフォーム、ハイパーフォームの専用武器。先述の通り右用の〈プラスカリバー〉、左用の〈マイナスカリバー〉の2本で構成されており、それぞれにジョウントによってプラス(+)とマイナス(-)の荷電粒子エネルギーが無限に送られ、それを刃先に集めることにより触れる物全てを裂断することができる、近接戦用の無敵の双剣。マスクドフォーム時にはガタックバルカン内部に格納されており、キャストオフ時にライダーフォームの両肩にマウントされた形で出現する。
- 〈カリバーフルカム〉と呼ばれる、プラスカリバーの凸部とマイナスカリバーの凹部を基点に2本を鋏のように合体させることにより、刃先より生じるイオンエネルギーで30m圏内のあらゆる物体を切り刻むことが可能になる他、必殺技・ライダーカッティングを発動できるようになる。
- ハイパーゼクター
- カブトが使っているものと同型で、天道曰く「未来から駆けつけた」ということになっている。やはり使用時にはライダーのバックル左側に装着される。
- ガタック搭乗バイク
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- ガタックエクステンダー・マスクドモード
- ZECT科学陣が開発した、仮面ライダーガタック専用特殊強化バイク。他のライダーのバイクがオンロードタイプであるのに対して、ガタックのそれはオフロードタイプとなっている。加賀美がガタックの資格者となった後、何者かの手によって加賀美に送られた。
- 〈マイクロ波放電式イオンエンジン〉を搭載しており、通常時はガソリンによる走行も可能だが、緊急時においてはECR放電におけるプラズマ生成でイオン加速による超スピード走行を実現。さらにカウル先端の高性能アンテナ〈エクスホーン〉によりヴォーテックス現象をも防ぎ、安定した走行が可能になる。ガタックの意思により無人での自動走行も可能。また、ライダーの〈サインスーツ〉に使われている物と同様の素材を、帯状に縦に巻いて作られている〈チューブレスタイヤ〉はグリップ力に優れ、いかなる場合でも破損する事はない。
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- 全長:2100mm
- 全高:1350mm
- 全幅:770mm
- 速度:410km/h
- 原型車種:ホンダXR250 モタード
- ガタックエクステンダー・エクスモード
- マスクドモードの両ハンドルを内側から押し上げることによってキャストオフした、ガタックエクステンダーの第二形態(この過程を踏む事でガタック自身もガタックゼクターを操作することなくキャストオフが可能)。ファンデルワールス力により分子結合していた本体が中央部から展開、そしてヒヒイロノカネ製の挟撃棒〈エクスアーム〉が車体内部から突き出たモード。
- カブトエクステンダー同様、クロックアップが可能となり、タイヤホイールから放つイオンエネルギーをビーム照射することにより飛行能力をも獲得、ガタックの意思を電気信号で知覚して空中を縦横無尽に飛び回ることが可能。さらに高速突進することで厚さ10mもの鉄の壁を突き破る強度を誇り、敵を挟み捕らえることの可能なエクスアームや、波長を変えることで高エネルギーのパルスビームを放ち、障害物や敵を粉砕除去する〈光子ビームライト〉といった各種装備により、距離を問わず桁外れの攻撃力を解き放つ。
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- 全長:3230mm
- 全高:610mm
- 全幅:1850mm
- 速度:700km/h(非クロックアップ時)
仮面ライダーザビー
仮面ライダーザビー(Masked Rider TheBee)はZECTがシャドウの指揮官兼カブトの抹殺任務に就かせたマスクドライダー第2号。資格者については「ザビー資格者の変遷(後述)」を参照。モチーフはスズメバチ。基本カラーは黄。第7話より登場。
- 仮面ライダーザビー・マスクドフォーム
- 仮面ライダーザビーの第一形態。飛来したザビーゼクターを、資格者が腕のライダーブレスにセットすることで変身する。個々の資格者により戦闘方法が異なっているが、他のライダーと違い専用武器を持たないため素手によるパンチ(ボクシングスタイル等)主体で敵を攻撃する。
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- 身長:192cm
- 体重:127kg
- パンチ力:8t
- キック力:9t
- ジャンプ力:一跳び21m
- 走力:100mを8.6秒
- 仮面ライダーザビー・ライダーフォーム
- 仮面ライダーザビーの第二形態。ライダーブレスに装着されたザビーゼクター背部の〈ゼクターウィング〉を上げて両ウィング間の〈バインドリング〉を持ち内側に回転させ、前後を展開させることによりキャストオフが開始され、完了時に『チェンジワスプ(Change Wasp)』という電子音声が発声されキャストオフが完了する。この際、腕のザビーゼクターからは針〈ゼクターニードル〉が伸び、戦闘時はこれを武器として戦う。
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- 身長:192cm
- 体重:92kg
- パンチ力:3t
- キック力:6t
- ジャンプ力:一跳び39m
- 走力:100mを5.6秒(非クロックアップ時)
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- 必殺技
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- ライダースティング
- ゼクターニードル上部の〈フルスロットル〉を押す事で、『ライダースティング(Rider Sting)』という電子音声の発声とともに、ゼクター内にて生成・貯蔵されたタキオン粒子を開放・チャージアップして発動する。チャージアップしたタキオン粒子を波動に変換し、ザビー持ち前のパンチ力を高めるとともにニードルに集中。ニードルを突き刺すことで相手は原子崩壊を起こし消滅する。破壊力は17t。
- ツール
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- ザビーゼクター
- 資格者が仮面ライダーザビーに変身する際に使用する、スズメバチ型昆虫コア。一度資格者として選定した者であろうが、自分の意にそぐわない方向に向かえば容赦なく淘汰するプライドの高い性格。ゆえに長期間適合する資格者に恵まれず、他のゼクターに比べ資格者の変遷が激しい。他のゼクターと同じく、自らが選んだ適合者によってのみ召喚されるが、適合者ではない三島につかまって強制的に変身させられたこともある。影山を見捨てた後、再び矢車を選ぶが、既にZECTへの未練を無くしていた矢車によって拒絶され、結局は天道の元へ戻ったと思われる。
- ライダーブレス
- ZECTによって開発された、ザビーに変身するためのブレスレット型変身ツール。資格者が左手首に装着し、ザビーゼクターをセットする事により仮面ライダーザビーへと変身する。
- ザビー搭乗バイク
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- マシンゼクトロン
- ZECTによって開発された汎用バイク。ザビーの他、ドレイクも同じ型のバイクを使用する。フロントカウルにはそれぞれのライダー専用のZECTマークがプリントされており、このザビー仕様にはザビーマスクドフォームの左肩部にもあるZECTマークがプリントされている。
- ECR放電によるプラズマを生成することで、イオン加速による走行を可能にする〈マイクロ波放電式イオンエンジン〉、ライダーのサインスーツに使われている物と同様の素材を、帯状に縦に巻いて作られている〈チューブレスタイヤ〉等、基本設計はカブトエクステンダー、ガタックエクステンダーと同様だが、量産型であるためエクスモードへのキャストオフ、及びクロックアップ機能はオミットされている。
- フロントカウル部の牙・〈ゼクトロンピンチ〉は、敵を銜えて噛み砕く白兵戦用の武器となるほか、電磁波を照射して分子振動を起こし、200m先の標的を粉砕することも可能。また背部の〈テールコンテナ〉には、それぞれのライダーのモチーフの昆虫型ロケットが搭載されており、これにより偵察、攻撃を行う。なお、このマシンには蜂型ロケットが搭載されている。
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- 全長:2070mm
- 全高:1160mm
- 全幅:740mm
- 速度:400km/h
- 原型車種:ホンダCBR1000RR
- ザビー資格者の変遷
- ザビーは頻繁に装着者が代変わりしている唯一のマスクドライダーである。以下にその変遷と各資格者の戦闘スタイル、そして資格喪失の要因を記す。なお、ザビー資格者は原則としてシャドウのチームリーダーを兼ねるため、“資格者”を“シャドウリーダー”と読みかえても概ね差し支えない。
- 初代資格者:矢車想(第6話~第9話)
- 戦いの基礎をきっちりと活かしたアウトボクススタイルで、パンチを主体にしつつ的確にミドルキックを放つヒットアンドアウェイ戦法を得意とした。ザビーの特長を最大限に生かした戦闘スタイルといえる。
- 矢車がカブト抹殺に執着するあまり、自らの道を外れたことで、ザビーゼクターは矢車から資格を剥奪した。
- しかしその後、後にザビーとなった影山から資格を剥奪したザビーゼクターは、キックホッパーになっていた矢車を再びザビー資格者に選定し彼の元へ向かうが、既にZECTへの未練の無い矢車は資格を拒絶する。
- 2代目資格者:加賀美新(第9話~第10話)
- 特にスタイルはなしの自己流。宿願のライダーになった興奮からか、キレた子供が腕を振り回すような乱暴な戦い方で初陣を飾る。二度目の戦闘では初めて戦うワーム・成虫体を相手にそれなりに落ち着いた戦いを見せるが、その事によって戦闘経験の未熟さが露呈してしまった。この時は最終的にカブトに助けられ、一応勝利する。
- 加賀美が天道=カブト抹殺の任務を嫌ったため、自ら資格放棄の意志を示したことで、ザビーゼクターは加賀美を資格者から外した。
- 3代目資格者:影山瞬(第13話~第33話、第44話)
- 典型的なボクサースタイルで、戦闘中ほとんどキックや投げといった技を使用せず、ガードを固め軽快なステップで敵を翻弄し、パンチのラッシュで敵を畳み掛ける。唯一ライダースティングを同時複数に当てたことがある。
- 一時期は天道=カブトの元についたが、資格自体が影山から外されていたわけではなく、ゆえに44話にて影山は再びザビーに変身する事ができた。しかし、ガタックと連携を合わせようとせず、カッシスワーム グラディウスに敗北した事で、ザビーゼクターは影山から資格を剥奪した。
- 特殊:三島正人(第16話のみ)
- ワームに苦戦する影山に戦いを教えるために一回きりの変身を行う。この際にはザビーゼクターを無理矢理捕らえ強制的に変身した(よって資格とシャドウリーダーの変動はなし)。この際、すべての戦闘シーンが描写されていなかったため戦闘スタイルは判断しづらいが、空手の正拳突きのような重いパンチで敵を粉砕した。
仮面ライダードレイク
仮面ライダードレイク(Masked Rider Drake)は、風間大介がドレイクゼクターによって変身する(第35話では立川大吾が変身した)マスクドライダー第3号。モチーフはトンボ。基本カラーは空色。第11話より登場。
- 仮面ライダードレイク・マスクドフォーム
- 仮面ライダードレイクの第一形態。飛来したドレイクゼクターが、資格者の持つドレイクグリップにセットされることで変身する。防御力とパワーに優れる代わりに運動性能が低いという点はカブトやザビーの同フォームと同様。利き腕側である右側に各機能が集中した独特の左右非対称な外観は、ドレイクゼクターによる銃撃戦を主武装として用いる事を想定した設計思想からデザインされたという。
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- 身長:191cm
- 体重:125kg
- パンチ力:7t
- キック力:9t
- ジャンプ力:一跳び23m
- 走力:100mを8.4秒
- 仮面ライダードレイク・ライダーフォーム
- 仮面ライダードレイクの第二形態。マスクドフォームの状態において、ドレイクグリップに装着されたドレイクゼクターの尾部にある二段変身スイッチ・ヒッチスロットル(尾レバー)を引き出し、ドレイクグリップのトリガーを引く事によりキャストオフが開始され、完了時に『チェンジドラゴンフライ(Change Dragonfly)』という電子音声が発声される。上記と同様の理由により、このライダーフォームも形状は左右非対称である。
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- 身長:189cm
- 体重:91kg
- パンチ力:3t
- キック力:6t
- ジャンプ力:一跳び39m
- 走力:100mを5.5秒(非クロックアップ時)
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- 必殺技
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- ライダーシューティング
- ライダーフォーム時の必殺技。〈ライダーシューティングモード〉へと変形させたドレイクゼクターの〈ヒッチスロットル〉を引くことで、『ライダーシューティング(Rider Shooting)』という電子音声が発声され、ゼクター内で生成したタキオン粒子をチャージアップ。スコープで狙いを定め、波動化されたタキオン粒子を光弾に変換して敵を撃ち抜く。タキオン粒子を利用しているため、自分・標的問わずクロックアップ状態でも問題なく射撃できるが、非クロックアップ時とクロックアップ時の弾丸の速度は当然異なり、非クロックアップ時において発射した場合、相手がクロックアップすれば回避されてしまう。しかし、この光弾はライダーの必殺技のような大量のタキオン粒子の流れをぶつけることで弾道を変化させることが可能であり、劇中ではその性質を用いた連携技も披露された。
- ツール
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- ドレイクゼクター
- 資格者が仮面ライダードレイクに変身する際に使用する、トンボ型昆虫コア。変身後はそのまま銃身となり、ドレイクのメインウェポンとなる。積極的に戦おうとしない大介に嫌われつつも健気に付きまとい、戦いを促すように見える姿が印象的。
- ドレイク変身後はジョウントによって無限に送られてくる電子エネルギーを〈サイクロトロン粒子加速器〉によって収束、高エネルギーのイオンビームに変換・発射する銃となる。拳銃のような単発での光弾射撃やマシンガンのような連射、さらにはビームへの切り替えも可能。
- さらに、〈ゼクターウィング〉からタキオン粒子を放出する事により、剣のように扱う事も可能である。
- そして、ゼクターウィングを折り畳むことにより、〈ライダーシューティングモード〉へと変形する。このモードでは、地表の放射熱による偏光もしないレーザーの直進性を活かしたポインター〈ミラージュサイト〉によるレーザーを伸ばすことによって、夜間などであろうと射程距離5km以内の敵を捕捉することができる。
- ドレイクグリップ
- ZECTによって開発された、ドレイクに変身するためのグリップ型変身ツール。天道同様、ZECT外の人間である風間が何故所持しているかは不明。
- 3000km四方であればどこからでもドレイクゼクターを呼び寄せることが可能で、資格者がグリップをかざすとドレイクゼクターがセットアップされ、〈ゼクターアラート〉がそれを感知することによりシステムが起動、仮面ライダードレイクへと変身する。ゼクターのセット方法は他のライダーとは異なり、ドレイクゼクターは資格者の手を借りずに自発的にドレイクグリップと合体する。
- ゼクトマイザー
- ライダー共通の支援武器。マイザーボマーはトンボ型。田所が岬を介してマシンゼクトロンとともに風間に渡された物と思われる。
- ドレイク搭乗バイク
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- マシンゼクトロン
- フロントカウルにドレイクマスクドフォームの左肩部にもあるZECTマークがプリントされた、ドレイク仕様のマシンゼクトロン。基本スペックは他のマシンゼクトロンと同様。テールコンテナにトンボ型ミサイルを搭載。
仮面ライダーサソード
仮面ライダーサソード(Masked Rider Sasword)は、神代剣がサソードゼクターによって変身する(第36話では立川大吾が変身した)マスクドライダー第4号。モチーフはサソリ。基本カラーは紫。第19話より登場。
- 仮面ライダーサソード・マスクドフォーム
- 仮面ライダーサソードの第一形態。
- 土中から現れたサソードゼクターを、資格者が変身ツールであるサソードヤイバーに装着することで変身する。他のライダーに比べ〈マスクドアーマー〉の面積が小さく、ライダーフォーム時の意匠が多く露出しているのが特徴だが、全身を走るオレンジ色のチューブ〈ブラッドベセル〉が特異なシルエットを作るため、キャストオフ前後で大きく印象が変わる。
- 右胸部の〈ブラッドコア〉にて、クロロトキシンを含み資格者の体内の酸素濃度を上昇させるナノ粒子構造体・〈ポイズンブラッド〉を生成し、両肩の〈ブラッドタンク〉に500mlものポイズンブラッドを貯蔵し、ブラッドベセルを通してサソードの全身に行き渡らせる。故に、どのような人間がサソードに変身しようとも同調することができる。
- また、武装面においては、主軸となるサソードヤイバーの他にも、触手のように運用することで敵を捕縛できるブラッドベセル、先端部を敵に突き刺し、ポイズンブラッドを流し込む事が可能である額部の〈サソードアンテナ〉(これはライダーフォーム時にも使用可能)といった隠し武器(暗器)を装備している。
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- 身長:197cm
- 体重:137kg
- パンチ力:8t
- キック力:9t
- ジャンプ力:一跳び19m
- 走力:100mを9.0秒
- 仮面ライダーサソード・ライダーフォーム
- 仮面ライダーサソードの第二形態。サソードヤイバーに装着されたサソードゼクターの尾部を倒し、その先端部にある〈サソードニードル〉をヤイバーに押し込むことによってキャストオフが開始され、『チェンジスコーピオン(Change Scorpion)』という電子音声が発声され、キャストオフが完了する。
- 両肩部の装甲は〈ショルダーブレード〉と呼ばれ、マスクドフォーム時より露出していたが、ブラッドタンクが排除された事によりそれ自体を武器として使用することが可能となった。さらにタキオン粒子を送り込み、そのまま敵に体当たりすることで敵を撃破する『ショルダータックル』という技もある。
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- 身長:197cm
- 体重:98kg
- パンチ力3.5t
- キック力:6t
- ジャンプ力:一跳び36m
- 走力:100mを5.4秒(非クロックアップ時)
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- 必殺技
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- ライダースラッシュ
- ライダーフォーム時の必殺技。
- 既に倒れているサソードニードルを戻し、再びサソードヤイバーに押し込む事によって『ライダースラッシュ(Rider Slash)』という電子音声が発声され、ゼクター内で生成されたタキオン粒子をチャージアップ。ヤイバー内のポイズンブラッドとタキオン粒子が混じり合い光子に変換され、それをヤイバーの刃先に集約させて敵に斬りつける。また、ただ斬りつけるだけでなく連続切りの要領で一体に複数回切り刻んだり、衝撃波状に発射する事も可能で、ある程度の距離があり、かつ同時複数でも有効なタイプもあるなどバリエーションに富んでいる。
- ツール
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- サソードゼクター
- 資格者が仮面ライダーサソードに変身する際に使用する、サソリ型コア。
- 他のゼクターとは違い空中を飛行せず土中から現れ、下腹部の〈スラスタースリット〉によるジョウント、ホバリングによって資格者の手に到達する。また、800km/hで歩行することも可能。
- 世間知らずな剣が持ち主であるためか、わずかな金であっさり売られてしまう等、かなり酷い扱いを受けている。
- サソードヤイバー
- ZECTによって開発された、刀型変身ツール。サソードゼクターを装着する事で、資格者を仮面ライダーサソードへと変身させる。
- また、サソードゼクター召還時に『スタンバイ(Standby)』という電子音声が発声される。
仮面ライダーホッパーシリーズ
仮面ライダーホッパー(Masked Rider Hopper)は、資格者がホッパーゼクターをゼクトバックルにセットアップすることによって変身するマスクドライダー。モチーフはバッタ。過去の仮面ライダーの多くが頭の丸いトノサマバッタをモチーフにしていたのに対し、ホッパーは頭の尖ったショウリョウバッタをモチーフとしている。
なお、このシステムは出生がカブト~ガタックとは異なっており、三島ですらその存在を知らなかった。またキャストオフシステムを持たず、ホッパーゼクターをどちらの面を表にしてセットアップするかによって、パンチ・キックどちらかに適した戦闘形態に変身するというリバーシブルの変身機構となっている等、他のライダーシステムとは一線を画している。
仮面ライダーキックホッパー
仮面ライダーキックホッパー(Masked Rider Kick Hopper)は、矢車想がホッパーゼクターをゼクトバックルに左側から(この際バックル表面に位置するのはゼクターの左側・本体が緑、中央の〈タイフーン〉が赤色の面)セットアップすることによって変身するマスクドライダー第6号。モチーフはバッタ。基本カラーは緑。第33話より登場。
発せられる電子音声はガタックのものよりもエコーが強く、別のものとなっている。キックホッパーは変身直後に『チェンジキックホッパー(Change Kick Hopper)』という電子音声が発せられ、変身すると最初からライダーフォームの状態となる。
その戦闘スタイルは主に足技が中心で、巧みな蹴りのコンビネーションにより、ワームを殲滅していく。左足側面にはホッパーゼクターと連動して力の解放を助長し、キック力を最大限まで高めるバッタの足の形をした特殊兵装〈アンカージャッキ〉が装備されている。
- 身長:192cm
- 体重:93kg
- パンチ力3t
- キック力:6.5t
- ジャンプ力:一跳び39m
- 走力:100mを5.6秒(非クロックアップ時)
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- 必殺技
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- ライダーキック
- 仮面ライダーキックホッパーの必殺技。
- ホッパーゼクターの脚部〈ゼクターレバー〉を付け根部分の〈タイフーン〉を基点に動かすことで、『ライダージャンプ(Rider Jump)』という電子音声とともに、ゼクター内で生成・貯蔵されたタキオン粒子を開放・チャージアップし、それを利用して空中高くに跳躍する。
- 〈ゼクターレバー〉を元の位置に戻すことで、『ライダーキック(Rider Kick)』の電子音声とともにチャージアップしたタキオン粒子を脚部の〈ライダーストンパー〉に送り込み波動に変換、連動して〈アンカージャッキ〉を作動させ力の解放を助長することにより、敵を原子崩壊・消滅させるほどにキック力をアップさせる。破壊力はカブト、ガタックのライダーキックをも上回る20t。
- また、アンカージャッキの伸縮を生かし、攻撃した敵を踏み台に再び跳躍することでライダーキックによる連続攻撃も可能であり、一度に複数の敵を撃破できる。
仮面ライダーパンチホッパー
仮面ライダーパンチホッパー(Masked Rider Punch Hopper)は、影山瞬がホッパーゼクターをゼクトバックルに右側から(この際バックル表面に位置するのはゼクターの右側・本体が茶色、中央の〈タイフーン〉が緑色の面))セットアップすることによって変身する、マスクドライダー第7号。モチーフはバッタ。基本カラーは茶。第35話より登場。
発せられる電子音声はガタックのものよりもエコーが強く、別のものとなっている。パンチホッパーは変身直後に『チェンジパンチホッパー(Change Punch Hopper)』という電子音声が発せられ、変身すると最初からライダーフォームの状態となる。
その戦闘スタイルは主にパンチ技が中心で、力任せにパンチを連発しワームを殲滅していく。右腕側面にはホッパーゼクターと連動して力の解放を助長し、パンチ力を最大限まで高めるバッタの足の形をした特殊兵装〈アンカージャッキ〉が装備されている。
- 身長:192cm
- 体重:93kg
- パンチ力3t
- キック力:6.5t
- ジャンプ力:一跳び39m
- 走力:100mを5.6秒(非クロックアップ時)
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- 必殺技
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- ライダーパンチ
- 仮面ライダーパンチホッパーの必殺技。
- ホッパーゼクターの脚部〈ゼクターレバー〉を付け根部分の〈タイフーン〉を基点に動かすことで、『ライダージャンプ(Rider Jump)』という電子音声とともに、ゼクター内で生成・貯蔵されたタキオン粒子を開放・チャージアップし、それを利用して空中高くに跳躍する。
- 〈ゼクターレバー〉を元の位置に戻すことで、『ライダーパンチ(Rider Punch)』の電子音声とともにチャージアップしたタキオン粒子を腕部の〈ライダーストンパー〉に送り込み波動に変換、連動して〈アンカージャッキ〉を作動させ力の解放を助長することにより、敵を原子崩壊・消滅させるほどにパンチ力をアップさせる。破壊力はカブト、ガタックのライダーキックにも匹敵する19t。
- ツール
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- ホッパーゼクター
- 資格者が仮面ライダーキックホッパー/パンチホッパーに変身する際に使用する、バッタ型昆虫コア。同型のものが2機存在し、緑と赤の2つの面のどちらを表にするかによって異なる形態となるリバーシブル構造となっている。
- 通常時は尾部からイオンエンジンを噴射することにより、950km/hで跳躍して資格者のもとへ到達する。また脚部状の〈スラスタースリット〉によりジョウントも可能。
- ゼクトバックル
- キックホッパー/パンチホッパーの変身ツールで、ザビー、ドレイク、サソードの装着しているものと同型のベルト。ただし、ホッパーの場合は最初から実体化しており、バックル部を展開させる事で、ホッパーゼクターを乗せるようにセットアップする。
仮面ライダーダークカブト
仮面ライダーダークカブト(Masked Rider Dark Kabuto)は、擬態天道が、ダークカブトゼクターを用いて変身するマスクドライダー。但し現時点ではZECTによって開発されたものかどうかは不明。モチーフはカブトムシ。外見はカブトと酷似しているが、基本カラーは黒で目は黄色。第39話より登場。カブトと同様、マスクドフォームとライダーフォームの二形態が存在する。
- 仮面ライダーダークカブト・マスクドフォーム
- 仮面ライダーダークカブトの第一変身形態。
- 資格者が飛来したダークカブトゼクターをライダーベルトにセットアップすることによって変身する。
- 標準携行武器であるゼクトクナイガンを状況に応じて2形態(ガンモード・アックスモード)に展開し、使用する。
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- 身長:190cm
- 体重:132kg
- パンチ力:8t
- キック力:10t
- ジャンプ力:一跳び20m
- 走力:100mを8.8秒
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- ゼクトクナイガンを用いた必殺技
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- アバランチブレイク (Avalanche Break)
- ゼクトクナイガン・アックスモードで敵を切り裂く必殺技。
- アバランチシュート (Avalanche Shoot)
- ゼクトクナイガン・ガンモードでイオンビームにより敵を打ち抜く必殺技。
- 仮面ライダーダークカブト・ライダーフォーム
- 仮面ライダーダークカブトの第二変身形態。
- ライダーベルトに装着されたダークカブトゼクターの頭部にある〈ゼクターホーン〉を右側に展開する事によってキャストオフが開始され、顎のローテートを基点に〈カブトホーン〉が起きて定位置に収まり、『チェンジビートル(Change Beetle)』という電子音声が発声されキャストオフが完了する。
- 外見はカブト ライダーフォームと酷似しているが、上で述べた基本カラーの違いとともに、胸部には謎の赤い模様がある等の外見上の差異がある。
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- 身長:195cm
- 体重:95kg
- パンチ力:3t
- キック力:7t
- ジャンプ力:一跳び37m
- 走力:100mを5.8秒(非クロックアップ時)
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- ゼクトクナイガンを用いた必殺技
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- アバランチスラッシュ (Avalanche Slash)
- ゼクトクナイガン・クナイモードで敵をすれ違いざまに切り裂く必殺技。
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- 必殺技
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- ダークライダーキック
- ライダーフォーム時の必殺技。
- ダークカブトゼクター上部の脚3本それぞれに内蔵されたスイッチ・〈フルスロットル〉を『1(One), 2(Two), 3(Three)』の順に押した後、ゼクターホーンを一旦マスクドフォーム時の位置に戻し、再び倒す事で『ライダーキック(Rider Kick)』という電子音声の発声とともに、ゼクター内で生成・貯蔵されたタキオン粒子をベルトにてチャージ(「チャージアップ」)。頭部のカブトホーンを経由し、脚部の〈ライダーストンパー〉にて波動化することで、敵を原子崩壊・消滅させるほどにキック力を高める。破壊力はカブト、ガタックのライダーキックと同等の19t。
- ツール
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- ダークカブトゼクター
- 資格者が仮面ライダーカブトに変身する際に使用する、カブトムシ型昆虫コア。カブトのカブトゼクターと異なり、色が黒であるのが特徴。
- ゼクトクナイガン
- ダークカブトが標準携行している万能武器。銃型の〈ガンモード〉、斧型の〈アックスモード〉、取りまわしに優れた細身の〈クナイモード〉と、状況に応じて3種のモードを使い分けることが可能。マスクドフォーム時はガンモードとアックスモードを、ライダーフォーム時はクナイモードとガンモードをそれぞれ使用する。
- ガンモード
- ジョウントによって無限に送られてくる電子エネルギーを〈サイクロトロン粒子加速器〉によって収束、高エネルギーのイオンビームに変換・発射する。ミドル、ショート、ワイドレンジに切り替えることであらゆる敵に対応する、ワンショットワンキルの理想的な銃。
- 地表の放射熱による偏光もしないレーザーの直進性を活かした、三点ポインター〈ダットサイト〉によるレーザーを伸ばすことによって、夜間などであろうと射程距離3km以内の敵を捕捉することができる。
- また、トリガーを一回引くと光弾が一発発射されるセミオートと、トリガーを引き続けることによって光線銃として扱うことができるフルオートの切り替えも可能。
- アックスモード
- 収束したイオンエネルギーを、グリップ部の〈バヨネットアックス〉に伝送して電圧化することにより、超高温となって触れる物全てを裂断することができる、近接戦用の無敵の斧。その切れ味は凄まじく、自動車を両断できる程である。
- クナイモード
- カブトクナイガン・アックスモードの刃部(ガンモードのグリップ部分)〈クナイフレーム〉を取り去ることによって、中から〈クナイカッター〉が現れた形態。
- 収束したイオンエネルギーを、クナイカッターに伝送して電圧化することにより、超高温となって触れる物全てを裂断することができる、近接戦用の無敵の短剣。さらに、直接ターゲットにヒットさせなくとも、刃先から放つイオンビームの刃によって10m圏内の物体を切り刻むことが可能。
作品用語(50音順)
- キャストオフ
- マスクドフォーム時に上半身を覆っている強化装甲『マスクドアーマー』を弾き飛ばし、マスクドライダーの真の姿である第二形態・ライダーフォームへと二段変身する工程の事を指す。
- これは昆虫の脱皮に相当し、同じ石ノ森章太郎原作のイナズマンの二段変身を彷彿させる。ちなみに、キャストオフとは「脱ぎ捨てる」の意。
- 各々のゼクターにある二段変身スイッチを操作する事でゼクターから『キャストオフ(Cast Off)』という電子音声が発声され、マスクドアーマーが弾け飛び、最後にゼクターより『チェンジ ~(Change ~)』(~の部分は各マスクドライダーのモチーフとなっている節足動物の英語名)という電子音声が発声されることでライダーフォームへの移行が完了する。
- この時飛散するマスクドアーマーの初速度は秒速2000mであり、これに接触した物体は凄まじいダメージを被る。
- これを利用してマスクドアーマーをワームに直撃させれば、サナギ体程度ならばほぼ一撃で撃破する事ができるが、成虫体はクロックアップする事でこの動きを見切り、防御する事が多い。
- なお、このシステムはカブトエクステンダーにも応用され、マスクドモードからエクスモードへの変形を可能とした。
- また、キャストオフとは逆の工程を踏む(各々のゼクターの二段変身スイッチを逆の順序で操作する)事で、ライダーフォームからマスクドフォームへ戻る事(プットオン)も可能である。その際ゼクターからは『プットオン(Put On)』と言う電子音声が発声され、マスクドアーマーが再構成される。
- マスクドアーマーの再構成はアーマー全体の再構成は勿論であるが、任意の一部分のみを再構成する事も可能である。
- クロックアップをはじめとしたライダーフォーム時専用の機能は使用不能となってしまうが、耐久力、防御力が必要な戦況において発動される。
- クロックアップ
- ワーム成虫体、マスクドライダー・ライダーフォーム及びカブトエクステンダー・エクスモードが行う事ができる、超高速の特殊移動方法。ワームは自らの意志で、ライダーの場合は腰部のベルトにあるスイッチに触れる事によって発動する。ちなみにライダーの場合はスイッチの場所が異なり、カブト・ガタックはベルトの両脇にプッシュ式の〈スラップスイッチ〉が、その他のライダーはスライド式の〈トレーススイッチ〉がバックル中心部の両脇に存在している。
- クロックアップを発動したライダー及びワームは、周囲の時間の流れから切り離され、物理法則を遥かに超えた超高速での移動が可能となる。クロックアップ中の彼等の姿は、通常の時間の流れにいる者から視認することはできない。よってクロックアップ時の闘いは、例え市街地や人込みの中で行われても全く気付かれず、クロックオーバー後に、クロックアップ中に起こっていた変化(物質の破壊や移動など)のみが認識されることとなる。逆にライダー、ワーム側から見れば、クロップアップ中は自分たち以外の空間を流れる時間がほぼ止まっているに等しい。
- また、ワーム、ライダーともに、クロックアップを実行できる時間には限界があり、ライダーの場合に限って言えば、あまりに長時間のクロックアップは装着者に負担が掛かるため、ゼクターが自動的に、或いはライダー自らクロックアップを解除する。ワームのクロックアップ発動における身体的影響は不明。
- またライダー及びカブトエクステンダーは、クロックアップ発動時には『クロックアップ(Clock Up)』、解除時には『クロックオーバー(Clock Over)』という電子音声が発声される。
- ハイパーフォームとなったライダーでは、通常のクロックアップよりも遥かに早いスピードで活動する他、タイムトラベルが可能な「ハイパークロックアップ」、さらにカッシスワームは、事実上時を止めてしまうほどの超高速移動「フリーズ」を発動可能。これらにもやはり制限時間は存在し、短時間においての連続発動は不可能。
- ジョウント
- ゼクター及びマイザーボマーが行う事のできる特殊移動方法。
- タキオン粒子が関係しており、タキオン粒子を纏うことで建造物内等の四方が固体物質に覆われた空間以外ならば、どこへでもほぼ瞬間的に移動する事ができる。
- 出典はアルフレッド・ベスターのSF小説『虎よ、虎よ!』に登場するテレポーテーション「ジョウント効果」。
- ゼクター
- ゼクター(Zecter)はマスクドライダーへの変身に必要なツールであり、なおかつマスクドライダーに変身するに相応しい人間・資格者を選別する自己判断能力を持つ昆虫コアである。
- 外見は、そのゼクターによって変身するマスクドライダーのモチーフとなっている昆虫(節足動物)に準ずる。
- どのような人間を資格者に選ぶのかという基準は、細かな部分は各ゼクターによって異なるが、基本的に『何かを守ろうとする強い意志』あるいは『何かと戦うための強い意志』を判定基準にしている。
- 有事の際にはその資格者の元へとジョウントと呼ばれる移動方法で瞬く間に移動(場合によっては行く手を阻む障害物を破壊する)、資格者が身に付けた変身ツールと合体する事で、資格者をマスクドライダーへと変身させる。
- 反面、その意志を失った資格者は、たとえ戦闘中であろうとも容赦なく資格を失い、ゼクターによって変身を解除される。
- また、同じゼクターでありながらも、既に変身しているマスクドライダーの強化変身を担当するゼクターも存在する。
- 召喚時にはゼクター自ら敵を攻撃することもあり、ゼクター同士の激しい格闘戦も度々展開される。
- ハイパーフォーム(Hyper Form)
- マスクドライダー・カブトがハイパーゼクターによってハイパーキャストオフ(強化変身。次の項で説明する)した形態である。
- 各スペックの爆発的な向上に加え、ハイパークロックアップによる超高速移動も可能となった最強形態である。
- ハイパーキャストオフ(Hyper Cast Off)
- カブトがハイパーゼクターを用いてハイパーフォームに強化変身する工程の事を指す。
- マスクドフォームからライダーフォームへ移行するキャストオフとは異なり、装甲等のパーツの飛散はなく、物理的にはむしろプットオンのようにパーツを装着する形となっているが、キャストオフ=脱皮が、生物にとっては『成長』、ライダーにとっては『真の姿への移行』を意味しているので、今回は『最強形態への進化』と言う意味でキャストオフと呼称されていると考えられる。
-
- ハイパークロックアップ(Hyper Clock Up)
- ハイパーフォーム時にハイパーゼクターのハイパークロックアップスイッチを押すことで発動する、クロックアップの数十倍のスピードで活動できる特殊移動方法である。
- クロックアップと同様に制限時間が設けられており、発動時には『ハイパークロックアップ』、終了時には『ハイパークロックオーバー(Hyper Clock Over)』という電子音声が電子音声がそれぞれハイパーゼクターから発声される。
- ハイパークロックアップした視点からは、クロックアップした物体ですらスローモーションで視認され、そのスピードの差は歴然である。
- さらに、時間流を操作する機能をさらに押し進めた結果、時間の方向を操作、すなわち、タイムスリップを行うことも可能となっており、自分だけでなく、自分の触れている物体(小天体クラス)を携えてのタイムスリップを行う事も可能である。
- しかし、過去にタイムスリップした際、歴史の改変等過去の事象への干渉をした場合、タイムパラドックスが発生し、未来から来た自分自身が消滅してしまう危険性がある。
- プットオン(Put On)
- キャストオフの項を参照のこと。
- マスクドライダー(Maskèd Rider)
- 過去の仮面ライダーシリーズ作中における『仮面ライダー』に相当し、マスクドライダーシステムによって変身した、ゼクターが選んだ資格者を指す。
- 資格者が変身する際、ゼクター及びゼクターと対になる端末、変身ツールを身に付ける。変身ツールとゼクターが合体することで、ゼクターより『変身(Henshin)』という電子音声が発声され、変身ツール周辺からライダースーツが生成、資格者がマスクドライダーに変身する。つまり、資格者、ゼクター、そしてこの変身ツールの3つが揃って初めてマスクドライダーへの変身が実現するのである。なお変身ツールはそれぞれ各ゼクターに対応したものが存在する。
- 変身後は身体能力の飛躍的な上昇の他、ライダーフォームではクロックアップ及びタキオン粒子を使った強力な攻撃(必殺技)が使用可能になる。攻撃パターンはそれぞれ異なっているが、共通項として技の名称の先頭に『ライダー』が付くことが挙げられる。その威力はまさに「必殺」の名にふさわしく、主にワームへのとどめとして使われる。
- マスクドフォーム(Maskèd Form)
- マスクドライダーの第一形態である。
- 資格者がマスクドライダーに変身した際に、最初に変身する事になる第一変身形態(ホッパーシリーズ、及び劇場版にのみ登場するライダー達は直接ライダーフォームへと変身する)。
- 昆虫でいう蛹(さなぎ)に相当する。
- 〈ヒヒイロノカネ〉という未知の金属で製造された〈マスクドアーマー〉が全身を覆った姿で、各ライダーとも、パンチ力、キック力がいずれも7~10tという驚異的なパワーを持つ。また重装甲であるため防御力も高く、その装甲はダイヤモンドの刃でも傷一つ付けることはできず、2.4mの強化コンクリートを破壊する貫通爆弾さえも防ぐ。
- しかし、その分動きは鈍重であり、またクロックアップも不可能であるため、ワーム成虫体に対抗するのは難しい。
- ライダーフォーム(Rider Form)
- マスクドライダーがキャストオフを経て変身する第二形態である。
- マスクドフォームに比べてパンチ力やキック力といったパワーは低下したが、走力や跳躍力などのスピード、運動性は飛躍的に上昇している。
- そして最大の特徴としてクロックアップ及び必殺技が使用可能となったことが挙げられる。
- これによりワーム成虫体に対しても有利に戦うことが可能となった。
- ハイパーフォーム(Hyper Form)
- マスクドライダーがハイパーゼクターによってハイパーキャストオフした形態である。
- 詳しくは作品用語のハイパーフォームの項を参照のこと。
ZECT(ゼクト)
地球に飛来したワームと戦う超法規的組織。35年前のネイティブとの遭遇によって、後に再度のワーム侵入が予期され、その事態に備えるべく、警視総監でもある加賀美陸が、その権力を利用して設立した。
表向きはワームから人類を守るべき組織だが、その実態はネイティブをワームから守るための組織であった。名目上のトップは陸だが、それより上にネイティブによって更正される評議会が存在、組織の最終決定は彼らによって下される。実際にワームを調査・掃討する複数のチームなどで構成される(主なチームの詳細は下記参照)。
第一話にて二人の刑事が語った内容からは、ZECTは警察よりも高い権限を持っていることが伺える。場合によっては拷問や誘拐及び拉致監禁も認められているようだ。ゼクターやライダーベルト、その他の対ワーム用兵器等は、この組織が開発しているとされているが、開発者が劇中に登場したことはまだない。
その組織の最大の特徴は“徹底的な秘密主義”。メンバーである加賀美新や岬、チームリーダーの田所でさえ、ZECTの全貌は把握していない。これはZECT内部に擬態したワームが侵入することを防止するためだとされている。また完全なる実力主義を採っており、マスクドライダー資格者でなくても統率能力が高ければ、たとえ組織に入って日の浅い者でも高い地位に立てる。
- 田所チーム
- 田所修一が指揮を執る、一般戦闘員チームの一つ。戦闘、捜査の両方を行う。加賀美、岬はこの田所チームに属する。ZECTが抹殺対象とするカブト(天道)と微妙な繋がりを持つことや、潜入捜査時に上層部に報告もなく独断行為を頻繁に行うなど、非合法および超法規的な手段も用いる。しかし、リーダーである田所がネイティブであるためか、上層部は黙認している模様。
- 東チーム
- 東省吾が指揮を執っていた一般戦闘員チームの一つ。捜査活動を中心に活動していたと推測される。カブト捕獲作戦に乗り出すが、その途中でプレクスワーム率いるワーム軍団によって壊滅した。
- 天道チーム
- ZECTに加入した天道がリーダーを務める、一般戦闘員チームの1つ。天道はエリアの司令官も兼ねているため、その地位はシャドウをも凌ぐ。副官は訓練生出身の高鳥蓮華が務めている。
- シャドウ
- 本部直属の精鋭ゼクトルーパー(後述)部隊。所属するゼクトルーパーのスーツには体から足にかけて金色のラインが入る。チームリーダーは原則的に仮面ライダーザビーの有資格者がその任に就き、陣頭指揮を執る[19]。捜査活動などはせず、対ワーム戦のみを任務としていると思われる。常時最前線で戦っているためかワームに狙われることも多く、ワームによるシャドウメンバー襲撃事件発生時などはワーム(及び内通者)のチーム内潜伏を許してしまったこともある。抜群のチームワークにより、集団戦闘時はワームサナギ体とほぼ互角に渡り合うことも出来るが、反面指揮系統が崩れると脆い。
ゼクトルーパー
ZECTの汎用戦闘チーム。黒ずくめのヘルメットにユニフォームを纏い集団で行動していることから、働きアリをモチーフにしていると思われる。なおゼクトルーパー訓練生の標準カラーは白であり、そこから〈ブライトルーパー〉と呼ばれている。
額の〈メカニカルアンテナ〉、〈ポインター〉によって自分の位置を知らせ、各部隊長やZECT指令車からの指示を受け、集団でワームに立ち向かう。ボディアーマーには、鋼鉄の10倍の強度を持ち刃物、ライフル、鉄鋼弾に対処する〈スペクトラプレート〉を採用している。
命令に忠実かつ機動力も抜群だが、絶対的な力不足は明らかで、ワームには殆ど通用しない(最近では少なからず解消されている)。市民をワームの脅威から守ることを第一としているが、実際は市民の安全よりもワームの撃破が最優先。なお、彼らは加賀美同様に普段は一般市民として生活しており、ワームが出現すると召集をかけられる。
- 身長:170cm~190cm
- 体重:70kg~90kg
- マシンガンブレード
- ゼクトルーパーの標準携行武器で、装弾数3000発のホローポイント弾を内装するマズル銃。右腕に装着して使用する。
- トリガーを引く際に任意で発射弾数を変える〈可変バースト機能〉を備えており、通常の発射速度は600発/分。最大射程は2000mを誇り、徹甲、炸薬、焼夷弾を装填選択することも可能。
- 白兵戦時には、先端に内蔵されたウーツ鋼鉄製〈格闘専用ブレード〉を展開、3cmの鉄の鎧をも切り裂く。
- 重量:9.8kg
ワーム
ある時、隕石に内包されて地球に飛来したとされる、“人類の天敵”と言える地球外生命体。
地球上に棲息する昆虫などの虫や甲殻類に近い特徴・習性を持ち、更にそれらの生物にはない高度な知性と、後述する特殊な形態・能力を駆使して、密かに人間を殺害しながら繁殖し続けている。
ワームの形態・能力
最初は強固な外殻を持つサナギ体として誕生し、自身に生命の危機が訪れると身体全体が異常な高熱を発しながら脱皮し、成虫体へと成長する(成虫体の一覧は別記)。自身の生体状態は自由にコントロールでき、その気になれば仮死状態になる事すらも可能。
- 形態
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- サナギ体
- ワームの第一形態。成虫体になるまでは固い外殻で身を守り耐えしのぐ。一応、通常兵器でも倒す事は出来る。
- ワーム・成虫体
- サナギ体から脱皮したワーム第二形態。サナギ体と違い、個体によって体色や形状が異なる(ジオフィリドワームのように、個体による差異がないものもある)。戦闘の際には、護衛役としてサナギ体の群れを従えることもある。
- 能力
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- 擬態(ドッペルゲンガー)能力
- ワームが人間を殺すと、その姿と記憶を完全に引継いで“擬態”し、ZECTが持つ特殊な機器でなければ人間との見分けが付かなくなってしまう。これこそがワームを真に人類の恐怖たらしめている根源と言えるだろう。岬や天道に擬態したワームがいるように、人間を殺さなくても擬態を行なう事が可能なワームもいる。
- だが擬態ワームはオリジナルの人間(以下“オリジナル”)が有していたメンタリティもコピーするため、その行動パターンは自分が定めた何らかのルールに従って動いたり、取引を持ちかけたりなどといった人間同様の法則性が働く者が多い。この法則を見抜けば待ち伏せ・おびき寄せたり、場合によっては各種の証拠を押さえてワーム自身に正体を明かさせる事も出来るので、全く打つ手がないという事はない。
- なお人間態とワーム態は自分の意思で使い分ける事が可能。意思や性格についてはオリジナルの生活を引き継ぐ必要がある為、大抵はオリジナルのソレを装っているが、リーダー格のワームの様に元の生活を捨て去った者はワーム本来の性格を表出させ、オリジナルとは全く異なるキャラクターになっている場合もある。ただし、その場合でも言葉の趣向などに若干オリジナルの人格の残滓があるようである。
- また、最初に擬態した時の状況によっては自分がワームである事を完全に忘れ(あるいは知らずに)人間だと信じ込んでしまい、通常時は人間態でしか活動しない者も稀に存在する。
- 極度のダメージを受けていると擬態を維持する事が困難になる。また、ZECTが開発したアンチミミック弾の煙幕に触れると一時的に擬態が解けてしまう。
- 超高速移動(クロックアップ)能力
- 脱皮して成虫体となったワームは、いわゆるクロックアップが可能となる。
- クロックアップ状態に入ったワームは人間には視認不能となり、目にも留まらないスピードで人間を襲うため、マスクドライダーシステムを装着した者でなければ、倒す事は極めて困難である。
個々のワームが持つ独自の特殊能力については、後述するワーム成虫態一覧を参照の事。
ワーム(渋谷隕石群)
7年前に渋谷に落下した、“渋谷隕石”に内包されて、2回目に地球に侵入したワーム。
近年のライダーシリーズに登場した各種の敵同様、基本的には組織ではなく個体の寄り集まりに過ぎず、各々が人間社会に潜り込むべく好き勝手に人間殺戮する。
しかし彼らの中には、人類に成り代わって自分達が人間社会に繁栄するべく、多数のワームを従えグループを結成し、リーダーとして何らかの高度な目的を達成するために活動する者もいる。
-
- サナギ体
- 外観はどのワームでも同じだが、体色に関しては緑色の通常種の他に、白い変種が少数存在する。“白いワーム”は通常種よりも外殻が固く、クロックアップしたライダーを視認する事もできる。
- 成虫体一覧
- 本編登場順に列挙。体色・微細な形状が違うだけの個体は一段奥に記載。名称ヨコの()内は、そのワームの外観・特性に類似した地球の生物。
- 本編中の重要な登場人物の正体であるワームについては詳細を記載する。
- アラクネアワーム(クモ)
- アラクネアワーム ルボア
- アラクネアワーム ニグリティア
- アラクネアワーム フラバス
- ランピリスワーム(ホタル)
- ベルクリケタスワーム(スズムシ)
- エピラクナワーム(テントウムシ)
- プレクスワーム(ノミ)
- ベルバーワーム(ウデムシ)
- ベルバーワーム ロタ
- コレオプテラワーム(コガネムシ)
- コレオプテラワーム アエネウス
- コレオプテラワーム クロセウス
- コレオプテラワーム アージェンタム
- ミュスカワーム(ハエ)
- セクティオワーム (カマキリ)
- セクティオワーム アクエレ
- フォルミカアルビュスワーム(シロアリ)
- フォルミカアルビュスワーム オキュルス
- フォルミカアルビュスワーム マキシラ
- ビエラワーム(バイオリンムシ)
- セパルチュラワーム(シデムシ)
- ブラキペルマワーム(クモ)
- ブラキペルマワーム オーランタム
- ブラキペルマワーム ビリディス
- タランテスワーム(クモ)
- タランテスワーム パープラ
- ジオフィリドワーム(ムカデ)
- ジェノミアスワーム(アリジゴク)
- アキャリナワーム(ダニ)
- アキャリナワーム アンバー
- キュレックスワーム(蚊)
- フォリアタスワーム(コノハムシ)
- キャマラスワーム(エビ)
- コキリアワーム(カタツムリ)
- レプトーフィスワーム(キリギリス)
- サブストワーム(ザリガニ)
- カッシスワーム(カブトガニ)
- 乃木怜治の正体。高い格闘能力に加え、ハイパークロックアップをも超える超高速移動「フリーズ」を発動することによって、事実上時を止めてしまう能力を持つ(このフリーズ能力は人間形態時でも使用可能)。さらに、倒されても再生復活することが可能な生命力を誇る、まさに最強のワームであると言える。
-
- カッシスワーム ディミディウス
- カッシスワームの第1形態。フリーズに加え、右腕の毒針のような鋭利な細身の剣(もしくは槍)を駆使する。
- ZECTから、ワームの擬態能力を奪うアンチミミック弾を奪うべく行動、複数のネイティブを人質にとりアンチミミック弾との交換を迫ったが失敗。その後のカブトとの戦闘ではフリーズを駆使するも、カブトがフリーズをする前にパーフェクトゼクターでゼクターを呼び出し、フリーズ解除後に攻撃させダメージを与えた後、ハイパーカブトのマキシマムハイパーサイクロンを受けて消滅した。
- カッシスワーム グラディウス
- カッシスワームの第2形態。頭部には鋭利な角が出現し、左手に巨大な刀を備えている。
- フリーズに加え、他者の力をエネルギーに還元吸収する能力を新たに獲得した。これにより、他のワームを吸収し自分のエネルギーと化す他、ライダーの必殺技をも吸収・コピーして、自分のものとして使用することが可能(作中ではライダースラッシュ、ガタックのライダーキック・ライダーカッティング、ザビーのライダースティングをコピーし、使い勝手がよかったのかライダースラッシュを多様していた)。ただし、性質の違う複数のエネルギーに対し、一度に対応する事はできない。
- ZECTからマスクドライダーシステムを奪うべく、システムを開発している『AREA Z』に、ワームの大群を引き連れて侵攻したが、カブト・ガタック・キックホッパーのトリプルライダーキックを叩き込まれた後にハイパーカブトのマキシマムハイパーサイクロンを放たれてサナギ体ワーム群と共に消滅した。
- なお、グラディウスとは「進軍する者」と言う意味がある。また、この形態ではフリーズ能力を一度も使用していない。
- カッシスワーム クリペウス
- カッシスワームの第3形態。頭部が兜に覆われ、右腕は棘がついた攻防一体型の盾に変形している(但し、盾の下部に以前の毒針も装備されている模様)。
- 人間時には2体に分裂し、ZECTと全てのライダーを倒すべく大多数のワームを指揮する。
- なお、クリペウスとは古代ローマ起源の円盾である。
ワーム(ネイティブ)
35年前、渋谷隕石以前に飛来した隕石に内包されて、最初に地球に侵入したワーム。渋谷隕石群のワームとはなぜか敵対関係にあり、しばしば危険な存在として、ワーム軍団から命を狙われている。
地球に到達した後当時の人類と接触し、近い未来にワームの第二群が再び隕石に内包されて地球に侵入してくることを予期。彼らは自分達の身を守るため人類と手を組み、彼らと共にZECTを結成。ワームに対抗する事のできるマスクドライダーシステム開発の重要な技術として、キャストオフやクロックアップ等の自らの性質を提供する代わりに、システムを装着した人間に自分達を守ってもらう、という契約を交わした。
長い間共に生きるうちに人類に対する愛着が芽生えており、渋谷隕石群のワームとは違い、人類との共存を目指すようになる。ゆえに現在は積極的な殺害・擬態を行っておらず、人間社会で平和に暮らしている。そのため多くのネイティブは渋谷隕石群のワームよりも戦闘能力が低い。
35年前に地球に到達したにも拘らず、成虫体がシシーラワーム=ひより以外確認されていないところから、脱皮の速度が渋谷隕石群のワームに比べて遅いと推測される。
-
- サナギ体
- 渋谷隕石群のサナギ体と比べ、巨大なツノが生えているといった外見上の差異がある。
- 成虫体一覧
- 本編登場順に列挙。体色・微細な形状が違うだけの個体は一段奥に記載。名称ヨコの()内は、そのワームの外観・特性に類似した地球の生物。
- 本編中の重要な登場人物の正体であるワームについては詳細を記載する。
-
- シシーラワーム(ウスバカゲロウ)
- 日下部ひよりの正体。物語が始まる18年前、当時子供を身ごもっていたオリジナルの母親(天道の実の母親でもある)が、夫とともに2体のワームに殺害され擬態される。その後擬態両親から生まれたワームの子供が、オリジナル両親から生まれるはずだった子供・ひよりに擬態し育てられた、いわゆる“生まれついての擬態ワーム”である。
- その後、幼い頃に擬態両親が渋谷隕石落下時の災害に巻き込まれ亡くなったため、麗奈=ウカワームに告知されるまでは自分の正体を知らずに生きてきた。
- このような極めて稀な擬態経緯を経ているためか、ワーム態に変容しても、人間に対する悪意や破壊本能などはない様子。
- ネイティブの中でも珍しい成虫体。ワーム態に変容した時は人間態時にも垣間見せていたテレパシー等、数々の特殊能力に加えてゼクトルーパーの弾丸にも動じない防御能力のほか、飛行能力もある。
主なゲスト出演者
- 括弧内の数字は出演回
- 刑事:田村円 (1)
- 玉井ユキ:菊地美香 (3)
- IT社長・ウエムラ:村上幸平 (3)
- 加賀美亮:佐々木和徳 (3、4)
- 東省吾:小川敦史 (5、6)
- 由香里:英玲奈 (12)
- 本郷猛:黄川田将也 (14) ※作中では“特別出演”のみ表記
- 井口浩二:菊地謙三郎 (14)
- 若林龍宏:モロ師岡 (15、16)
- 高山順子:中村綾 (17、18)
- 神代美香:細野佑美子 (19、20、26、45)
- 宏子:馬場梨里杏 (20)
- マコト:桑代貴明 (21、22)
- マネージャー:石井苗子 (27)
- 相良和彦:松本博之 (27)
- 生簀一郎:阿部進之介 (29、30)
- 亜美:大宮司愛磨 (29)
- 田所の弟:勝矢 (30)
- 立川大吾:中泉英雄 (35、36)
- 小林恵子:鈴木かすみ (37、38)
- 戸塚:阿南健治 (39、40)
スーツアクター
- 仮面ライダーカブト:高岩成二
- 仮面ライダーガタック:伊藤慎
- 仮面ライダーザビー:伊藤慎
- 仮面ライダードレイク:押川善文
- 仮面ライダーサソード:渡辺淳
- 仮面ライダーキックホッパー:大岩永徳
- 仮面ライダーパンチホッパー:永瀬尚希
スタッフ
- 原作:石ノ森章太郎
- スーパーバイザー:小野寺章(石森プロ)
- プロデューサー:梶淳(テレビ朝日)/ 白倉伸一郎、武部直美(東映)
- 監督:石田秀範、田村直己、長石多可男、田﨑竜太、鈴村展弘
- 脚本:米村正二、井上敏樹
- 音楽:蓜島邦明
- アクション監督:宮崎剛(JAE)
- 特撮監督:佛田洋
- 撮影:いのくままさお、倉田幸治
- タイトルバック(演出):田﨑竜太
- クリーチャーデザイン:韮沢靖
- 妖精デザイン:唐橋充
- 編集:長田直樹
- 各ゼクターの音声:スラージ・ガジリア
- ナレーション:鈴木英一郎
- 制作協力:石森プロダクション(クレジットなし)
- 製作:テレビ朝日、ADK、東映
主題歌
- エンディングテーマ(挿入歌)
- 本作では明確なエンディングテーマは存在せず、主に戦闘シーンに使われる挿入歌がエンディングテーマ扱いとなる。
- 『FULL FORCE』(2話~)
- 作詞:藤林聖子 作曲:nishi-ken 編曲:RIDER CHIPS・渡部チェル 歌:RIDER CHIPS
- 『LORD OF THE SPEED』(33話~)
- 作詞:藤林聖子 作曲:渡部チェル 編曲:RIDER CHIPS・渡部チェル 歌:RIDER CHIPS featuring 加賀美 新(佐藤祐基)
放映リスト
各回にタイトルはなく、ここで「サブタイトル」としているものは、新聞のテレビ番組欄やテレビ番組情報誌などにて表記されたものである。
放送日 | 話数 | サブタイトル | 登場ワーム | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|
2006/1/29 | 1 | 最強男 |
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米村正二 | 石田秀範 |
2006/2/5 | 2 | 初2段変身 |
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2006/2/12 | 3 | 俺が正義!! |
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田村直己 | |
2006/2/19 | 4 | 愛を説く!! |
|
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2006/2/26 | 5 | 捕獲指令!! |
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長石多可男 | |
2006/3/5 | 6 | オレ様の花 |
|
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2006/3/12 | 7 | 2号新登場 |
|
石田秀範 | |
2006/3/19 | 8 | 怒れる豆腐 |
|
||
2006/3/26 | 9 | 蜂の乱心!! |
|
田村直己 | |
2006/4/2 | 10 | 友じゃねぇ |
|
||
2006/4/9 | 11 | 合コン燃ゆ |
|
井上敏樹 | 田﨑竜太 |
2006/4/16 | 12 | 化粧千人斬 | |||
2006/4/23 | 13 | チーム解散 |
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米村正二 | 長石多可男 |
2006/4/30 | 14 | 裏の裏の裏 |
|
||
2006/5/7 | 15 | 怪人名医!? |
|
井上敏樹 | 鈴村展弘 |
2006/5/14 | 16 | まさかの嵐 |
|
||
2006/5/21 | 17 | 甦る記憶!! |
|
田﨑竜太 | |
2006/5/28 | 18 | さらばゴン | |||
2006/6/4 | 19 | さそり富豪 |
|
長石多可男 | |
2006/6/11 | 20 | ねぇじいや | |||
2006/6/25 | 21 | VSクワガタ |
|
米村正二 | 田﨑竜太 |
2006/7/2 | 22 | 誕生特別編 |
|
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2006/7/9 | 23 | 謎+謎=X |
|
田村直己 | |
2006/7/16 | 24 | ラーメン道 | |||
2006/7/23 | 25 | 驕る捜査線 |
|
長石多可男 | |
2006/7/30 | 26 | 激震する愛 | |||
2006/8/6 | 27 | 俺!?殺人犯 |
|
井上敏樹 | 田﨑竜太 |
2006/8/13 | 28 | なぜ!?絶命 |
|
||
2006/8/20 | 29 | 闇キッチン |
|
石田秀範 | |
2006/8/27 | 30 | 味噌汁昇天 |
|
||
2006/9/3 | 31 | 衝撃の事実 |
|
米村正二 | 長石多可男 |
2006/9/10 | 32 | 解ける謎!! |
|
||
2006/9/17 | 33 | 萌える副官 |
|
田崎竜太 | |
2006/9/24 | 34 | 砕け超進化 | |||
2006/10/1 | 35 | 地獄の兄弟 |
|
石田秀範 | |
2006/10/8 | 36 | 赤い靴暴走 |
|
||
2006/10/15 | 37 | 学校の怪談 |
|
長石多可男 | |
2006/10/22 | 38 | あぶない妹 | |||
2006/10/29 | 39 | 強敵黒カブ |
|
井上敏樹 | 田﨑竜太 |
2006/11/12 | 40 | 最大の哀戦 | |||
2006/11/19 | 41 | 敗れる最強 |
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米村正二 | 石田秀範 |
2006/11/26 | 42 | 最凶VS.最恐 |
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2006/12/3 | 43 | 俺を狙う俺 |
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柴崎貴行 | |
2006/12/10 | 44 | 生きるとは | |||
2006/12/17 | 45 | Xマス激震 |
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井上敏樹 | 長石多可男 |
劇場版
詳しくは、仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVEを参照。
2006年8月5日、『轟轟戦隊ボウケンジャー THE MOVIE 最強のプレシャス』を併映し公開。2003年8月16日公開の『仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』以来、3年振りに夏休み期間中上映となった。
ゲーム版
バンダイナムコゲームスのバンダイレーベルより2006年11月30日にプレイステーション2用の格闘アクションゲームが発売。
テレビシリーズ、劇場版に登場した全ライダーに加え、ガタック・ハイパーフォームも登場する。
注釈
- ↑ 祖母が彼を引き取った後、祖母の家に樹花が誕生。彼と義兄弟の関係となり、現在は共同生活を営んでいる。つまり彼には2人の妹がおり、彼は双方を大事に思っているが、その反面彼女等が危険に晒された際には半ば錯乱状態に陥ってしまい、普段の振る舞いからは想像も出来ない行動に走ってしまう事がある。
- ↑ 物語初期に於いて、彼は組織に属する事を拒み、あくまで単独行動を主としていた。後に「天道寺総司郎」という偽名を使いZECTに入隊したが、それもただワームの動向を探る為にZECTの持つ組織力を利用しただけであり、目的を達成した後に除隊した。このような関係から、彼とZECTメンバーの間で大小の衝突が散発していたが、加賀美や岬達との交流と共闘、失踪したひよりの捜索の為に再びZECTの力を欲した事とワーム勢の強大化に対するライダー戦力の確保を狙うZECT上層部の利害が一致した為、彼は「天道総司」として再びZECTに入隊した。
- ↑ 天道と実質的な連携を図っているのは田所チームの面々と蓮華程度であり、物語後期の乃木怜治の出現に起因するワームの破壊活動の活性化の際には新の指揮の下シャドウやゼクトルーパーも加勢したが、ZECT上層部との連携はネイティブ絡みの事案以外では積極的には行われていない。
- ↑ ZECT隊員は通常は一般的な職に就いていることが多い。ZECTの仕事は言わば“裏の顔”であり、それを公にする事はない(詳細はZECTの項を参照の事)。このような事情もあり、加賀美はZECTの指令が届いた場合はバイトを理由を述べずに無断欠勤する事もしばしばなようで、一時期はクビ寸前だった事もある。
- ↑ その後、第4話にて亮は再び加賀美の前に現れるが、それはベルクリケタスワームの擬態した姿であった。
- ↑ 新は父がZECTのトップでもある事は全く知らず、物語後期にネイティブとの接触によりその事実、そして自らに決定付けられた運命を知ることになる。
- ↑ 劇中に於いて。彼以前にザビーの資格者がいたかどうかは不明。
- ↑ 同じく劇中に於いて計上。
- ↑ 戦闘時には的確に部下を指示し、チームプレーでワームに対処し、影山を始め部下たちからの信頼は厚く、加賀美もその考えに感銘を受け一時は彼の部下として働いていた。
- ↑ 実は神代家は現在、経済的には完全に破綻した“没落貴族”となってしまっている(没落の原因に関しては“剣の放蕩の結果”・“本家が没落した事で連動的に没落した”など諸説あり)が、剣の登場当初は「じいや」の必死の努力により、しばらく彼がこの事実に気付く事はなかった。その後、じいやが過労で倒れてしまった際に真相を知った剣は自ら神代家を立て直す為アルバイトに精を出すのだが、致命的に社会経験が無い彼はミスを連発。稼ぎは悲しいほど少ないが、剣本人は意に介さず本人なりに努力している。その後も「庶民の幸せを理解しなければ、どんなに大金があってもすぐに使い切ってしまう」と(彼なりに)庶民の生活を学んでいっているようで、徐々にではあるが人並みの幸せを理解しつつある様子。
- ↑ 一時はZECTにワーム1体を倒すにつき120万円という、破格の報酬で雇われていた。
- ↑ 天道とのスポーツ勝負ではほぼ互角の戦いを繰り広げた。
- ↑ 特に加賀美に対してはワームに肉親を殺されたという似たような境遇もあり、共に戦ううちに彼を「カガーミン」と呼び、“親友”として慕うようになる。
- ↑ 彼の奇抜な行動は凄まじいまでのコメディタッチで描かれ、シリアス展開が続く本編を潤す清涼剤となった。
- ↑ 田所が擬態した時期は不明だが、彼がネイティブだと発覚してもZECTでの彼の立場に変化が見られなかった所から見て、恐らく相当に昔、少なくともZECTに入った時点では既にオリジナルに成り代わっていた可能性が高いと思われる。
- ↑ 加賀美が無茶をしてZECTに逆らう行動をとった際などは、殴って制止した事もある。(その時、加々美はガタックに変身中で腕を負傷してしまったが、これは彼の加々美に対する熱い想いから思わず生じた承知の行動であろう)
- ↑ 家業は田所とは似ても似つかない体躯とコワモテの持ち主である弟に継がせている。この弟は非常に兄を尊敬しており、弟曰く蕎麦打ちの腕は「おにいちゃんの方が上」との事。
- ↑ 一例としては、ZECTと無関係な人物である天道総司がシステム完成以前より変身ツールを所持していたり、ワーム襲来よりも遥か前(物語から35年前。第25話で判明)からシステム構築計画が始動していた事などが挙げられる。また特に、カブトとガタックのものには第36話で本人の意思に関係なく作動する暴走装置が仕込まれていることが判明している。
- ↑ リーダーの変遷はザビー資格者変遷とほぼ重なるため、詳細はザビー資格者の変遷を参照のこと。例外として、一時期天道が偽名を用いてカブトであることを伏せてZECTに入り、隊長に就任したこともある。
トピックス・備考
- 今作より映像の画質が、従来の“平成ライダーシリーズ”の特徴でもあったビデオ収録映像特有のクリアで透明感のあるものから、フィルム的な粒子感の有る画質へと変化している(『響鬼』でもSFXシーンや34話以降のオープニング映像などで、このような画質になっていた)。これは地上デジタルハイビジョン放送時代への対応を目的として『アギト』以降の劇場版ライダーシリーズで使用されているHD24P撮影システムをテレビ版においても使用し始めたためだが、詳細なノウハウは“企業秘密”として非公表となっている。
- 『仮面ライダー剣』から実施された清涼飲料水『オロナミンCドリンク』とのタイアップは今作でも引き続き行われ、『響鬼』同様にこの番組でしか流れないスペシャルCMも製作された。内容としてはトレーニングに励む天道が自分の強さの秘訣を語りつつ、オロナミンCを飲むというもの。カブト・ライダーフォームも登場し、“強さ”をアピールしている。
- 2006年12月頃からはレストランチェーン・ステーキのどん・フォルクスとタイアップ。加々美・ガタック・カブト(共にライダーフォーム)が同レストランのCMに出演中。(テレビでは関西/福岡地区でのみ『スーパーヒーロータイム』の『ボウケンジャー』終了から『カブト』開始の間のCM枠を中心として放送)なぜか“ステーキのどん”でバイトをする加々美のコミカルな姿が見られる。
このCM、当初は加賀美役の佐藤祐基にライダーとは関係無くオファーが来たのだが、「せっかくなのでカブトとガタックも出演して頂きたい」というスポンサーの意向が東映サイドにも了承された事で実現したもの。CMは全部で4パターン作られ、現在テレビCM第一弾と、その続編3パターンがテレビ未放送地域でも特設webサイトで視聴可能。なお続編3パターン中、webサイトで最も視聴数の多かったモノはテレビ第二弾CMとして放送する予定である。 - 本作にバイク等の車両を提供しているホンダが『ファイズ』以降より実施している鈴鹿8時間耐久ロードレースへのタイアップエントリーが今作でも実現。「仮面ライダーカブト Honda DREAM RT」チームとして2006年夏を戦い、総合6位入賞を成し遂げた。
- 本作中で天道が暮らしている家は、大正11年からの歴史を持つ洋館『コルディアーレ麻布』 通常はハウスウェディング会場として運営されている。劇中の玄関、廊下、階段はコルディアーレの内装そのものだが、リビングとダイニングは全くの別物である。
- 放送開始後、本作の重要用語“キャストオフ”が“脱ぎ捨てる”という意味で周知されるに従い、日本のアニメ・コミック・ゲーム系キャラクターを造形したフィギュア・ガレージキットの衣装や装具が脱着できる作品を“キャストオフ可能”といった表現でセールスポイントに用いるケースが見受けられる様になってきている。
関連項目
- 仮面ライダーシリーズ
- 仮面ライダー一覧
- 平成ライダーの変身アイテム
- 仮面ライダーシリーズ登場怪人一覧
- 仮面ライダーの乗用マシン一覧
- スーパーヒーロータイム
- 轟轟戦隊ボウケンジャー(同時期・同局日曜朝の時間帯(スーパーヒーロータイム)の放送)
- 装着変身
前後番組の変遷
テレビ朝日系 スーパーヒーロータイム(2006年~) | ||
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外部リンク
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