仮面ライダーSD
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仮面ライダーSD（かめん - えす・でぃー）は1990年代に発表された玩具の企画、およびそれをベースとした漫画、OVA作品。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 概要
仮面ライダーや怪人を2等身にデフォルメする企画としては、1980年代に「仮面ライダー倶楽部」が存在していたが、1991年に仮面ライダーシリーズが20周年を迎えたことに合わせて、新たな企画として発表された。
仮面ライダー倶楽部との差別化として、以下のような特徴を持つ。
- 新デザインのライダーマシン
- 仮面ライダー倶楽部では実写版のマシンのデザインをそのまま採用していたが、SDでは実写版のデザインを大幅にアレンジしたマシンが登場。各マシンの名前は元の名前に「ネオ」という言葉をつけたものになっており、その性能は実写版を大幅に上回っている。ことにライダーマンは初めてスーパーバイクに乗った（多分に運搬車だが）。また、独自の設定としてライダーたちの移動基地「ライダーキャリア」が登場。
- オリジナル設定の組織
- 1号からRXまでの全ライダーが戦ったすべての組織が「グランショッカー」と呼ばれる一つの組織に統合されている。その魔神大首領の正体は当初は伏せられていたが、後に実写版では幹部の1人に過ぎなかった死神博士であることが明かされ、ファンの間に波紋を呼んだ。
- 八鬼衆
- 歴代組織の幹部のうち8人が「八鬼衆」と呼ばれるグランショッカー幹部として設定された。他の怪人が実写版のデザインに準じているのに対し、八鬼衆は身体の一部がメカニックを露出させたものになるなどアレンジされたデザインになっている（シャドームーンのみ実写版に準じ、ドクトルGは斧を背負い腰に剣に替わり試験管を下げたのみとなっている）。
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- 地獄大使
- 最も基本的な改造人間達だが侮れぬ特技の持ち主もいるという怪人軍団を統べる。直情径行であり従兄弟の暗闇大使と軋轢が絶えないが間の抜けた作戦を立てることでは1、2を争う。
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- 愛機：ガラガラン=スペシャルα
- 怪人体ガラガランダを模している。まずまずの走行性能を有しやかましい音を立てる。
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- ドクトルG
- 八鬼衆一の科学者にしてサイボーグ怪人軍団長。配下の武装強化により戦力を増している。なぜかライダーを｢ラ～イダ｣と発音する。
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- 愛機：スコーピオンGT
- 蠍型装甲車。尾に座席がある。
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- アポロガイスト
- 正々堂々とした真っ向勝負を旨とするが詰めの甘い神話軍団長。
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- 愛機：アポロチャリオッツ
- 騎馬戦車だが引くのは軍団員、マッハアキレス。
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- 十面鬼
- 動物の特性を最も活かした獣人軍団を率い、自身も粗野。難のある知力を迫力で補っている。
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- 愛機：十面オープン
- ほとんど体の一部であり、降りるのを見た者はいない。
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- ジェネラルシャドウ
- デルザー軍団の指揮を任じられている。戦いをゲーム感覚で捉えカード魔術で敵味方問わず煙に巻く。
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- 愛機：スーパートランプ
- 奇術用具一式の集合体。
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- 暗闇大使
- 再強化された怪人で編成したロイド軍団を統率。冷静さと智略を誇るが計算ミスによる失敗も多い。
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- 愛機：サザン＝スペシャルβ
- サザンクロスを象った重戦車。火力と装甲が自慢。
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- シャドームーン
- ゴルゴム軍団を統括するが影のライダーゆえRXに異様な敵愾心を抱き専ら彼との対決に執念を燃やす。おつきの三神官の宥めも振り切りグランショッカー入りした。
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- 愛機：ヘルシューター
- 八鬼衆のマシン中唯一のバイク。出典では剣聖ビルゲニアが乗用。
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- ジャーク将軍
- 怪魔獣人･妖族･ロボット･異生獣からなり、それぞれボスガン･マリバロン･ガテゾーン･ゲドリアンが率いる最強といわれるクライシス四軍団長であり、自身の権力も随一。
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- 愛機：クライシスキャリア
- クライス要塞を翻案したトランスポーター。
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- おやっさんの登場
- 立花藤兵衛がグランショッカーの魔手を知りライダーを招集、ライダーキャリアを拠点にマイティライダースを編成した。
このように独自のアレンジが施された企画ではあったが、キャラクター自体が基本的に仮面ライダー倶楽部と同じであり、また差別化のための特徴は実写版とかけ離れてしまっている。そのためか、児童層からはそれなりに人気を博したものの、往年のライダーファンの間に浸透したとは言い難く、2年ほどで自然消滅してしまった。
[編集] 漫画版
デラックスボンボン及びコミックボンボン（講談社）連載の「仮面ライダーSD マイティライダーズ」とコロコロコミック（小学館）連載の「仮面ライダーSD 疾風伝説」という、世界観もストーリーもまったく異なる2つのバージョンが同時期に連載されていた。
[編集] 仮面ライダーSD マイティライダーズ
あおきけいの作画で、デラックスボンボン及びコミックボンボンに連載。世界設定は実写版に準じているが、内容はギャグ漫画。各ライダーの性格が過剰なほど個性的に味付けされ、実写版とは大いに雰囲気が異なるが、ドクトルGが「仮面ラーイダ」と発音するなど実写版の要素も丁寧に盛り込まれ、原典を知る層と知らない層、両方にアピールするヒット作となった。なお、2005年に朝日ソノラマから発売された復刻版ではボンボンコミックス未収録のエピソードが追加されている。
[編集] 仮面ライダーSD 疾風伝説
かとうひろしの作画で、コロコロコミックの1992年1月号から1993年4月号にかけて連載。世界観もキャラクターの設定も独自のもので、最終決戦で数人のライダーが戦死するなど児童誌の枠を超えたハードな内容となっている。なお、2004年に朝日ソノラマから発売された復刻版では最終話に加筆が施されている。
[編集] OVA
1993年3月22日に「仮面ライダーSD 怪奇!?クモ男」のタイトルで発売された。原作はマイティライダーズ。
[編集] キャラクター
[編集] バトルライダーズ
- 仮面ライダー1号 （声優：田中秀幸）
- 仮面ライダーZX （声優：難波圭一）
- 仮面ライダーBLACK RX （声優：小野寺丈）
[編集] メカニックライダーズ
[編集] ワイルドライダーズ
[編集] その他
- 立花藤兵衛 （声優：小林昭二）
- ミチル （声優：川浪葉子）
[編集] グランショッカー
[編集] 八鬼衆
[編集] スタッフ
- 製作指揮：渡辺亮徳、村上克司
- 原作：石ノ森章太郎
- 企画：渡辺繁（バンダイ）、山口康男
- 脚本：井上敏樹
- 音楽：吉田明彦
- 製作担当：目黒宏、清水慎治
- キャラクターデザイン、作画監督：人好さとる
- プロデューサー：久保聡（バンダイ）、山口敦規（東映ビデオ）、吉田竜也
- 監督：川田武範
- 製作協力：東映動画
- 製作：東映、東映ビデオ、バンダイ
[編集] 主題歌
[編集] オープニングテーマ
- 『仮面ライダーSD』
- 作詞・作曲・編曲・歌：TOM
[編集] エンディングテーマ
- 『忘れかけた Fairly Tale』
- 作詞・作曲・編曲：芹沢和則 歌：影山ヒロノブ
[編集] 関連商品
[編集] 書籍
- 仮面ライダーSD 疾風伝説 全3巻 小学館 てんとう虫コミックス
- 仮面ライダーSD マイティライダーズ 全5巻 講談社 ボンボンコミックス
- 仮面ライダーSD 爆走笑学校 全2巻 小学館 てんとう虫コミックス
- 仮面ライダーSD 疾風伝説（完全版） 全2巻 朝日ソノラマ
- 仮面ライダーSD マイティライダーズ（完全版） 全2巻 朝日ソノラマ
[編集] ゲーム
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