中国新聞
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中国新聞(ちゅうごくしんぶん、題字は中國新聞)は、広島市の中国新聞社が発行する新聞である。1892年創刊。
広島県を中心に、山口県、島根県、岡山県で発行・販売されている。朝刊及び夕刊がある。鳥取県では日経販売店に委託したごく一部での販売に留まっている(以前〔1970年頃〕は鳥取版も存在したが売れ行き不振により廃止)。なお広島県では県紙的存在でもある。
広島市内の視線で書かれた記事も多く、原爆やマツダに関する報道では定評がある。又、暴力団追放キャンペーンでも知られる新聞でもある。
2005年11月に廿日市市大野に中国新聞広島制作センター、通称:ちゅーピーパークが完成し、24個面フルカラー印刷が可能な輪転機を備える。
現在は広島市のほか、福山市、周南市(旧徳山市)の3本社制で新聞の発行を行っている。
目次 |
[編集] 歴史
- 1892年 日刊「中國」として創刊。
- 1908年 題字を「中國新聞」と改める。
- 1931年 中国駅伝(広島~福山間)を創設。
- 1942年 創刊50周年を記念し、中国文化賞制定。
- 1945年 原爆投下のため、本社も被災。朝日新聞社に代行印刷を依頼し、2日間休刊しただけで9日から再発行。
- 1948年 鈴木三重吉賞制定。
- 1952年 中国体育文化賞(現・中国スポ-ツ賞)を制定。
- 1959年 連載企画「瀬戸内海」が新聞協会賞受賞。
- 1965年 暴力追放キャンペ-ンで菊池寛賞受賞。連載企画「ヒロシマ20年」など原爆報道で新聞協会賞受賞。
- 1985年 「ヒロシマ40年」の報道で新聞協会賞受賞。第二社会面の連載「ほのぼの」が「小さな親切運動」特別賞受賞。
- 1986年 新聞協会賞の編集部門で連載企画「シベリア抑留」が、また経営・業務部門で「地域情報ネットワ-ク」がダブル受賞。
- 1987年 新聞協会賞経営・業務部門で「ひろしまフラワ-フェスティバルの創造と展開」が受賞。
- 1995年 新聞協会賞の編集部門で「ヒロシマ50年」の報道(特集「検証ヒロシマ」、連載「核と人間」、インタビューシリーズ「核時代 昨日・今日・明日」など)が受賞。
- 1999年 新聞協会賞の編集部門で「であい しまなみ」が受賞。
- 2001年 広島市中区の本社のほか、新たに福山市に備後本社、徳山市(現周南市)に防長本社を置き、3本社体制がスタート。新印刷工場の福山制作センター(プレッセびんご、2005年11月からふくやまちゅーピーパーク)が本格稼動。3本社がそれぞれ独自の紙面づくりを始める。
- 2002年 新聞協会賞の編集部門で「断ち切れ 暴走の連鎖-『ただいま』が聞きたくて」が受賞。
- 2005年 廿日市市大野で新印刷工場の広島制作センター(ちゅーピーパーク)が稼働
[編集] 本社
- 広島本社 広島県広島市中区土橋町7-1
- 備後本社 広島県福山市御門町3-2-13
- 防長本社 山口県周南市御幸通2-22
[編集] 支社・総局
[編集] 支局
[編集] グループ企業・事業
- (株)中国新聞福山制作センター
- (株)中国新聞広島制作センター
- 中国印刷(株)
- (株)中国新聞情報文化センター
- (株)中国新聞広告社
- (株)中国新聞情報文化センター
- (株)中国新聞山口情報サービス
- (株)中国新聞サービスセンター
- (株)中国コミュニケーションネットワーク
- (株)ふれあいチャンネル
- (株)中国新聞システム開発
- ひろでん中国新聞旅行(株)
- (株)中国新聞情報文化センター
- (株)中国新聞山口情報サービス
- (株)中国新聞販売センター
[編集] ラテ欄
[編集] 広島県版
[編集] メイン(最終面)
- 通常サイズ
- ハーフサイズ
[編集] 広域ワイド(最終面の裏ページ)
[編集] 山口県版
[編集] メイン(最終面)
- 通常サイズ
- ハーフサイズ
- クォーターサイズ
[編集] 広域ワイド(最終の裏ページ)
- ラジオNHK-FM、HFMは通常サイズ。NHK第1第2、FMY、KRY、RNB、短波がハーフサイズ。AFN岩国がクオーター。
- テレビ南海(D4)、あいテレビ(D6)、テレビ愛媛(D8)、愛媛朝日(D5)それぞれハーフサイズ。
[編集] 中国新聞【備後】
- NHK総合、NHK教育、RCC、広テレ、ホーム、TSSは通常サイズ
岡山県版も備後本社の発行だが、番組欄は岡山・香川県域局が通常サイズとなり、在広局は広域ワイド版に掲載される。
[編集] 広域ワイド(最終の裏ページ)
- ラジオNHK FM、HFM、NHK第1第2、RCC、[[山陽放送|山陽]、西日本、AFN、NIKKEI、FM岡山、レディオBINGO、エフエムおのみち
- テレビ山陽(D6)、OHK(D8)、せとうち(D7)、瀬戸内海(D5)、西日本(D4)、南海、テレビ愛媛、あいテレビ、愛媛朝日、NHK BS1、NHK BS2、WOWOW
[編集] 放送局との関係
地元広島県の民間放送局全てと関係がある。この中で、名前が似ているRCC(中国放送)は直系と思われがちだが、同社は創業時より毎日新聞や朝日新聞との合弁。広島テレビ(HTV)やテレビ新広島(tss)もキー局と親密な新聞資本の方が強く、広島ホームテレビ(HOME)は朝日新聞の関係会社(事実上のグループ企業)に位置付けられている。従って、直系の放送局は存在しない。
この他、山口県の山口放送(KRY)とも関係があり、現在もニュースを提供している。
[編集] その他
- 毎月1回(原則第2日曜日。1月は1日=元日、10月は体育の日)に新聞休刊日が行われるが、5月5日=こどもの日のそれはひろしまフラワーフェスティバル(当社協賛)開催中でその関連記事を載せるため休刊日は行わず、あくる5月6日の朝刊も通常発行される。
- 中国新聞の各販売所では中国新聞ファミリーとしてミニコミ紙「地域ニュースかわら版」を発行。新聞の折り込み広告と一緒に折り込んで配布している。
- 中国新聞読者を中心とした会員組織「ちゅーピークラブ」がある。「ちゅーピー」は中国新聞マスコットキャラクターである。会員は会員証の提示による加盟店での割引、ポイントによるサービス、カープやサンフレッチェといった地元チームの試合結果をメールで通知するサービスなどを受けることが出来る。「ちゅーピー」を扱った絵本やグッズの制作・販売を代行してしているのはザメディアジョンである。
[編集] 提携紙
- ブロック紙3社連合
- 河北新報
- 神戸新聞
- デイリースポーツ(大阪・神戸本社管轄の広島版を広島市西区の関連企業・中国印刷で委託印刷している)
- 日刊スポーツ(大阪本社管轄の広島版を福山市の中国新聞備後製作センターで委託印刷している)
- 列島情報「AREA21」
[編集] 外部リンク
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