オストヴィント
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オストヴィント(Ostwind) はドイツ陸軍の対空戦車。正式名称はIV号対空戦車オストヴィント (独:Flagpanzer IV Ostwind)。制式番号は不明。オストヴィントとはドイツ語で「東風」を示す。
ヴィルベルヴィントの攻撃力不足を重大と見たドイツ陸軍が新たに発注した。ただしオストヴィントはあくまでメーベルワーゲンを置き換えるべきものであり、ヴィルベルヴィントは単に対空戦車不足を補うためのつなぎに過ぎなかったとの見方もある。ヴィルベルヴィントと同じように IV号戦車の車体を流用している。
武装として装備していた 37mm 対空機関砲は、20mm 機関砲に比べて射程距離が長く、一発の破壊力も格段に高かった。陸軍は 100両の発注をしたが、生産担当のオストバウ社はヴィルベルヴィントの生産に追われており、生産ラインを即座に変更することが出来ず、総生産数は43両にとどまっている(わずか7両だったとする説もある)。これは、試作型ではヴィルベルヴィントと同じく未改修の車体に対空砲塔を載せていたのに対し、量産型ではより直径の大きい砲塔リングを用い、これに伴い車体上部のハッチの配置が変更されるなど改修箇所が多かったためである。なお、試作型の写真はよく知られており模型化もされているが、現在のところ量産型の形状の変化のわかる写真は未確認である。
発展型(改良もしくは後継型)として 37mm機関砲を単裝から連裝に強化したオストヴィント2(Ostwind II)が計画された。試作はされたようだが生産には至らなかった。ちなみに、37mm連装機関砲はよくある並列連装ではなく、銃身を縦に並べた縦型連装である。
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