ヴィルベルヴィント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヴィルベルヴィント (Wirbelwind) は第二次世界大戦時のドイツの対空戦車。正式名称はIV号対空戦車ヴィルベルヴィント (Flakpanzer IV Wirbelwind)。制式番号はSd.Kfz.161/4 。
[編集] 概要
IV号戦車の車体を流用した対空戦車であり、戦車部隊に対する敵機の攻撃に対抗するためドイツ軍がオストバウ社に作成を依頼したもの。メーベルワーゲンの不足を補うため、またメーベルワーゲンより確実に乗員を防護できる対空戦車が望まれての発注だった。主兵装として4連裝20mm対空砲 (2cm Flakvierling38) を裝備していた。4連裝20mm対空砲は低空で侵入する襲撃機や戦闘爆撃機に対してはそれなりに有効ではあったが、射程、射高ともに不足しがちであり上空の敵に対しては威嚇程度にしかならなかった。IV号戦車の車体には手を加えず砲塔だけを載せ換えるというものであるため生産性は悪くはなかったはずだが、オストバウが比較的小規模だったせいもあり生産ははかどらなかった。また砲塔旋回用の補助動力装置が撤去されたため砲塔旋回速度が遅くなり敵航空機が接近してきた時の対空攻撃を主眼に置いた設計のはずなのに追いつけないことも多かったという。
ちなみにヴィルベルヴィントとはドイツ語でつむじ風を意味する。総生産数84両(122両との説もある)。
[編集] 派生型
20mm機関砲では威力、射程とも不足と判断されたため、後継車として備砲を航空機関砲 (Mk103) をベースに開発され、威力・射程とも大幅に勝る4連裝30mm対空砲 (3cm Flakvierling103/38) に換裝したツェルシュテーラー45 (Zerstörer 45) が製作されたが、僅か1両のみの試作で終わった。
[編集] 関連項目
第二次世界大戦のドイツの装甲戦闘車両 | |||
---|---|---|---|
戦車 | |||
I号戦車 | II号戦車 | III号戦車 | IV号戦車 | パンター | VI号戦車 (ティーガーI, ティーガーII) | 35(t)戦車 | 38(t)戦車 | |||
突撃砲 | |||
III号突撃砲 | IV号突撃砲 | ブルムベア | シュトルムティーガー | |||
駆逐戦車 | |||
I号対戦車自走砲 | マルダーI , II , III | ヘッツアー | IV号駆逐戦車 | ナースホルン | ヤークトパンター | ヤークトティーガー | エレファント | |||
自走砲 | |||
I号自走重歩兵砲 | II号自走重歩兵砲 | ヴェスペ | フンメル | グリーレ | パンツァーヴェルファー | カール自走臼砲 | |||
対空戦車 | |||
メーベルワーゲン | ヴィルベルヴィント | オストヴィント | クーゲルブリッツ | |||
装甲ハーフトラック | 装甲車 | ||
Sd Kfz 4 | 250 | 251 | 252 | 253 | Sd Kfz 221/22/23 | Sd kfz 231/32/34/63 | ||
試作戦車 | |||
NbFz | マウス | E-10 | E-25 | E-50 | E-75 | E-100 | ラーテ | |||
特殊車輌番号 |
この「ヴィルベルヴィント」は、武器・兵器に関連した書きかけ項目です。この記事を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています。 |
カテゴリ: 武器・兵器関連のスタブ | ドイツの戦車 | 装甲戦闘車両 | 高射砲