エロティカ・セブン
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エロティカ・セブン EROTICA SEVEN |
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サザンオールスターズ の シングル | ||
リリース | 1993年7月21日 1998年2月11日(再発) 2005年6月25日(再発) |
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録音 | 1993年3月~6月 猫に小判STUDIO VICTOR STUDIO |
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ジャンル | ロック | |
時間 | 8分13秒 | |
レーベル | ビクタータイシタ | |
プロデュース | サザンオールスターズ | |
レビュー | ||
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チャート順位 | ||
ゴールド等認定 | ||
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売上枚数 | ||
サザンオールスターズ 年表 | ||
シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA 涙のキッス (1992年) |
エロティカ・セブン EROTICA SEVEN 素敵なバーディー (NO NO BIRDY) (1993年) |
クリスマス・ラブ (涙のあとには白い雪が降る) (1993年) |
『エロティカ・セブン EROTICA SEVEN』は、サザンオールスターズの32枚目のシングル。1993年7月21日発売。発売元はビクターTAISHITAレーベル。
目次 |
[編集] 解説
サザン2番目に高いシングル売上であり、90年代ではサザン最大のヒットシングルである。
前年に引き続き、夏に同日2枚のシングル発表となる。なお前年のように、ジャケットとの関連性は「関口を除く5人がジャケットに写っている」のほかはない。同時発売は「素敵なバーディー (NO NO BIRDY)」。1992年はドラマタイアップの付いた王道バラード「涙のキッス」が同発「シュラバ★ラ★バンバ」より高い売上を記録したが、この時も同じくドラマタイアップのあった「エロティカ・セブン」が圧倒的な売上を記録した。本作は同年のオリコン年間シングルチャートで4位を記録しており、同チャートでは当時サザン最高順位となった。この記録は2000年に「TSUNAMI」が1位になったことで更新された。
本作がロックな中にもポップなテイストを含んだサウンドでもあり、タイトル通り少々エロティックな言葉が使われている。一方、「素敵なバーディー」はバラードベスト『バラッド3 ~the album of LOVE~』にも収録されているように、夏の淡い恋模様を描いた正統派ラブソングである。本作が大ヒットした要因としては当時CDセールスが全盛期であったとともに、同じく大きく売上を左右することとなるドラマタイアップが付いていると言う点によるものである。一般的にはドラマの影響や売上の大きさ、タイトルの印象強さなどから人気も高いものだが、『なぜこの曲がここまで売れたのか』と感じているファンも少なくない。もっとも上記に挙げたような状況が齎したものでもある。ちなみに「素敵なバーディー」は週間、累計売上ともに当時のCDセールスとしては伸び悩んでおり、前回記録したオリコンチャート1,2フィニッシュは果たせず、それぞれ1位、3位となっている。
2作は同発であるが、品番や公式サイトの並びではこちらが32ndとなる。ちなみにこの並びによって「涙のキッス」から2作連続シングルミリオンセラーを達成ということにもなる。本作は桑田佳祐曰くエロス3部作第2弾であり、前年同様発売が同時の2作では全く異なる曲調、歌詞である。3部作は「シュラバ★ラ★バンバ」から、本作、そして1995年の「マンピーのG★SPOT」へと続く。
本作と「素敵なバーディー」のジャケットは「ネオ・ブラボー!!」以来2年ぶりにメンバーが写っているが、1991年から病気療養中という名目で活動を休止していた関口和之は、今回ジャケット写真にも参加していない。休養中もメンバーとして記名はされているが、担当していた楽器であるベースのサポートメンバーの記名もされている。ジャケットでは関口を除くメンバー5人がドラキュラをイメージしたコスチュームで飾っている。
本作は「シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA」同様『EROTICA SEVEN』との英題も記載されたものが正式なタイトルとなるが、この後同曲が収録されている作品はほとんどがサブタイトルを省略しているため、ここでは日本語タイトルのみの表記とした。オリコンでも省略されてチャートインしているが、2005年の再発時にはしっかりとサブタイトルも付いた表記で発売されている。
本作も引き続きベースの関口和之が休養中のため、記名のみでレコーディングには不参加である。本作では2曲ともキーボードやミュージックシーケンサーによる打ち込みでベースを収録している。
[編集] 収録曲
- エロティカ・セブン
(作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ 編曲補:片山敦夫)
フジテレビ系ドラマ『悪魔のKISS』主題歌。ドラマとともに大ヒットを記録した。売上とは対照的に代表曲として分類されることは多くないが、この事から知名度は非常に高い。奇しくもドラマ自体は現在第一線で活躍する女優の常盤貴子が、まだ知名度の低かった頃のヌードシーンや、主題歌の印象だけが一人歩きして残ってしまっている。この後オリジナルアルバムの発売は1996年の『Young Love』を待つこととなり、オリジナルアルバム未収録。1995年に発売されたベストアルバム『HAPPY!』に収録されているが、同作は完全予約限定盤であり、現在は廃盤。そのため大ヒット曲でありながら、1998年の「海のYeah!!」発売まで音源の入手が困難な作品であった。現在『海のYeah!!』とシングル盤にのみ収録。 - 9月の風
(作曲:大森隆志 編曲:サザンオールスターズ 編曲補:片山敦夫)
ギターの大森隆志作曲であり、インストゥルメンタルの曲である。アルバム未収録であり、シングル盤のみに収録。発売は7月と真夏であるが、A面とは逆に秋をイメージさせる切ないバラードソング。
[編集] 参加ミュージシャン
- 桑田佳祐:Vocal(#1)、Guitar(#1,2)
- 大森隆志:Guitar(#1,2)
- 原由子:Keyboards(#1,2)、Vocal(#1)
- 関口和之:Bass
- 松田弘:Drums(#1,2)、Voval(#1)
- 野沢秀行:Percussion(#1,2)
オリコン週間シングルチャート第1位 1993年8月2日付 |
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前作: WANDS 『恋せよ乙女』 |
サザンオールスターズ 『エロティカ・セブン EROTICA SEVEN』 |
次作: 松任谷由実 『真夏の夜の夢』 |
オリコン週間シングルチャート第1位 1993年8月23日付 (通算2週) |
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前作: 松任谷由実 『真夏の夜の夢』 |
サザンオールスターズ 『エロティカ・セブン EROTICA SEVEN』 |
次作: CHAGE&ASKA 『Sons of Daughters ~それより僕が伝えたいのは』 |