安城市
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安城市(あんじょうし)は、愛知県の中央に位置する市。安城七夕まつりで知られる。
「安城」を地元では「あんじょう」と「じょ」にアクセントをおいて呼ぶ。(ニュースなどでは「あんじょう」と呼ぶ。)
室町・戦国時代に徳川家康直系の安城松平家(松平郷および岩津の松平家に代わって宗家に台頭)および徳川最古参の安城譜代(酒井氏、石川氏、鳥居氏、大久保氏、本多氏など)発祥の地であり、また、同時期には、三河における浄土真宗の総本山として、雲篭山本証寺(別名・本証寺城)が三河一向一揆の盟主として徳川家康と戦い、真宗門徒が多かった徳川家臣を二分させる程の経済力を有した。安城松平以来の三河万歳発祥の地でもある。
幕末・明治維新期には、いちはやく明治用水(近代農業用水のパイオニア)の測量・開削を行い、その後の県内の他の農業用水(明治の枝下用水、戦後の愛知用水、戦後の豊川用水)建設の気運をつくった。明治用水は、工業用水にも利用され、西三河の工業の発展にも貢献した。大正の終わり頃には、農業の先進国のデンマークにたとえられ、「日本デンマーク」と呼ばれていた。(「日本のデンマーク」という呼び方は当時の呼称ではない)
目次 |
[編集] 地理
名古屋市の南東約30kmに位置し、南北に14.7km、東西に10.0kmの市域を有する。
岡崎平野の中央、矢作川の西岸に位置し、矢作川や矢作古川によって形成された沖積平野が市全域に広がっている。そのため、市内の最高標点が27.7m、最低標点が0.5mと高低差は極めて小さい。市の各所には明治時代に開削された明治用水の4本の幹線・支線が流れ、それぞれ刈谷市、知立市、西尾市などの近隣都市まで続く。また、市南西部の碧南市との市境には汽水湖の油ヶ淵があり、長田川や稗田川などが流れ込む。
古くから東海道が通るなど、交通の要衝として栄え、現在でも国道1号や国道23号といった幹線道路が東西を横断している。また、東海道新幹線や東海道本線・名鉄名古屋本線という県内の東西を結ぶ主要鉄道路線が通る。市街地は、市内各地に点々としていた農村集落から始まり、明治から大正にかけて開業した安城駅と今村駅(現・新安城駅)を中心に発展してきた。昭和中期以降になると、名鉄西尾線沿いに南北に拡大し、市西部にも市街地が形成された。
土地利用では、2005年の統計によると、田が33.8k㎡と市全体の約40%を占め、畑は6.73k㎡で約8%になり、市域の半分は田畑に利用されていることになる。しかし、近年は宅地の造成が進んでおり、田畑の減少に代わって宅地の土地利用が増えている。宅地面積は22.11k㎡で26%に迫っている。
また、平坦な地形であることから、安城市より面積の広い瀬戸市、春日井市、旧一宮市、豊川市、新城市などよりも可住地面積が大きい。このため、現在も市内には広大な土地が残されており、工場誘致などに有利に働いている。
[編集] 気候
1970年から2004年までの30年間での1年の平均気温は16.0℃で、最高気温は36.9℃、最低気温は-3.9℃程度を記録し、県内の他市に比べて、夏は暑く、冬は冷え込む。また、年間平均降水量は1,283mmである。
1922年以降に市内で記録された最高気温は40.0℃(1995年8月5日)、最低気温は-10.5℃(1989年12月28日)で、1日あたりの最大降水量の記録は364.5mm(1971年8月30日)である。
[編集] 歴史
安祥城(あんしょうじょう)が、室町中期の1440年(永禄12年)、畠山一族の和田親平によって築城され、1471年に松平信光が攻め取って以後、松平清康が岡崎城に移るまで、安城松平家(松平宗家)50年の本拠地になった。戦国時代には三河支配者と尾張支配者の勢力範囲の境界の安祥城は、今川氏・松平氏連合軍と織田氏との争奪戦(小豆坂の戦い)が繰り広げられた。
19世紀前半の文化文政期に、この土地に用水を引く計画が都築弥厚により提出されたが、幕府の許可が下りた年に病死したため計画は白紙に戻った。明治時代の初期に、都築弥厚の計画に賛同した伊豫田与八郎と岡本兵松の尽力により明治用水が完成した。この先駆的な灌漑(かんがい)施設の完成により、不毛の土地は緑の台地に変わり、農業の先進地域として全国から注目を集めることとなった。
戦前、市の南部にある旧碧海郡明治村には明治飛行場と呼ばれる軍事用の飛行場があった。
[編集] 市名の由来
京都の安祥寺の荘園があったからとも言われ、地名は安祥→安静→安詳→安城(読みは、いずれもあんじょう)と変わったという。
1255年に、安城市において、朝円が親鸞聖人の肖像画を書き、「安静(安城)御影」(国宝:西本願寺所蔵)と呼ばれることから、既に鎌倉時代初頭には、安静(安城・安祥)と呼ばれていたことが分かる。
[編集] 市域の変遷
- 1952年5月5日 - 碧海郡安城町が市制を施行し安城市になる。
- 1955年4月1日 - 明治村のうち大字東端、根崎、榎前、和泉、城ケ入及び石井の区域、および依佐美村のうち大字井杭山、二本木及び高棚の区域を編入。
- 1960年1月1日 - 岡崎市の一部(宇頭西地区、河野町)を編入する。
- 1967年4月1日 - 碧海郡桜井町を編入。
[編集] 原始・古代の安城市
古代の安城の南部は、油が淵~桜井の南部まで深く海が入り込んでいた。堀内貝塚、東端貝塚(縄文海進)の存在からもわかる。また、江戸時代初頭の矢作川(現在の川筋)の開削まで、矢作古川が本筋であり、西尾市とは陸続きであり、碧南市は海に突き出た半島の湊であった。安城市の中西部の荒地が明治以降に開拓されるまで、生活の中心は、市域の東部から、中南部の矢作川中下流域にあった。古墳時代には、現在の安城市古井町・堀内町から桜井町・小川町にかけて、古墳が集中して建造された。(二子古墳・姫小川古墳など)また、木簡によると、7世紀後半から8世紀にかけて、委之取(鷲取)郷、鳥取(鳥捕)駅家、長浴部(谷部・長谷部)郷、青見(碧海)郷、大市郷、 桜井郷など多数の集落があった。碧海郡;へきかいぐん(青見評;あおみのこおり)の語源となった青見(碧海)郷は、安城市にあった。7世紀後半は、三河の国号も三川と表記されている。(後に、参河→三河)鹿乗川流域遺跡群(古井町から桜井町)からは、古代の木簡・横櫛・人面文土器・墨書土器などが出土している。また、市内には古代寺院の跡地(別郷廃寺・寺領廃寺)もある。この別郷廃寺は、慶滋保胤の(『本朝文粋』巻十)「晩秋過参州薬王寺有感」にある「参河州碧海郡有一道場。曰薬王寺…有茶園。…」の記述にある茶園を備えた薬王寺のことともされる。8世紀の事跡を記した続日本紀によると、碧海郡の人、石村の村主押縄ら9人が坂上忌寸の姓を賜る、また、碧海郡の人、長谷部文選は白鳥を朝廷に献上するとある。
参考史料;安城市埋蔵文化センターHP、愛知県埋蔵文化財センターHP、奈良文化財研究所木簡データベース、 続日本紀の原文など。
[編集] 行政
[編集] 市長
- 市長:神谷 学(かみや がく 2003年~)
[編集] 行政事務所
- 安城市役所
- 南部支所
- 桜井支所
- 北部出張所
[編集] 財政
税収はこの地方の自動車産業を中心とした好景気を背景に高水準を維持しており、歳入に占める自主財源の比率が高い。
市債の残高は、2001年度に653億6800万円ほどに達したものの、それをピークに減ってきている。
2004年度の一般会計決算では、歳入557億5598万円に対して、歳出524億4903万円を計上し、33億693万円の黒字を達成した。
- 1998年度より年々数値が上がり、2005年度の指数は1.362で、全国の市町村で8番目の位置にある。その背景には自動車産業の好調による市民税収入の増加が挙げられる。
- 経常収支比率
- 2004年度は71.0%で、愛知県の市町村平均(85.6%)よりも低い。
- 2004年度は98.6%で、全国の市平均とほぼ同じ水準にある。
[編集] 政策
2004年度に策定された、2005年度から2014年度における第7次安城市総合計画では「市民とともに育む環境首都・安城」を目指す都市像に据え、環境資源を最大限に活用したまちづくりを掲げ、全国11の環境NGOが主催する「日本の環境首都コンテスト」で「環境首都」と認定されることを目標としている。そのなかでも主要なプロジェクトとして以下の3つをあげている。
- 環境実践活動を進める人づくり
- 水環境の再生と杜づくり
- 水質汚染の著しい油ヶ淵の浄化や、都市緑化の促進を行う。
- 健康的で環境にやさしい交通環境づくり
[編集] 広域行政
知立市、刈谷市、碧南市、高浜市と本市の5市で衣浦東部広域行政圏を構成し、協議会では事業の連携についての計画が策定された。現在実施している事業は以下の2つ。
- 1990年に一部事務組合の衣浦東部農業共済事務組合が発足し、農業共済事業を委託している。本部は本市にある。
- 2003年に広域連合の衣浦東部広域連合が発足し、消防業務を委託している。本部は刈谷市に置かれている。
[編集] 行政機関
[編集] 警察
[編集] 消防
1959年に安城市消防本部が組織されて消防業務が行われてきたが、2003年より広域連合の衣浦東部広域連合によって運営されている。
- 安城消防署
- 北分署
- 南分署
- 西出張所
[編集] 防災組織強化のあゆみ
戦時中の三河地震以来、きたるべき東海大震災に備え、防災体制が強化されてきたが、阪神大震災を機に消防の広域大規模化の国策により、碧海五市の消防を統合し、衣浦東部広域連合が設置され、人口50万人級(県下では、名古屋市に次ぐ)となり、国の補助により高規格消防車の導入が可能になった。また、新潟県中越地震を契機に、東海北陸自動車道の全通も控えていることから、日本海側(北陸)の富山県砺波市および石川県加賀市と、災害時相互応援協定を結び、有事に備えることにした。
[編集] 立法
[編集] 市議会
市議会の議員定数は30人で、定例会は3・6・9・12月の年4回行われる。
会派名 | 計 |
---|---|
計 | 30 |
自民党市議団 | 20 |
親和クラブ | 5 |
公明党安城市議団 | 3 |
日本共産党議員団 | 1 |
新社会 | 1 |
[編集] 県会議員
安城市で1つの選挙区を成す。定数は2。
- 第15回愛知県議会議員一般選挙(2003年4月13日)
候補者 | 所属党派 | 得票数 | 当落 |
---|---|---|---|
仲敬助 | 民主党 | 22643 | 当選 |
大見正 | 自由民主党 | 20241 | 当選 |
神谷きよたか | 自由民主党 | 14609 | 落選 |
竹内ゆま子 | 日本共産党 | 6669 | 落選 |
[編集] 国会議員
衆議院議員総選挙の小選挙区では碧南市、高浜市、刈谷市、知立市とともに愛知13区を構成する。
- 第44回衆議院議員総選挙(2005年8月30日)
候補者 | 所属党派 | 得票数 (安城市のみ) |
当落 |
---|---|---|---|
大村秀章 | 自由民主党 | 49064 | 当選 |
島聡 | 民主党 | 38885 | 落選 |
中村健 | 日本共産党 | 4125 | 落選 |
[編集] 司法
安城警察署東方に、安城区検察庁および安城簡易裁判所がある。所轄は、いずれも安城市・刈谷市・知立市・高浜市・碧南市・西尾市・幡豆郡3町である。以前は、隣接して安城法務局があったが、統廃合で刈谷法務局(刈谷合同庁舎)に移動した。周囲には、司法書士の事務所が多い。
[編集] 経済
[編集] 産業
自動車産業が中心とした第二次産業が市の産業の大部分を占め、工業製品出荷額は1兆3683億438万円(2004年)を数える。その一方で、明治から続く農業も依然として盛んであり、農工が両立した都市が形成されている。
[編集] 産業別人口
(2000年度国勢調査より)
[編集] 農業
明治時代に引かれた明治用水が完成してから、次々と土地の開墾が行われ、農事試験場や農林学校が開設されたことなどから、大正期には「日本デンマーク」の異名を持った。現在も市内には広大な水田や畑が広がっている。
2000年の統計では2980戸の農家が存在し、うち9割以上が兼業農家となっている。
2000年度の農業粗生産額は1072億600万円で県下第7位である。
[編集] 市内の農業組織
- あいち中央農業協同組合(JAあいち中央)本店
- 明治用水土地改良区本部
- 安城更生病院および更生看護専門学校(愛知県厚生農業協同組合連合会)
[編集] 主な生産作物
(作付面積、県内順位は2004年度のデータ)
- 水稲 - 1940ha(県下第2位)
- 小麦 - 1370ha(県下第1位)
- 大豆 - 930ha(県下第1位)
- キュウリ - 31ha(県下第1位)
- イチジク - 57ha(県下第1位)
- ナシ - 80ha(県下第3位)
[編集] 工業
1960年代以降、トヨタ系企業の進出が続いたため、自動車関連産業が市の中心産業として育った。
[編集] 工業事業所数
(上位3位のみ、2004年・経済産業省調べ)
- 1 一般機械器具製造業 - 131
- 2 輸送用機械器具製造業 - 106
- 3 金属製品製造業 - 77
[編集] 工業製品出荷額
(上位3位のみ、2004年・経済産業省調べ)
- 1 輸送用機械器具製造業 - 6128億496万円
- 2 精密機械器具製造業 - 1743億8130万円
- 3 電気機械器具製造業 - 1720億7176万円
[編集] 商業
明治時代より、安城駅の南に広がる商店街を中心として発展をしてきた。1954年から開催されている安城七夕まつりも同地区で開かれ、多くの人で賑わってきた。しかし、近年の新安城駅周辺の新市街地や、大型商業施設の開業などによって、中心市街地の地位は低下し、それに加えて2002年の更生病院の郊外移転や2003年のユニー安城駅前店の撤退などにより、空洞化が深刻化。現在は、目抜き通り沿いの空き店舗に風俗店が入居するなど、問題も生じつつある。
一方で、1988年に開業した三河安城駅周辺には、近年ビジネスホテルや大手小売店が進出しており、大きな発展が期待される。
2004年の統計では、年間商品販売額は6090億8339万円である。
[編集] 市内の大型商業施設
- ショッピングセンター
- レジャー施設
- 安城コロナワールド(浜富町)
[編集] 主な企業
[編集] 福利厚生
[編集] 水道
水道普及率は99.8%(2005年)。
- 北部浄水場 - 場内の7本の深井戸と豊田浄水場(水源:矢作ダム)の水を給水する。
- 中部配水場 - 尾張東部配水場(水源:牧尾ダム、阿木川ダム、味噌川ダム)の水を配水する。
- 南部配水場 - 場内の4本の深井戸から取水した水を配水する。
[編集] 下水道
市内を3つに区分けし、矢作川、境川、衣浦東部の各処理区の流域下水道として処理される。それとは別に、福釜町や榎前町などの福釜東部地区では農業集落排水が行われている。また、各処理区によってマンホールのフタの意匠が異なっている。
現在の人口あたりの下水道普及率は57.7%で、整備面積は1621haである(いずれも2006年3月31日現在)。
- 矢作川処理区(マンホール:七夕まつり)
- 境川処理区(マンホール:三河萬歳(みかわまんざい))
- 衣浦東部処理区(マンホール:カモと桃の花)
- 福釜東部処理区(マンホール:イチジク)
[編集] ごみ処理
安城市は1998年に「環境都市宣言」を発布し、人と自然の調和した都市を目指している。また、2005年には市民に様々な環境問題に関心を向けてもらうために、「環境戦隊サルビアン」が結成された。
- 環境クリーンセンター
- ごみ焼却施設とし尿処理施設から構成されている。
- リサイクルプラザ
- 回収した不燃ごみや粗大ごみを選別し、リサイクルする施設。また、不要になった家具などを職人の手により再生して、入札や年2回のリサイクルフェアにて販売している。
- 剪定枝リサイクルプラント
- 街路樹や庭木などから剪定された枝を堆肥化する施設。堆肥は「安城いきいきたい肥」として無料で配布される。
[編集] 福祉
高齢社会の到来に併せて2006年に「あんジョイプラン4」が策定された。
- 老人福祉センター(総合・北部・作野・西部)
- デイサービスセンター(北部・作野・安祥・中央・西部・南部)
[編集] 保健
- 愛知県衣浦東部保健所安城支所
- 安城市保健センター
- 救急指定病院
- 愛知県厚生農業協同組合連合会 安城更生病院
- 特定医療法人財団新和会 八千代病院
[編集] 姉妹都市・提携都市
- ハンチントンビーチ市(アメリカ合衆国カリフォルニア州) - 1982年7月4日姉妹都市提携
- ホブソンズ・ベイ市(オーストラリアヴィクトリア州) - 1994年10月15日姉妹都市提携
- コリング市(デンマークヴァイレ県) - 1997年4月24日友好都市提携
[編集] 地域
[編集] 人口
[編集] 人口推移緑色で示したものが、安城町及び安城市の人口 |
[編集] 年齢構成年齢5歳階級別人口 |
[編集] 情報通信
ケーブルテレビ(CATV)は、刈谷市に本社を置くキャッチネットワーク(KATCH)の管内である。KATCHにはデンソーやアイシン精機など多数の地元企業が出資し、本市のほかに刈谷市・知立市・高浜市・碧南市・西尾市・幡豆郡3町を管内としている。地上デジタルはパススルーである。
また、NTT西日本の市外局番は0566で、管内は安城市・刈谷市・知立市・高浜市・碧南市である。NTT局舎は刈谷市にあるため、安城市ではADSLの速度が落ちる。光ファイバーはNTT西日本の他、中部電力のコミュファが開通している。
[編集] 教育
[編集] 学校教育
[編集] 小学校
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[編集] 中学校
- 安城西中学校
- 安城北中学校
- 安城南中学校
- 桜井中学校
- 明祥中学校
- 安祥中学校
- 東山中学校
- 篠目中学校
[編集] 高等学校
- 愛知県立安城高等学校
- 愛知県立安城東高等学校
- 愛知県立安城南高等学校
- 愛知県立安城農林高等学校
- 安城学園高等学校
[編集] その他の学校
- 愛知県立安城養護学校
- 更生看護専門学校
- 安城生活福祉高等専修学校 さくら学園
- 愛知学泉短期大学
[編集] 社会教育
[編集] 社会教育施設
- 市民ホール
- 安城市民会館
- 安城文化センター(中央公民館)
- 安城市青少年の家
- 安城市勤労福祉会館
- 安城市教育センター
- 安祥閣
- 博物館・図書館
- 安城市歴史博物館
- 安城市民ギャラリー
- 安城市埋蔵文化財センター
- 安城市中央図書館
- 体育施設
- 安城市体育館
- 安城スポーツセンター
- マーメイドパレス(安城市レジャープール)
- 公民館
- 桜井公民館
- 西部公民館
- 作野公民館
- 安祥公民館
- 東部公民館
- 南部公民館
- 二本木公民館
- 中部公民館
- 昭林公民館
[編集] 交通
公共交通機関が発達していないため、市内や近隣市町村への連絡は自動車が多く利用される。
市ではこうした現状に対し、「エコサイクルシティ」構想を発表し、公共交通の充実とともに自転車の利用を促進している。
[編集] 鉄道路線
[編集] 中心となる駅
- 安城駅(JR東海道本線)
- 新安城駅(名鉄名古屋本線)
[編集] 名古屋市への連絡
名古屋市に直通している路線は東海道本線と名鉄名古屋本線の2本ある。しかし、両線の間は離れているため、主に市北部の住民は新安城駅を、中部の住民は安城駅を利用している。また、南東部では西尾線、南西部では三河安城駅や東刈谷駅を利用している。そのため、ある程度はJRと名鉄の棲み分けができているが、両線を利用できる乗客を巡って両社が攻防を繰り広げている。
JR東海道本線は国鉄時代には本数が圧倒的に少なく、速達列車もないために利用されず、名鉄が多く利用されてきた。しかし、国鉄民営化前後に列車の増発や、スピードアップなどのサービス向上が行われたために、次第にJRが利用され始める。特に、名古屋・金山~三河安城・安城間に特定運賃を採用し、運賃を従来の570円から460円にすると、名鉄名古屋~新安城間が540円(金山~新安城間は490円)の名鉄はますます苦境に立たされた。現在、名鉄は1枚当たりの運賃が450円になるミニ回数券を発売しているものの、依然としてJRとの差は開いたままである。
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路線 列車種別 最短所要時間 本数(日中) 運賃 JR東海道本線 新快速 22分 毎時2本 460円 快速 24分 毎時2本 名鉄名古屋本線 特急(一部特別車) 25分 毎時2本 540円 特急(全車特別車) 28分 毎時1本 890円
[編集] 廃線
[編集] バス路線
安城駅を中心としてバス路線が整備されていて、新安城駅の北部や安城更生病院の南部、東岡崎駅の東部方面へ向けた路線が名鉄バスによって運行されているが、路線数が少なく、決して便利とはいえない状況にある。そのため、2000年より安城市によってコミュニティバス「あんくるバス」が運行され、現在は7路線を運行している。中心市街地に乗り入れるあんくるバスは、すべて安城更生病院へ向かうため、交通弱者のための病院への足として重要な役割を担う。八千代病院、三河安城駅へ乗り入れる路線もあり、主要施設を網羅する。
また、知多バスが三河安城駅から三河高浜駅を経由して中部国際空港を結ぶ路線を毎日9往復ずつ運行している。
[編集] 道路
市内の南北を結ぶ主要道路では慢性的な渋滞が発生し、特に朝夕の通勤・帰宅ラッシュ時には大渋滞となる。
[編集] 一般国道
[編集] 県道
- 主要地方道
- 愛知県道12号豊田一色線
- 愛知県道44号岡崎西尾線
- 愛知県道45号安城碧南線
- 愛知県道47号岡崎半田線(安城街道)
- 愛知県道48号岡崎刈谷線
- 愛知県道76号豊田安城線
- 愛知県道78号安城幸田線
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[編集] 自転車の利用
自転車専用道路として明治用水緑道が市内を通っている。明治用水の水路を地下に暗渠化し、その上部利用として自転車道(歩道も並走)として整備したもので、市域の南北を縦断し、市役所の脇を貫通するなど、非常に使える緑道として普段は中高生の通学やマラソンなどにも利用されている。鉄道・道路はほとんど立体交差しているため、分断されることが少なく、幅員も非常にゆったりしている。バイクは通行不可の看板があり、自動車の危険から隔離された安全地帯となっている。
また、安城市内外の人に無料でレンタサイクルを行っている。3ヶ所の貸し出し拠点があり、どのサイクルポートでも返却可能。また、ノーパンクタイヤを使用している。安城駅南口、デンパーク正面玄関、碧海桜井駅東の桜井支所で借りることが出来る。自転車かごには、スポンサー企業広告が掲示されている。
[編集] 観光
[編集] 名所
- 安城公園 - 桜町にある公園。園内には約200本のソメイヨシノが植えられており、花見の名所となっている。また、小動物園やバードハウスなどもある。
- 堀内公園 - 堀内町にある公園。園内には遊園地があり、観覧車やメリーゴーラウンドなどの遊具が50円~100円で楽しめる。
- 安城産業文化公園 デンパーク
赤松町にある農業公園。園内には温室や花壇などがあり、色とりどりの花や草木が植えられている。また、道の駅も併設されていて、地元の農産物を買うことができる。
- 本證寺 - 野寺町にある寺院。鎌倉時代創建で、三河一向一揆の拠点にもなった。全国的にも珍しい城郭寺院の遺構とされ、県指定文化財になっている。重要文化財の「聖徳太子絵伝」も所有している。
- 安祥城址 - 安城町にある城跡。平山城で松平氏の居城であった。現在は、公園として整備されている。
- 丈山文庫 - 和泉町にある資料館。京都にあった石川丈山の書斎「学甫堂」を移築した。丈山のゆかりの品々を公開している。
- 丈山苑 - 和泉町にある庭園。石川丈山が過ごした京都・一乗寺の詩仙堂を再現し、丈山の作庭した3庭園の様式を織り交ぜた本格的な庭園がある。
[編集] 祭事・催事
- 安城七夕まつり - 毎年8月の第一金土日曜日に開かれる。地元では仙台、平塚と並ぶ日本三大七夕まつりのひとつとされている。
- JAまつり - 毎年11月の土曜・日曜日に開催される。JAあいち中央が主催し、赤松のJAあいち総合センターおよび隣接のデンパークで行われる。地元農産物の即売会をはじめ、各種イベントが行われ、大規模なものとなる。
[編集] 朝市
毎月決められた数字のつく日に、各地の神社で開かれる。
- 八幡社の四九市(中心市街)
- 白山比売神社の一六市(安城北部)
- 桜井神社の二七市(桜井地区)
[編集] 特産品
[編集] 出身有名人
[編集] 外部リンク
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- 愛知県の自治体等
-
名古屋市: 千種区 | 東区 | 北区 | 西区 | 中村区 | 中区 | 昭和区 | 瑞穂区 | 熱田区 | 中川区 | 港区 | 南区 | 守山区 | 緑区 | 名東区 | 天白区 その他市部: 豊橋市 | 岡崎市 | 一宮市 | 瀬戸市 | 半田市 | 春日井市 | 豊川市 | 津島市 | 碧南市 | 刈谷市 | 豊田市 | 安城市 | 西尾市 | 蒲郡市 | 犬山市 | 常滑市 | 江南市 | 小牧市 | 稲沢市 | 新城市 | 東海市 | 大府市 | 知多市 | 知立市 | 尾張旭市 | 高浜市 | 岩倉市 | 豊明市 | 日進市 | 田原市 | 愛西市 | 清須市 | 北名古屋市 | 弥富市 愛知郡: 東郷町 | 長久手町 西春日井郡: 豊山町 | 春日町 丹羽郡: 大口町 | 扶桑町 海部郡: 七宝町 | 美和町 | 甚目寺町 | 大治町 | 蟹江町 | 飛島村 知多郡: 阿久比町 | 東浦町 | 南知多町 | 美浜町 | 武豊町 幡豆郡: 一色町 | 吉良町 | 幡豆町 額田郡: 幸田町 西加茂郡: 三好町 北設楽郡: 設楽町 | 東栄町 | 豊根村 宝飯郡: 音羽町 | 小坂井町 | 御津町