国道23号
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国道23号(こくどう23ごう)は、愛知県豊橋市から三重県伊勢市へ至る一般国道である。
豊明市~四日市市にかけては国道1号のバイパスの役目を果たす。この区間は、名四国道(めいしこくどう = 名四バイパス)と呼び、地元ではめいよんまたはめいしの愛称で呼ばれている。三重県内の主要都市をほぼ網羅する形で結んでいるため同県内では大動脈の役割を果たす。
長距離トラック運転手の間では英語読みしてツースリーと呼ばれる。
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[編集] 概要
- 陸上距離:177.0km
- 起点:愛知県豊橋市(西八町交点=国道1号交点)
- 終点:三重県伊勢市(伊勢神宮内宮宇治橋前)
- 主な経由地:西尾市 名古屋市 四日市市 津市
- 指定区間:愛知県豊橋市大崎町(豊橋バイパス大崎IC)~愛知県豊橋市前芝町(前芝宇塚交点)、及び愛知県西尾市江原町(岡崎バイパス西尾東IC)~三重県伊勢市宇治今在家町(伊勢神宮内宮前)
[編集] 歴史
国道23号の三重県四日市市~伊勢市間は、東海道から分岐して伊勢神宮へ向かう街道(伊勢街道、参宮街道)として、江戸時代以前よりあった道である。
明治18年内務省告示第6号「國道表」にて、国道9号「東京より伊勢宗廟に達する路線」として指定された。大正9年施行の旧道路法に基づく路線認定では、国道1号「東京市より神宮に達する路線」となった。
1952年12月4日、新道路法に基づく路線指定で、一級国道23号(三重県四日市市~三重県宇治山田市(現 伊勢市))として指定され、1965年4月1日に、道路法改正によって一級・二級の別がなくなり一般国道23号となった。
愛知県豊橋市~三重県四日市市間は、国道1号のバイパスとして建設されたもので、当初は国道1号とされていた。豊橋市~豊明市間を名豊国道、豊明市~四日市市間を名四国道(名四バイパス)という。
1975年4月1日、国道1号バイパスの豊橋市~四日市市間を国道23号に編入し、国道23号は愛知県豊橋市~三重県伊勢市となった。近年はバイパス整備が進みつつあるものの、国道23号の蒲郡市~西尾市には東海道本線との踏切があるなど2桁国道にしては整備率が低く、300番台(特に後半)国道を連想しそうな区間になっている。
毎年11月に行われる全日本大学駅伝対校選手権大会(熱田神宮西門~伊勢神宮内宮宇治橋前)はコースのほとんどを使っており、季節の風物詩になっている。
[編集] 重複区間
- 愛知県豊橋市(西八町交差点)~愛知県蒲郡市(競艇場西交点):国道247号
- 愛知県蒲郡市(競艇場西交点)~愛知県額田郡幸田町(深溝愛宕山交点):国道248号
- 三重県松阪市(小津交点)~三重県伊勢市(通町交点):国道42号
[編集] 通過市町村
[編集] 接続路線
- 愛知県
- 三重県
[編集] バイパス
[編集] 橋
[編集] 別名
- 名四国道
- 伊勢街道
- 参宮街道