民主党 (1996-)
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民主党(みんしゅとう)は、平成期における日本の政党。略称は民主。英文名称は"Democratic Party of Japan"(DPJ)。
第1期 : 平成8年(1996年)9月28日 ‐ 平成10年(1998年)4月27日
第2期 : 平成10年(1998年)4月27日 ‐
日本の政党 | |
---|---|
党名: 英文名: |
民主党 Democratic Party of Japan(DPJ) |
代表: | 小沢一郎 |
幹事長: | 鳩山由紀夫 |
成立年月日: | 平成10年(1998年)4月27日 |
本部所在地: | 東京都千代田区永田町一丁目11番1号 |
衆議院議員: | 113/480 (平成18年(2006年)4月24日現在) |
参議院議員: | 83/242 (同上) |
党員: | 党員:41,799 サポーター:202,683 (平成18年(2006年)7月11日計) |
政党交付金: | 約104億7,800万円 (平成18年(2006年)) |
ウェブサイト: | 民主党 web-site |
シンボル: | 民主党ロゴマーク |
民主党本部 |
目次 |
民主党 (日本 1996-1998)
概要
- 新進党の結成以降、自民・新進の争いの中で埋没し、次期総選挙に向けて危機感を強めた新党さきがけの鳩山由紀夫は、社会民主党との「社さ新党」を模索していた。当初は新進党の船田元との「鳩船新党」を検討していたが、船田は保守政党に固執したため断念した。
- その後鳩山は、薬害エイズ問題の対応で世論の支持を集めた厚生大臣の菅直人や北海道知事の横路孝弘と接触を重ね、新党結成で合意、鳩山と実弟である鳩山邦夫、菅直人、岡崎トミ子(横路の代理)の4名が「民主党設立委員会」結成の呼びかけ人となった。
- 社民・さきがけ全体の新党移行を想定していたが、鳩山邦夫は自社さ政権の中心人物である元首相の村山富市、さきがけ代表の武村正義の参加拒否を主張、鳩山由紀夫も同調した。このときの対応は「排除の論理」と言われ物議をかもした(その年の流行語大賞にも選ばれる)。その結果、社さ両党は新党に移行せず存続することとなったが、第41回総選挙で惨敗を喫した。
- 新党に参加したのは社民党・さきがけ・新進党(鳩山邦夫)の一部議員。山花貞夫、海江田万里が所属した市民リーグは解散して参加した。
- 結成当初は橋本龍太郎内閣への対応が定まっておらず、『与党(よ党)でも野党(や党)でもない「ゆ党」』と評された。菅は第1次橋本内閣で閣僚であったため内閣への協力姿勢を示していた。
- 2011年までに政策を実現して解散する『時限政党』を標榜していた。
- 党名及びキャッチコピーである「市民が主役の民主党」の発案者は、さきがけの党名も発案した簗瀬進。
党史
歴代の民主党常任幹事会・執行部役員表
代表 | 幹事長 | 政策調査会長 | 国会対策委員長 | 参議院議員会長 |
---|---|---|---|---|
菅直人(政務) 鳩山由紀夫(党務) |
簗瀬進 | 赤松広隆 | 菅野久光 | |
〃 〃 |
仙谷由人 | 〃 | 〃 | |
菅直人 | 鳩山由紀夫 | 枝野幸男 | 岩田順介 | 〃 |
党勢の推移
衆議院
選挙 | 当選/候補者 | 定数 | 備考 |
---|---|---|---|
(結党時) | 50/- | 511 | 第41回総選挙前には52 |
第41回総選挙 | ○52/161 | 500 |
参議院
選挙 | 当選/候補者 | 非改選 | 定数 | 備考 |
---|---|---|---|---|
(結党時) | 5/- | - | 252 | 選挙を経ないまま新・民主党へ移行 |
(参考文献:石川真澄(一部山口二郎による加筆)『戦後政治史』2004年8月、岩波書店・岩波新書、ISBN 4-00-430904-2)
民主党 (日本 1998-)
概要
- 平成10年(1998年)4月、院内会派「民主友愛太陽国民連合」(民友連)に参加していた民主党・民政党・新党友愛・民主改革連合が合流して結成。
- 平成15年(2003年)9月、自由党が合流。第43回衆議院議員総選挙、第20回参議院議員通常選挙では比例区の得票で自由民主党を抑え第1党になる。
- 代表の小沢一郎を中心とする「対立軸路線(与党との違いを明確にする)」と、前代表の前原誠司を中心とする「対案路線(与党と政策で競争する)」の対立がしばしば指摘される。
- 現在のキャッチコピーは「政治とは生活である。」
党史
民主党常任幹事会・執行部役員表
代表 | 副代表 | 幹事長 | 政策調査会長 | 国会対策委員長 | 最高顧問 |
---|---|---|---|---|---|
小沢一郎 | 菅直人(代表代行) 岡田克也、川端達夫 赤松広隆、北澤俊美 円より子 |
鳩山由紀夫 | 松本剛明 | 高木義明 | 羽田孜 渡部恒三 |
参議院議員会長 | 参議院幹事長 | 常任幹事会議長 | 代議士会長 | ||
輿石東 | 今泉昭 | 中井洽 | 小平忠正 |
歴代の民主党常任幹事会・執行部役員表
代表 | 代表代行 | 幹事長 | 政策調査会長 | 国会対策委員長 | 参議院議員会長 |
---|---|---|---|---|---|
菅直人 | 中野寛成 | 羽田孜 | 伊藤英成 | 石井一 | 菅野久光 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 本岡昭次 |
〃 | 〃 | 中野寛成 | 鹿野道彦 | 〃 | |
鳩山由紀夫 | 〃 | 菅直人 | 川端達夫 | 〃 | |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 久保亘 | |
〃 | 羽田孜 (特別代表) |
菅直人 | 岡田克也 | 赤松広隆 | 〃 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 熊谷弘 | 角田義一 |
〃 | 〃 | 中野寛成 | 海江田万里 | 佐藤敬夫 | 〃 |
菅直人 | 岡田克也 | 枝野幸男 | 野田佳彦 | 〃 | |
〃 | 小沢一郎 | 〃 | 〃 | 〃 | 藁科満治 |
岡田克也 | 藤井裕久 | 仙谷由人 | 川端達夫 | 〃 | |
〃 | 藤井裕久 | 川端達夫 | 〃 | 鉢呂吉雄 | 江田五月 |
前原誠司 | 鳩山由紀夫 | 松本剛明 | 野田佳彦 | 〃 | |
〃 | 〃 | 〃 | 渡部恒三 | 〃 | |
小沢一郎 | 菅直人 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 輿石東 |
〃 | 〃 | 〃 | 〃 | 高木義明 | 〃 |
次の内閣
- 次の内閣ついては別項目で説明。
派閥
- 民主党の派閥については別項目で説明。
党勢の推移
衆議院
選挙 | 当選/候補者 | 定数 | 備考 |
---|---|---|---|
(結党時) | 98/- | 511 | |
第42回総選挙 | ○127/262 | 480 | 追加公認+2 |
第43回総選挙 | ○177/277 | 480 | 追加公認+3 |
第44回総選挙 | ●113/299 | 480 | 追加公認+1 |
参議院
選挙 | 当選/候補者 | 非改選 | 定数 | 備考 |
---|---|---|---|---|
(結党時) | 38/- | - | 252 | |
第18回通常選挙 | ○27/48 | 20 | 252 | 追加公認+7 |
第19回通常選挙 | ○26/63 | 33 | 247 | 追加公認+1 |
第20回通常選挙 | ○50/74 | 32 | 242 | 追加公認+2 |
(参考文献:石川真澄(一部山口二郎による加筆)『戦後政治史』2004年8月、岩波書店・岩波新書、ISBN 4-00-430904-2)
- 当選者に追加公認は含まず。追加公認には会派に加わった無所属を含む。
- 『戦後政治史』にない追加公認は2 国会議員会派別議員数の推移(召集日ベース)(衆議院)、(2) 参議院(2002年まで)(2) 参議院(2004年まで)にある、選挙直後の国会召集日の会派所属者数から判断した。ただし、第20回通常選挙直後の招集はなく、国会の記録は、副議長就任による党籍離脱が行われたあとで-1となっている。
政党交付金
- 第44回衆議院議員総選挙後の政党交付金
- 民主党 約104億7,800万円