蒲郡市
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蒲郡市(がまごおりし)は、愛知県にある市。
旧宝飯郡で東三河地方に属する。
ただし、市の中心市街は、西三河寄りにあり、額田郡幸田町を経由して国道248号で岡崎市街に素早くアクセスできる。本籍は、東三河なので豊橋ナンバー。
国道23号バイパスの建設が遅れており、蒲郡市域において東西三河および豊橋名古屋の分断要因になっている。
蒲形村と西之郡村を合わせて、蒲郡が成立。 蒲郡市に関する最も古い史料として7世紀後半から8世紀の木簡に、方原(今の形原)、美養(今の三谷)の地名が見える。
目次 |
[編集] 地理
市の南は風光明媚な三河湾に面し、三河湾国定公園の代表的な名所である竹島がある。最近では、海を埋め立てて「ラグーナ蒲郡」を建設し、観光に力を入れている。
市の残る三方は山地で囲まれている。そのせいか、近接する西尾市、豊川市の人口が10万人を超えたのとは対照的に、当市の人口は合併以来8万人台で推移している。
[編集] 隣接する自治体
[編集] 歴史
江戸時代は、市域の多くが旗本・寺社領であり、一部が三河吉田藩(豊橋藩)、岡崎藩の領地であった。宝飯郡に属していた。
- 1878年12月28日 蒲形村と西之郡村が合併し、蒲郡村になる。同日、相楽、牧原、金平村が発足する(県の正式承認日。合併は1876年に行われた)。
- 1892年10月6日 蒲郡村が町制施行し、蒲郡(かまごおり)町となる。
- 1906年7月4日 蒲郡町と豊岡、静里、神之郷村が合併する。
- 1954年4月1日 蒲郡町、三谷町、塩津村が合併し、蒲郡(がまごおり)市として市制を施行する。
- 1955年10月 蒲郡市と大塚村が合併する。
- 1962年4月 蒲郡市と形原町が合併する。
- 1963年4月 蒲郡市と西浦町が合併する。
[編集] 行政
[編集] 歴代市長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 |
---|---|---|---|
初代 | 竹内司 | 1954年4月1日 | 1958年4月24日 |
2 | 逸見彦太郎 | 1958年4月25日 | 1970年2月7日 |
3 | 長谷部半平 | 1970年2月22日 | 1982年2月21日 |
4 | 大場進 | 1982年2月22日 | 1994年2月21日 |
5 | 鈴木克昌 | 1994年2月22日 | 2000年10月14日 |
6 | 金原久雄 | 2000年11月7日 | 現職 |
[編集] 市民憲章
1.「はい」「ありがとう」「すみません」、愛のことばで ひとづくり
2.心と体をすこやかに、笑顔で働き いえづくり
3.海と空を美しく、みんなの力で まちづくり
[編集] 産業
三河湾を中心とした漁業の他、温暖な気候を利用したみかん栽培が盛んで、中でも温室みかんは、単独農協として全国一の出荷量を誇る。市内には温泉郷が点在し、温泉の街としても知られ、近年は海洋リゾートの「ラグーナ蒲郡」ができるなど、観光産業にも力を入れている。
戦後は綿織物を中心に繊維産業が栄えたが、現在は中国などからの輸入が増加し縮小している。そのため、江戸末期に盛んであった三河縞・三河木綿の復元に力を入れている。
[編集] 蒲郡市の財政状況と取り巻く環境
平成の大合併で、市町村合併を選択しなかった蒲郡市だが、2005年度の経常収支比率は県内35市で最高の95.9%に達している。
蒲郡市は額田郡幸田町、幡豆郡3町、宝飯郡3町といった市町村合併を選択しなかった自治体に囲まれている。これらの自治体は、幸田町を除いて財政力が不足しており、今後、これを理由に合併に踏み切る自治体が続出することが予想される。
また、蒲郡市内の道路事情も全体的に通行量の割に整備が追いついておらず、国道23号バイパスの名豊道路の一部である蒲郡バイパスが未だ未着工であり、それらの整備を重点的に急ぐべきであるとの意見も多い。
[編集] 姉妹都市・提携都市
[編集] 海外
- ギズボーン(ニュージーランド)
- 1996年7月27日、姉妹都市提携
[編集] 教育
[編集] 大学・短大
[編集] 中等教育学校
[編集] 高等学校
[編集] 中学校
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[編集] 小学校
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[編集] 社会施設
[編集] 図書館
- 蒲郡市立図書館
[編集] 体育施設
- 市民体育センター
- 文化広場
- 市民プール
- ユトリーナ蒲郡
[編集] 生涯学習施設
- 蒲郡市民会館
- 海辺の文学記念館
- 入館料無料
- 竹島水族館
- 入館料 大人500円 小人200円
- 蒲郡情報ネットワークセンター 生命(いのち)の海科学館
- 入館料 大人700円 小人(高校生以下)300円
- 海賓館 マリンセンターハウス
- 入館料無料
- 蒲郡市博物館
- 入館料無料
[編集] 交通
[編集] 鉄道路線
[編集] バス路線
- サンライズバス(名鉄東部観光バスによる運行で、路線はいずれも区間短縮運行や運行ルートの重複がある)
- 西浦病院循環線
- 西浦温泉前〜蒲郡駅前〜蒲郡市民病院前〜蒲郡駅前〜西浦駅温泉前
- ラグーナ蒲郡線
- 蒲郡駅前〜ラグーナ蒲郡〜三河大塚駅前
- 市役所通線
- 西浦駅前〜三ヶ根駅前〜蒲郡駅前〜蒲郡市民病院前〜三谷温泉前〜丸山住宅
- 豊橋方面
- 豊橋駅前〜三河大塚駅〜ラグーナ蒲郡〜三谷温泉〜蒲郡市民病院前〜蒲郡駅
- 西浦病院循環線
[編集] 一般国道
[編集] 観光
[編集] 祭り
- 三谷祭り - 毎年10月の第3土曜日、日曜日に行われる。中区、上区、松区、西区の山車がある。
[編集] 舞台となった作品
[編集] 出身者
- 鈴木茂三郎(政治家、日本社会党委員長)
- 福井勇(政治家、衆参代議士、名誉市民第1号)
- 宮城谷昌光(直木賞作家)
- 平野啓一郎(芥川賞作家)出生後1歳まで過ごしたが、父の逝去に伴い母方の実家の北九州市八幡西区に転居
- 高信太郎(漫画家)
- 牧野竜一(アニメーター)
- 玉の海正洋(大相撲第51代横綱)
- 細江純子(JRA初の女性ジョッキー・現競馬ジャーナリスト)
- 井上登(元プロ野球選手)
- 大隅健一郎(最高裁判事、京大教授)
- 河井信太郎(東京地検特捜部検事)
[編集] その他
[編集] ラグーナ蒲郡 経営問題
県と蒲郡市、トヨタ自動車など民間企業9社が出資する第3セクター「蒲郡海洋開発」が、企業会計の変更で195億円の債務超過に陥り大幅な増資が必要となる問題で、同社は、今回の増資は減資した3年前からの規定路線であることを示唆した。同社は、同市海陽町で複合リゾート「ラグーナ蒲郡」を運営している。
蒲郡市は「厳しい財政難で増資に応じられる状況ではない。県などには現状について真摯に主張していく」と話している。 経営の透明化を目的とする企業会計の変更で、2005年度決算に減損会計を取り入れるため同社が約195億円の債務超過となることが明らかになり、出資先の県、市、トヨタ自動車など民間9社による増資が不可欠となった。
トヨタは、「応分の支援の用意はあるが、増資については県と市が対応方針を明確にすることが先決」として、静観の構えを崩していない。
[編集] 国道23号(名豊道路)蒲郡バイパス
国道1号の慢性的な渋滞を解消し、地域経済発展の原動力になると期待されている国道23号バイパス(名豊道路)が全線事業化に向けて大きく前進する。すでに半分近くが開通済みの名豊道路は、名古屋市と豊橋市の間73kmを最高時速80kmで走行できる自動車専用の地域高規格道路で、蒲郡バイパスでは現在、芦谷インター(幸田町)と蒲郡インターの同バイパス西部区間(全長)5.9kmについて用地買収などを進めている。障害となっていた、蒲郡市の一部地域での用地確保の難題解決に道筋がつき、市内で隣接する未事業化区間の解消が実現しそうだ。 温室栽培によるミカン農家は、高架橋の建設によってできる日陰で深刻な被害を受けるとして損害額相当の補償や、交渉に当たった市による用地買い取りなどを要求。補償などの確約を条件に用地測量やルート調査を受け入れていた。
[編集] 外部リンク
- 愛知県の自治体等
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