ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
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ドラゴンクエストIII そして伝説へ… | |
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ジャンル | ロールプレイングゲーム |
ゲーム: ドラゴンクエストIII そして伝説へ… (FC/NES版) |
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対応機種 | ファミリーコンピュータ/NES |
開発元 | チュンソフト |
発売元 | エニックス |
メディア | 2Mbitロムカセット (バッテリーバックアップ搭載) |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 | 【日本】 1988年2月10日 【北米】 1992年2月 |
販売価格 | 【日本】 5,900円(税抜) |
売上本数 | 【日本】 約380万本 |
セーブファイル数 | 3 |
ゲーム: スーパーファミコン ドラゴンクエストIII そして伝説へ… |
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対応機種 | スーパーファミコン |
開発元 | ハートビート |
発売元 | エニックス |
メディア | 32Mbitロムカセット (バッテリーバックアップ搭載) |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 | 1996年12月6日 |
販売価格 | 8,700円(税抜) |
売上本数 | 約140万本 |
セーブファイル数 | 3 |
ゲーム: ゲームボーイ ドラゴンクエストIII そして伝説へ… |
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対応機種 | ゲームボーイカラー |
開発元 | トーセ |
発売元 | エニックス |
メディア | 32Mbitロムカセット (バッテリーバックアップ搭載) |
プレイ人数 | 1人、2人(データ交換) |
発売日 | 【日本】 2000年12月8日 【北米】 2001年7月17日 |
販売価格 | 【日本】 6,400円(税抜) |
売上本数 | 【日本】 約75万本 |
レイティング | ESRB:Teen(13歳以上) ※日本版はレイティングなし |
セーブファイル数 | |
小説: 小説ドラゴンクエストIII | |
著者 | 高屋敷英夫 |
イラスト | いのまたむつみ |
出版社 | エニックス |
巻数 | 2 |
『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(-スリー そしてでんせつへ、北米版タイトル: Dragon Warrior III)は、エニックス(現スクウェア・エニックス)より発売されたゲームソフト。ジャンルはRPG。
目次 |
[編集] 概要
堀井雄二の脚本・ゲームデザイン、鳥山明のキャラクターデザイン、すぎやまこういちのクラシカルな音楽などにより爆発的な人気を博したドラゴンクエストシリーズの第3作。
日本では、1988年2月10日にファミリーコンピュータ(以下FC)用ソフトとして発売され、その後、リメイク版としてスーパーファミコン(以下SFC)版とゲームボーイカラー(以下GBC)版(カラー専用)が発売されている。SFC版の正式タイトルは『スーパーファミコン ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』、GBC版の正式タイトルは『ゲームボーイ ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』となっている。北米では、NES版とGBC版が発売されている。
FC版は日本において380万本という驚異的な売上本数を記録した。この数字は他社の作品を含めた歴代ゲーム売上本数でも十傑に入っており(2006年11月末日現在)、ドラゴンクエストシリーズでは『VII』まで破られることはなく、『VIII』でも360万本であった。また、ゲーム雑誌「ファミ通」の15周年・20周年読者投票企画でも、本作を超えるドラクエは現れていない。
FC版の発売後には、ゲームブック化や小説化、ドラマCD化も行われている。小説については本項目で後述、ゲームブックとドラマCD(CDシアター)についてはそれぞれの項目(ゲームブックドラゴンクエスト、CDシアター ドラゴンクエスト)も参照。
[編集] ゲーム内容
本作は第1作『ドラゴンクエスト』、第2作『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』とストーリーの関連があり、前2作の物語中に名が登場した英雄「ロト」と国「アレフガルド」の秘密が本作で判明する。ゆえにこの3作は「勇者ロトの伝説シリーズ」とされ、また簡単に「ロト3部作」「ロトシリーズ」とも呼ばれる。時代考証的には、本作は三部作の中で最も昔の時代の物語となっており、本作の数百年後の物語が第1作、さらにその100年後が『II』となる。
主人公は、アリアハンという国に住む16歳の少年もしくは少女であり、消息を絶った父オルテガの後を継いで、世界征服を企む魔王バラモスを倒すために仲間とともに冒険する。
[編集] 作品内世界の魅力
この作品の世界地図は、地球の世界地図と酷似しており、地名もそっくりなものが多い(詳しくは後述)。また、実際の地理・歴史を基にしたパロディもあり、リアリティを持った世界観を形成している。そのため、まるで世界旅行をしているかのような気分も味わえ、隠れた人気の秘密となっている。本作をきっかけに世界地図に興味を持った人も多い。堀井雄二は本作のデザインに先だって、ヨーロッパの歴史的城郭などを取材していた。
※以降、本項ではSFC版とGBC版を総称して「リメイク版」と呼ぶ。
[編集] エピソード
[編集] 社会現象
日本での本作の発売日は平日であったにもかかわらず、発売日前日には販売店の前に徹夜の行列ができた。ビックカメラ池袋東口店では前日から並んだ行列が最終的に1万人を超える長大な規模になり、マスコミにも取り上げられた。学校を無断欠席してまでソフトを買いに来る児童・生徒も現れ、それによる補導、買えなかった少年による窃盗や恐喝などの犯罪が発生。この対策として、次作『IV』以降のシリーズ本編については、発売日を公立学校の休日となる土日祝日にしている。
また、一部の小売店による人気のないソフトとの抱き合わせ販売問題も発生した。さらに、光文社が写真週刊誌「FLASH」にエンディングの画面を掲載してエニックスから著作権侵害で訴えられるという事件が発生するなど、三面記事を賑わせた。
一方、芸能人にもファンが多く、発売直後、一部の音楽番組では出演をキャンセルする歌手がいたという[要出典]。
[編集] 雑誌・書籍への掲載の規制
本作には主人公が住む世界とは別に、終盤ではもうひとつの世界が登場し、このことは前2作をプレイしたことのある多くのプレイヤーに強い衝撃を与えた。しかし、ファミコン版発売当時、ゲーム雑誌などではこの世界に関することは一切伏せられていた。これは後に発売された「公式ガイドブック」でも同様で、終盤に登場するアイテム、モンスター、町やダンジョンすべてが非掲載となっており、勇者たちが倒すべき最後の敵も上の世界のボスである「バラモス」とされていた。ただしリメイク版の発売後は若干緩和され、終盤の画面写真やアイテム、モンスターも掲載されるようになった。
[編集] ゲームの特徴・システム
[編集] ファミコン版
本作は後述のフリーパーティや転職システムの導入により、「魔王を倒す」という本来の目的以外に、これらのシステムを利用して最強のキャラクターを育てるというやり込み目的で遊ぶこともできる。
ROMの容量が増えたことにより、マップ(特にダンジョン)のグラフィックが前作と比べてさらにリアルになっている。パーティ全員のHP・MP・レベルを表示するステータスウィンドウのフォーマットも本作で確立され、以降の作品も本作をほぼ踏襲したフォーマットが採用される。
乗り物は船のほかに、空を飛ぶことができる乗り物が初登場となった。また、フィールドマップの広さは前作とほぼ同等であるが、本作ではシリーズで初めて、複数のフィールドマップが登場するようになった。
しかし容量不足のため、前作までに存在したゲーム起動時のファンファーレが削除され、また、タイトル画面が簡素になり、真っ黒な画面に「DRAGON QUEST III
」と表示されるだけになってしまった。(北米NES版にはタイトル画面およびオープニングデモが存在する。)
[編集] フリーパーティ
本作は、主人公を除く仲間キャラクターの名前・職業・性別を自由に選び、パーティを自由に編成することができるという、いわばキャラクターメイキングのシステムを取り入れた作品である。
パーティの編成はアリアハンにある酒場「ルイーダの店」で行う。ルイーダの店ではあらかじめ3人のキャラクター(戦士・僧侶・魔法使い)が登録されているが、それ以外のキャラクターを仲間にしたい場合は、ルイーダの店2階の「登録所」で名前、性別、職業を入力してキャラクターを登録し、そしてそのキャラクターを1階のカウンターで仲間に加える。
パーティは最大4人であるが、必ずしも4人で冒険しなければならないわけではなく、主人公ひとりだけで冒険をすることもできる。また、通常は主人公をパーティから外すことはできないが、一度ゲームクリアした冒険の書では主人公のいないパーティも可能となる。
こういったシステムは本シリーズでは後にも先にも本作だけで使われたものである。
[編集] 転職
転職システムが導入され、主人公以外のキャラクターを別の職業へ変えることが可能になった。当時、RPGとしてはあまりメジャーではなかったこのシステムを、多くのユーザーに体験させた功績は大きい。このシステムで戦闘等の難易度が下がり遊びやすくなった。また、各職業の能力に合わせてパーティを作るなど、自由度も大きい。
転職は「ダーマ神殿」にて行う。転職資格は主人公以外のレベル20以上のキャラクター。転職後はレベルが1に戻るが、ステータス値が転職前の半分となるだけで、それまでに覚えた呪文はそのまま使える(呪文以外の特殊能力は失われる)。つまり、魔法使いが戦士に転職すると、重い武器と呪文の両方を扱える戦士になるのである。
転職システムは後の作品では『VI』『VII』で登場しているが、この2作品の転職システムは本作のものとはまったくの別物である。
[編集] ステータス
本作においては、「ちから」「すばやさ」に加え、「たいりょく」「かしこさ」「うんのよさ」のステータスが初登場となった。「ちから」「すばやさ」と下記の各ステータスの最大値は255となっている。
- たいりょく : さいだいHPに影響する。レベルアップの際に上昇したたいりょくの値の2倍さいだいHPが上昇する。
- かしこさ : 基本的には呪文の覚えやすさに影響する。さいだいMPにも影響し、上記のたいりょくとさいだいHPの関係と同様である。
- うんのよさ : 敵の呪文にかかりにくくなるなど、色々なことに作用すると考えられている。
本作では、レベルアップのときのステータスの上昇幅が前作のように固定されているわけでなく、ランダムとなっており、同じ職業・レベルであっても若干の個人差が発生する(ランダム成長)。次作『IV』およびプレイステーション2版『V』でも同様のランダム成長システムとなる。
また、本作から、キャラクターのステータスを数ポイント上昇させることができる「ちからのたね」「いのちのきのみ」などのアイテムが登場した。
このほか、本作から、キャラクターのレベルの最大値が「99」となり、以降の作品でも一部の仲間モンスターなどを除いてほとんどのキャラクターの最大レベルが「99」となる。
[編集] 呪文
前作よりも呪文の数が圧倒的に増えるとともに、系統別に整理され、以後のシリーズにおける呪文体系が本作で確立された。また、職業により習得する呪文が異なる。習得レベルも一律ではなく、「かしこさ」で多少変化するという点が特徴である。詳しくはドラゴンクエストシリーズの呪文体系を参照。
- 攻撃呪文 : メラゾーマ、ベギラゴン、マヒャドなど。高威力の呪文が登場。
- 回復呪文 : べホマズン、ザオリクなど。完全回復させられる呪文が登場。
- 補助呪文 : ドラゴラム、ピオリム、スカラなど。単体・全体の能力を上昇させる呪文が強化。
- その他 : ラナルータ、パルプンテなど。パルプンテの効果も豊富。
[編集] 戦闘システム
本作は戦闘システムでも新要素がいくつか見られる。
基本は前作の「ターン制」システムを引き継いでいるが、本作からはキャラクターの「すばやさ」のステータスが、ターン内での行動の順番に影響を及ぼすようになった。「すばやさ」の値が相手と比べてはるかに高ければ、ほぼ確実に先手を取ることができる。また、自分たちのレベルが敵に設定されたレベルよりもかなり高い場合は、固定戦闘である場合を除いて100%確実に逃げられるようになった。
本作では戦闘中に味方を攻撃(パーティアタック)したり、敵に回復呪文を使ったりすることができる。味方への攻撃は、眠りや混乱に陥ったキャラクターを正常に戻すときなどに使用されるが、敵との戦闘そっちのけで味方同士を対戦させることも不可能ではない。パーティアタックは次回作の『IV』(FC版のみ)でも可能だが、『V』以降では廃止されている。
また、本作以外のドラゴンクエストシリーズ作品では、パーティに何人いても経験値が一定であるが、本作では『VIII』までの全作品で(ドラゴンクエストモンスターズ等の外伝的作品を除けば)唯一、生き残っているパーティの人数に応じて経験値を分けあうシステムが導入されている。つまり、1人で戦うとリスクは大きくなるが、得られる経験値は4人パーティのときの4倍となる。
[編集] 昼と夜
本作では「昼」「夜」という時間の概念が取り入れられた。この概念が特定イベントで深く関わることもあり、この概念の重要性は高い。
フィールドマップ上を一定歩数歩くと、時間が昼から夜へ、夜から昼へと移り変わる。昼と夜では町などの様子が異なり、夜には店が閉まってしまうことが多いが、酒場など夜に限り賑わう場所もある。また、夜は昼間よりもフィールド上に出現するモンスターのパーティが手強くなり、地方によっては夜にならないと登場しないモンスターもいる。宿屋に泊まったり、移動の呪文「ルーラ」または道具「キメラのつばさ」を使用したりすると無条件で昼になるほか、昼と夜を一瞬で入れ替えるアイテムや呪文も登場した。
このシステムは後の作品では『IV』『V』『VIII』で取り入れられている。
[編集] 冒険の書
前2作では「復活の呪文」と呼ばれるパスワード方式を採用していたが、本作は保存するデータの量が膨大となり、制作の発表が行われた当時の各ゲーム雑誌では「もしも今作をパスワード方式にした場合、その長さは800文字ぐらいになる」とのコメントが載せられた(第1作は20文字、『II』は最大52文字)。そこで本作からは、データ保存方式が、従来のパスワード方式から、内蔵電池によるバッテリーバックアップ方式に切り替えられ、最大3つまでの「冒険の書」としてロムカセット内部に進行状況を記録できるようになった。これによって、「復活の呪文」の書き写しや入力を行う手間がなくなり、短時間でゲームを中断・再開することが可能となった。
進行状況の記録は発売当初は未開拓分野だったものの、今日のフラッシュメモリによる保存形式にもつながる画期的なものとなった。反面、内蔵電池の消耗、カセットへの衝撃、接触不良などによってバックアップデータが消失してしまい、最初から冒険をやり直しという事態に陥るリスクも生まれた。データ消失の際にはメッセージが表示されるとともに不気味なメロディが流れ、そのショックを増幅された者も多い。
この方式が導入されたことにより、従来の復活の呪文では記録することができなかった、現在のHP・MPやステータス異常、また「どこの宝箱を開けたか」などといった詳細なフラグを記録することも可能となった。これにより、一度宝箱を開けて中身を取得すると、その宝箱の中身は以降二度と取得することができなくなった。
[編集] その他の新システム
上記以外にも次の要素が追加されている。
- ルーラの行先指定
- 「ルーラ」の呪文またはアイテム「キメラのつばさ」で、今までに行ったことがある特定の町などの中から行きたい場所を選択して瞬間移動できるようになった。ただし、行ったことがあってもルーラ等で移動できない町や村もある。
- ステータス異常
- 本作から、次の2つのステータス異常が新たに登場した。
- 麻痺 : 体が麻痺し、戦闘中に一切の行動ができなくなった状態。全員が死亡またはこの状態になると全滅となる。アイテム「まんげつそう」か呪文「キアリク」を用いればいつでも即時に治療できるが、フィールドを歩いていると自然に回復する。
- 混乱 : 敵による「メダパニ」の呪文などにより混乱した状態。コマンドどおりの行動をせず、味方に対して攻撃をするようになる。前作では「パルプンテ」の呪文により敵が混乱することはあったが、主人公側のキャラクターが混乱するのは本作が初である。
- 預かり所
- アイテムや所持金(1000ゴールド単位)を預けることができる。ここに預けたゴールドは、全滅しても減ることがない。本作と次作『IV』ではアイテムを引き取る際に手数料が必要。本作では高価なアイテムほど手数料が高くなっている。
- モンスター格闘場
- モンスター同士の試合で、どのモンスターが勝つかを予想する。賭けたモンスターが勝てばゴールドが倍率に基づいた額になって戻ってくる。掛け金はパーティの先頭にいるキャラクターのレベルに比例する。
[編集] スーパーファミコン版
前2作のリメイク作品『ドラゴンクエストI・II』の時と違い、FC版と比べると、要素の大幅な追加が行われている。後述の「性格」や「すごろく場」が追加されたほか、アイテムに関しては100種以上も増加している。
画面仕様は前年に発売された『ドラゴンクエストVI 幻の大地』をベースとしている。『VI』に登場した一部のシステムも本作に受け継がれたが、「かっこよさ」やAI戦闘、戦闘中の特技は受け継がれていない。
[編集] 性格システム
各キャラクターに「性格」とよばれるステータスが追加され、同じ職業やレベルでもこの「性格」によってレベルアップ時のステータスの上がり方が異なってくる。性格は「ちからじまん」「ずのうめいせき」「あまえんぼう」「セクシーギャル」など全45種類が存在し、ステータス画面でそれを確認することができる。
主人公の性格は、ゲームスタート時にいくつかの質問にプレイヤーの立場で答え、そしてその後の「最後の質問」と呼ばれるシーンでどう行動するかによって決まる。仲間キャラクターの性格は、ルイーダの店で登録の際にステータスアップの「たね」を5回使い(使う「たね」は自分で選ぶか、あるいは店員に任せる)、その後のステータスのバランスによって決定される。
冒険中は、装飾品やアイテム「本」で性格を変えることもできる(装飾品は装備中のみ性格が変化、「本」は恒久的に性格が変化する)。また、すごろく場(後述)のイベントや冒険中の会話内容によって性格が変化することもある。
[編集] すごろく場
ゲーム中の全5ヶ所に、旅人のすごろく場というミニゲームが登場した。これは、先頭のキャラクターがすごろくの駒となり、サイコロを振りつつコース上を進み、一定回数以内のサイコロでゴールを目指すというものである。途中で落とし穴に落ちてコースアウトしたり、HPや所持金が0になったりした場合はその場で終了となる。
すごろくのマスには草原や森などの他、モンスター出現マスや旅の扉、宿屋、よろず屋、落とし穴、宝箱・箪笥・壷、何が起きるかわからない「?」マスなどがある。ゴールすれば宝箱からアイテムが入手できるが、コースの途中の宝箱などやよろず屋でも、貴重なアイテムを手に入れることができる。ただし、プレイすると必ずプレイヤーにとって得をするわけではなく、特殊マスで起きるイベントによってキャラクターのステータスが下がったりゴールドを失ったりするなど、損をする場合もある。
あくまでもおまけであり、無視してもゲームの進行には全く影響がないが、ここでしか手に入らないアイテムもある。
[編集] その他の変更点
FC版からの変更点で、上に挙げたもの以外の主なものを以下にまとめる。
- システム面
- 『IV』~『VI』での新システムや改良点を反映。
- 道具屋でアイテムを買うときに、数量指定のシステムが導入され、最大9個まで一度に購入することができるようになった(まとめ買い)。これはSFC版の本作が初の導入となり、以降の作品(新作・リメイク版)にも受け継がれる。
- FC版ではルイーダの店でのパーティの入れ替え時にセーブしなければならなかったが、リメイク版ではその必要は無くなった。その代わり、ルイーダの店1階にいるシスターに話しかけてセーブができるようになった(出発時はアリアハン王の前から)。
- キャラクター面
- FC版では性別によるステータスの上がり方の違いは無かったが、SFC版以降では男と女で若干の差がつくようになった。男はちからやたいりょく、女はすばやさが上昇しやすくなっている。
- 「たいりょく」と「かしこさ」のステータスのシステムがFC版と異なる。リメイク版ではたいりょく値の約2倍がさいだいHPとなり、かしこさ値の約2倍がさいだいMPとなる。
- 新職業「盗賊」の追加(職業の節を参照)。また、商人が「あなほり」「おおごえ」、遊び人が「くちぶえ」の特技を覚えるようになった。遊び人の遊びには新たなパターンが追加された。FC版では用意されていなかった女勇者のグラフィックも新たに登場。
- FC版では不可能だった遊び人への転職が可能になっている。
- モンスター面
- 『VI』から登場したモンスターのアニメーションの採用に加え、そのときの効果音も追加された。
- 隠しダンジョン用のモンスター、および隠しボスが追加された。
- 「ボストロール」はサマンオサでボスとして登場するのみとなった(FC版では終盤に通常エンカウントで登場)。
- ゾーマの城で目の当たりにするオルテガの姿が、カンダタと同じ姿から、人間の姿に変更されている(ただしSFC版ROMには、カンダタと同じ姿のオルテガのグラフィックデータも存在する)
- アイテム面
- FC版と比べてアイテムが大幅に追加された。ただし「みずでっぽう」は削除された(データ内には残っているが、ゲーム中では入手できない)。
- 武器と防具の店などの品揃えが変更された(サマンオサで「ドラゴンキラー」が売られていないなど)。
- 世界地図の追加。『VI』の「ふしぎなちず」と同様、訪れたことのある場所だけがカラーで表示される。
- 『V』以降と同様に、ブーメラン・ムチで複数の敵を一度に攻撃できるようになっている。
- 「ちいさなメダル」が登場(FC版ではデータ内に存在したが没案となっていた)。メダルを収集しているのはアリアハンのメダルおじさん。
- 「ぎんのたてごと」のメロディが変更。データの中にはFC版と同じメロディも存在する。
- 世界面
- アープの塔の北の「精霊の泉」と、5箇所の「すごろく場」の追加。
- エンディングに到達した冒険の書のみで行ける隠しダンジョンの追加。
- シナリオ面
- 主人公の父オルテガの冒険と戦いを描いたプロローグの追加。(デモ画面で流れる)。
- このほか、ゲーム中にもアイテム入手や性格システムがらみのイベントが追加されている。
- バラモスを勇者一人だけで倒すと王様から褒美が貰える。
- その他
[編集] ゲームボーイカラー版
GBC版は、SFC版と内容はほとんど変わらない。しかし、以下に述べるような、GBC版だけのオリジナル要素が追加されている。
[編集] モンスターメダル
GBC版限定のシステム。モンスターを倒すとときどき「モンスターメダル」を落とすことがあり、そのメダルのコレクションを行うことができる。メダルは各モンスターごとに金・銀・銅があるが、最初は銅メダルしか入手できず、銅を入手することではじめて銀を入手する可能性が発生し、銀→金も同様である。
ゲームボーイカラーの通信機能で他人の持っているメダルと交換をすることもできる。一度に交換できるメダルは最大で3枚である。
[編集] その他の変更点
SFC版からの変更点で、上に挙げたもの以外の主なものを以下にまとめる。
- いつでもゲーム途中の状態をセーブして中断することができる「中断の書」機能が追加された。
- 上記のモンスターメダルに関連し、第2の隠しダンジョン「氷の洞窟」が追加された。第一階層ではボスモンスター(ラストボス、バラモス、隠しボスを除く)と、従来の『III』では宝箱を開けたときのみ戦うことができた「ミミック」「ひとくいばこ」が通常エンカウントで出現し、それらのモンスターメダルを入手することができるようになっている。
- 上記の隠しダンジョン用のモンスターと、新たな隠しボス・隠しアイテムが追加された。
- ボス「バラモス」の呪文を封じた後のローテーションが変更された。またHPがターン毎に自動的に一定量回復する仕様が削除された。
[編集] 職業
括弧内の英語表記は北米版での表記(2つ併記してあるものは、左がNES版・右がGBC版)。解説文中の呪文についての詳細はドラゴンクエストシリーズの呪文体系を参照。
- 勇者 (Hero)
- 主人公の職業。勇者から他職業への転職はできず、主人公以外が勇者になることもできない。ステータスはちから、HP(ヒットポイント)が高く、他の能力も平均的。また、呪文は回復呪文から、勇者のみが使える攻撃呪文デイン系まで幅広く覚える。FC版では女を選択してもグラフィックは男勇者と同じで、男の子として育てたと母から言われるなど、ほとんど違いはないが、女性専用の武器・防具が装備できる。SFC版以降では女勇者のグラフィックも存在する。
- 戦士 (Soldier, Warrior)
- 剣や斧などの武器を使いこなす戦いのプロ。ちから、HPが高く、勇者に次ぐ攻撃力の高い武器を装備できるが、すばやさが低いのが欠点。SFC版以降で他の職業が終盤の強力なアイテムを装備可能になったのにも関わらず、戦士(特に男)はほとんど変化が無いので、相対的に見劣りするのが難点。
- 武闘家 (Fighter)
- 戦士のような武器を使わず、体を使っての闘いを得意とする職業。会心の一撃がとても出やすく、レベルが最高(99)になると99/255(およそ38.8%)という高確率で繰り出すようになる。ただしレベルアップ速度は遅め。ちから、すばやさが高いが、剣や斧などを装備すると逆に攻撃力がダウンしてしまう。基本的に装備品にお金がかからない。SFC版以降においては戦士と同等かそれ以上の武器や防具を装備でき、ちから・すばやさ・たいりょくが最大値(255)になるため、会心の一撃の出やすさとすばやさの高さから実質的に戦士よりも強くなる。
- 魔法使い (Wizard, Mage)
- 文字通り、多数の魔法を使いこなす職業。主に攻撃呪文(メラ系・ギラ系・イオ系・ヒャド系)や戦闘補助呪文を覚え、成長していくと「メラゾーマ」や「イオナズン」などの強力な攻撃呪文を習得する。MP(マジックパワー)やすばやさが高いが、その反面、ちからやHPなどは非常に低く、装備できる武器・防具の威力も弱い。
- 僧侶 (Pilgrim, Cleric)
- 神に仕える職業で、回復呪文のエキスパート。回復・解毒・蘇生の呪文や攻撃呪文(バギ系・ザキ系)を覚える。ある程度の武器・防具を装備でき、打撃もこなすが、少し打たれ弱い。全呪文習得後に魔法使いに転職すると1人で両方の呪文を使えるようになる(魔法使いから僧侶となった場合も同様)。
- 商人 (Merchant, Dealer)
- 武器で魔物と戦う能力を身につけた旅の商人。アイテムの鑑定能力を持ち、戦闘後に余分にお金を拾うこともある。成長は最も早く、序盤は比較的ちから、HPが高いが、高レベルになると能力の伸びが鈍くなる。あるイベントでこの職業のキャラクターが必要なため、クリアするまでに必ず一度は連れて歩くことになる。
- 遊び人 (Goof-off, Jester)
- 遊びを仕事(?)とする職業。戦闘中にコマンドどおりの行動をせずに眠ったりいたずらをしたりすることがあり、それはレベルが上がるにつれてますます顕著になる。しかし、レベル20まで育てると「さとりのしょ」が無くても賢者に転職することができるという隠れた特性がある。うんのよさは高いが、それ以外の全てのステータスが平均を下回っている。FC版では遊び人に転職することはできなかったが、SFC版以降ではそれが可能になった。
- 賢者 (Sage)
- 厳しい修行を積んだ者だけがなれる職業で、僧侶・魔法使い両方の呪文を習得する。ルイーダの店で新規登録することはできず、転職によってのみこの職業になることができる。通常は賢者への転職には「さとりのしょ」が必要(例外は上記「遊び人」の説明参照)。装備品も豊富でステータスもバランスよく成長する。ただし装備できる武器はそれほど多くなく、レベルアップのためには多くの経験値が必要で、成長が遅い。
- 盗賊 (Thief)
- FC版には存在せず、SFC版以降に追加された職業。戦闘後に敵からアイテムを盗む事がある。「とうぞくのはな」等、宝探しに便利な呪文・特技も使える。レベルアップ速度とすばやさ上昇が非常に早い。戦士などに比べると装備品は見劣りするが、複数の敵を攻撃できる武器を使いこなせるので器用に戦える。終盤あたりでは戦士以上に強力な装備品が増える。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 世界
本作でも前2作で登場したアレフガルドが登場するが、ストーリー中盤までにおいては、アレフガルドのある世界よりも上の層にある別の世界が舞台となる。つまり、本作で完結する「勇者ロトの伝説シリーズ」の世界は、2層構造の世界となっているということである。ここでは主人公たちが生まれ育った世界を上の世界、アレフガルドのある世界を下の世界と呼ぶこととする。
[編集] 利用できる乗り物
- 船 : 水上を移動することができる。上の世界・下の世界の両方に存在。上の世界ではポルトガ王から譲り受け、下の世界ではギアガの大穴から落下した場所の港にあるものを利用する。
- 不死鳥ラーミア (Ramia, Lamia) : 正しい心の持ち主だけが背に乗ることのできる不死鳥。6つの「オーブ」をレイアムランドの祭壇にささげることにより卵から甦る。上の世界においてあらゆる地形の上を飛行可能であり、飛行中はエンカウントが発生しない。陸上の通行可能な地形であればどこでも離着陸可能(「地球のへそ」の周辺は除く)。
[編集] 城・町など
日本語地名の右の( )内の英語表記は北米版での地名(2つ併記してあるものは、左側がNES版、右側がGB版)。
[編集] 上の世界
主人公たちが生まれ育った世界である。この世界の地形は現実の地球の地形が元になっている。
- アリアハン (Aliahan) : 世界南部の丸い大陸にある城と城下町。アリアハンの大陸は地球上に実在しない大陸だが、ムー大陸が元になっている(形状は南極大陸にも似ている)。主人公の父・オルテガは国民的英雄である。かつては全世界を支配する帝国であったが、戦争により小さな国となった。主人公の家やルイーダの店がある。物語のスタート地点。
- レーベ (Reeve) : アリアハン城の北にある小さな村。不思議な玉を作る老人がいる。
- ロマリア (Romaly) : 世界北西部の大陸にある城・城下町。地球のイタリア相当に位置しており、ローマ帝国が元になっている。アリアハン大陸から旅の扉で行くことができる。国王は専らお調子者だが、金の冠をカンダタたちに盗まれた。
- カザーブ (Kanave, Kazave) : ロマリア城の北に位置する高山の村。熊を素手で倒したという武闘家の伝説が残る(実際は鉄の爪という武器を用いていた)。この村から南西にはカンダタのアジトであるシャンパーニの塔が建っている。
- シャンパーニの塔 (Tower of Shanpane) : カザーブから南西の方角にある塔。誰が何の目的で建造したのかは全くの不明だが、カンダタ一味のアジトとして使われている。地球上のフランスに相当する。
- ノアニール (Noaniels) : カザーブから北方にある村。地球の北ヨーロッパ相当の位置。エルフの呪いにより、ほとんどの村人が眠らされてしまった。かつてオルテガが訪れたこともある。西の森にはエルフの隠れ里と洞窟がある。
- アッサラーム (Assaram, Asharam) : ロマリアの南東にある町。地球の中東相当の位置。商業が栄えており、夜のみ営業する店や劇場もある。付近には洞窟があり、東への抜け道が隠されているが、洞窟に住むホビットのノルドはただでは抜け道を教えない。
- イシス (Isis) : アッサラームより西の広大な砂漠のオアシスにある城・城下町。位置は地球のサハラ砂漠にあたる砂漠の南西部だが、町のイメージはエジプト風である。美しい女王が治める。北には王家の墓ピラミッドがある。
- ポルトガ (Portoga) : ロマリア西の海沿いにある城・城下町。地球のイベリア半島相当の位置。高い造船技術を誇り、貿易で栄える、ポルトガルを意識した港町である。国王は黒胡椒を渇望しており、提供者には膨大な報酬を与えるという。
- バハラタ (Baharata) : アッサラームから東方にある町。地球のインド相当の位置。黒胡椒の産地であり、聖なる川が流れている。しかし胡椒屋は孫娘のタニアが盗賊に捕まっているため仕事が手に付かず、開店休業状態である。
- ダーマ (Dhama, Dharma) : バハラタから東方にある神殿。地球の中国相当の位置。あらゆる英知が集結するといわれる。ここでは転職を行うことができる。
- ムオル (Muor) : ダーマの北東に位置する最果ての村。かつて主人公の父・オルテガが滞在したこともあり、オルテガはこの村ではポカパマズと呼ばれていた。この町はルーラで来ることができない。
- テドン (Tedanki) : ポルトガ南方のネクロゴンド大陸(地球のアフリカ大陸相当)の南部中央に位置する村。魔王バラモスの居城に最も近い位置であり、既に滅ぼされている。夜になると村人たちの往時の姿が見られる。この町はルーラで来ることができない。
- ランシール (Lancel) : アリアハンより西方にある島にある村。地球のオーストラリア相当の位置。村の規模は小さいが、奥には大きな神殿があり、この神殿から「地球のへそ」という洞窟へ行くことができる。ただし洞窟へは1人でしか行くことができない。また、この村では「きえさりそう」が売られている。
- エジンベア (Eginbear, Edinbear) : ロマリアの北西に浮かぶ島国の城。地球のイギリス相当の位置。国民の自尊心が高く、外国からの訪問者は田舎者呼ばわりされる。門番は城の中に入れてくれないので、ある方法を用いて城に潜入する。ある宝物が城地下に眠っているが、入手するにはパズル(『倉庫番』に似た方式)を解かなければならない。店や城下町は無い。
- スー (Soo) : ポルトガのはるか西にある(世界地図では北東に位置する)大陸(地球の北アメリカ大陸に相当)の内陸部、地球のミシシッピ川にあたる複雑な流路の川の上流にある、原住民の住む小さな村。しゃべる馬のエドがいる。
- ○○○○バーク (XXXXXXXXville) : スーの東の開拓地に、主人公の仲間の商人によって新たに作られることとなる町。地球上のニューヨーク相当の位置。町の名前はその商人の名前を取って「○○○○バーク」("XXXXXXXXville") となる。しかし重労働を強いられた町人の不満が爆発し、やがて商人は革命によって牢屋に入れられる。この町はルーラで来ることができない。
- ジパング (Jipang, Zipangu) : アリアハンの北に浮かぶ4つの小さな島から成る国。地球上の日本相当。黄金の国とも呼ばれる。村と洞窟があり、村には国を統治するヒミコの屋敷があるが、店などは無い。洞窟にはやまたのおろちが住む。
- サマンオサ (Samanao) : スーからはるか南方の岩山に囲まれた場所にある城・城下町。地球の南アメリカ大陸相当の大陸にある。英雄サイモンを輩出したことで名高いが、サイモンの失踪以来国王は豹変し、その悪政のもと国民は苦しみ続けている。船では上陸できず、訪れるには旅の扉を使わなければならない。
- 海賊の家 (House of Pirates) : サマンオサの南にある海賊団のアジト。お頭は女性である。昼間は海賊たちが出かけているためほとんど人がいない。ルーラで来ることはできない。
- グリンラッド (Greenlad) : スーの北方にある氷の島。地球のグリーンランド相当。幽霊船に関わりの深い品物を持つ老人が住んでいる。
- レイアムランド (Liamland) : ネクロゴンドの南に浮かぶ氷に閉ざされた島。地球の南極大陸の形をしている。中心にあるほこらでは2人の女性が不死鳥・ラーミアの卵を守っており、その周辺にはオーブをささげる祭壇がある。
- ネクロゴンドの洞窟 (Cave of Necrogond) : テドンの村より北東、ネクロゴンドのふもとと山頂を結ぶ洞窟。内部は広く、無限ループなどのトラップもあり、上の世界では最も大規模なダンジョンである。
- 竜の女王の城 (Castle of Dragon Queen) : カザーブ東方の山中にある城。地球のロシア相当の位置。竜の女王はまもなく臨終を迎えようとしている。岩山に囲まれているため、訪れるにはラーミアが必要。
- バラモス城 (Castle of Baramos) : ネクロゴンドの山頂にある魔王バラモスの居城。複雑な構造となっている。岩山と水路に囲まれており、訪れる手段は不死鳥ラーミアのみ。
- ギアガの大穴 (Great Pit of Giaga) : バラモス城の東にある大穴。穴の先は、下の世界のアレフガルドにつながっているが、バラモスを倒すまでは封印されている。
[編集] 下の世界
主人公たちの住む世界より下の層に位置し、「アレフガルド」を含む世界。上の世界とは「ルーラ」などで行き来することができる。本作では船で外海へ出られるが、アレフガルド大陸以外の『ドラゴンクエストII』で見られた地域は登場せず、アレフガルド大陸の周辺は滝となっており、これより外へ行くことや周回を行うことはできない。
アレフガルドの住人は、上の世界から移住してきた者の末裔。アレフガルドは大魔王ゾーマによって闇に閉ざされ、朝が来ることがなく、「闇の世界」と呼ばれている。町やダンジョンなどは第1作『ドラゴンクエスト』(以下第1作)と一部を除いてほぼ同じ位置にあるが、船を使わなければ行けない場所もある。町やダンジョンの構造も第1作と基本的に同じである。
- ラダトーム (Brecconaly, Tantegel) : アレフガルドのほぼ中心に位置する城・城下町。アレフガルド唯一の王城で、城下町もかなりの広さを誇る。ギアガの大穴からの落下地点よりすぐ東に位置する。ここから南の海を隔てた小島にゾーマの城がある。
- ガライの家 (Garinham) : 伝説の吟遊詩人・ガライの住家。地下室にガライの愛用品がある。後の第1作のガライの町となる位置。
- マイラ (Kol) : ラダトームから東北東の森の中にある村。露天風呂が湧き出している。道具屋の主人はジパングから来た刀匠である。
- リムルダール (Rimuldar) : アレフガルド東部にある湖に囲まれた町。西方にある岬は、ゾーマの城がある島に最も近接している。
- ドムドーラ (Hauksness, Domdora) : 岩山の洞窟から南の砂漠の中に作られた町。この町に貴重な金属があるという噂がある。第1作では廃墟となる。
- メルキド (Cantlin, Mercado) : ドムドーラ南東の高原にある町。城塞で囲まれているが、町の人の一部は希望を失い、何もせず過ごしている。
- ゾーマの城 (Castle of Zoma) : アレフガルド中央部の小島に建っている大魔王ゾーマの居城。隠された階段を見つけなければ、ゾーマに近づくことはできない。回転床や無限ループなどさまざまな仕掛けも用意されている。第1作ではこの城と全く同じ位置に「竜王の城」があるが、内部構造が全く異なる。
[編集] 地名の由来
- ロマリア : 都市名「ローマ」+国名「イタリア」から
- シャンパーニの塔 : フランスの地名「シャンパーニュ」地方から
- ノアニール : 国名「ノルウェー」から
- アッサラーム : アラビア語の挨拶から
- スー : スー族(ネイティブ・アメリカンの部族のひとつ)から
- グリンラッド : 地名「グリーンランド」から
- ネクロゴンド : 語感で
[編集] 登場キャラクター
この節では、ゲーム本編内で語られる設定を中心に記述する。人物名右の( )内の英語表記は北米版での名前(2つ併記してあるものは、左側がNES版、右側がGBC版)。
[編集] 主要人物
主人公と仲間キャラクターは、ルイーダの店にあらかじめ登録されている3人を除き、プレイヤーが自由に命名および性別の選択をすることができる。
- 主人公
- アリアハンに住む勇者オルテガの子供。16歳の誕生日に父の後を継いで魔王バラモス討伐の旅に出る。
- オルテガ (Ortega)
- 主人公の父親。主人公の誕生直後にバラモス討伐の旅に出たが、戦いのさなか、ネクロゴンドの火山に落ちて死んだと思われていた。しかし、実はその戦いでは死んでおらず、さらにアレフガルドにて大魔王ゾーマに戦いを挑もうとする。
- グプタ (Galen, Gupta)
- バハラタの胡椒屋の孫娘タニアの恋人。さらわれたタニアを救出するために洞窟へと乗り込む。
- ヒミコ
- ジパングを治めていた女王。FC版ではやまたのおろちに食い殺されたとされているが、リメイク版では神竜の願い事の1つをかなえてもらうことで、とある場所に生きた状態で出現する。名前は卑弥呼から。
- サイモン (Simon)
- かつては勇者であったが、サマンオサ王によって追放され、ほこらの牢獄で力尽きた男。「ガイアの剣」を所持していた。(『IV』の武術大会に同名の敵が登場するが、それとは別人である)
- オリビア (Olivia)
- 航海中に嵐によって死んだ恋人エリックを想い、海に飛び込み自殺した女性。しかし死に切れず、岬を通過する船を悲しい歌によって押し戻してしまう。このことから、バハラタの北西にある岬は「オリビアの岬」と呼ばれている。
- ラルス1世
- アレフガルドを治めるラダトームの王。彼の子孫が第1作に登場したラルス16世となる。
- ガライ (Garin)
- アレフガルドの吟遊詩人。楽器「銀の竪琴」の持ち主である。両親は、ガライが放浪してばかりで家(第1作のガライの町に当たる位置)に帰らないことに困り果てている。
- ルビス (Rubiss)
- アレフガルドの大地を創った精霊。大魔王ゾーマの呪いによって石像と化している。
[編集] 悪役
- ゾーマ (Zoma)
- 最終ボス。アレフガルドを闇に閉ざした大魔王。『全てを滅ぼすもの』を自称し、人々の苦しみを自分の喜びとする。闇の衣を纏っており、それを破るにはあるアイテムを使うしかない。
- バラモス (Baramos)
- 上の世界を支配しようとする魔王。プテラノドンのような姿をしている。ネクロゴンドに居城を構えている。しかし実は、大魔王ゾーマの手下の一人に過ぎない。後にゾーマの城で、色違いのバラモスブロス、アンデッドであるバラモスゾンビが登場する。リメイク版ではザコモンスターとしてバラモスエビルが登場。
- カンダタ (Kandar)
- 何人かの子分(カンダタこぶん)を従えた大盗賊。ロマリア王から金の冠を奪い、その後、バハラタのタニアとグプタをアジトの牢獄に閉じ込める。シャンパーニの塔、人さらいのアジトでの2回にわたる勇者たちとの戦いを経て改心し、後にラダトームに移り住む。一部の関連書籍では『II』のデルコンダルの建国者とされる。この名前は芥川龍之介の小説『蜘蛛の糸』に登場する悪人と同じである。(同名のキャラクターは『V』にも登場する)
- やまたのおろち (Orochi)
- ジパングの洞窟に潜む竜の魔物。外見上は首が5つある。ヒミコに成りすましてジパングを苦しめている。
[編集] ストーリー概略
[編集] プロローグ
かつて全世界を治めていた王国、アリアハンも今はひとつの小さな国。そのアリアハンから、オルテガという勇敢な男が、魔王バラモスを討伐するために旅立った。しかしネクロゴンドでの魔物との戦いの末、オルテガは火山の火口に落ち、それ以来二度と帰ってはこなかった…。
月日が流れ、オルテガの子供(主人公)が16歳の誕生日を迎えた日、彼(彼女)は母に見送られ、アリアハンの王に謁見する。倒すべき敵は魔王バラモス。彼(彼女)は勇者となり、ルイーダの店で出会った仲間とともにアリアハンを旅立つ。
[編集] 冒険
アリアハンを旅立った主人公たちはまず、旅の扉を使い、アリアハン大陸を出てはるか北方のロマリアへ。それから一行は、2度にわたるカンダタとの戦い、エルフの里の訪問、ピラミッドの探索などを経て、やがて船を手に入れる。
船を手に入れ、情報を頼りに最後の鍵を入手した後は、世界に散らばる6つのオーブを探す。ジパングでのやまたのおろち退治、サマンオサのニセ王事件の解決、バークの町の発展の手助け、幽霊船の探索を行い、そして英雄サイモンの遺志を継いだ一行は、やがて無事に6つのオーブを集め、伝説の不死鳥ラーミアを甦らせる。そして、ネクロゴンドで魔王バラモスと戦い、これを倒す。一行はアリアハンへと戻り、王にバラモスを討ったことを告げた。世界に平和が戻ったと誰もが思ったその時、真の敵が姿を現す。バラモスをはるかに上回る力を持つ大魔王ゾーマが存在し、バラモスはゾーマの手下の一人に過ぎなかったのだ。
一行はギアガの大穴から闇の世界、アレフガルドへと降り立つ。ゾーマの手により石像と化していた精霊ルビスを救出し、そして必要な品を集めて大魔王ゾーマの城へ乗り込む。途中、父オルテガとの出会いがあったが、無念にもオルテガはゾーマの手下との戦いで息を引き取った。父の志を受け継ぎ、世界中の人々の希望を一身に背負って勇者たちはゾーマとの最終決戦に挑む…。
[編集] 豆知識
- ゾーマの城でのオルテガとキングヒドラとの戦闘イベントでは、キングヒドラのHPがターンごとに自然回復しているのでオルテガが勝つ確率は非常に低い。しかしごく稀にオルテガが勝つ事もあり、その場合の台詞も用意されている。勝ったとしても結局力を使い果たしたということで息絶えてしまいストーリーは変化せず、後にボスとして待ち構えるキングヒドラも通常通りに登場する。
- FC版では容量不足のため、先述のタイトル画面とファンファーレの他、モンスター数種類(発売前の宣伝広告のイラストで確認できる)、音楽数曲(バラモス専用曲など)、アイテム数種(データのみに存在する小さなメダル等)、町やダンジョンなどがカットされてしまった。
- GBC版のROMには、本作のモンスターのメダルの他、『IV』のモンスターメダルのデータも格納されている。このことから、GBC版の開発当時は、『IV』もゲームボーイ系でリメイクし、本作と『IV』との間でもモンスターメダルを交換できるようにする計画があったものと推測することができる。
- ラストボスに「ベホマ」「ホイミ」などの回復系呪文をかけると、ダメージを与えることができる。この現象と類似している点が、ドラゴンクエストの世界を舞台にした漫画『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』内に登場する呪文「マホイミ」(回復呪文の「ホイミ」を応用した攻撃呪文)にも見られる。
[編集] バグ
FC版では、以下のようなバグが発生する。詳細は外部のファンサイト等を参照のこと。
- 主人公1人での冒険において、ランシールでの「地球のへそ」への入場を利用して発生させることができるバグ(通称「ランシール・バグ」)。時に「ドラゴンクエスト史上最大のバグ」と呼ばれる。レベルが最高値(99)になる、アイテムの増殖・変換、味方キャラクター増加(勇者を4人にする事も可能)など様々な現象が起きる。後期に出荷された版ではこのバグを回避するようプログラムが書き換えられているが、方法を工夫する事で後期版でもバグをおこすことが可能。
- 戦闘中に、一度「ぼうぎょ」コマンドを与えた後キャンセルボタンで戻ってから「ぼうぎょ」以外のコマンドを入力してターンを開始すると、「ぼうぎょ」を選択した状態(受けるダメージが半減する)のまま他の行動を行う事ができる。このバグは公式ガイドブックでも紹介されている。
- リムルダール周辺でも世界樹の葉を取ることができる。これは、座標が上の世界における世界樹の場所と同じであるため。
[編集] ゲーム中の楽曲
本作は時代設定が第1作よりも前であることから、すぎやまこういちは第1作のときよりも徹底的にクラシック志向で作曲している。その中でも不死鳥ラーミアで飛行時の曲『おおぞらをとぶ』は雄大なメロディで、屈指の人気曲である(本シリーズ『VIII』でもアレンジバージョンが使用されている)。NHK交響楽団によって演奏された「交響組曲 ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」は1988年の第30回日本レコード大賞の特別企画賞に選ばれ、ゲーム音楽としては初の快挙であった。現在でも、フィールドの曲『冒険の旅』や戦闘時の曲などがバラエティー番組で使われたり、高校野球でも応援ファンファーレとして使用されたりしている。
『街』、『海を越えて』、『アレフガルドの街(町の人々)』には、「ルーラ」という女性デュオが歌う歌詞付きの曲がある。また、『冒険の旅』と『そして伝説へ…』にも歌詞が存在しておりユニークで笑える歌詞としても知られている。これはラジオ番組『鴻上尚史のオールナイトニッポン』の企画から生まれた。
「*」印はリメイク版のみに使用される曲。
- タイトル系
- ロトのテーマ : 前2作のタイトル画面用のものと同じBGMであるが、前述の通りオープニングでは使われなかったため、このようなタイトルになった。ゲーム中ではエンディングの一シーンで初めて使用される。リメイク版では従来の作品同様タイトル画面でも使用される。
- *間奏曲(インテルメッツォ) : リメイク版での冒険の書選択画面のBGM。『IV』以降で使われているものと同一。
- 城・町・ほこら系
- 王宮のロンド : 城内でのBGM。リメイク版では夜になるとアレンジ版「王宮の夜」が使われる。この「王宮の夜」は、GBC版で冒険の書選択画面からメダルの書を開いた際にも使われる。
- *ラダトーム城 : リメイク版でのラダトーム城で流れる。第1作からの流用。
- 街 : 町の中でのBGM。リメイク版では夜になるとアレンジ版「街の夜」が使われる。
- 村 : 村の中、海賊の家、変化老人の家でのBGM。リメイク版では夜になるとアレンジ版「村の夜」が使われる。
- *アレフガルドの街 : リメイク版でのアレフガルド内の町や村で流れる。第1作の「街の人々」と同一の曲。
- ジパング : ジパングでのみ使用されるBGM。
- *ヒミコの宮殿 : リメイク版でのジパング内にあるヒミコの屋敷で流れるBGM。
- *ブギウギ : リメイク版での格闘場およびすごろく場で流れるBGM。
- ほこら : ほこら、竜の女王の城でのBGM。
- ダンジョン系
- ダンジョン : 洞窟内でのBGM。
- *アレフガルドの洞窟 : リメイク版でのアレフガルド内の洞窟で流れるBGM。第1作の「洞窟」と同一の曲。
- 塔 : 塔の中でのBGM。
- ピラミッド : ピラミッドで使用されるBGM。リメイク版では夜のアッサラームでも使用される。
- 幽霊船 : 幽霊船でのみ使用されるBGM。
- *ゾーマの城 : いわばラストダンジョン用BGM。リメイク版でのバラモス城とゾーマの城で使用。
- フィールド系
- 冒険の旅 : 上の世界のフィールド上でのBGM。
- アレフガルドにて : アレフガルドにおけるフィールド上BGM。前2作の「広野を行く」のアレンジ版である。
- 乗り物系
- 海を越えて : 船で移動している際のBGM。
- おおぞらをとぶ : ラーミアに乗って空中を移動している際のBGM。
- 戦闘系
- 戦闘のテーマ : 通常戦闘時のBGM。FC版ではバラモスとの戦いもこのBGMだったため、これにより「黒幕は別にいる」ことがわかってしまったプレイヤーもいた。
- *戦いのとき : リメイク版でのバラモスおよび隠しダンジョンのボスとの戦闘で使われる。最終ボス(ゾーマ)との戦闘時もあることを行うまではこのBGMになる。
- 勇者の挑戦 : 最終ボス(ゾーマ)との戦闘時のBGM。ただしリメイク版はあることを行ってからこの曲になる。ドラクエシリーズのラストボス戦BGMの中でもこの曲は名曲として名高い。
- イベント系
- *回想 : リメイク版でのオルテガ関連のイベント用BGM。
- *まどろみの中で : リメイク版で冒険を始める際の性格診断時に流れるBGM。隠しダンジョンの入口でも流れる。
- *ねむりの村 : リメイク版でノアニールで人々が眠らされている時のBGM。
- その他
- 鎮魂歌 : 全滅時のBGM。リメイク版では昼間のテドンや、ゾーマの城でのイベント後も使用される。
- *ローリング・ダイス : リメイク版のすごろくプレイ中のBGM。
- エンディング系
- そして伝説へ : エンディングのスタッフロール時のBGM。
[編集] スタッフ
[編集] 小説ドラゴンクエストIII
FC版発売後に出版された、ゲーム作品のストーリーに基づいた小説。高屋敷英夫による。上・下巻。
ゲーム本編には見られない小説版オリジナルの設定を以下に挙げる。
- 主人公は男勇者で名は「アレル」、主人公の母の名は「ルシア」となっている。
- ほかに、戦士「クリス」、僧侶「モハレ」、魔法使い「リザ」(以上が基本パーティ)、武闘家「カーン」、商人「サバロ」、遊び人「ロザン」が登場する。また主人公と帯同はしないものの、カンダタがカーンと共にギアガの大穴を超えるなど仲間として行動する。なお、クリスとリザのみ女性で他の人物は男性。
- リザはジパングの女王ヒミコの娘であり、「チコ」という双子の姉がいる。チコは死後やまたのおろちになったヒミコの力を強く受け継いでおり、オルテガを殺した「キングヒドラ」の正体はチコである。
- リムルダールは、地形が似ていることから『II』の町であるベラヌールと姉妹都市関係にある。
[編集] 関連商品
[編集] ガイドブック
ファミリーコンピュータ版
- ファミコン神拳奥義大全書 巻の五 ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
- ドラゴンクエストIII そして伝説へ… 公式ガイドブック (ISBN 4-90052-703-3)
スーパーファミコン版
- Vジャンプブックスゲームシリーズ スーパーファミコン ドラゴンクエストIII そして伝説へ… (ISBN 4-0810-8045-3)
- スーパーファミコン ドラゴンクエストIII そして伝説へ… 公式ガイドブック (ISBN 4-87025-939-7)
ゲームボーイカラー版
- Vジャンプブックスゲームシリーズ ゲームボーイ ドラゴンクエストIII そして伝説へ… (ISBN 4-0877-9085-1)
- ゲームボーイ ドラゴンクエストIII そして伝説へ… 公式ガイドブック 上巻 世界編 (ISBN 4-75750-387-3)
- ゲームボーイ ドラゴンクエストIII そして伝説へ… 公式ガイドブック 下巻 知識編 (ISBN 4-75750-388-1)
[編集] その他の書籍
- 小説『ドラゴンクエストIII-そして伝説へ…-』(作・高屋敷英夫、上・下巻)
- ゲームブックドラゴンクエストIII(上・中・下巻) -- ドラゴンクエストシリーズ初のゲームブック。
- ドラゴンクエストIII 知られざる伝説 (ISBN 4-900527-00-9)
- ドラゴンクエストIII マスターズクラブ
[編集] CD
- CDシアター ドラゴンクエストIII
- 交響組曲 ドラゴンクエストIII そして伝説へ…(アポロン音楽工業、BY30-5181) -- NHK交響楽団演奏のオーケストラ版と、FC版のゲーム音源。廃盤。
- スーパーファミコン版 すぎやまこういち交響組曲 ドラゴンクエストIII そして伝説へ…(ソニー・ミュージックエンタテインメント、SRCL-3563) -- ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団演奏。SFC版で追加された4曲を新たに収録。廃盤。
- スーパーファミコン版 すぎやまこういち ドラゴンクエストIII そして伝説へ… オリジナル・ゲーム・ミュージック(ソニー・ミュージックエンタテインメント、SRCL-3564) -- SFC版のゲーム音源集。廃盤。
- 交響組曲 ドラゴンクエストIII そして伝説へ…(SPEビジュアルワークス、SVWC-7063) -- ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団演奏。SRCL-3563の再リリース版。
- N響版 交響組曲 ドラゴンクエストIII そして伝説へ… +オリジナル・ゲームミュージック(SMEビジュアルワークス、SVWC-7071) -- アポロンからリリースされたNHK交響楽団演奏版の再収録と、GBC版のゲーム音源。
- 交響組曲 ドラゴンクエストIII そして伝説へ…(アニプレックス、SVWC-7247) -- 東京都交響楽団演奏。『ローリング・ダイス』が追加された。
- そして伝説へ…(バンダイ・ミュージックエンタテインメント、BY10-8) -- 本作の大ファンとして有名だった鴻上尚史が、当時担当していたオールナイトニッポンで聴取者から募集した歌詞を元に、エンディング曲を自ら歌ったCDシングル。C/Wは『冒険の旅』(フィールド上でのBGM)。
[編集] 派生作品
- 漫画『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』(原作:川又千秋、脚本:小柳順治、画:藤原カムイ)
- 本作終了から『ドラゴンクエスト』までの間の物語とされる外伝的作品。月刊少年ガンガンにて連載された。
[編集] 参考資料
[編集] 外部リンク
- 旧公式サイト (Internet Archive)
- スーパーファミコン ドラゴンクエストIII (エニックス) -- 2001年12月2日時点
- ゲームボーイ ドラゴンクエストIII (エニックス) -- 2001年4月13日時点