ドラゴンクエストIV 導かれし者たち
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ドラゴンクエストIV 導かれし者たち | |
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ジャンル | ロールプレイングゲーム |
ゲーム: ドラゴンクエストIV 導かれし者たち (FC/NES版) |
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対応機種 | ファミリーコンピュータ/NES |
開発元 | チュンソフト |
発売元 | エニックス |
メディア | 4Mbitロムカセット (バッテリーバックアップ搭載) |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 | 【日本】 1990年2月11日 【北米】 1992年10月 |
販売価格 | 【日本】 8,500円(税抜) |
売上本数 | 【日本】 約304万本 |
セーブファイル数 | 3 |
ゲーム: ドラゴンクエストIV 導かれし者たち (PS版) |
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対応機種 | プレイステーション |
開発元 | ハートビート、アルテピアッツァ |
発売元 | エニックス (b,uh)スクウェア・エニックス |
メディア | CD-ROM1枚 |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 | 2001年11月22日 (b)2005年3月3日 (uh)2006年7月20日 |
販売価格 | 6,800円(税抜) (b)3,500円(税抜) (uh)2,625円(税込) |
売上本数 | (通常版)約117万本 |
セーブファイル容量 | 1ブロック |
その他 | * (b)はPS one Books版 * (uh)はアルティメットヒッツ版 |
小説: 小説ドラゴンクエストIV | |
著者 | 久美沙織 |
イラスト | いのまたむつみ |
出版社 | エニックス |
巻数 | 4 |
『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』(-フォー みちびかれしものたち、北米版タイトル:Dragon Warrior IV)は、エニックス(現スクウェア・エニックス)より発売されたゲームソフト。ジャンルはRPG。
目次 |
[編集] 概要
ドラゴンクエストシリーズの第4作であり、ファミリーコンピュータ(ファミコン)で発売された最後のドラゴンクエストシリーズ作品。4メガビットというROM容量は当時としては膨大な量で、「それまでのエニックスのファミコンソフト(ドラゴンクエスト前3作と『ポートピア連続殺人事件』『ドアドア』)を全部足してもまだ余る」とのアピールが発売前の雑誌広告などでなされていた。これまで1年に1本づつ出ていたが、本作の登場までには第3作から2年のブランクがある。
日本では、1990年2月11日にファミリーコンピュータ(以下FC)用ソフトとして発売され、その後リメイク版としてプレイステーション(以下PS)版が発売されている(PS版はのちに廉価版「PS one Books」「アルティメットヒッツ」として再販)。北米では1992年にNES用ソフトとして発売されている。
FC版の発売後には、ゲームブック化や小説化、ドラマCD化も行われている。小説については本項目で後述、ゲームブックとドラマCD(CDシアター)についてはそれぞれの項目(ゲームブックドラゴンクエスト、CDシアター ドラゴンクエスト)も参照。
[編集] ゲーム内容
前作『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』にて、「勇者ロトの伝説シリーズ」は完結し、本作は前3作とは別の世界の物語となった。なお、本作と『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』『ドラゴンクエストVI 幻の大地』は天空の城が登場することからこの3作は「天空シリーズ」と呼ばれることもある。時代考証的には、『VI』→『IV』→『V』であると捉えることもできるが、「勇者ロトの伝説シリーズ」のようなはっきりとした繋がりがゲーム中で語られることはない。
本作では5つの章に分かれたストーリーを順に追うため、プレイヤーの自由度は「勇者ロトの伝説シリーズ」(ロト三部作)よりも低く、また各々の仲間キャラクターのストーリーとの関わりがロト三部作よりも深くなり、映画的な今日のロールプレイングゲームの原型とも言われる。
主要プレイヤーキャラクターは勇者(プレイヤーの分身)を含めた「導かれし者」と呼ばれる8人。第一章から第四章までは勇者の仲間それぞれの旅立ちに関するシナリオ、そして第五章は主人公である勇者が他の7人の「導かれし者」を次々と仲間に加えて冒険をする。
また、本作には、心無い人間の犯した事件をきっかけに、魔族であるラストボスが人間に対する復讐を誓うというストーリーが含まれている。「人間側=善、魔族側=悪」という枠組みが必ずしも取り入れられているわけではなく、勧善懲悪で片づけられないストーリーは他のドラクエシリーズ作品と一線を画している。
[編集] ゲームの特徴・システム
[編集] ファミコン版
グラフィック面で見てみると、前作までは平坦なつくりのマップがほとんどであったのに比べ、本作では外観が立体的に見える建物が多く登場した。「天空への塔」はその典型的な例である。また、合体スライムやメラゴーストなど一部ではあるが、戦闘画面で動きを見せるモンスターも登場した。
また、FCでは2色を使用して表されているキャラクターを横一直線に5つ以上並べると、処理能力の関係からチラツキが発生してしまい、このことからパーティを5人以上にすることはそれまでのFCのRPGでは避けられてきた。しかし、本作では後述の「馬車システム」を取り入れ、馬車の外のメンバーを最大4人にすることによってチラツキを極力防ぎ、合計で最大10人に及ぶ多人数パーティを実現させた。
シナリオは全5章のオムニバス形式で、各章はストーリーとしては独立しているが、ゲームは章番号どおりの順序で進行する。章ごとにプレイヤーが操作するキャラクターも変わり、レベルも1からのスタートとなる。プレイヤーの分身である「勇者」が主役となる第五章では、第一章から第四章までの主役たちが、勇者とともに戦う仲間として登場する。第四章までの各章終了時のキャラクターのステータスやアイテム、カジノのコインは第五章に引き継がれるが、所持金や一部の重要アイテムは第五章に持ち越すことができない。
戦闘システムは、第一章から第四章までは従来どおりのマニュアル戦闘(コマンド入力でキャラクターの行動を指示する)、そして第五章は初登場のAI戦闘(後述)となっている。
このほか、前作から登場した昼と夜の時間の流れのシステムを継承している。
[編集] AI戦闘システム
ゲームプログラムに搭載されたAI(人工知能)によって、自動で戦闘を進めるシステム。
主人公を除く味方キャラクターたちは、指定された作戦に従って自動で動く(主人公は従来どおりコマンド入力どおりの行動をする)。作戦は全6種類が用意され、プレイヤーは状況に応じて作戦を変更できる。作戦の変更は移動中でも戦闘中でも行うことができる。
FC版での作戦は以下の6種。
- みんながんばれ : その状況に応じて攻撃、補助、回復のバランスの取れた、平均的な戦い方をする。
- ガンガンいこうぜ : 残りMPを気にせず、各自の持てる最大威力の攻撃手段で総攻撃をかける。
- いのち(を)だいじに : 仲間が倒れないことを最優先にする。回復を徹底して行うほか、戦闘を手早く終えようとする。
- じゅもん(を)せつやく : 呪文の使用を控えめにする。
- じゅもん(を)つかうな : 呪文を一切使わずに戦う。
- いろいろやろうぜ : 色々なアイテムを使ったりする。ドラゴンクエスト本編ではファミコン版本作にのみ登場。
また、FC版ではAI に初めからモンスターの弱点や特性が記憶されていないため、戦闘経験を積んでいくごとにそれを覚えさせる学習機能がある。しかし仲間に直接コマンドで指示を出すことができず、特に初めて出会ったモンスターが相手の場合はプレイヤーの思い通りに動かないことも多い。とりわけクリフトは、ザキ系呪文をザキの効かないモンスター(ボスモンスター含む)相手に連発することで有名となっている。
[編集] 馬車システム
第五章では、馬車システムが登場する。これは、最大10人の仲間キャラクターの中から、最大4人まで馬車の外に出し、残りのメンバーを馬車の中で待機させるというシステムである。戦闘には馬車の外にいるメンバーのみが関わり、馬車の中にいるキャラクターは、敵からダメージを受けたり悪影響を受けたりすることが一切無い。
馬車があるときは、「さくせん」コマンドによっていつでもメンバーの入れ替えをすることができる。入れ替えは戦闘中にも行うことができる。ただしFC版の戦闘中における馬車入れ替えシステムは、入れ替えと総替えが瞬時にできる『V』以降とは異なり、メンバーの入れ替えがコマンド入力後、ターンの途中で行われるというシステムになっている。
馬車の扱いについては、次のようになる。
場所 | メンバーの入れ替え(×の場所では馬車が切り離される) | 移動中の馬車内からの呪文・アイテム使用、馬車内キャラクターの経験値獲得 |
---|---|---|
フィールド上、入口の広い(※)洞窟 | ○ | ○ |
町・城・ほこら、一部ダンジョン(デスキャッスルなど) | × | ○ |
塔、入口の狭い(※)洞窟 | × | × |
- ※洞窟に馬車が入れるかどうかは、フィールド上の洞窟の入口の広さで判別することができ、入口が横に広くなっている洞窟には馬車を入れることができる。
馬車が切り離された状態で施設内の旅の扉を使用したり、ダンジョン奥の別の出口から出るなどして離れた場所へ移動した場合は、馬車は入口で待機し続ける事になる。この場合は、「ルーラ」「キメラのつばさ」で瞬間移動するか、または終盤で入手できるあるアイテムを使うことで馬車を呼び寄せることができる。
[編集] NPC
本作では「導かれし者」と呼ばれるメインキャラクター以外に、作戦に関係なく自分の判断で動くNPC(ノンプレイヤーキャラクター)も登場する。
NPCはメインキャラクター同様HPやMPなどを持ち、戦闘にも参加する。HPの回復や死んでしまった場合の蘇生などはメインキャラクター同様の扱いであるが、戦闘中に作戦・指示を出すことはできず、独自の判断で自動的に行動する。ステータスは固定値となっており成長はせず(レベルは「?」となっている)、アイテムを持たせることはできず、装備品を外すこともできない。また、NPCだけが生き残っても、「導かれし者」が全員死亡すると全滅となってしまう。
NPCはシナリオを進めて所定のイベントをこなした時点で自動的に仲間に加わったり、別れたりするようになっている。仲間にしなくてもシナリオ進行に支障の出ないNPCも存在する。
[編集] カジノ
『II』『III』にはそれぞれ「福引所」「モンスター格闘場」といったギャンブル施設があったが、本作では本格的なカジノが初登場。
カジノでは、ゴールド(所持金)をカジノのみで使えるコインに換金し、カジノの中にあるミニゲームに挑戦してコインを増やし、景品に交換するシステムである。獲得したコインはカジノを出た後も保存されるが、コインを現金に戻すことはできない。
本作ではスロットマシン、ポーカー、それに前作で登場したモンスター格闘場を加えた3ゲームが登場。
[編集] ちいさなメダル
世界各地の宝箱やツボ、タンスそして地面を調べることにより「ちいさなメダル」というアイテムを入手することができる。この「ちいさなメダル」を集めて、「メダル王の城」にいるメダル王に一定の枚数のメダルを渡すと、貴重なアイテムを入手することができる。
本作のFC版、および次作『V』では、入手したメダルと引き換えにアイテムと「交換」するシステムになっているが、『VI』以降の作品(プレイステーション2版『V』を除く)では、集めたメダルの累計に応じてアイテムが得られるシステムに変更される。
[編集] その他の新システム
上記以外にも、次の要素が変更・追加された。
- 教会でセーブ
- 前作までは王様や老人などに会うことによってセーブ(または復活の呪文の記録)をしていたが、本作からは教会で「おいのりをする」を選択することによってセーブをするようになった。次のレベルまでに必要な経験値も教会で聞くことになる。王様は町の奥にある城のさらに一番奥にいるため、町に入ってから王様のもとまでたどり着くのが一苦労で、しかも夜には会えないことも多く、セーブに多大な時間を要していたが、教会は町の入口付近にあるものが多く、セーブまでにかかる時間の短縮が図られている。
- 世界地図
- フィールドの地図を見ることができるシステムが初登場。本作では「たからのちず」というアイテムを使用することによって地図を閲覧する。「たからのちず」は本来はあるアイテムの所在地を示すためのものだが、現在パーティが世界のどこにいるかを示す機能を兼ね備えている。
- 武器屋と防具屋の分離
- 「武器と防具の店」が、「武器屋」と「防具屋」に分かれた。また、前作までは道具屋でしかアイテムを売ることができなかったが、本作からは武器屋・防具屋でもアイテムを売ることができるようになった。
[編集] プレイステーション版
グラフィックは、前年に発売された『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』のシステム(見下ろし式3Dマップ)を引き継いでいる。移民の町など一部のフロアや、新たに登場した隠しダンジョンのマップとモンスターは『VII』に登場したものがそのまま流用されているものもある。
クリア後には第六章が新たに用意され、真の敵と戦うストーリーが付け加えられた。ただしゲーム中では、シナリオ中で第六章開始を示す画面は登場せず、冒険の書選択画面においてゲームクリア後の冒険の書に「6章」と表示されるだけで、メンバー構成も第五章の最終決戦時とまったく同じであることから、実質的に第五章の延長といえる。
[編集] 戦歴システム
今までに戦闘で勝利した回数、全滅(敗北)した回数、逃走した回数、それに今までの最大ダメージなどが記録され、サブ画面でそれらを閲覧できるシステム。それらの値や現在のストーリー進行状況、レベル、装備などによって現在の主人公たちの状態を表す「称号」が決められる。ただしストーリーには影響しない。
また、一度ゲームをクリアした冒険の書では、現在の状態を表す画面とは別に、クリア時の状態とクリア時専用の称号を表示する画面が追加される。これにより、「最初から最後まで全滅回数ゼロ、逃走回数ゼロ」などの目標を設けてクリアを目指すプレイヤーも多くなった。
このシステムは後に発売される『VIII』でも採用されることとなる。
[編集] 移民の町
『VII』に登場した移民の町が再登場。
特定のキャラクターを集めてできる特殊な町の形態が今回は7パターンに増えている。ただし、メモリーカードを使用したキャラクターの交換は今回はできない。また、今回の移住希望者には、エルフやモンスターなど人間以外の種族や、導かれし者と関連の深いキャラクター(メイ、パノンなど)、あるキャラクターの後を追って自分も移住しようとするキャラクター(そのようなキャラクター移住させることにより、他のキャラクターが自動的に町から出て行く場合もある)も登場する。
[編集] その他の変更点
FC版からの変更点で、上に挙げたもの以外の主なものを以下にまとめる。
- システム面
- 『V』から『VII』までで導入されたシステムの採用。
- 仲間会話システムの導入(移動中のみ)。第二章と第四章では主役であるアリーナ、マーニャも喋る。
- 「ふくろ」の追加(登場は第五章スタート直後)。「預かり所」が「ゴールド銀行」に変更。
- 補助系呪文の効果が『VII』と同様、数ターン後に消えてしまう仕様となっている。
- 馬車入れ替えシステムが、『V』以降と同様の入れ替えシステムになっている(即座に入れ替え、および「そうがえ」が可能)。
- 作戦システムが『VII』に準じたものに変更された。作戦がキャラ毎に変更可能になり、「いろいろやろうぜ」「じゅもんせつやく」削除、「おれにまかせろ」「めいれいさせろ」追加、「みんながんばれ」が「バッチリがんばれ」に変更。勇者が女だと、作戦が「ガンガンいくわよ」など、女性言葉になる。また、AI が最初から弱点・特性が記憶されているシステムに変更されている。ただし、クリフトだけは特別扱いとなっており、ザキ系呪文を多用する他、回復呪文をかける相手がアリーナに優先されている。
- FC版では可能だった、味方を攻撃する「パーティアタック」が不可能となっている。
- 『V』から『VII』までで導入されたシステムの採用。
- キャラクター面
- メインキャラクターに「ピサロ」が追加されている(登場キャラクターの節を参照)。
- 主人公とブライの習得呪文が一部変更されている。また、移動中の呪文「レミラーマ」、トルネコ用の移動中の特技3種、ピサロ用の攻撃呪文・特技8種、主人公用の攻撃特技「ギガソード」が新設された。逆に、変身呪文「モシャス」は味方キャラクターが使うことはできなくなった。
- メインキャラクターを最高レベル(99)まで成長させたときのステータスがFC版と比べると高くなっている。
- 移動中に限り、NPCの呪文を自由に使えるようになった。
- モンスター面
- FC版においてROMにデータは存在したが登場は没になっていた海のモンスター9種(「たこまじん」等)が、正式なエンカウント対象になった。ただし「マリンリバイアサン」のみ名前が「マリンワーム」と変更されている。
- トラップモンスター「いどまねき」「いどまじん」、および隠しダンジョン用のモンスター19種(『VII』に登場したモンスター)、隠しボス3体が追加された。
- 第五章以降の「古井戸の底」にて、FC版において第五章で戦うことのできなかったモンスターと戦えるようになった(ただし第四章にのみ登場する2種を除く)。
- アイテム面
- FC版に存在した武器の中で、ブーメランやムチのような『V』以降の作品で複数攻撃の効果を持つ武器の名称が変更された(「いばらのムチ」→「せいなるナイフ」、「ブーメラン」→「クロスボウ」等)。PS版本作で複数攻撃の効果を持つ武器はPS版で新たに登場した2種のみ。
- 「モンスター図鑑」が登場。索引が追加され、見たいモンスターのデータをすぐに見られるようになった。
- 上記の他にも数点のアイテムが追加された。
- トルネコがアイテムを鑑定した時の台詞が大幅に増え、全てのアイテムに対して個別に用意された。
- 「ちいさなメダル」の枚数と隠し場所が変更され、褒美が交換方式(メダルを消費)ではなく、『VI』以降と同様、集めたメダルの累計によってアイテムをもらえる達成方式となっている。
- 世界面
- エンディングに到達した冒険の書のみで行ける隠しダンジョンの追加。フロアは本作の既存のダンジョンおよび『VII』からの流用。
- 一部のフィールドや町・ダンジョンの構造変更(天空への塔など)。
- シナリオ面
- 第一章から第四章までのキャラクターにまつわるプロローグが追加(デモ画面で流れる)。
- ゲーム開始直後の「序章」(旅立ちより前の勇者の話)、クリア後の「第六章」の追加。
- 第五章のNPC「ホフマン」の離脱タイミングが変更された。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 世界
本作では世界全体を探索できるのは第五章になってからであり、第一章から第四章までは行動範囲が次の地域に限られる。「ルーラ」「キメラのつばさ」の行先のメニューや、出現するモンスターも各章で異なる。
- 第一章 : バトランド城周辺
- 第二章 : サントハイムの大陸+エンドール城周辺
- 第三章 : レイクナバ周辺~エンドール城周辺
- 第四章 : キングレオの大陸
また、本作ではメインフィールドの他に2つの別の小さなフィールドマップがある。ひとつはゴットサイドの島の拡大マップであり、気球で上陸することでマップが切り替わる。もうひとつはストーリーの最後に訪れる闇の世界で、この世界は昼と夜の区別がない。いずれのマップも「ルーラ」等で相互行き来ができる。
[編集] 利用できる乗り物
- 船 : トルネコの発注によりコナンベリーで製造された船。水上を移動することができる。本作以降では、船に乗らないと入ることのできない町や洞窟などが登場する。ゲームブック版では「トリスタン号」、小説版では「聖なる種火丸」と名付けられている。
- 気球 : あらゆる地形の上を飛行できる。歩くことのできる地形であれば沼地以外はどこでも離着陸可能。ただしゴットサイドの島のマップでは離着陸地点が定められている。
[編集] 城・町など
日本語地名右の( )内の英語表記は北米版での名前。
- バトランド (Burland) : 北の大陸にあるバトランド王国の城とその城下町。第一章のスタート地点。かつては伝説の盾があったが、2代前の王がある人物に渡してしまった。
- イムル (Izmit) : バトランドから川を隔てて北にある村。シリーズで唯一学校のある村。第一章では子供が居なくなる事件が起きている。第五章では不思議な夢が見られる。
- サントハイム城 (Santeem) : 世界北西に位置するサントハイム王国の城。第二章のスタート地点。第二章ラストで人々が行方不明になり、第五章では魔物たちによって占拠される。
- サラン (Surene) : サントハイムの隣にある町。大きな教会の建物が特徴。元はサントハイム城の出城だった。第五章にならないと行くことができない場所がある。
- テンペ (Tempe) : サントハイム城の北東、谷間にある小さな村。魔物により村人が生贄にされ、村人自ら「呪われし村」と呼んでいる。
- フレノール (Frenor) : サントハイム大陸の北東の海岸沿いに位置する町。ここではニセの姫一行が出現する。南にある洞窟には重要なアイテムが封印されている。
- 砂漠のバザー (Bazaar) : サントハイム大陸南の砂漠で開催されるバザー。バザーは第五章までに終わってしまうが、PS版では、後にここに移民の町が作られる。
- エンドール (Endor) : サントハイム大陸から海を隔てて南東に位置する城とその城下町。城の奥には、武術大会や結婚式が催されるコロシアムがある。また、城下町の酒場の地下にはカジノもある。国王は民衆に尊敬されているものの、思いつきで物事を実行する面があるため城の関係者は頭を悩ませることもしばしば。
- レイクナバ (Lakanaba) : エンドールからはるか北、フレノールの対岸にある町。トルネコ一家が当初暮らしている町である。第三章のスタート地点。北にある洞窟には、数々の商人が求めてやまない宝が眠る。
- ボンモール (Bonmalmo) : エンドールの北にある城。エンドールとは敵対関係にあるが、後に和解。
- モンバーバラ (Monbaraba) : 世界南西に位置するキングレオ大陸の南端の町。夜は劇場が賑わい、マーニャはここのスターとなっている。第四章のスタート地点。
- コーミズ (Kievs) : モンバーバラの北にある村。マーニャとミネアの故郷であり、かつて二人が暮らしていた家もある。
- ハバリア (Haville) : キングレオ大陸北海岸に位置する港町。港からはエンドールへ向かう船が出る。
- キングレオ城 (Keeleon) : キングレオ王国の城。城門や城内にはライオンの頭部を象った黄金像が飾られている。扉は堅く閉ざされており、普通の方法では入ることはできない。王室はある場所に隠されている。
- アッテムト (Aktemto) : ハバリアの西にある鉱山の町だが、鉱山から有毒ガスが出て荒れ果て、ガスによる死者も出てしまった。第四章では鉱山の途中までしか行くことはできないが、第五章で鉱山は地獄の帝王エスタークの神殿に繋がる。
- 山奥の村 (Hero's Hometown) : バトランドから岩山を隔てて西にある名もなき村。外の地域の人々との交流をいっさい持たない。主人公はここで村の人たちに育てられたが、デスピサロの手によって滅ぼされることとなる。第五章のスタート地点。
- ブランカ (Branka) : 山奥の村から南、エンドールの東にある城。地獄の帝王を倒すための戦士たちがここから旅立つ。
- アネイル (Aneaux) : 大砂漠の南にある温泉の町。宿屋が2つあり、町の英雄リバストの墓もある。
- コナンベリー (Konenber) : アネイルの南にある港町。造船業が盛んだが、町の東にある大灯台から発せられる邪悪な光で船が沈められ、悩まされている。
- ミントス (Mintos) : 世界南東の大陸の北部にある町。商売の神といわれるヒルタン老人が住み、町にある大きな宿屋も彼によって作られた。
- ソレッタ (Soretta) : ミントスの南にある国。薬草の一種である「パデキア」の特産地であり、城の周りは農村となっている。しかし魔物の影響で種を入手できなくなったことで国は困窮状態にあり、王自らが農作業に精を出している。近くの洞窟には最後の種が残されているというが、魔物が住み着いているため近づくことができないらしい。
- 海辺の村 (Seaside Village) : サントハイム大陸の南の島の海岸沿いの村。海賊が作った小さな村で、今はその子孫たちが暮らす。昼と夜とで海岸の様子が変化する。
- スタンシアラ (Stancia) : サントハイムの北の島にある城と城下町。水の都でもあり、町の中では主に舟を使って移動する。王を笑わせるとご褒美が。
- ガーデンブルグ (Gardenbur) : バトランドの西にある岩山に囲まれた城。女王が治めており、教会の老人を除く住人全員が女性である。火山の噴火によって外部からの道がふさがれてしまった。
- ロザリーヒル (Rosaville) : ガーデンブルグの南にある、エルフや動物などが暮らす村。塔にはロザリーが住んでいるが、通常の方法では塔に入れない。この村の動物達は「進化の秘法」によって言葉を話すことができる。
- リバーサイド (Riverton) : 世界の南にある島の川沿いにある村。船に乗らないと村に入れず、村の中でも船で移動することになる。気球の研究を行う者が住んでいる。
- デスパレス (Dire Palace) : リバーサイドの東にある、デスピサロ率いる魔物の城。魔物と話をするにはあるアイテムで魔物に変身する必要がある。変身せずに話しかけた場合、襲われて戦闘になる。
- エルフの里 (Elfville) : ミントスの東、岩山に囲まれた砂漠の中にそびえ立つ巨木「世界樹」の根元にある集落。エルフやキツネたちが住んでいる。行くには、気球が必要。
- ゴットサイド (Gottside) : 世界地図のほぼ中心にある浅瀬に囲まれた島にある神秘的な町。神の声を聞く者が住んでおり、天空に一番近い町といわれる。
- 天空への塔 (Tower of Zenithia) : ゴットサイドの南に天高くそびえる塔。天空城へと通じている。資格無き者を一切受け入れない。PS版では構造がFC版とは大幅に異なる。
- 天空城 (Zenithia) : 空中に浮かぶ城。天空人やエルフが住み、竜の神マスタードラゴンが治めている。
- 希望のほこら (Last Refuge) : 闇の世界にある小さなほこら。HP・MPの回復と冒険の記録ができる。ただしここで記録して再開した場合、出発地点はFC版では希望のほこら以前に最後に記録した場所から、PS版ではエンドールからとなる。
- デスキャッスル (Necrosaro's Castle) : 闇の世界の中央にある城。結界に阻まれており、この結界を守っている魔物たちをすべて倒さない限り入ることができない。ただしこの城にはデスピサロは居らず、ここを抜けることでデスピサロのいる山へ行くことができる。
[編集] 登場キャラクター
この節では、ゲーム本編内で語られる設定を中心に記述する。人物名右の( )内の英語表記は北米版での名前。
[編集] 導かれし者たち
- 主人公〔勇者〕
- 物語全般の主人公であり、序章(PS版)と第五章以降で登場する。かつてブランカの北に住んでいたきこりの男と、天空から舞い降りた天空人の女との間に生まれた混血児であるが、父は雷に打たれて死に、母は天空に連れ戻された。その後主人公は、人里離れた山奥の村で育てられたが、魔族のピサロによって村を滅ぼされ、地獄の帝王を倒すためにひとりで旅立つ。天空城には母親と思われる女性がいる。
- 攻撃・回復などさまざまな呪文のほか、勇者だけが使えるデイン系呪文も覚える。ステータスは全体的に高く、特にHPや攻撃力はライアンと互角になる。プレイヤーはゲームスタート時に男性か女性かを選ぶことができる。どちらの性別でも覚える技や能力などに違いはないが、女性を選択した場合は女性専用武具を装備することもできる。
- ライアン (Ragnar)
- 第一章の主役。バトランド王国の王宮戦士のひとり。バトランド王の命令により、イムルの村で起きた誘拐事件の真相を追うために旅立つ。
- 高威力の武器・防具を使いこなせ、HPも高いが、すばやさが低く、呪文は使えない。
- アリーナ (Alena)
- 第二章の主役。サントハイム王国の姫。女性にもかかわらず格闘技が得意なおてんば姫である。ある日、自分の腕前を試したくなって城を脱出し、旅に出る。以前にも、城を出ようとして自分の部屋の壁を壊している。
- 呪文は使えず、盾を装備できないが、ちからとすばやさが高く、レベルが上がると会心の一撃を連発する。HPも主人公やライアンに次いで高い。
- クリフト (Cristo)
- 第二章のアリーナの仲間。サントハイム城に仕える神官。城を飛び出したアリーナを追って彼女のお供をする。アリーナに惚れているようである(FC版には一言だけそれを匂わせる台詞があり、PS版では仲間会話システムにおいて頻繁にその表現が登場する)。
- 回復系の呪文やザキ系呪文を覚える。攻撃力の強い武器を装備できるがちからが弱く、ミネアと対照的。AIの学習機能のあったFC版では、充分に特徴を学習していないモンスターに対してザキ系呪文を使用することが多く、クリフトはザキ系を連発するキャラクターとしてファンの間で有名になった。このことから、PS版でもザキ系を頻繁に使用するように設定されている。
- ブライ (Brey)
- 第二章のアリーナの仲間。サントハイム城に仕える魔法使い。アリーナの教育係でもあり、彼女の暴れっぷりに、貰い手がいないのではと嘆いている。城を飛び出したアリーナをクリフトと共に追い、彼女のお供となる。
- 呪文はヒャド系呪文や補助呪文を中心に覚える。MPやかしこさが高いがHPは低い。
- トルネコ (Taloon)
- 第三章の主役。レイクナバの町に住む武器商人。最初は雇われの身であるが、伝説の武器を見つけて世界一の商人になることを夢見ている。
- アイテムの鑑定能力を持つが、呪文は使えない。第五章では戦闘中にプレイヤーの意図しない珍行動を起こすことがある。HPはレベルが上がると主人公やライアン並みに高くなる。PS版ではダンジョン探索時に便利な特技を覚える。
- マーニャ (Mara)
- 第四章の主役。コーミズ村の錬金術師エドガンの長女で、モンバーバラにて大スターとなっている踊り子である。モンバーバラで働いていたのは「旅のための資金集め」と「客の中にバルザックが居ないか探すため」だったが、ミネアに経過を聞かれて「いい男がいなかった」と答えるなどやや不真面目な面もある。しかし父の仇を討つという意思は本物で、妹ミネアとともに殺された父親の仇バルザックを討つために旅に出る。エンドールではすっかりカジノにはまる。
- 呪文は火炎系攻撃呪文や攻撃補助呪文を中心に覚える。攻撃力・守備力は低いが、MPは導かれし者の中で最も高くなる。
- ミネア (Nara)
- 第四章のマーニャの妹。コーミズ村の錬金術師エドガンの次女。姉と正反対で生真面目な性格。よく当たると評判の占い師であり、エンドールでもファンができるほど。初対面にも関わらず、主人公を勇者だと見抜いたのも彼女である。占い師だけあって、タロットカードを武器にして戦うこともできる。
- 回復呪文やバギ系呪文を覚える。特徴として力が強いが武器が弱くクリフトと対照的である。最大HPは導かれし者8人の中で最も低くなる。
[編集] その他の仲間キャラクター
- ホイミン (Healie)
- 第一章で登場。古井戸の底に住み、人間になることを夢見るホイミスライム。仲間にしなくてもクリア可能。その後第五章では人間となる。ホイミンという名前は以後のシリーズ作品にてホイミスライムにつけられるネーミングとして定着した。PS版では友人のベホイミンやベホマンも登場する(仲間にはならない。ベホイミンは移民として登場)。
- スコット (Strom)
- 第三章で登場。エンドールで用心棒として職を探している兵士。金を払えば5日だけの間仲間となる。犬が嫌いなので、犬を連れていると仲間にできない。仲間にしなくてもクリア可能。
- ロレンス (Laurent)
- 第三章で登場。エンドールに宿を取っている旅の吟遊詩人。スコット同様、金を払えば5日だけの間仲間となる。初級の呪文を使うことができる。仲間にしなくてもクリア可能。
- オーリン (Orin)
- 第四章で登場。マーニャとミネアの父である錬金術師エドガンの弟子。魔法の鍵の扉をこじ開けるほどの力持ち。キングレオ城から逃亡する際、姉妹を逃がすために死んだと思われていたが、かろうじて生き延びフレノールにて療養している。
- ホフマン (Hector)
- 第五章で登場。砂漠の宿屋の主人の息子であり、馬車の持ち主。過去に冒険仲間に裏切られ、人を信じる心を失っていたが、主人公達によって信じる心を取り戻す。PS版では、ミントスで勇者たちと別れた後、移民の町を作る。
- パノン (Panon)
- 第五章で登場。世界中を旅して回っているお笑い芸人。勇者たちとはとあるきっかけで旅を共にすることとなる。PS版では別れた後、移民として登場する。
- ルーシア (Lucia)
- 第五章で登場。世界樹の葉を摘みに来た際、世界樹の最上層で魔物に襲われ翼を折られてしまった天空人。竜の子のお世話係。PS版では見慣れない地上の世界に興味を持ち、色々な事柄に感激する。
- ドラン (Doran)
- 第五章以降で登場。天空城でルーシアに世話をされている竜の子ども。ブレス攻撃を使うことができる。仲間にしなくてもクリア可能。PS版では六章のストーリーを進めるとパーティを離れてしまう。
[編集] 重要人物
- ロザリー (Rosa)
- ルビーの涙を流すというエルフ。それゆえ、捕まえて大金持ちになろうともくろむ人間たちに狙われている。ルビーの涙はエルフ族の強い想いが込められており、普通の人間では手にした瞬間に砕けてしまう。PS版では、かつては名前が無かったエルフが、人間に襲われているときにピサロによって助けられ、その際に地名「ロザリーヒル」に冠して「ロザリー」と名づけられたというエピソードがある。
- マスタードラゴン (Master Dragon)
- 天空城に住む竜の神。天空城に居ながらにして、世界の全てを知ることができる。かつて地獄の帝王エスタークを封印した。
- シンシア (Celia)
- 山奥の村にいる主人公の幼なじみ。変身の呪文「モシャス」を使うことができる。山奥の村が魔物に襲われた際、主人公に変身して自ら囮となって主人公を助けた。姿はエルフと似ている。
- エドガン (Edgar)
- マーニャとミネアの父で、錬金術師。オーリンとバルザックの二人の弟子を持っていた。既存の生物を変化させ恐ろしい怪物を作り出すことのできる「進化の秘法」を発掘したが、それを邪悪なものとして封印しようとしたため、それを欲していたバルザックによって殺害された。コーミズには彼の墓がある。
- ネネ (Neta)
- トルネコの妻。いつも美味しいおべんとうを作ってくれる。第三章ではトルネコが仕入れた商品を他店の定価の1.5倍を超える値段で売り切るという驚異的な商才を発揮する。第五章では預かり所(リメイク版はゴールド銀行)を営む。
- パトリシア (Primrose)
- ホフマンの父の宿屋で飼われている馬。主人公たちの馬車を牽引する。
[編集] その他の主要人物
- フレア (Flora)
- バトランドに住む女性。夫アレクスが行方不明となり、道具屋の主人に言い寄られて頭を悩ませている。
- ププル (Pocos)
- イムルの宿屋の息子。ピサロの手先の陰謀により、湖の塔に連れ去られる。
- メイ (May)
- 女性旅芸人であり、フレノールでニセのサントハイム姫を演じている最中に誘拐事件に遭う。2人のお供がいる(PS版ではワリフトとプライ)。PS版では第五章で、アリーナが馬車の外にいる時にお供とともに移民として登場する。
- モニカ (Mia)
- エンドールの姫。父親(エンドール王)が、武術会で優勝した者と結婚させると言い出し、困り果てている。
- リック (Reed)
- ボンモールの王子。エンドールのモニカ姫に恋し、後に結婚。
- キングレオ王
- 先代のキングレオ城の王。世間では死んだと伝えられているが、実際は怪物化した息子のキングレオにより投獄されている。第四章でキングレオに敗北して投獄された姉妹に乗船券を与え、牢屋から逃がした。第五章では牢屋の中で息絶えている。
- ヒルタン (Howden)
- ミントスに住む老人。世界のことについて詳しく、「商売の神」とも言われている。かつては伝説の武器を探して世界を奔走していたが、結局見つけることはできず、生活も安定してきたため旅をあきらめ、現在はミントスで宿屋を経営している。
[編集] 悪役
- ピサロ (Saro)
- 魔族の王。人間を嫌い、「デスピサロ」を名乗って勇者の出現を阻止しようともくろむ。その強さと冷酷さにより人間には恐れられているが、部下の魔物たちには非常に尊敬され(尊敬しない者もいる)、 ロザリーヒルの住人にも信頼されていた。エルフのロザリーを寵愛していたが、ロザリーを人間に殺されたことで怒りに燃え、人間を根絶やしにするべく進化の秘法で怪物に姿を変える(本編のラストボス)。進化の秘法を自らに施した結果、自我が崩壊して記憶は失われ、人間を根絶やしにするという意思のみで存在している。
- PS版ではある条件を満たすことで仲間にすることができる(NPCではなく、導かれし者と同様の扱い)。仲間になる時期の都合上、導かれし者たちとはレベルが離れている場合がほとんどだが、それでも即戦力になるほどの実力を持っている。特技や呪文は攻防バランスがとれており、かつ「ジゴスパーク」「マダンテ」などの強力なものを習得する。また、呪いの装備を呪われず、マイナス効果を受けずに装備できる。天空城に入ることはできず、入ろうとすると馬車に戻る。
- エビルプリースト (Radimvice)
- 邪心に満ちた大神官。人間を仕向けてロザリーを殺害させた真犯人。闇の世界でデスキャッスルの結界を守る魔物のひとりとして登場する。PS版ではデスピサロ配下ではあるが、忠誠を誓っているのは表向きで、ピサロに取って代わって魔族の王になろうと考え、その後の第六章では進化の秘法を完璧なものにした(本人談)エビルプリーストが真のラストボスとして登場。
- アンドレアル (Anderoug)、ヘルバトラー (Infurnus Shadow)、ギガデーモン (Gigademon)
- エビルプリーストとともにデスキャッスルの結界を守る魔物たち。アンドレアルはドラゴン系、ヘルバトラーは牛のような姿の魔物、ギガデーモンは棍棒を持った巨躯の魔物。
- バルザック (Balzack)
- エドガンの弟子でありながら、進化の秘法を欲して師を殺した。キングレオ城の王・キングレオをバックに付けて進化の秘法を自らの体に施し、魔物と化す。第五章では進化の秘法でさらにパワーアップし、人々が居なくなってしまった後のサントハイム城を占拠する。サントハイムでは非常に高慢な態度をとり、部下の魔物達から嫌われる。本人は神に近い肉体を得たと豪語し、ピサロをも超えたつもりでいたが、実はピサロに黄金の腕輪無しでの進化の秘法の限界を計るための実験台に使われていただけだった。
- キングレオ (Keeleon)
- バルザックを支配しているライオンの姿をした怪物。最初はバルザックを支配している立場であったが、バルザックが更なる力を手に入れたため、「捨てられる」形となってしまった。FC版では主人公たちに倒されるとそのまま息絶えるが、PS版では人間に戻り、怪物化していた時の記憶は全て失くした状態となる。
- ピサロナイト (Saroknight)
- ロザリーヒルでロザリーの護衛をする鎧の魔物。相手の魔法を封じる「せいじゃくの玉」を持っている。
- ピサロの手先 (Saro's Shadow)
- バトランド北西の湖の塔に潜むデスピサロの手先。「そらとぶくつ」でイムルの村の子供たちをさらい、伝説の勇者を子供のうちに殺害しようと企む。
- エスターク (Esturk)
- アッテムトの地下深くに封印された自らの神殿で眠る地獄の帝王。かつての魔族の王で、「進化の秘法」を作り出した張本人でもあり、それを自らの身体に施して究極の生物と化した。両手に巨大な剣を持ち、それを武器に戦う。眠った状態でも相手を攻撃できる能力を持っている。しかしパーティが到着した時点では完全に目覚めておらず、本来の力を発揮できていなかった。
[編集] ストーリー概略
PS版にのみ登場する「第六章」はここでは割愛する。
[編集] 第一章 王宮の戦士たち
バトランド王国の王宮戦士のひとりであるライアンは、最近次々と起こる子供の失踪事件を解決するために城を旅立つ。バトランドやイムルの村で情報収集し、やがてライアンは敵の本拠地へ乗り込み、ピサロの手先を倒して囚われていた子供たちを救出。ピサロの手先は、伝説の勇者の血筋を持つ子供を抹殺するため、子供を次々と誘拐していたのであった。仲間の戦士から「地獄の帝王」の話を聞いていたライアンは、伝説の勇者を探すためにバトランドを旅立つ。
[編集] 第二章 おてんば姫の冒険
ある日、サントハイムの姫アリーナは力試しの旅に出るべく、父であるサントハイム王に見つからぬよう城を抜け出す。姫が城を抜け出したことに気づいた城の神官クリフトと教育係の老人ブライがすぐさま姫のもとに駆けつけ、3人の旅が始まる。旅の途中、サントハイム王の声が出なくなり、アリーナはこれを治療するためのさえずりの蜜を父に飲ませる。父の声が出なくなった原因は、地獄の怪物による世界破滅の夢のことを他人に話したためであった。世界の危機を案じた父によって大陸外へ出る許可を下されたアリーナは、エンドールで開かれていた武術大会に優勝。しかし、兵士の知らせを聞いてサントハイムに帰ると、城には誰もいなくなっていた。アリーナたちは、武術大会で名を耳にした謎の男デスピサロを探すために更なる旅に出る。
[編集] 第三章 武器屋トルネコ
レイクナバで武器屋の店員のアルバイトをしていた商人トルネコは、世界一の商人を目指し、故郷を離れて南へ旅立つ。やがて、トルネコはエンドール城下町の空き店舗を買い取り、トルネコ一家はエンドールで暮らすこととなる。エンドールで商売を続けるうちに「伝説の剣」の話を聞いたトルネコは、不足資金を調達して東方へのトンネルを開通させ、伝説の剣を探すため妻子を残してエンドールを後にする。
[編集] 第四章 モンバーバラの姉妹
姉の踊り子マーニャと妹の占い師ミネアの姉妹は、父である錬金術師エドガンを殺害したバルザックを探し出すため、モンバーバラに来て働いていた。ある日、マーニャは踊り子を辞め、ミネアとともにモンバーバラを旅立つ。姉妹は旅を続ける中で、父の弟子であったオーリンと再会。三人でエドガンの仇を討つべく、キングレオ城でバルザックと戦い、勝利する。しかし影に控えていたキングレオに返り討ちに遭い、バルザックを逃がし、投獄される。一行は牢の中でエンドール行きの乗船券を入手し、牢から脱出。姉妹は、力をつけるため、またバルザックの後ろに覗く強大な悪に立ち向かうため、失意のうちにハバリアからエンドールへと船出する。
[編集] 第五章 導かれし者たち
ある日、主人公の住む山奥の村はデスピサロに襲われ、壊滅させられる。ただ一人生き残った主人公は、7人の仲間を探し、地獄の帝王を打ち倒すために旅に出る。まずエンドールでミネアとマーニャの姉妹を仲間に加え、その後馬車や船を入手し、トルネコ、ブライ、アリーナ、クリフトを仲間に加える。そしてキングレオの城でキングレオを倒したときライアンが仲間に加わり、導かれし者8人が集結する。その後、一行は魔物の巣窟と化したサントハイム城でバルザックを打ち倒す。
次に天空の城と竜の神のことを知った一行は、天空の城を訪れるために必要な天空の武器・防具を集めることとなり、それらを求めてガーデンブルグ、スタンシアラ等を訪れる。さらに南の島にある敵の城デスパレスに潜入してピサロから地獄の帝王エスタークの話を聞き、アッテムトからエスターク神殿に潜入しエスタークを倒す。その後、気球を手に入れる。
エスタークは倒れたが、恋人ロザリーを人間に殺されたピサロが、人間を根絶やしにするべく「進化の秘法」によって第二の地獄の帝王となろうとしていた。主人公たちは天空の武器防具を4つ全て揃え、天空城で竜の神マスタードラゴンと謁見。その後、闇の世界を訪れた導かれし者たちは、「進化の秘法」で怪物と化したピサロと戦う。
[編集] 豆知識
- PS版のキャッチコピーは、「勇者よ、めざめなさい 」。
- PS版で新たに登場するようになった海のモンスター9種は、FC版でもROM内にデータとして存在していた(ただしPS版での「マリンワーム」はFC版では「マリンリバイアサン」)が、没となってしまった。ただし9種のうち4種は、出現場所・タイミングが極めて限られており確率は非常に低いものの、ある場所で出会うことが可能である。
- PS版の開発段階では、「ピサロと愉快な仲間たち」という第六章のサブタイトルが用意され、ROM内にもそのタイトルを含んだ画像データは残っているが、実際のゲーム中で出てくることはない。
- ゲームボーイカラー版『III』ではモンスターメダルのシステムが登場したが、そのROMには、同作のモンスターのメダルの他、本作『IV』のモンスターメダルのデータも格納されていた。おそらくゲームボーイカラー版『III』の開発当時は、本作『IV』もゲームボーイ系でリメイクする計画があったものと推測できる。なお、そのメダルのデータ中には、隠しダンジョン用と思われる「クインメドーサ」などといった幻のモンスター(13種)も存在するが、結局それらのモンスターは、PS版の本作で登場することは無かった。
- FC版発売前に、某ゲーム雑誌による座談会が開かれ、その中で本作を酷評していたが、座談会のメンバーの中にファイナルファンタジーシリーズの開発スタッフや、PCエンジンソフト制作スタッフも参加していた。この内容がエニックスに知れ渡るや、座談会を企画したゲーム雑誌に対し抗議が起こったため、次号では謝罪文を載せる事態が起こっている。
- 第四章のキングレオは通常は倒せないが、改造コード等を使えば倒すことができる。倒した場合、FC版では戦闘がエンドレスで続き、PS版では負けたときと同じように物語が進む(cf.ボスキャラクター)。
- 本作発売時に行われた抱き合わせ商法が独占禁止法違反に問われた事件につき、公取委審決と解説が判例百選に掲載されている[1]。
[編集] バグ
本作のFC版の初期出荷分ロムでは以下のようなバグが発生した。詳細は外部のファンサイト等を参照のこと。(例)
- カジノのコイン売り場において、ある特定の枚数のコインを購入すると価格が非常に安くなる現象が発生する。これは24ビット整数のオーバーフロー現象により、224=16,777,216を超えた余りが価格として出てしまうためである。例えば第五章(コイン1枚につき20G)で838,861枚買うと本来の価格は838,861×20=16,777,220Gだが、実際に値段として出る値は16,777,220-16,777,216=4Gである。
- 気球入手前に船である地点へ行くと気球に乗ったときと同じ状態が発生する(透明気球と称されている)。これは気球入手前における気球の位置データが関係している。
- 戦闘中に8回「にげる」に失敗すると、全ての武器攻撃が「かいしんのいちげき」となる。ただし通常戦闘では「にげる」は4回以内には必ず成功するため、事実上ボスモンスター戦でのみ起こりうる現象である。他にもボス戦で128回逃げるのに失敗すると敵味方双方の呪文がかき消される(パルプンテで「ふしぎなきりにつつまれた」と出た後と同等の状態になる)、などの現象もある。これらは戦闘中の状態データ(逃げようとした回数やパルプンテによる「会心の一撃モード」や「不思議な霧」のフラグなど)が全て同じメモリ領域に置かれているため。
- アイテムの使用による画面の切り替えにより、大きい扉(4マス分の面積)が増殖する現象が起きる。増殖した扉は乗ってもマップの切り替えは起こらず、上を自由に歩けるものであるため、扉を増やせば道を作って普通では入れない場所に侵入することができる。
北米版においては、コイン売り場、透明気球、大きい扉の各バグは修正されている。
[編集] ゲーム中の楽曲
「*」印はPS版のみに使用される曲。
- タイトル系
- 序曲 : タイトル画面用のBGM。基本的には第1作や『II』のタイトル用BGMと同じだが、この作品からイントロ部が変更された。オーケストラでの最大の違いは、『III』以前は弦楽器がメインであるのに対し、本作以降は金管楽器がメインである点である。
- 間奏曲(インテルメッツォ) : 冒険の書選択画面用のBGM。以降の作品(シリーズ本編のみ。リメイク版『III』も含む)ではこの曲が一貫して使用されている。
- 城・町・ほこら系
- 王宮のメヌエット : 城内のBGM。PS版では夜用のアレンジもある。
- 街 : 町や村でのBGM。PS版では夜用のアレンジもある。
- 楽しいカジノ : カジノでのBGM。モンバーバラでのパノンのショーでも流れる。PS版では隠しダンジョンのボス戦でも使用される。
- コロシアム : エンドールのコロシアム用のBGM。楽屋用のアレンジとスタンド用のアレンジがある。
- 不思議のほこら : ほこらでのBGM。PS版ではゴットサイド、移民の町の大聖堂形態でも使用される。
- 謎の城 : 天空城でのBGM。
- ダンジョン系
- 恐怖の洞窟 : 洞窟内でのBGM。
- 呪われし塔 : 塔の中でのBGM。
- フィールド系
- 戦士はひとり征く : 第一章でのフィールド上BGM。第五章でも導かれし者たち集結後にライアンを先頭にすれば流れる。
- おてんば姫の行進 : 第二章でのフィールド上BGM。第五章でも導かれし者たち集結後にアリーナ・クリフト・ブライの内の誰かを先頭にすれば流れる。
- 武器商人トルネコ : 第三章でのフィールド上BGM。第五章でも導かれし者たち集結後にトルネコを先頭にすれば流れる。
- ジプシーの旅 : 第四章でのフィールド上BGM。第五章でも導かれし者たち集結後にマーニャまたはミネアを先頭にすれば流れる。
- 勇者の故郷 : 第五章にて導かれし者たち集結前に使われるフィールド上BGM。導かれし者たち集結後も勇者だけを馬車の外に出せば流れる。
- 馬車のマーチ : 第五章にて導かれし者たち集結後、勇者又はNPCキャラを先頭にした際に流れるフィールド上BGM。ゴットサイドの島および闇の世界では先頭のキャラクターに関係なくこの曲になる。
- *ピサロは征く : 後述の「ピサロ」のアレンジ版。ピサロを先頭にした際に流れるフィールド上BGM。
- 乗り物系
- 海図を広げて : 船で移動する際のBGM。FC版では第四章の最後のイベントでも使われ、この時のみイントロ付き。PS版ではFC版第四章のものとは異なるイントロが付加された(こちらは常時使用)。
- のどかな熱気球のたび : 気球での飛行時のBGM。
- 戦闘系
- 戦闘―生か死か― : 通常戦闘時のBGM(第四章除く)。FC版のものは、オーケストラ版やPS版とはイントロ部が異なる(FC版での最後の6小節の部分がオーケストラ・PS版での冒頭部)。
- ジプシー・ダンス : 第四章における通常戦闘時のBGM。第五章でも前列2人をマーニャ・ミネアにすればこの曲になる。その他、モンバーバラの劇場でも使用される。PS版でのバルザック+ 戦のBGMは必ずこの曲になる。
- *立ちはだかる難敵 : PS版での各種中ボスとの戦闘時のBGM。
- 邪悪なるもの : エスタークとの戦闘時のBGM。対デスピサロ戦、PS版第六章の対エビルプリースト戦でも変身完了まではこの曲が使われる。
- 悪の化身 : 最終ボス(デスピサロ最終形態)、PS版第六章のエビルプリースト第三形態以後のBGM。
- イベント系
- エレジー : 全滅時のBGM。アッテムトの町や壊滅後の山奥の村、重要キャラクターが死んだシーンでも使われる。
- *ピサロ : 名称通りピサロのテーマであるが、冒頭部ではロザリーのイメージも内包している。ロザリーヒルのロザリーの部屋で流れるほか、イベントでのピサロ登場時に使われることもある(後者の場合、冒頭部をカットして使われることもある)。
- エンディング系
- 導かれし者たち―終曲― : エンディングのBGM。ゲーム音源は『VIII』までの全曲の中でもっとも長い曲であり、第一章から第五章までのフィールド曲と「序曲」「王宮のメヌエット」(PS版ではこれらに加え「ピサロ」も)がアレンジされ組み込まれている。オーケストラ版ではこれらのアレンジは含まれていない。
[編集] スタッフ
[編集] 小説ドラゴンクエストIV
ゲーム作品に基づいた小説。第1作~『III』のノベライズを務めた高屋敷英夫に変わって、久美沙織が担当。ハードカバー版・文庫版は全4巻、新書版は全3巻。
[編集] 構成
ハードカバー版・文庫版の各巻の構成は以下の通り。
- 第1巻『魔起黎明』:序章 妖魔の皇子(PS版の序章とは異なるオリジナルの物語。詳細は後述)、第一章
- 第2巻『闘武群雄』:第二章、第三章
- 第3巻『双華流浪』:第四章、第五章第一部(詳細は後述)
- 第4巻『天空夢幻』:第五章第二部
新書版では以下の通りになる。
- 第1巻:序章、第一章、第二章
- 第2巻:第三章、第四章
- 第3巻:第五章(ハードカバー版・文庫版の第一部と第二部を統合)
[編集] 設定
ゲーム本編には見られない、小説のオリジナル設定を以下に挙げる。
- 名前の設定
- 主人公 : ユーリル(男性)
- トルネコの息子 : リトル
- 第一章のピサロの手先 : アシペンサ
- ピサロナイト : アドン
- エビルプリースト : ジャコーシュ
- PS版とは異なる、本作オリジナルの『序章』があり、『妖魔の皇子』の副題がついている。内容はピサロを中心とした魔族の王家における重厚な権力争いや、ピサロとロザリーの出会いが描かれている。
- ロザリーは魔族に滅ぼされたエルフ王家の生き残りとされている。なおPS版とは異なり、ロザリーには最初から名前があり、ピサロは彼女のためにロザリーヒルという名の村を作っている。
- アリーナはボク少女である。
- マーニャとミネアはエドガンの養女である。実の親であるジプシーは魔物に殺された。
- 第四章はマーニャの視点で描写されている。
- 第五章の第一部はユーリルと導かれし者達の出会いが描かれており、ミネア→トルネコ→ブライ→ライアンの視点で描写されている。ただしライアンに関してはユーリルと出会う前のエビルプリーストの信者達との接触が描かれており、実際にユーリル達とライアンが出会うのは第二部に入ってからである。
- ホイミンは姿こそ人間となるが、マスタードラゴンによって「永遠の命」と「導かれし者達の伝説を語る役目」を与えられる。
- キングレオは、進化の秘法で魔物化したキングレオ城の王である。この設定はPS版でも採用された。
- ゲームに登場した第五章のNPCのうち、パノンはマーニャがスタンシアラで話題に出すだけで、ルーシアとドランは全く登場しない。
- ジャコーシュは、元は天空人である。
- デスピサロの進化に使われた黄金の腕輪は、夜の帝王が戯れ(形を把握するための見本)に作った偽物。バーガスというミニデーモンが捨てられたそれを本物と誤認し、献上した。
- 第2章のエンドール武道大会の第4戦目のサイモンは実は、モニカ姫と結婚したくてやってきた
ボンモール王子である。
[編集] 関連商品
[編集] ガイドブック
ファミリーコンピュータ版
- ファミコン奥義大全書 ドラゴンクエストIV 導かれし者たち (ISBN 4-8342-1016-2)
- ドラゴンクエストIV 導かれし者たち 公式ガイドブック 上巻 世界編 (ISBN 4-900527-37-8)
- ドラゴンクエストIV 導かれし者たち 公式ガイドブック 下巻 知識編 (ISBN 4-900527-38-6)
プレイステーション版
- Vジャンプブックスゲームシリーズ ドラゴンクエストIV 導かれし者たち (ISBN 4-0877-9137-8)
- ドラゴンクエストIV 導かれし者たち 公式ガイドブック 上巻 世界編 (ISBN 4-7575-0591-4)
- ドラゴンクエストIV 導かれし者たち 公式ガイドブック 下巻 知識編 (ISBN 4-7575-0592-2)
- ドラゴンクエストIVのあるきかた (ISBN 4-7575-0638-4)
[編集] その他の書籍
- 小説ドラゴンクエストIV(久美沙織) -- 上述。
- ゲームブックドラゴンクエストIV(全4巻)
- ドラゴンクエストIV ワールド漫遊記 (ISBN 4-900527-64-5)
- ドラゴンクエストIV モンスター物語 (ISBN 4-900527-45-9)
- ドラゴンクエストIV 知られざる伝説 (ISBN 4-900527-48-3) -- ゲーム本編では語られることの無かった謎が明かされる短編集。
- ドラゴンクエストIV マスターズクラブ
[編集] CD
- CDシアター ドラゴンクエストIV
- 交響組曲 ドラゴンクエストIV 導かれし者たち(アポロン音楽工業、APCG-9001) -- NHK交響楽団演奏のオーケストラ版と、FC版のゲーム音源。廃盤。
- ドラゴンクエスト オン・ピアノ Vol.1(アポロン音楽工業、APCG-4004) -- 演奏曲目はIVと第1作より。廃盤
- ドラゴンクエスト イン・ブラスII(アポロン音楽工業、APCG-4007) -- 『II』と銘打たれているが演奏曲目はIVより。廃盤。
- ドラゴンクエストIV 導かれし者たち オン・エレクトーン(アポロン音楽工業、APCG-4008) -- 廃盤。
- 交響組曲 ドラゴンクエストIV(ポニーキャニオン、PCCG-00118) -- ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団演奏。
- 交響組曲 ドラゴンクエストIV 導かれし者たち(SMEビジュアルワークス、SVWC-7064) -- ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団演奏。ポニーキャニオン版と曲目は同じだが、演奏内容が異なる。
- N響版交響組曲 ドラゴンクエストIV 導かれし者たち +オリジナル・ゲームミュージック(SMEビジュアルワークス、SVWC7112~3) -- DISC1はNHK交響楽団演奏のオーケストラ版の再収録、DISC2はPS版のゲーム音源集。
- 交響組曲 ドラゴンクエストIV 導かれし者たち コンサート・ライブ in 2002(SMEビジュアルワークス、SVWC7169~70) -- 神奈川フィルハーモニー管弦楽団演奏。2002年8月28日に東京芸術劇場大ホールで行われた第16回ファミリークラシックコンサートの演奏のライブ録音。「立ちはだかる難敵」「ピサロ~ピサロは征く」を初収録。アンコールで演奏された『亜麻色の髪の乙女』『花の首飾り』も収録。ただし、同じくアンコールで演奏された『ドラゴンクエストIII』の「そして伝説へ」は収録されていない。
- 吹奏楽組曲 ドラゴンクエスト第2集 ドラゴンクエストIV 導かれし者たち(OTO音、OTA-0004) -- 「イン・ブラスII」にデジタルリマスターを施し再リリースしたバージョン。
- 交響組曲 ドラゴンクエストIV 導かれし者たち(アニプレックス、SVWC-7252) -- 東京都交響楽団演奏。
[編集] 派生作品
[編集] ゲーム
- トルネコの大冒険シリーズ
- 本作のキャラクター「トルネコ」が主人公となったダンジョン探索型RPGのシリーズ。
- レディストーカー~過去からの挑戦~(開発:クライマックス 販売:タイトー)
- アリーナ、クリフト、ブライを主人公とした外伝的作品として企画されたゲーム。しかし開発途中でドラゴンクエストシリーズとしての発売が中止されたため、主なシステム・シナリオ・パラメータはそのままに、グラフィック・名称などを入れ替えて発売された。[2]
[編集] 漫画
- ドラゴンクエスト プリンセスアリーナ(八坂麻美子)
- 本作のキャラクター「アリーナ」の外伝的作品。月刊Gファンタジーで連載された。
- ドラゴンクエスト 4コママンガ劇場
- 多くの作者により漫画化・パロディ化されることで、ただでさえ従来のドラゴンクエストよりも強かった『IV』をはじめとする登場人物の個性がより強調されることになった。そこで生まれた設定が、リメイクされたPS版での会話システム等で採用されるなど、逆に影響を与えた。
- ドラゴンクエストIV外伝―地獄の迷宮―(三条陸(原作)、稲田浩司(作画))
- 第五章で勇者一行がアッテムトを訪れた時期に該当する外伝。主人公「ギィン」とそのパートナー「プラナ」は後の連載『冒険王ビィト』のビィトとポアラの原型キャラクターでもある。
[編集] 参考資料
- ↑ ドラクエIV事件(藤田屋事件)、別冊ジュリストNo.141 独禁法審決・判例百選(第5版)、今村成和・厚谷襄児編、有斐閣刊
- ↑ レディストーカーとドラゴンクエストの共通点 -- Index of /~s-endo/ (個人サイト)